ストーリー詳細 — AIR(エアー)
本作は三部構成のビジュアルノベル。DREAM編(観鈴・佳乃・美凪の3ルート)→ SUMMER編(千年前・翼人神奈の物語)→ AIR編(観鈴ルートの真エンド、カラスそら視点)の順で解禁される。 ▼詳細を読む はネタバレを含みます。 プレイ済み設定をするとアコーディオンがデフォルトで展開されます。
DREAM編・共通ルート(7/16〜7/23)
路銀が尽きた旅の人形使い・国崎往人が、海辺の田舎町に流れ着く冒頭から、三人の少女と出会い関係を深めるまでの共通パート。
往人は7/17に町に到着。バス停で出会った観鈴(「にはは」と笑う女子高生)に居候先を紹介され、神尾家に転がり込む。観鈴の養母・晴子は28歳の関西弁の豪快な女性で、往人を酒攻めしながら歓迎する。
商店街では霧島診療所の元気な少女・佳乃と町医者の姉・聖、駅前では人形と話す敬語の少女・遠野美凪と謎の少女・みちると出会う。往人が念動力の人形芸で往来の人から金を得ようとするシーンが随所に差し込まれる。
観鈴ルートへの分岐選択が始まる。
「にはは。あなた、今日からここに住む?」(観鈴)
DREAM編・佳乃ルート GOOD
バンダナを巻いた快活な中学生・霧島佳乃との物語。前世の記憶と「お手玉の羽根」の謎が、姉・聖との確執を経て解かれるルート。
佳乃はポテト(「ぴこぴこ」と鳴く生き物)を連れ、往人に「魔法を使えるようになりたい」と頼む。佳乃が時折見せる「別人格」の徴候(手首の痣が疼く、過去の記憶断片が混入する)は、前世の記憶が干渉しているためだと徐々に判明する。
神社のお手玉の羽根イベントで、佳乃が前世「白穂」の娘・八雲として母と別れた記憶と向き合う。白穂は子を守るために自ら命を絶ち、八雲の右手首に痣を残した。佳乃のバンダナはその痣を隠すためのものだった。
聖は「妹が霊に取りつかれている」という恐怖と向き合いながら医者を続けてきた。前世の記憶が昇華されると佳乃は痣を気にしなくなり、エピローグでバンダナを外した佳乃が祭で往人と出会い、二人は結ばれる。
「あたしを生んでくれて、ありがとう」(佳乃・白穂の夢の中で)
「魔法ってね、誰かを幸せにするためにあるんだよ」(佳乃)
DREAM編・美凪ルート GOOD
物静かな高校生・遠野美凪と謎の少女・みちるの物語。みちるの正体は「神奈の夢のかけら」であり、美凪が孤独と母との断絶を乗り越えるために現れた存在だった。
美凪は「んに」「にゃはは」と笑うみちるとともにおり、二人でかくれんぼや空飛ぶ実験をしている。みちるは自分の正体を「みちるはみちるだよ」と言うだけで、誰もその存在を長く覚えていない。
美凪の母は精神を病んで家を出ており、美凪は「母に会いたい」という気持ちを抑えて生きている。往人は美凪とみちるの関係に付き合いながら、美凪が自分の孤独と向き合えるよう見守る。
「みちるはね、その子の悲しい夢のかけらなんだよ」(みちる)
みちるが消えてしまう直前、みちるは自分の正体が「その子(神奈の魂の断片)が作り出した夢の存在」だと打ち明ける。みちるが消滅することで美凪は本当の意味で「ひとりきり」になり、そこから踏み出して母と再会する。
「飛べない翼に意味はあるんでしょうか」(美凪)
DREAM編・観鈴ルート BAD(必然)
メインヒロイン・神尾観鈴との物語。往人が法術のすべてを注ぎ込むが、観鈴の夢は深まるばかりで発作が悪化し、往人は力を失って町を去る。ここで終わらず、SUMMER編・AIR編へ続く。
観鈴は繰り返す「夢」(翼人が空を飛ぶ幻視)に悩まされ、発作のたびに意識を失う。往人は「空に翼を持った少女がいる」という母の言葉と観鈴の夢が重なっていることに気づき、法術を使って観鈴の夢に踏み込もうとする。
観鈴と結ばれるが、往人が法術を使うたびに観鈴と神奈の夢の接点が深まり、身体の限界が近づく。晴子が橘家(観鈴の実家)に乗り込み、観鈴との関係を清算しようとする出来事もある。
