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ストーリー詳細 — エクソダスギルティー・ネオス

本作は、紀元前1200年の過去編、西暦2000年前後の現代編、西暦13800年の未来編を切り替えながら進むアドベンチャー。三つの物語はそれぞれ区切りを迎えたあと、未来編の禁断の聖地ラ・ムーで一つに合流する。このページはドリームキャスト版の内容に基づく。 ▼詳細を読む はネタバレを含みます。 プレイ済み設定をするとアコーディオンがデフォルトで展開されます。

過去編 — 大地の剣士アーレスと四神官(紀元前1200年)

ウルの世界は、炎・水・砂・風の四人の神官が支配していた。神官たちは「母なる心」と呼ばれる神の意志を地上に伝える者として崇められ、逆らう集落には「神のさばき」を下す。ウル・アークに暮らす剣士アーレスは、神の唄と呼ばれる巫女マーサに育てられたが、神に対する不信を隠さなかった。

ある日、炎の神官フレアがウル・アークを訪れ、マーサに神のさばきを告げる。マーサを焼かれたアーレスは、盾の精霊ディーを連れて四神官のもとへ向かう旅に出る。

物語は、フレアの名乗りで幕を開ける。

「我が名は、神官フレア。炎の豹のフレア!」(フレア)

マーサは神官に逆らおうとするアーレスを最後まで止めようとするが、フレアの呪文「ケイ・アールト・ムーン・フレイム」の炎に焼かれる。アーレスはフレアに向かって、神が人間にしてきたことをこう言い放つ。

「神が我々にしたことは、作物をくさらせ、地震をおこし、嵐をふかせ、人々を苦しめただけだ」(アーレス)

旅に出たアーレスは、水の神官アクアから水の神官の証である精霊石を授かる。困難に直面したときに天にかかげるとアクアの声が届くこの「アクアの心」を頼りに、アーレスは各地を巡る。神の意志によって壊滅したプレン・アークの跡では、ただ一人生き残った少女ウィルと出会う。ウィルもまた「神の唄」と呼ばれる素質を持つ少女だった。砂漠では砂の神官クエイクの神殿に挑み、アクアの助言どおり粘り強く追いかけてクエイクに認めさせる。炎の神殿フレイム=タンでは、旅商人トレディアンから買ったツボで熔岩を運ぶ。

過去編の大きな転機は、風の神官ウィンディとのメイルストロームでの戦いにある。四神官の長ウィンディに追い詰められ、命を奪われかけたアーレスの前に、フレアが盾となって立ちはだかる。マーサを焼いた神官が、身を挺してアーレスを守ったのだった。

「アーレスと‥‥同じ。身体が‥‥勝手に動いていた‥‥」(フレア)

ウィンディは「人間ごときに負ける女など、仲間ではないわ。もはや人間にすぎない‥‥フレアは人間だわ」とフレアを切り捨てる。アーレスはウィンディを破るが、とどめは刺さない。

「おれは人間ならざる者なら斬るが、人間は斬らん。おまえは人間だ。だから斬らん。情けではない」(アーレス)

やがてアーレスは、墓守の老婆ジジから世界の仕組みにかかわる言葉を聞かされる。

「マーサとウィルは、神の唄の称号をもつ、選ばれし者‥‥。」「2人の身体には、杖が刻まれている。2つの杖が母なる心の目の前で交わったとき‥‥。」(ジジ)

旅の終わりに、アーレスは母なる心と直接向き合う。母なる心は自らを《デ・ス》と名乗り、墓守のジジは自分の分身だったと明かす。アーレスはここで母なる心と契約を結ぶ。神を否定して旅立った剣士が、母なる心の側に立つことを選んだのだった。

「おれは母なる心と契約をかわした。母なる心のためになることは、全世界のいきとしいける者のためになるのだと」(アーレス)

過去編は、敵として出会った四神官と心を通わせたアーレスが、アクアたちに「ありがとう、みんな」と告げる穏やかな結末で区切りを迎える。ウィルはその後もアーレスのそばにいる。

現代編 — 黙示の書と女神伝説(西暦2000年前後)

18歳のトレジャーハンター真道カスミは、南ヨーロッパにあるリヒテル財団の飛行場に降り立つ。財団が出資する遺跡発掘の調査団を率いるのは、昔なじみの考古学者・橘鈴奈(レイナ)だった。警備員コスナーの「ここでは私が法律だ」に「どんな法律だよ」と返す軽口から、カスミの冒険は始まる。

カスミが狙うのは、紀元前千年以前に記されたという「黙示」の書。そこへ許婚の橘曖(アイ)が押しかけ、ガールフレンドのアルゲリーチも合流する。本を狙う謎の人物ファントムの影が、少しずつ発掘現場に迫ってくる。

発掘現場では、財団当主リヒテルの手下ベルマーが幅をきかせ、調査団員ワッツは古代ヘブライ語の文字を読み解く。カスミは情報屋ホリニーや、プレイン・ヴィレッジの墓守の老人ブナンから、この土地に伝わる神と悪魔の杖の伝承を集めていく。カスミ自身も、旧約聖書の一節を引いて謎の核心に迫る。

