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キャラクター詳細 — エクソダスギルティー・ネオス

過去編・現代編・未来編の三人の主人公と、それぞれの時代の人物を紹介する。ドリームキャスト版の内容に基づく。各人物のアコーディオンの中は、物語の真相と結末を含む。

アーレス

アーレス 大地の剣士 主人公(過去編)
アーレス
読みあーれす
役割過去編の主人公。「大地の剣士」の名でウルに知られる剣士
年齢—
CV緑川光
外見剣を主な武器とする剣士。盾の精霊ディーを連れている

神の唄の巫女マーサに育てられた剣士。物語の冒頭から神への不信を隠さず、マーサに神官へ逆らうなと諭されても「神だと!?」とすぐさま言い返す。炎の神官フレアに向けた「神が我々にしたことは、作物をくさらせ、地震をおこし、嵐をふかせ、人々を苦しめただけだ」という啖呵に、この男の世界の見方が詰まっている。

頑なな剣士に見えて、感情の振れ幅は大きい。マーサを焼かれた直後はフレアへの怒りだけで動き、盾の精霊ディーとは漫才のような掛け合いを延々と続け、水の神官アクアからは「子犬のようにビクビク」とからかわれもする。過去編は、この男が四神官と一人ずつ向き合っていく旅の記録である。

復讐で始まった旅は、途中で向きを変える。プレン・アークの生き残りウィルを探すころには「おれの今の目的は、ウィルという女性を捜すことだ。フレアと戦うことではない」と自分を律するようになる。メイルストロームではマーサの仇だったフレアに命を救われ、四神官の長ウィンディを破っても、人間は斬らないと言ってとどめを刺さない。

墓守の老婆ジジから二つの杖の話を聞かされたあと、アーレスは母なる心デ・スと直接向き合い、契約を結ぶ。神を否定して旅立った男が、星そのものである母なる心の側に立つ。この反転が、アーレスという人物のいちばん大きな転回点になる。

契約を結んだアーレスは、時を越えて未来編の禁断の聖地ラ・ムーに現れる。旧世界の英知を信じる老人ウーに対し、人類が滅びたのは神ではなく人間自身の業によるものだと言い切り、聖衣フィフス=セラフィーを放とうとするスィーを止める。かつて神を呪った剣士が、最後には人間の罪を問う側に回る。その振り幅が本作の主題と重なっている。

病み果てた未来の世界を前にした述懐には、四神官のいない世界への喪失感もにじむ。終局では、ウィルを「世界ではなく、アーレスさまのために」生きる杖として傍らに置き、スィーに人類の行く末を託す。

ラ・ムーでの問答
「ちがうっ! 旧世界を滅ぼしたのは、他ならぬ人間の業なのだ!」ウーとの問答で
「さばきの審判は、人間みずからが下すのだっ」ウーとの問答で
述懐
「空に鳥はいない、海に魚はいない、地に虫もいない、人間が、人間だけが、老いさらばえた大地をさらに枯れさせ、生きている」病んだ世界を前にして
「おれは泣いた。フレアも、アクアも、クエイクも、ウィンディもいない世界‥‥」過ぎた時を振り返って
「善とは、何をいうのだろうな‥‥ウィル」ウィルに向けて

真道カスミ

真道カスミ しんどう かすみ 主人公(現代編)
真道カスミ
読みしんどう かすみ
役割現代編の主人公。トレジャーハンター
年齢18歳
CV森久保祥太郎
外見ハンターらしい軽装。飛行場の警備員に「ハイスクールスチューデントか?」と問われる若さ

18歳のトレジャーハンター。母の真道マイカも元プロのハンターで、本人は「金は使うためにあり、そしてお宝は掘り出されるためにある。それも、このオレに掘り出されるためにな」と言い切る。ハードボイルドな決め台詞と、敵への挑発電話を「ちわっす、ソバ屋です。ご注文をどうぞ」で始めるような軽口が、ためらいなく同居している。

