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ストーリー詳細 — 12RIVEN -the Ψcliminal of integral-

12RIVEN -the Ψcliminal of integral- のネタバレあらすじ。錬丸編・鳴海編・∫(インテグラル)ルートの全内容、真稲家の三姉弟妹(鳴海・メイ・ミュウ)の系譜、Ψクロンの真相、因果ループの構造、各エンディングの詳細を含みます。

物語の構造(前提)

本作はinfinityシリーズ第4作で、W主人公による「複数視点+収束」型の構成を取る。描かれるのはいずれも2012年5月20日正午から22日正午までの48時間で、金環蝕は21日の朝に起こる。同じ48時間を別々の人物の目で二度、三度と辿り直す。

  • 錬丸編 ← 幼なじみミュウを守るため廃ホテルインテグラルへ向かい、時の止まったA世界を進む視点。
  • 鳴海編公安第12課のエージェント鳴海が現世界で事件を捜査する視点。
  • ∫(インテグラル)ルート ← 上記2系統を攻略後に解放される統合ルート。記憶が約5分しか保たない少年オメガらの視点を含め、断片が一つの真相へ「積分(インテグラル)」される。

片方の視点で「怪異」「謎の人物」でしかなかった事象は、別視点で論理的に裏打ちされる。錬丸編でマイナが見せる神出鬼没な立ち回りは、鳴海編の真琴やA世界の事情とリンクし、最終的に「誰が・何のために・どの世界で動いていたか」が統合される。

すべてを起動する一通のメール

物語の発端は、差出人不明の一通のメールである。鳴海には後輩・真琴から託され、錬丸の携帯にも同じ文面が届く。

今日『2012年5月20日:正午』――ひとりの少女がこの世を去る/殺されるのだ あの『インテグラル』の最上階で……/少女の名前は『ミュウ』……

ミュウを失えば「世界は滅びの時を迎える」と警告するこのメールこそ、本作の因果ループの起点にして終点である。後述するとおり、この文面を各アドレスへ送らせたのはA世界の女性マイナであり、そのマイナに「送るよう託した」のが物語の終盤に過去へ潜行する錬丸なのだ。読み終えた瞬間には冒頭へ戻る円環が、この一文にたたみ込まれている。

この起点メールには、もう一つ宗教的な裏打ちが仕込まれている。付された英文は新約聖書「ヨハネの黙示録6章12節」の引用で、「太陽は粗布のように黒く、月は全面血のようになる」と蝕を予言する。太陽と月を覆う蝕の一節が、そのまま「エクリプス(蝕)計画」の名に宗教的な意味を与えている。のちに真琴が身を隠すホテルの名が「Rev.」=Revelation(黙示録)の略であり、その待ち合わせ場所が612号室であることも、この「6:12」に対応した仕掛けだ。

錬丸編(雅堂錬丸視点)
発端 — 2012年5月20日正午

高校生の錬丸は、8年前まで小学校の同級生だった幼なじみ・ミュウが正午に殺されるというメールに導かれ、廃ホテル「インテグラル」の最上階へ駆けつける。展望ラウンジで錬丸が目にしたのは、Ψ(サイ)と呼ばれる超常の力でミュウを襲う少年・霧寺だった。瞬間移動と念力じみた攻撃の前に錬丸は無力で、揉み合いの果てに最上階から転落する。

目を覚ますと、街から人影が消え、時計の針と体感時間がねじれた奇妙な世界にいた。時が止まっているのに自分たちだけは動ける、この「A世界」で、錬丸はミュウ、そして誰もいない警察署で助けを待ち続けていたメガネの女性・マイナと合流する。

A世界の探索 — ミラージュと志村クラブ

A世界では、人が消えた世界に本能的に集まった人々が二つの組織に分かれて抗争していた。星野遊々が率いるミラージュと、幻影の主宰「慎久郎」を戴く志村クラブである。錬丸はミラージュ隊員の誕吾(タンゴ)に案内され、この世界の成り立ちを聞く。一方で志村クラブの慎久郎は「ここは時の滅びた世界」「ALL IS VANITY」と禅問答めいた真理を断片的に語り、手足の高林を通じて錬丸に手紙の運搬を託す。

