用語集 — 不確定世界の探偵紳士
『不確定世界の探偵紳士』に出てくる組織・場所・事件・資料・呼び名と、ゲームの仕組みを解説します。記述はPS2版『不確定世界の探偵紳士 〜悪行双麻の事件ファイル〜』(2009年)の内容に基づき、事件007はPS2版で加わったシナリオです。▼ネタバレ詳細には事件の真相や人物の正体まで含まれます。タグをクリックするとカテゴリを絞り込めます。
ロンドンに本部を置き、民間で探偵(ディテクティブ)のライセンスを発行する機関。政府や企業からの依頼を探偵に割り振り、事件ごとに番号・解決希望日数・規定報酬を定める。双麻はここに所属するクラスA探偵で、アイドラーを「胴元」と呼ぶ。
- 詳細
- インターポールを顧問に据え、日本支部(法務部)を持つ。本編の終盤、アイドラーは捜査から手を引くが、双麻は一人で続ける。本編の後、双麻はアイドラーでは長期休暇の扱いになる。麻衣子シナリオでは、所員が第三種事件に巻き込まれても所属事務所の責任は問わないという「アイドラー規定第21条の3項」が持ち出され、事件007では日本支部の懇親会で年間の最優秀ディテクティブなどを表彰すると語られる。
- 登場場面
- 麻衣子「はい。アイドラーが、International Detective Lisence Associationを名乗っている限りは。」(綴りは作中のまま)
セントラル街の裏のオフィス街にある有名な探偵事務所。街で起きた難事件を解決したとたびたび報じられている。副所長は毒島で、所員に深雪がいる。
- 詳細
- 所長は双麻で、表向きの看板にあたる事務所。街では所長は「あんぎょーさん」というクラスAだと噂され、「ふしあわせ探偵事務所だったかしら」とも言われる。双麻が片づけた事件(海御寺邸の事件、ゴースト騒ぎ、中華街の組織の壊滅など)は、報道ではこの事務所の手柄になる。同じテナントの上の階には麻衣子の法律事務所がある。麻衣子シナリオでは行方不明になった所員の件が扱われる。事件007では毒島が事務所を切り盛りしており、堂島邸の殺人事件の解決で「復活」と噂される。双麻は事件007の手柄もここに譲る。
- 登場場面
- サラリーマン「でも、《しあわせ探偵事務所》の所長さん、ええと何と言いましたっけ? あんぎょーさんでしたっけ?」
正体不明の巨大な犯罪組織。巷の犯罪組織を制圧しつつあるといい、極東支部と本部を持つ。公安第4課の隠弐丸は、NEXUSとのつながりは「闇の人間であれば誰もが知っていることだ」と言う。
- 詳細
- 女性を国外へ移送しており、海辺のゴースト騒ぎはその隠蔽工作だった。組織の者は連れ去った女性たちを「サンプル」と呼ぶ。海御寺の手記によれば、ガルシアがメイア計画をこの組織に売り、組織は生命情報科学の独占と軍需への転用を狙った。極東支部の長は孔龍で、孔龍は本部が機械人形を兵器としか見ていないとこぼす。終盤、ミントが機能を止めたのをきっかけに、全支部・本部の情報と幹部の住所氏名などがインターポールへ送られ、1週間後には「ほぼ一掃された」と麻衣子が記す。事件007で双麻は、孔龍の屋敷を「アウトフィットの本部だった場所」と呼ぶ。
- 登場場面
- 双麻「正体はまだわからない。だが巷の犯罪組織を制圧しつつある、とてつもなく巨大で危険な奴らだ。」
街に本社を置くNEXUS重工のことで、NEXUSコーポレイションとも書かれる。「この街の経済価値の大半」を握るとされ、電話案内では「ティッシュペーパーからミサイルまで」揃える会社だという。ミレニアム・ホテルや総合病院を傘下に持ち、研究部門にNEXUS生体工学研究所がある。
- 詳細