現代編に登場する女性たちに、それぞれ別の顔を見せるのもカスミの特徴だ。許婚を解消したと言い張るアイとは口げんかをしながら庇い合い、8歳のとき以来に再会したレイナには弟のように甘え、ガールフレンドのアルゲリーチとは対等に軽口を叩き合う。

カスミの行動の芯には、母マイカの影がある。レイナとアイを人質に取ったファントムは、電話越しにマイカと比べてカスミを試すが、カスミは「かもな。オレが人質に取られても、平気で見捨てるヤツだ。経験あるぜ」と受け流す。母とは違う流儀を選んだ息子としての自負が、この短いやりとりに出ている。

ファントムの正体である財団当主リヒテルは、黙示の書を焼き捨てて人類を再びのアルマゲドンから救おうとしていた。本を掘り出したいカスミと、本を消したいリヒテル。表向きは敵どうしでも、どちらも人の世の行く末にかかわる行動だったという皮肉が、現代編の芯になっている。

未来の世界に招かれてからも、カスミは「謝礼」を口実にスィーたちへ手を貸し続ける。優しさを指摘されても、見返りのためだと言い張る。建前と本心の距離こそがこの主人公の魅力で、禁断の聖地ラ・ムーでは、過去のアーレスと未来のスィーが出会う場に立ち会う。

ファントムとのやりとり
「《小僧が母親似でなくて良かったと言っておこう。》」ファントムの電話
「ノリが悪ぃじゃねぇか。友だち少ねぇだろ」ファントムへの挑発
未来編で
「ザザンってヤツが為政者になったときは、ヤツからたんまり謝礼を取るためさ」優しさを問われて
「オレは少数意見を尊重するたちでね。ここはいっちょう、バランスを取ってやろうじゃねぇか」スィーたちに手を貸すとき

スィー

スィー 最後の王女 主人公(未来編)
スィー
読みすぃー
役割未来編の主人公。王家最後の継承者で、聖衣フィフス=セラフィーの継承者
年齢—
CV堀江由衣
外見王家の紋章が入った服をまとう。聖衣は「輝く12枚の翼」を持つ

城下町の花屋の老女ネーネに引き取られ、侍女のラーライラ(ライリー)と暮らす少女。生まれを知る前のスィーは、ごく普通の女の子として描かれる。ラーライラとじゃれ合って「あら、もしかして、ジェラシー?」とからかい、幼なじみのイイナを「いいお友達」と呼び、王侯騎士団の女騎士を見れば「オバンよ、あんなの」と毒づく。

その日常が、ネーネの帰りを待つ夜にザザンの兵士が踏み込んできたことで終わる。王家の継承者として追われる身になったスィーは、短い時間で、自分の意志で道を選ぶ王女へと変わっていく。

ネーネを殺され、家を追われたスィーは「フフ‥‥もう涙も出なくなっちゃった」「さようなら、私の思い出」と過去に別れを告げる。王家の継承者だと知ってからは「ザザンをうち破るのが私たちの使命なの」と口にし、政治の判断を背負う立場に立たされる。

スィーは、旧世界の遺産である聖衣フィフス=セラフィーを起動できる唯一の存在だった。イイナに言わせれば、旧世界を滅ぼした二つの杖の片割れである。それでもスィーは聖衣の力を自分のために使うことを拒み続ける。幼なじみだったイイナには捕らえられ、無理やり肌をさらされて、「スィー、キミはやはり杖だったのだな。」と、二つの杖の片割れであることを確かめられる。

禁断の聖地ラ・ムーで、スィーは本作最大の選択を迫られる。聖衣で母なる心を撃てと煽るウーと、母なる心の声を聞くよう手を差し伸べるウィル。その間で戸惑う少女に、過去から来たアーレスが「最後の王女スィー、おまえは神の杖、マーサの意志をつぐものだ!」と呼びかける。スィーがウィルの手を取れば母なる心の声に従う結末に、ウーに従えば聖衣が放たれ大地が死ぬ結末に至る。