ミュウと再会した錬丸は強く惹かれ合い、ミュウから流れ込んだΨの力に後天的に触れる。彼自身は本来の能力者ではなく、ミュウの力に同調する形で異能を経験する担い手だ。

A世界の正体 — 未来の具現化

マイナが世界の仕組みを明かす。

「ここは――未来の世界ですよ」「『未来そのものを、具現化した世界』です」「すべての可能性が、重なり合ったまま、共存している世界」

A世界は観測されていないため、確率でしか定まらない未確定の領域である。ここでは錬丸は「歴史」、すなわち「ありえた別の結末」を選び直すことができる。ただし選んだ歴史は、現世界へ戻らなければ発現しない。可能性の分岐を書き換える描写がここで積み重ねられていく。

霧寺メイの真意

当初は冷酷な対立者に見えた霧寺だが、その正体はミュウの実兄であり、ともに研究機関で実験を受けて育ったΨクロンだった。彼は巨大な裏組織リミナリティに謀られ、監視下で妹を守るためにあえて悪役を演じていた。ミュウが「錬丸が助けに来てくれる」と口にしたことへの嫉妬から、戦いの中でミュウを一度激しく痛めつけてしまう場面がある。マイナが後にその真意を解きほぐす。

「今のは嘘……。メイは嫉妬したんです」

終盤、霧寺は協力者へと転じる。彼の真名は「」で、妹ミュウの真名「」と合わせると、姉「鳴海」の名を弟妹で分け持つ形になっている。「霧寺冥」は施設解放後に引き取られた霧寺家での戸籍・名簿上の名であり、真名ではない。

過去への潜行 — 因果を閉じる

クライマックスで錬丸は、霧寺のマインド・フュージョンを媒介に、約20年前に停滞している幼い鳴海の自我のもとへ潜行する。泣きじゃくる幼いマイナ(過去の鳴海)に錬丸は語りかける。

「大丈夫だから、もう泣くな。お前はもう、1人じゃない」「いつか必ずお前のところに行くから……もう一度、絶対にお前に会いに行くから……」

そして彼女に、物語冒頭の運命のメールを各アドレスへ送るよう託す。ここで全編が一本の輪として閉じる。錬丸を発端へ導いたメールは、錬丸自身が過去のマイナに送らせたものだった。この閉環こそタイトルの「integral=積分」が指すもので、複数視点を統合する構造と、因果が円を描く仕掛けが同じ言葉に重ねられている。

グッドルートでは、錬丸がA世界で「撃たれなかった歴史」を選び直したことで現世界のミュウが救われ、二人は結ばれる。感謝の合言葉「ありんちょす」を交わして錬丸編は幕を下ろす。

錬丸編のバッドエンド群:

  • ミュウ死亡BADBAD — A世界での選択を誤り、現世界のミュウを救う「歴史」を確定できずにミュウが命を落とす結末。
  • Ψバトル敗北BADBAD — Ψクリミナルとの対決で判断を誤り、錬丸自身が倒される結末。
  • A世界に取り残されるBADBAD — 現世界へ戻る選択に失敗し、時の止まった世界に自我が閉じ込められる結末。
  • 合言葉「ありんちょす」は霧寺メイのオリジナル — グッドで錬丸とミュウが交わす「ありんちょす(ありんちぇすと)」は、もとは孤独な被験者だった霧寺が生み出した合言葉である。
鳴海編(三嶋鳴海視点)
発端 — 公安第12課の捜査線

警視庁地下の政府極秘機関・公安第12課のエージェント鳴海は、後輩・真琴からの「Lv6」の緊急メールを受け、単独でインテグラルへ先行する。しかしΨ使いの霧寺に銃と警察手帳を奪われ屈辱を味わう。以後、相棒の大手町とともに、第弐エクリプス計画と、記憶や言葉を失う流行病Ecliptic Syndrome(患者の通称は「エクリプシー」)の謎を追う。

鳴海はCPS(サイクロペディア症候群)の持ち主で、見聞きしたものすべてを完全に記憶し、精密なCGとして再現できる。この能力が、事件の核心と自身の出生の両方に深く結びついていく。

Ψの正体 — ディビジョンとΨクロン

捜査の過程で、超能力Ψの正体が解き明かされる。Ψは生来のものではなく、「ディビジョン」と呼ばれる脳内映像を見ることで起動する。遺伝子操作で生まれた24人のΨクロン(αからωまで)が本来の使い手で、実行部隊Ψクリミナルはヘルメット内のRSD(網膜走査型表示装置)でディビジョンを再生して能力を使う。したがって視界を眩ませればΨは無力化できる。