- 海御寺殺しの主犯は開発部長の江ノ本で、目的は御剣・ガルシア両博士の研究の独占だった。会社は江ノ本一人の犯行として解雇扱いにした。社員照会では、生体工学研究所の主任(長期休暇中)として「ミツルギ シュウイチ」の名が出る。ミントの身体も「NEXUS製の良品」である。麻衣子シナリオでは、孔龍が非常勤取締役だったことがドアマンの口から語られ、会社は「火の車」だとされる。事件007の時点では倒産しており、双麻は「ネクサスは俺が潰したからだ」と言う。
- 登場場面
- 双麻「「NEXUS」というのは、この街に本社をかまえるNEXUS重工のことだ。」
公式には第3課までしかない公安の、存在しないはずの第4課。非合法の活動を行う隠れた部署で、別名「クラッシャー・ディビジョン」。双麻は「鬼より恐い公安第4課」と言う。電話をかけると「所属コードを。」と応じる。
- 詳細
- 頭領は伏姫で、刀の大男・隠弐丸らが属する。忍者装束で刀などを使い、拳銃は使わない。別名「破壊工作専門部課」「陰のディビジョン」。第3課は先月壊滅している。隠弐丸は、忍者装束の者が詰める海辺の倉庫で、双麻にアウトフィットへの潜入(事件006)を持ちかける。事件003で首を切断されて見つかったクラスB探偵を斬ったのはこの課の隠弐丸で、正当防衛が適用された。終盤、流出した情報に政府要人の名が含まれていたため「全てを消去する」と双麻に襲いかかるが、戦いの結末は描かれない。本編の後は、存在すら確認できなくなる。
- 登場場面
- アッシュ「別名、クラッシャー・ディビジョン。彼らの通った後は、草木1本残らないらしいわ。」/伏姫「私たちの別名はご存じね。破壊工作専門部課。」
中華街の孔龍大中華料理店にある高級クラブの店。女性たちがコンパニオンとして働き、双麻いわく「妖艶な美女たちが、出迎えてくれるともっぱらな噂だ。だが違法な営業のギリギリの線上だな。」。
- 詳細
- 隠弐丸によれば、高級クラブの下では大規模な組織が運営されている。オーナーは孔龍、店長は摩耶華で、潜入エージェントの鈴麗がここで働いている。双麻は「ソウマ」としてここに潜り込む(事件006)。本編の後に店は潰れ、事件007でも閉店したと語られる。
- 登場場面
- 隠弐丸「高級クラブの下では、大規模な組織が運営されているのは知っているな。」双麻「華蝶か‥‥。」
事件007に出てくる、ヨーロッパの殺人請負の犯罪組織。双麻によれば「自らの意思で殺しはしない。必ず依頼人がいる。」。アイドラーは「幻の犯罪組織」と呼ぶ。
- 詳細
- 少年シンはこの組織の殺し屋で、「ボクはゼニスのエージェントとして育てられた。」と明かす。ゼニスも『エラスムスの聖書』に書かれた《貴婦人の宝石》の在りかを狙っていた。事件の後、アイドラーはシンから組織の手がかりを得ようとするが、シンは末端のエージェントにすぎなかった。今回ゼニスに殺しを頼んだ依頼人は明かされない。
- 登場場面
- サファイア「ゼニスというと、殺人請負業の犯罪組織‥‥。」
国際的な警察機関。アイドラーはここを顧問に据えており、双麻はそれを皮肉る。
- 詳細
- 終盤、ミントが機能を止めたのをきっかけに、アウトフィットの全支部・本部の情報、犯罪履歴、幹部の住所氏名年齢が「悪行双麻と悪行あやめ」の名でインターポールへ送られる。これがアウトフィットの壊滅につながる。
- 登場場面
- 双麻「インターポールを顧問にすえたあたりから、ずいぶんおたくの組織も怪しくなってきたな。」
海の見える丘公園のゴーストを観測していた大学のサークル。1週間前から行方がわからず、テレビでも公園で消息を絶ったと報じられている。事件003の発端の一つ。
- 詳細
- ゴーストを目撃した学生たちは、女性を移送していた組織に捕まった。組織の者の会話では、「女は1人2人使えそうだったので外国へ移送」され、残りは殺されたと語られる。
- 登場場面
- 麻衣子「大学のサークル活動です。「心霊スポット研究会」というのがその名称です。」