聖衣について
「ダメよ。この力は、旧世界を滅ぼした悪魔を倒すためのもの」聖衣の力を使うよう勧められて
「それが、王室と民の望みだわ‥‥。」同じ場面で
イイナに
「イイナ、あなたサイテーだわ。自分の仕える主に!」イイナの裏切りを知って
最終局面
「そ、そんなこと言われたって‥‥私‥‥‥‥」禁断の聖地ラ・ムーで

マーサ

マーサ 神の唄 アーレスの育ての親
マーサ
読みまーさ
役割「神の唄」と呼ばれる巫女。アーレスの育ての親
年齢—
CV—
外見—

神と人とのあいだに立つ巫女で、ウル・アークでアーレスを育てた。神に従う敬虔さと、アーレスを息子のように思う情が同居している。神を呪うアーレスを抑える役回りで、本作の神への服従という側面を一身に背負う人物でもある。回想では、旧約聖書を思わせる伝承を語る。

物語の冒頭、炎の神官フレアの炎に焼かれる。死の間際まで、神官に逆らおうとするアーレスを止めようとしていた。

マーサは、身体に杖が刻まれた「神の唄」の称号を持つ選ばれし者、つまり二つの杖の一方を担う存在だった。その死によって、神の唄の役目はプレン・アークの少女ウィルへと受け継がれる。

マーサの影響は時代を越える。未来編を支配してきたザザンは独白の中でマーサの名を口にし、「彼女の意志をつぎ、おれが民を導く」と語る。物語の冒頭で真っ先に命を落とす人物が、最後に未来の支配者の行動の拠り所として語られる。この長い射程が、三つの時代をつなぐ糸の一本になっている。

象徴的な台詞
「‥‥ダメよ、アーレス‥‥‥‥」フレアに焼かれる間際
「アブラームはさだめの地へ民をみちびき、永遠の平和を神と契約するはずだった‥‥。」アーレスに語った伝承

ウィル

ウィル 神の唄のウィル 神の杖の継承者
ウィル
読みうぃる
役割マーサの後を継ぐ「神の唄」の少女
年齢—
CV—
外見—

プレン・アークの村人に「神の唄のウィルと呼ばれてる女の子」と噂される少女。神官の裁きで集落が全滅し、ただ一人生き残ったところをアーレスに保護される。はじめは神官に怯えて逃げるばかりだったが、アーレスのそばで少しずつ神の唄としての自覚を持つようになる。沈黙の多さが目立つ人物で、アーレスを「アーレスさま」と呼んで従う。

ウィルは神の杖を受け継ぐ者として、聖衣を受け継いだスィーと対になる。過去から時を越えて現代のカスミたちと行動をともにし、カスミからは「ウィルはああみえて、第六感がするどい女の子なんだ」と評される。

禁断の聖地ラ・ムーでは、スィーに母なる心の声を聞くよう呼びかける。ただしウィルは、スィーに選択を押しつけない。手を差し伸べ、取るかどうかはスィーに委ねる。一方で、ウィル自身の忠誠の向きははっきりしている。神の杖としての使命を果たすのは、世界のためではなく、アーレスのためだと言い切る。神(母なる心)よりもアーレス一人を選ぶこの姿勢が、ウィルという人物の核にある。

スィーへの呼びかけ
「スィーさま‥‥私たちは互いに定められた運命には逆らえません」禁断の聖地ラ・ムーで
「私はアーレスさまの命にしたがいます。スィーさま、私はあなたに無理強いはしません」同じ場面で
アーレスに
「アーレスさまの心が泣いているのです。だから私も悲しいのです」アーレスのそばで
「杖としての使命をまっとうします。世界ではなく、アーレスさまのために」アーレスへの誓い