Ψクロンを生んだ最初の計画は、研究機関ASLOG(アズロック)で実施された第壱エクリプス計画である。研究員伊野瀬が政府を裏切り、24体のΨクロンをNRM66もろともリミナリティに売り渡していた。鳴海のCPSは、Ψクロンの脳内映像を寸分違わずデータ化・抽出するために利用された過去を持つ。

第弐エクリプス計画の全貌

第弐エクリプス計画は、通称「人類愚民化計画」。新首都圏電波塔インテグラル・タワーからディビジョンを全世界へ配信し、太陽が頂点に達する正午に「時を止める」策動だった。作中では当初「5月21日正午に実行される」と思い込まれるが、後に真相は「5月22日正午の発動」だったと明かされる(金環蝕は21日の朝に起こる別の現象で、実行日ではない)。この計画自体、リミナリティにとっては本番の予行演習に過ぎなかった。

真琴とボス、そして出生の真相

真琴はリミナリティの密偵として12課に潜入していたが、本心は理想社会を信じての行動だった。地下スイートで自殺を図り、言葉も記憶も失う「エクリプシー」状態で発見される。真琴と鳴海はモールス信号を二人だけの秘密通信・合言葉に用いており、彼女が遺した「ボイジャーは孤独なんかじゃなかった」という符号が、終章で鳴海の心に届く。

この二人の間には、金環蝕と対をなす天文モチーフも重ねられている。太陽面を金星が黒い影となって横切る「金星の日面通過」は約8年周期で訪れる現象で、かつて真琴が鳴海に「次に見られるのは8年後」「いつか必ずお前のところに行く」と交わした約束の拠り所になっている。8年越しの再会を待たずに真琴が失われる切なさが、この天文モチーフに託されている。

課長ボスは、鳴海の出生とエクリプス計画の根を知る当事者だった。ボスは鳴海に、彼女には弟と妹がおり、その二人こそが生来の特殊能力(レトロウイルス)を持つΨの源であった、と告げる。

「鳴海の弟と妹は、生まれつき特殊な能力を持っていた。その能力を選別された受精卵に与える計画だった」

そしてボス自身は鳴海の血縁上の父ではなく、養父であることも明かされる。ボスの実子・三嶋ひろし(享年7)は1992年の事故で亡くなっており、その縁から、両親を失った鳴海を養子として引き取り育てたのだった。鳴海が「私は部下なのに……娘なのに……なんで言えないの!?」とボスに詰め寄る場面が、二人の複雑な関係を照らす。

大手町の正体も明かされる。彼は表向き12課だが、実体はΨを用いて諜報する謎のセクション公安第6課の人間で、A世界のマイナと接触した隊員の一人だった。かつて鳴海と交際していた元恋人でもある。

「オレは惚れちまったんだよ/当時交際中だった、三嶋鳴海の……かつての自我に……」

鳴海編のバッドエンド群:

  • 計画成立BADBAD — ディビジョン配信の阻止に失敗し、正午に時が止まって世界が「滅びの時」を迎える結末。
  • 捜査失敗BADBAD — リミナリティ・大手町・真琴をめぐる判断を誤り、真相へ到達できずに終わる結末。
  • 視点人物の死BADBAD — Ψクリミナルとの対峙で鳴海が退けられる結末。
  • チサトの喪失 — ある時間軸では、霧寺の銃撃で重傷を負ったチサトが命を落とし、鳴海が墓参りをする描写がある。鳴海は「貴方の正体についても、結局、分からないままだった」と述べ、チサトの正体は最後まで明確化されない含みを残す。
∫(インテグラル)ルート — 統合と収束

錬丸編・鳴海編を攻略すると解放される統合ルート。記憶が約5分しか保たないオメガの視点を軸に、各系統で伏せられていた断片が一つの真相へと「積分」される。タイトル「of integral」が体現する、本作の到達点である。

マイナの正体 — 真稲鳴海

本作最大の反転が明かされる。A世界の女性マイナは、鳴海自身だった。霧寺が鳴海に告げる。三嶋家へ養子として引き取られる前の鳴海の姓は「真稲(まいな)」で、旧フルネームは「真稲鳴海(まいな なるみ)」だったと。「マイナ」という呼び名はこの旧姓に由来する。マイナと三嶋鳴海のCVが同じなのはこのためだ。