「旧約聖書、エクソダス第20章に記される、さだめの地という場所が、どういうところか知ってるかい?」(カスミ)

リヒテルは、この地に伝わる女神伝説をこう語る。

「彼らは、神と悪魔の杖を交わらせ、神の審判をあおごうとした。だがそれは、1人の愚かな女のために成就されなかった‥‥」「私は、あの本を焼き、未来永劫、この世から抹消してしまいたいのだよ」(リヒテル)

アルゲリーチは「あんた‥‥ファントムなん?」とリヒテルに問いかける。神出鬼没のハンターハンター、ファントムの正体は、財団当主リヒテルその人だった。アルゲリーチが囚われたのに続き、レイナとアイの姉妹もファントムにさらわれる。人質を盾にした電話越しの交渉で、ファントムはカスミの母の名を持ち出す。

「おまえの母親、真道マイカとは雲泥の差だな‥‥ヤツなら取引には応じん。絶対にな」(ファントム)
「かもな。オレが人質に取られても、平気で見捨てるヤツだ。経験あるぜ」(カスミ)

カスミは救出に向かう理由を、あくまで自分の流儀で語る。

「オレが行くのはあいつらのためじゃねぇ。」「オレのお宝をねらう不届き者を、成敗しにいくのさ。」(カスミ)

カスミはファントムとの対決を制し、橘姉妹を救い出して本を取り戻す。ただし、リヒテルが本を消し去ろうとしていたのは、再びのアルマゲドンから人類を救うためだった。本を掘り出そうとするカスミも、焼こうとするリヒテルも、それぞれの理屈で人の世を案じていたことになる。

黙示の書の意味を知ったカスミは、アイやアルゲリーチとともに、時を越えて未来の世界へ招かれる。過去から来た神の唄のウィルも、カスミたちと行動をともにする。

未来編 — 最後の王女スィーと聖衣(西暦13800年)

人類のほとんどが滅び、王政も倒れた西暦13800年の世界。仮面の剣士ザザンが支配する城下町で、スィーは花屋の老女ネーネに引き取られ、侍女のラーライラ(ライリー)とともに暮らしていた。旧世界の話題は禁じられ、スィーは自分の生まれを知らないまま育つ。

ある夜、帰りの遅いネーネを待つスィーの家に、ザザンの兵士が踏み込んでくる。スィーの穏やかな日々は、この夜を境に終わる。

ネーネは殺され、スィーが身に着けていた服には王家の紋章があった。スィーは王家最後の継承者だったのである。王侯騎士団のリリーヌは、隠れていた王女を見つけて笑う。

「城下町の花屋の娘だったとはね。まさか目と鼻の先にいたとは神さまも気づいちゃいないさ」(リリーヌ)

スィーとラーライラは王家の扉を抜けて酸の海を渡り、ミスティック・フォレストへ逃れる。そこで出会ったのが、未来へ招かれてきたカスミ・アイ・アルゲリーチ・ウィルの一行だった。はじめは協力を拒んだスィーも、やがて彼らと行動をともにする。カスミは謝礼を口実に手を貸す。

「無論、見返りは期待するぜ。王女さまなんだろ。金銀財宝の1パーセントくらいは要求できんだろ」(カスミ)

スィーが受け継いだ聖衣の名はフィフス=セラフィー。発明少女ティティに「スィーさんのその聖衣‥‥フィフス=セラフィーで蹴散らしますか?」と持ちかけられても、スィーは力を振るおうとしない。

「ダメよ。この力は、旧世界を滅ぼした悪魔を倒すためのもの」(スィー)

旅の途中、仲間の流れ者の少年タツタはリリーヌに捕らえられる。タツタは、スィーが聖衣を使わずに済むよう、自分が犠牲になる覚悟を見せる。

「せめて、妹のリリィをとむらってやりたかったがな‥‥しょうがねぇ。オイラがまねいた不始末だ」(タツタ)

最大の裏切りは、幼なじみのイイナから来た。ザザンの部下になっていたイイナは、スィーの正体を見抜く。

「スィー、キミはやはり杖だったのだな。旧世界を滅ぼした、2つの杖の、片割れなのだ」(イイナ)

イイナはスィーを捕らえ、無理やり肌をさらさせて、二つの杖の片割れであることを確かめる。ザザンとの取引の切り札にするつもりだったが、本当の狙いはザザンさえ出し抜いて自分が世界の上に立つことだった。

「僕の主は、言ってみれば神だけさ」(イイナ)

イイナの企みは、リリーヌの心変わりと、カスミたちの救出によって崩れる。リリーヌはその後、スィーたちと手を組む。

スィーはラーライラ・タツタ・ティティたちとともにイイナを退け、王政の復興へ歩み出す。ザザンとの決着は、禁断の聖地ラ・ムーへ持ち越される。ラ・ムーでは知識の扉が開かれ、ザザンは「知識の扉は開けられた‥‥まもなくヤツらが来る」とつぶやく。