フレア

フレア 炎の豹 炎の神官
フレア
読みふれあ
役割四神官の一人。炎の神官
年齢—
CV—
外見自分の容貌に強いこだわりを見せる

「炎の豹」を名乗る炎の神官。物語の冒頭、「人間どもよ、神の意志にしたがえ!」と神の名のもとにウル・アークへ現れ、マーサを焼く。アーレスにとっては旅の発端となった仇であり、最初は神の意志を疑わない狂信的な神官として描かれる。

アーレスと関わるうちに、フレアは「人間ごときに‥‥情が移るなど‥‥」と揺らぎはじめる。決定的なのはメイルストロームでの一幕で、ウィンディがアーレスを殺そうとした瞬間、フレアは盾となってアーレスをかばう。ウィンディはそのフレアを、もはや人間にすぎないと切り捨てるが、その言葉がかえってフレアを神官から人間へと変える。

マーサを焼いた神官が、マーサの育てた剣士を命がけで守る。仇から相棒への転換は、過去編でもっとも劇的な関係の変化だ。過去編が区切りを迎えたあとも、フレアはアーレスの仲間として残り、未来編でアーレスが過去を振り返るときには、もういない者として名を挙げられる。

転換
「‥‥アーレス‥‥‥私‥‥‥。」アーレスの盾になった直後
「あなたが言ったときは、なにをバカなって思った‥‥。」「けど‥‥今ならよくわかる。なぜか、心地よい‥‥。」人間として目覚めて

橘曖(アイ)

橘曖(アイ) たちばな あい カスミの許婚
橘曖
読みたちばな あい
役割カスミの許婚。橘姉妹の妹
年齢—
CV飯塚雅弓
外見—

レイナの妹で、カスミの許婚。本人は「コイツと許婚を解消したんですっ」と言い張るが、カスミに無断で発掘現場まで押しかけてくる。リヒテルの手下ベルマーにも「やめなさいよっ!」と食ってかかる、気が強く正義感のある少女だ。作中では「アイ」と呼ばれる。

現代編のにぎやかさを支えるのもアイで、まだ見ぬ未来の王女について「フン、どうせふとっちょの相撲取りみたいな、朝から晩まで甘いものばっか食べてる王女さまに決まってるわっ」と勝手な想像を並べ立てる。

アイは姉のレイナとともにファントムにさらわれ、電話越しに「やめて‥‥なにすんのよ!」と悲鳴を上げる人質になる。カスミに救い出されたあとは、カスミたちと一緒に未来の世界へ招かれ、スィーの一行に加わる。勝手な想像で笑っていた王女と、未来で肩を並べる盟友になるわけだ。

未来編では、イイナを退ける場面でも力を貸す。未来の人々に、母なる心のことを尋ねる場面もある。

未来編で
「トレジャーハンター・アイと、その仲間たちでーす!」イイナの前に現れて
「それよりも、母なる心って知ってますか?」「私たち、その人に招かれたらしくって‥‥」未来の世界で

橘鈴奈(レイナ)

橘鈴奈(レイナ) たちばな れいな 考古学博士
橘鈴奈
読みたちばな れいな
役割発掘調査団の責任者。「タチバナ博士」と呼ばれる考古学者。アイの姉
年齢—
CV井上喜久子
外見—

南ヨーロッパの遺跡発掘調査団を率いる考古学者。カスミの母マイカとは幼なじみで、カスミとは8歳のとき以来の再会になる。「センキュゥ。土くさいって言われるんじゃないかって、ずーっと気にしてたノ」とカタカナ英語まじりに話す天然な人物だが、遺跡を金目のものとして見る考え方には厳しい。

「あの遺跡自体が、大きな遺産なノ。金目のものがないかとか、そういう考え方は、墓荒らしと同じだワ」(レイナ)

妹のアイを「許嫁さん」と呼んでからかう茶目っ気もあり、カスミにとっては年上の姉のような存在だ。

表向き学術上の付き合いだったリヒテルこそがファントムであり、レイナはアイとともに彼にさらわれる。人質になってもなお妹をかばう姉の姿が、現代編の山場の一つになっている。カスミに救い出されたあと、姉妹は無事に戻る。