「彼女の名前は『真稲鳴海』――そう……私の事です」

正確には、約20年前の交通事故で停滞した鳴海の自我(識閾下の自我)が、約20年後(2012年)の真稲鳴海=三嶋鳴海の脳内でA世界をシミュレートしている存在として描かれる。乖離した20年ぶんの時間がマイナ(現在27歳)として具現化しているわけで、A世界の主宰・慎久郎が幻影であり、その背後で未来データに基づく御託宣を放って志村クラブを率いていたのもマイナ、つまり鳴海の停滞した自我だった。両親(真稲夫妻)は鳴海が10歳の頃に亡くなり、弟妹とは離散している。

真稲家の三姉弟妹 — 二体のオリジナルΨクロン

Ψクロンをめぐる血縁関係が整理される。鳴海(真稲鳴海)を長女に、メイ(真名「鳴」)とミュウ(真名「海」)は、いずれも真稲夫妻がNRM66から生み出した2体のオリジナルΨクロンであり、同時に鳴海の実の弟妹である。両親は長女「鳴海」の名から一字ずつ取り、弟に「鳴(メイ)」、妹に「海(ミュウ)」と名付けた。名の由来は鳴海が先で、そこから弟妹の名が派生している。

全Ψクロンの源となったレトロウイルスNRM66は、その名が「NaRuMi(鳴海)」の子音(NRM)に由来する。鳴海が幼少期に父のPC上でRNA配列を再現したことが、全Ψクロン誕生の起点となった。霧寺の「俺達兄妹はお前――鳴海によって生み出されたようなもん」という台詞は、この意味と、血を分けた弟妹であることの両方を指す。

「私達真稲家の三姉弟妹」
二重のミュウ — スペアとしてのチサト

もう一つの反転が、ミュウをめぐる「二重構造」だ。NRM66はオリジナルの海=ミュウの体内から発見され、24個の受精卵に植え込まれた。その12番目のクローン『μ(ミュー)』が、伊野瀬チサトである。チサトはオリジナルのミュウを複製するために作られた「スペア」であり、鳴海の血縁ではない。ミュウを憎む過去(「お前さえいなければ」)を抱えている。廃棄前提で名前すら与えられなかった彼女の「チサト」という名は、施設裏に咲く雑草の花「チサト草」に由来する。丈夫すぎて価値がないと言われるその花を、メイが彼女の髪に挿して名付けたもので、複製として作られた彼女自身の暗喩になっている。

二人はよく似ているため、鳴海は一時、チサトをミュウだと思い込む。

「伊野瀬チサトじゃなかったんだよ」「私が勝手に彼女の事を『ミュウ』だと思い込んでしまっていただけで……」

そして24番目のクローン『ω(オメガ)』が、伊野瀬オメガ=誕吾である。オメガはチサトと戸籍上の双子(別々の卵子・精子から作られたクローン同士)で、チサトを「お姉ちゃん」と慕う。オメガもまた鳴海の血縁ではない。A世界でミラージュ隊員の誕吾として現れる素朴な少年と、現世界でミュウを狙撃しようとする人物は、同一のオメガである。記憶が約5分しか保たない前向性健忘は、エクリプシーの疑いが濃い。ただしその正体は物語終盤まで完全には断定されず、マルチエンディング構造ゆえの含みを残す。

ミュウを撃った者 — メイは救っていた

現世界の狙撃シーンにも反転がある。ミュウを撃ったのはメイ(霧寺)ではない。メイはトラブル弾(Tranquilizer Rubber Bulletの略)でミュウを射線から退避させ、続けてオメガを狙撃した。つまりメイはミュウと錬丸を撃ったのではなく、二人を救っている。最終的に「撃たれなかった歴史」を確定させるのは、A世界で歴史を選び直した錬丸の役割だが、その場でミュウとオメガの間に割って入ったのはメイだった。

因果ループ「積分」の完成

三つの視点が交わることで、円環の全体像が見える。錬丸は霧寺のマインド・フュージョンで過去へ潜行し、幼い鳴海(マイナ)に、色と惑星を組み合わせた64通りの総当りアドレス(klopsky.jp)へ「運命のメール」を送るよう託す。そのメールが2012年の錬丸と鳴海を動かし、二人を再びインテグラルへ導く。発端が終端であり、終端が発端である

あらゆる可能性が重なるA世界で錬丸が「歴史」を選び直し、それを現世界へ持ち帰って確定させることで、ミュウが救われる歴史が上書きされる。コデックスと呼ばれる、ディビジョンと対をなす映像シークエンスを見せることで、「撃たれなかった歴史」へと現世界が書き換わる。ただしその代償として、鳴海の旧自我であるマイナは、現世界へは帰還できない。廃ホテルの割れたロゴ「LE GRANTIS」を並べ替えると INTEGRAL が現れ、余ったSが積分記号「∫」になる遊びは、この統合の主題そのものだ。切ない帰結を含んだまま、物語は円を閉じる。