クライマックス。往人は法術を失い(神奈の夢と完全に接続した代償)、7/30に観鈴のそばを離れる。このEND単独では救済がなく、SUMMER編→AIR編で真の結末が描かれる。
「ずっと、観鈴のそばにいて…ほしかったな…」(観鈴)
SUMMER編 神話BAD
千年前の平安時代を舞台に、翼人・神奈備命と護衛の柳也、女官・裏葉の物語。神奈が空に封じられ、千年の夢が始まる経緯。DREAM編オールクリア後に解禁される一本道ルート。
神奈備命(「余」と自称する高貴な翼人の少女)は社殿に幽閉されていたが、警護役の柳也と女官・裏葉に助けられて脱走する。柳也は往人の先祖に当たる人物で、神奈の命令で「不殺の誓い」を立てている。
「余を主とするかぎり、今後一切の殺生を許さぬ」(神奈)
山中の逃避行の中で、神奈は柳也の誠実さに触れていく。高野山で神奈の母(八百比丘尼)と再会するが、母は朝廷軍の矢に倒れ、神奈に「翼人一族の呪い」を遺して死ぬ。
「届かない願いも、あるんだ…」(柳也)
「末永く、幸せに、暮らすのだぞ…」(神奈・最後の命)
神奈は二人を守るために自ら空へ飛び立ち、呪詛によって空に封じ込められる。柳也は呪いの余波で命を削られながらも裏葉と契りを結び、子をなして死ぬ。裏葉は老僧・知徳のもとで方術を学び、「翼人伝」を書き残して柳也の血をこの先の時代に繋いでいく。
「子をお作りくださいませ」(裏葉)
「すべてを忘れて…幸せになっても、いいんだ」(柳也)
AIR編 TRUE
DREAM観鈴ルート+SUMMER編クリア後に解禁される真エンドルート。視点はカラスのそら(往人の転生)に移り、神尾観鈴が母・晴子との絆を取り戻す最後の夏を見守る。
観鈴の幼少期(7/16)から物語は始まる。カラスのそら(往人の魂)が観鈴の日常を傍で見守る視点で進む。往人は法術のすべてを使い果たした代償として人間としての存在を失い、カラスに転生していた。
観鈴は病床にあり(8月)、そらは人形芸で観鈴を笑わせる。観鈴と晴子が喧嘩しながらも少しずつ「母と娘」として関係を修復していく。晴子は「うちは、あの子の母親なんやって」という自覚に至る。
「うちは、あの子の母親なんやって」「ずっと、神尾晴子の娘は、神尾観鈴だけなんや」(晴子)
8/13が最後の夜。観鈴は自分がもう長くないことを知りながら「ゴール」を目指す。8/14、観鈴は自分の足で晴子の元へ歩き、腕の中でゴールに辿り着く。
「もうゴール、していいよね」「ずっと目指してきたゴール」(観鈴)
「ゴールは…幸せといっしょだったから」「ひとりきりじゃなかったから…」(観鈴)
「観鈴…観鈴っ…観鈴ーっ…!」(晴子)
エピローグでは晴子が保育士として歩み出す。そらは晴子から「あんたには、翼があるやないの」「ひとの夢とか願い…ぜんぶ、この空に返してや」という言葉を受け取り、翼を広げて空へ飛び立つ。千年の夢が終わった。
「飛ぼう」「僕は駆け始めた」「初めて、両の翼が風をつかんだ」(そら・往人魂)
「家族って、すごいなぁ」「このうえない幸せと、このうえない辛さ…すべてがそこにある」(晴子)
エンディング一覧
| 種別 | エンド名 | ルート | 結末概要 |
|---|---|---|---|
| GOOD | 佳乃エピローグ | DREAM編・佳乃ルート | 前世の記憶が昇華され、バンダナを外した佳乃と往人が祭で結ばれる。 |
| GOOD | 美凪エピローグ | DREAM編・美凪ルート | みちるが消えた後、美凪は母と再会して歩み出す。 |
| BAD(必然) | 観鈴ルートEND | DREAM編・観鈴ルート | 往人は法術を失い7/30に町を去る。観鈴ひとりになる。SUMMER→AIR編に続く。 |
| 神話BAD | SUMMER編END | SUMMER編(強制クリア) | 神奈が空に封じ込められ、柳也は呪いで1年後に死亡。千年の夢が始まる。 |
| TRUE | AIR編TRUE END | AIR編(観鈴+SUMMER完了後) | 観鈴が8/14に晴子の腕の中でゴール。そら(往人魂)は空へ飛び立ち千年の夢が終わる。晴子は保育士へ歩み出す。 |