象徴的な台詞
「やめてください。妹にだけは、手を‥‥」人質に取られて
「女性をエスコートしてるときに、他の女性を目でおわない。オーケイ?」カスミに

アルゲリーチ

アルゲリーチ 元エメラルドランク2 カスミの恋人
アルゲリーチ
読みあるげりーち
役割カスミのガールフレンド。元エメラルドランク2のプロハンター
年齢—
CV—
外見—

関西弁で話すプロのハンター。カスミのガールフレンドだが関係はさばさばしていて、許婚のアイを連れたカスミには「彼女同伴か。ええ身分やな」と軽口を返す。無謀な突入を口にするカスミに「自殺行為や。火力も人数も、なんもかも敵さんに負けとるんよ」と冷静に返すなど、現代編では情報を集めて状況を読む役が多い。情報屋ホリニーから話を引き出し、カスミに伝えるのも彼女の役回りだ。

菅野ひろゆきが後に手がけた『ミステリート〜不可逆世界の探偵紳士〜』(2004年)にも、関西弁を話すフランス人のトレジャー・ハンター「マルタ・アルゲリーチ」が出てくる。同じ作品には真道マイカの名も登場する。

リヒテルから女神伝説と黙示の書の話を聞き出したアルゲリーチは、「あんた‥‥ファントムなん?」と正面から問いかける。やがて囚われの身となり、カスミの救出を待つことになる。助けに来ようとするカスミを心の中で止める場面は、さばさばした彼女の素顔がのぞく瞬間だ。救出後もカスミとともに未来の世界へ向かう。

象徴的な台詞
「(カスミ‥‥来たらあかん。)」囚われの身で
「拳銃一丁で、何ができるていうんよ」カスミに

リヒテル/ファントム

リヒテル リヒテル財団当主 現代編の黒幕
読みりひてる
役割リヒテル財団の当主。遺跡発掘の出資者
年齢—
CV—
外見—

南ヨーロッパの遺跡発掘に出資するリヒテル財団の当主。紳士的な物腰で、旧約聖書の時代の言い伝えと、この土地の女神伝説に強い関心を寄せている。

「モーゼの十一戒目に記された場所‥‥そして、あの本の黙示‥‥この地に伝わる女神伝説、私はすべてつながると思っておる」(リヒテル)

リヒテルの裏の顔は、トレジャーハンターを狩る神出鬼没のハンターハンター、ファントムだった。アルゲリーチを捕らえ、レイナとアイをさらい、電話越しに余裕たっぷりの口調でカスミと取引をする。「私は目的のために手段は選ばぬが、君を殺したところで目的への道のりは変わらん」と、殺しすら損得で量る冷徹さを持つ。

その目的は、黙示の書を焼き、この世から消し去ることだった。神と悪魔の杖を交わらせる道を開く本を消すことで、人類を再びのアルマゲドンから救おうとしていたのである。悪役の顔と、人類を案じる者の顔が一人の中に同居している。カスミの母マイカとは過去に因縁があったことも、言葉の端々からうかがえる。

ファントムとして
「《フフ‥‥そう熱くなるなよ、小僧。》」カスミへの電話
「《今から1時間後、発掘現場にて待つ。》」カスミへの電話
リヒテルとして
「私は、あの本を焼き、未来永劫、この世から抹消してしまいたいのだよ」本についての本心

ラーライラ

ラーライラ ライリー スィーの侍女
ラーライラ
読みらーらいら
役割スィーに仕える侍女。スィーからは「ライリー」と呼ばれる
年齢—
CV長沢美樹
外見—

城下町でスィーと暮らす侍女。丁寧な口調を崩さず、「旧世界の話題は禁じられてます。気をつけてください」とスィーをたしなめる堅さと、「私だって、できたらなぐられたくないです」と弱音をこぼす柔らかさを併せ持つ。「やっぱり、花屋のあとつぎですか」とスィーの将来を案じ、スィーのからかいにはむきになって言い返す、気の置けない間柄だ。