タイトルの主題 — RIVEN(引き裂かれたもの)

統合(積分)の物語であると同時に、本作はその裏面に「引き裂かれ、二つに分かたれたもの」の主題を貫いている。Ψ起動時に見る「神の映像」ディビジョンの名は、Dive(潜る)・Divest(脱がせる)・Divide(分ける・分裂させる)・Divine(神の・予言する)の頭3文字「Div」に「vision」を重ねた造語で、とりわけ Divide(分裂)はタイトル「RIVEN(引き裂かれた)」と直接響き合う。

その視点で振り返ると、本作の反転の多くが「一つのものが二つに分かたれている」構図に立っている。現在の鳴海と、事故で停滞し識閾下に留まった旧自我マイナ。オリジナルの海(ミュウ)と、その複製として作られたスペア「μ」=チサト。別々の卵子・精子から双子として作られたチサトとオメガ。そして時の止まったA世界と現世界。統合のタイトル「of integral」と、分裂のタイトル「RIVEN」が、同じ物語の表と裏として重ね合わされている。

計画は終わらない — 第参エクリプス計画へ

第弐エクリプス計画の阻止後、より大きな脅威が示される。第弐はリミナリティにとって予行演習に過ぎず、本番は第参エクリプス計画。実行予定は同年12月22日、作中で「マヤの暦が終わる日」と語られる日だった。

「『第弐』はただの予行演習で、そっちの『第参』のほうが、本番なんだって……」
「それって……マヤの暦が終わるのと、同じ日じゃないか……」

これを阻止するため、公安第6課由来の特殊工作部隊Specialeが新設される。作中では、綴りを並べ替え、ただし「A」だけを取り除くと ECLIPSE が現れ、残る Anti と合わせて「Anti-ECLIPSE team」を示すと語られる。

「並べ替えてみて?……ただし『A』だけは、取り除いてね」

ボスは鳴海に、リストに載ったメンバー全員を集めるよう命じる。招集されるのは鳴海・錬丸・ミュウ・チサトたち。物語は次章への前振りで静かに幕を下ろす。

「三嶋鳴海、12課最後の任務だ。そのリストに載っているメンバーを、全員集めろ」
エンディング一覧

infinityシリーズ恒例で、選択を誤ると少女の死・計画成立・時の滅び・視点人物の死といったバッドエンドへ、正しく真相へ到達すると各視点のグッド、そして∫ルートのトゥルーへ分岐する。

エンド名 分類 概要
錬丸編 グッドグッドA世界で「歴史」を選び直し、ミュウを守って現世界へ帰還。霧寺メイの兄としての真意が明かされ、錬丸とミュウは結ばれ「ありんちょす」を交わす。
鳴海編 グッドグッドリミナリティの陰謀とディビジョン配信を阻止。犠牲を抑えて計画を未然に防ぎ、真琴・ボス・大手町との因縁に決着をつける。
∫(インテグラル)ルートトゥルー三つの視点を統合。マイナ=真稲鳴海、真稲家の三姉弟妹、二重ミュウ(チサト=スペア)、オメガ=第24Ψクロン、A世界の正体、因果ループの全貌が収束する到達点。
エピローグ後日譚公安6課の特殊部隊 Speciale 新設とメンバー招集。第参エクリプス計画(12/22)阻止へ物語が繋がる後日譚。
ミュウ死亡(錬丸編)BADA世界での選択を誤り、ミュウを救う歴史を確定できずに彼女が命を落とす。
Ψバトル敗北(錬丸編)BADΨクリミナルとの対決で判断を誤り、錬丸が倒される。
A世界に取り残される(錬丸編)BAD現世界へ戻る選択に失敗し、時の止まった世界に自我が閉じ込められる。
計画成立(鳴海編)BADディビジョン配信の阻止に失敗し、正午に時が止まって世界が滅びの時を迎える。
捜査失敗(鳴海編)BADリミナリティ・大手町・真琴をめぐる判断を誤り、真相へ到達できずに終わる。
視点人物の死(鳴海編)BADΨクリミナルとの対峙で鳴海が退けられる。

※バッドエンドは複数用意されており、上記は内容ベースで代表的なものを整理したもの。