禁断の聖地ラ・ムー — 三つの時代が交わる場所

三つの時代の物語は、未来編の禁断の聖地ラ・ムーで一つになる。旧世界の遺産が眠るこの地で、スィーは自分の出生の謎と向き合い、世界の行く末を左右する選択を迫られる。そこには現代から招かれたカスミたちもいる。

旧世界の英知を信奉する老人ウーが、聖衣を受け継いだスィーを導こうとする。その場に、紀元前の世界にいるはずの剣士が姿を現す。

ウーの狙いは、聖衣フィフス=セラフィーで母なる心そのものを撃ち抜くことだった。母なる心は、老い枯れた自らの命を延ばすためだけに人類の英知を犠牲にしようとしている。ウーはそう考え、人類が星から独り立ちすべきだと説く。

「親をこえぬ子に、いかなる未来が開けようかっ。我々の未来は、我々のみの手で、切り開かなくてはならぬ!」(ウー)

聖衣の最後の呪文を唱えるようスィーに迫るウーの前に、過去から時を越えてアーレスが現れる。母なる心と契約を結んだ剣士は、ウーと人類の存続をめぐって言葉を戦わせる。

「母なる心は、この星そのもの‥‥母が死ねば、我々子も死ぬのだぞ!」(アーレス)

ウーも引かず、数百年前のアルマゲドンを持ち出して反論する。

「我々人類はみずからの見識と行動で、それを回避しようとした。それが数百年前のアルマゲドン!」(ウー)

アーレスは、その聖衣こそが旧世界を、人類を滅ぼした元凶だと退ける。そして問答に決着をつけ、スィーに呼びかける。

「もはや議論の余地はない。最後の王女スィー、おまえは神の杖、マーサの意志をつぐものだ!」(アーレス)

アーレスとともに過去から来たウィルも、スィーに手を差し伸べる。

「母の苦しみがきこえませんか。大地の涙を感じませんか‥‥」(ウィル)

母なる心の声に耳をかたむけ、ウィルの手を取るか。ウーに従って聖衣を放つか。物語の結末は、スィーのこの選択に委ねられる。

二つの結末と、ザザンの独白

スィーの選択によって、物語は二つの結末に分かれる。一つは母なる心の声を聞く結末、もう一つは聖衣を放つ結末。母なる心の声を聞く結末の最後には、未来編で世界を支配してきたザザンが、自分の胸の内を独白で語る場面が置かれている。

王政を倒し、仮面の剣士として暴君のように振る舞ってきたザザンが、何を思って世界を支配していたのか。それは、過去編のある人物の名とともに明かされる。

母なる心の声を聞く結末。スィーはウィルの手を取り、聖衣を放たずに母なる心の声に従う。アーレスはウィルとともに時を越えて現れた者として、人類が生きのびる鍵をスィーに託す。

聖衣を放つ結末。スィーはウーに従い、フィフス=セラフィーで母なる心を撃ち抜く。人類は星から独り立ちするが、引き換えに大地そのものが死ぬ。アーレスの呼びかけは届かない。

母なる心の声を聞く結末を閉じるのは、ザザンの独白である。ザザンは、二つの杖とは母なる心が疲れ病んだときにこの世へ現れるものだと語る。

「2つの杖は、母なる心に活力をそそぎこむ抗体なのだ」(ザザン)

ザザンは禁断の聖地ラ・ムーで王家の力を知り、母なる心をおびやかす力こそ、この星にあってはならないものだと考えていた。人類のこれまでを振り返り、「我々が、種の繁栄のために、どれほどの犠牲を他者へ強いてきたのだろうか‥‥」とつぶやく。そして、過去編のマーサの名を口にする。

「彼女の意志をつぎ、おれが民を導く‥‥真の平和へと」「おれは地獄におちるだろう。だがそれでいい」(ザザン)

未来編の支配者は、地獄に落ちることを覚悟のうえで、マーサの意志を継いで民を導こうとしていた。エピローグでは、絶滅したと思われていた小動物フェレックスが、野生の姿で兵士の前に現れる。

エンディング一覧

種別 結末 物語 結末概要
トゥルーエンド 母なる心の声を聞く 禁断の聖地ラ・ムー スィーがウィルの手を取り、聖衣を放たずに母なる心の声に従う。アーレスは人類が生きのびる鍵をスィーに託し、ザザンの独白で物語が閉じる。
バッドエンド 聖衣を放つ 禁断の聖地ラ・ムー スィーがウーに従い、フィフス=セラフィーで母なる心を撃ち抜く。人類は星から独り立ちするが、大地そのものが死ぬ。
編の結末 母なる心との契約 過去編 アーレスが四神官と心を通わせ、母なる心デ・スと契約を結ぶ。
編の結末 黙示の書の奪還 現代編 カスミがファントム=リヒテルとの対決を制し、橘姉妹を救い出して本を取り戻す。
編の結末 王政の復興へ 未来編 スィーが仲間とともにイイナを退け、リリーヌも味方に加わる。ザザンとの決着は禁断の聖地ラ・ムーへ持ち越される。