ネーネが殺された夜、スィーの服にある王家の紋章を指し示すのがラーライラだった。そこから先の逃亡の旅で、ラーライラは一貫してスィーを支え続ける。幼なじみのイイナに対しても「イイナさんは‥‥なんだか、心が許せません」と早くから警戒しており、その直感はのちに当たることになる。最終局面でもスィーのそばを離れない。

象徴的な台詞
「服には、王家の紋章が」ネーネが殺された夜
「スィーさま、危険すぎます」逃亡の旅で

ザザン

ザザン 仮面の剣士 仮面の支配者
ザザン
読みざざん
役割王政を倒し、未来の世界を支配する剣士
年齢—
CV—
外見黄金色の仮面をかぶる

王政を倒して世界を支配する仮面の剣士。スィーたちからは「マスク野郎」と呼ばれ、王家の継承者を追わせる。聖衣を恐れていて、未来編では表向き最大の敵として描かれる。直接スィーと向き合う場面は多くない。

物語の最後に置かれた独白で、ザザンは仮面の下の考えを明かす。禁断の聖地ラ・ムーで王家の力を知ったザザンは、母なる心をおびやかす旧世界の力こそ、この星にあってはならないものだと考えていた。二つの杖は、母なる心が疲れ病んだときに現れる抗体であり、それは母なる心の自浄なのだと語る。

そしてザザンは、過去編のマーサの名を口にする。暴君と恐れられた支配者は、マーサの意志を継ぎ、地獄に落ちる覚悟で民を導こうとしていた。表の敵が、仮面の下では母なる心の側に立っていた。敵役が別の顔を持つという作りは、本を消そうとした現代編のリヒテルにも通じる。

独白
「人間は一度滅びのときをむかえた‥‥自らの業のために」物語の最後の独白
「母なる心の、自浄なのだ、これは‥‥」同じ独白で
「マーサは遠い目でこれを見ていた」同じ独白で
「彼女の意志をつぎ、おれが民を導く‥‥真の平和へと」同じ独白で
「おれは地獄におちるだろう。だがそれでいい」同じ独白で

イイナ

イイナ 頭脳派 スィーの幼なじみ
読みいいな
役割スィーの幼なじみ
年齢—
CV—
外見—

城下町でスィーの近所にいた幼なじみで、スィーからは「いいお友達」と呼ばれていた。「剣術にも体術にも遅れをとってる僕が、唯一、世をわたっていける才能が、この頭脳さ」と自分を語る、頭の回転を武器にする人物。

スィーが王家の継承者だとわかった途端、イイナは態度を変える。ザザンの部下となってスィーを捕らえ、無理やり肌をさらさせて、二つの杖の片割れであることを確かめる。だがその忠誠も偽りで、本当の狙いはザザンをも出し抜き、自分が神として世に君臨することだった。王侯騎士団のリリーヌとは政敵どうしで、そのリリーヌの心変わりと、カスミたちの救出によって企みは崩れる。

イイナは、人が人に仕えることそのものを見下している。その傲慢さは、主従の絆で結ばれたスィーとラーライラとの対比になっている。

裏切り
「スィー、キミは僕の切り札だ。ザザンと効果的に交渉をしてやろう」スィーを捕らえて
「人が人に仕えることのごう慢さを、スィーはもっと悟るべきだね」同じ場面で
「僕は神の化身として、この世に君臨するのさ‥‥」本当の狙いを明かして
「ばっ‥‥り、リリーヌ!?」リリーヌの裏切りに気づいて

ウー

ウー 旧世界の英知の信奉者 最後の論敵
読みうー
役割旧世界の英知を信奉する老人
年齢—
CV—
外見老人

旧世界の英知を信じ、人類の知恵を受け継ぐことを使命とする老人。クリア後のおまけ要素であるムービーモードでは「マンボが好きな、ウーじゃ!」とおどけてみせるが、本編の終盤では本作の主題を背負う重い役回りを担う。

ウーは聖衣を受け継いだスィーを導き、フィフス=セラフィーで母なる心を撃ち抜かせようとする計画の中心にいる。母なる心は老いさらばえた自らの命を延ばすためだけに人類の英知を犠牲にしようとしている、とウーは考え、人類は親である星を越えるべきだと主張する。

禁断の聖地ラ・ムーに現れたアーレスとの問答で、ウーは一歩も引かない。生きるために何もしないのは自殺だという言葉は、単なる悪役の台詞ではなく、人類の生きる意志そのものの代弁になっている。母なる心の側に立つアーレスと、人類の側に立つウー。どちらにも理がある問答の末、スィーの選択が結末を決める。

ラ・ムーでの問答
「神だとっ!」「何をもって神じゃ!」アーレスに
「生きるために何もせぬのは自殺じゃ。我々は生きておる。生きている限り可能性はある」アーレスに
「おぬしこそ、人類に敵対する悪魔そのものじゃ!!」アーレスに

その他の登場人物

全編

母なる心(デ・ス)

ははなるこころ(で・す) 星そのものの意志

過去編で「神」と呼ばれ、四神官がその意志を地上に伝える存在。その正体は、星そのものに宿る意志だった。過去編の終盤でアーレスと直接言葉を交わし、「私は《デ・ス》‥‥。」「母なる心、《デ・ス》。」と名乗り、「人々はそう私を呼び、あがめています」と語る。墓守のジジは、母なる心の分身だった。

過去編
ディー

ディー

でぃー 盾の精霊

アーレスに付き従う盾の精霊。盾として結界を張る力を持ち、神殿の結界を解く場面で活躍する。旅のあいだは軽口とツッコミでアーレスとの掛け合いを続ける、長年の相棒。

アクア

アクア

あくあ 水の神官

四神官の一人で、水の精霊とも呼ばれる。アーレスに「これは、わしの心じゃ。おぬしが困難に直面したときなど、その宝石を天高くかかげよ」と精霊石を授け、以後は「アクアの心」を通じて助言を送り続ける。「青い性のなやみなら、このアクアが聞いてやろう‥‥そっぽを向くでない!」とアーレスをからかう軽妙な老人で、四神官の中でもっとも早くアーレスの理解者になる。ときには「未来編で明らかになるじゃろう」と、三つの時代を行き来する本作の仕組みそのものに触れるような台詞も口にする。

クエイク

クエイク

くえいく 砂の神官

四神官の一人。大砂漠の砂の神殿で、荒っぽく気さくな口ぶりでアーレスを何度も試す。アクアからは「あやつは、しつこいスッポンが苦手でな‥‥」と弱点をばらされる。急に寝返ることはないが、「ヤツの言い分は面白ぇ。うなずくところも少なくない」と少しずつアーレスの理屈に歩み寄り、やがて仲間になる。

ウィンディ

ウィンディ

うぃんでぃ 風の神官・四神官の長

「私は大自然を支配する風の神官にして、4神官の長」と名乗る、四神官でもっとも冷酷な女性。メイルストロームでアーレスを追い詰め、盾になったフレアを切り捨てる。アーレスに敗れると「‥‥殺しなさい。敵に情けなど受けないわ」と求めるが斬られず、「後悔するわよ、ボウヤ」と強がる。その後アーレスと和解し、仲間になる。

ジジ

じじ 墓守の老婆

村人から「ジジ婆さん」と呼ばれる墓守の老婆。マーサとウィルの身体に杖が刻まれていること、二つの杖が母なる心の前で交わることを、アーレスに告げる。その正体は母なる心の分身で、デ・スは「墓守のジジは、私の分身」と明かす。

トレディアン

トレディアン

とれでぃあん 旅商人

各地で道具を売る旅商人。「そのツボは、何でも入るすぐれものさね」と巧みな話術で商売をする。このツボが、炎の神殿フレイム=タンで熔岩を運ぶのに役立つ。

現代編

真道マイカ

しんどう まいか カスミの母

カスミの母で、古美術品商。元プロのハンターで、ファントムからも「ヤツなら取引には応じん」と一目置かれている。カスミとは電話で話すことが多く、「親孝行ね‥‥で、ホリニーは?」とすぐ仕事の話に移る素っ気なさ。カスミの生き方に、言葉少なに影を落とす人物。

ホリニー

ホリニー

ほりにー 情報屋

カスミが頼る情報屋。プレイン・ヴィレッジなど、現代編の調べに欠かせない情報をもたらす。

ワッツ

わっつ 発掘調査団員

レイナの率いる発掘調査団の団員。古代ヘブライ語を訳せる学者肌の人物で、ベルマーからはその知識を妬まれる。

ベルマー

べるまー リヒテルの手下

リヒテルの手下の乱暴者。「ガキが、このオレに指図すんだとう!?」とカスミを威圧するが、気圧される場面も多い。「プレイン・ヴィレッジの秘密は、まだヤツも知るまい‥‥へへっ」と、核心につながる情報をうっかり漏らす。

警備員コスナー

こすなー 飛行場の警備員

リヒテル財団の飛行場を警備する男。「ここでは私が法律だ」と職務に忠実すぎる態度で、到着したカスミと軽妙な掛け合いを演じる。現代編の幕開けの調子を決める人物。

ブナン

ぶなん プレイン・ヴィレッジの墓守

プレイン・ヴィレッジの墓守の老人で、カスミからは「墓守のブナン」と呼ばれる。神と悪魔の杖の伝承を語り、「そりゃご挨拶じゃな。わしは知ってることを言ったまでじゃ」と飄々と応じる。過去編の墓守ジジとは別の人物。

未来編

ネーネ

ねーね スィーの育ての親

スィーを引き取って育てた花屋の老女。王家の継承者であるスィーを、城下町の花屋の娘として隠してきた。物語の冒頭でザザンの兵士に殺される。

リリーヌ

リリーヌ

りりーぬ 王侯騎士団の女騎士

「ウフフーン、王侯騎士団のリリーヌさまだよ」と名乗る、ザザンの腹心の女騎士。隠れていたスィーを見つけ出して追う。一方で「私は一度、ザザンさまに斬られた身‥‥」と複雑な立場を明かし、イイナとは政敵どうし。終盤に心変わりしてイイナの企みを崩し、スィーたちと手を組む。

タツタ

タツタ

たつた 流れ者の少年

威勢のいい口調の流れ者の少年で、スィーたちの仲間。妹のリリィを守れなかった負い目を抱えている。リリーヌに捕らえられたときは、スィーが聖衣を使わずに済むよう自分が犠牲になる覚悟を見せ、「しょうがねぇんだよ。スィーたちと行動しようと思ったときから、覚悟はしてた」と言い切る。

リリィ

りりぃ タツタの妹

タツタの妹。物語が始まる前に亡くなっていて、その死がタツタの覚悟の理由になっている。

ティティ

ティティ

てぃてぃ 発明少女

「ども始めまして。私、ティティちぃーます」とあいさつする、「ティティ研究所」を名乗る発明好きの少女。九州なまりで話し、カスミの拳銃のような古い武器に目を輝かせる。一行の武器作りを引き受けるが、聖衣の力で敵を蹴散らそうと気軽に持ちかけてスィーに止められる場面もあり、技術と倫理の対比を担う。

レイルル

れいるる スィーのペット

絶滅したはずの小動物フェレックスで、スィーのペット。「クン、ククン」と鳴くだけだが、一行のなごみ役になる。エピローグでは、野生のフェレックスが兵士の前に姿を見せる。

イー

いー ウーの陣営の道化

ウーの陣営にいる道化めいた人物。「ごじゃる、ごじゃるよン」と侍言葉で話す。