桧大学は、名波秀一が情報科学の助教授を務める私立大学で、双麻いわく「財政破綻しそうな私大」。桧学園は名波の妹・春香が通う学校。
- 詳細
- 経営難の大学に出せるはずのない3千万円の観測器を名波が使っていることから、双麻は誰かが名波に金を出して何かをさせていると推理する。名波秀一の正体は御剣修一で、双麻は春香の話から「名波 秀一あらため、御剣 修一‥‥か。」と気づく。
- 登場場面
- 双麻「桧大学と言えば、現在経営難に陥ってる私大だぜ。」
双麻の事務所がある裏路地。再開発は汚職で棚上げになり、夜は街娼が立つ。所員とアイドラー以外は知らない寂れた事務所が、双麻の住まいでもある。
- 詳細
- 本編の1週間後、クズ通りの事務所には出血の跡だけが残り、双麻とミントの姿は消えている。事件007では、家具が処分されたはずなのに掃除され、新しいFAX電話まで置かれた元の事務所に双麻が戻ってくる。誰がそれを手配したのかは明かされない。
- 登場場面
- 双麻「俺はクズ通りに住んでる探偵でね」
再開発地区の中心にある歩行者専用の街。脇にアッシュのバー「ジプレ」がある。事件001の依頼人は、夜10時ごろここに現れる。
- 詳細
- 本編を通して行き来する場所で、事件007でも移動先の一つとして残る(再開発地区は別の移動先になる)。事件007では、ここで《しあわせ探偵事務所》が堂島邸の殺人事件を解決して「復活」したという噂が聞ける。
- 登場場面
- 変声機の声「《セントラル街、の、脇に、ジプレという、バーがある‥‥。》」
セントラル街の脇にあるアッシュのショットバー。営業は夕方5時から夜11時。アッシュから情報を買うことができる。ジュークボックスは故障中。
- 詳細
- 謎の情報屋エマーヤは、アッシュの店にFAXを送る形で双麻への警告を流していた。エマーヤの正体は双麻の元妻・神あやめである。
- 登場場面
- 真裕美を名乗る依頼人「バーは、『ジプレ』という名前です‥‥。」
旅行マップにも載る有名な中華街。孔龍大中華料理店、深夜だけ開く中国古典遊戯店、生活用品の店などが並び、入口からミレニアム・ホテルや住宅街へも行ける。
- 詳細
- 奥にはアウトフィット極東支部の長・孔龍の屋敷がある。本編の後、中華街の犯罪組織は壊滅したと報じられる。事件007では中華街の古書店が物語の中心になる。
- 登場場面
- 若者・女「そういえばさ、中華街の古典遊戯店ってあなた知ってる?」
中華街の名所になっている高級会員制クラブ。双麻によれば中国政府もスポンサーの一つで、電話をかけるにも会員番号が要る。料理店の営業は夜6時から深夜1時。
- 詳細
- アウトフィットの連絡の場として使われており、地下では高級クラブ「華蝶」が運営されている。双麻は用心棒としてここに潜り込む(事件006)。事件の後、孔龍は自宅で無理心中をし、店は閉まる。
- 登場場面
- 隠弐丸「そこの高級クラブは、アウトフィットの連絡の場として活発に利用されている。」
中華街の奥にある屋敷。「物取りに入った奴が撃ち殺された」という噂があるほど警備が厳しい。
- 詳細
- アウトフィット極東支部の長・孔龍が、双麻に仕事を持ちかける場所(事件006)。本編の後、孔龍はこの自宅で無理心中をした。事件007では中華街の外れのさびれた屋敷になっており、ゼニスに捕らえられたリーがここに監禁され、終盤の舞台になる。
- 登場場面
- 双麻「アウトフィットの本部だった場所だ‥‥俺がかつて銃撃戦を行った‥‥。」(事件007)
中華街で夜11時から深夜1時までだけ開く、偏屈な婆さんの店。よく当たる格言を聞かせてくれ、見逃した場面の絵(CG)も教えてくれる。店には麗々もいて、「怪しげなカタログ」も置いてある。
- 詳細
- 見たCGを1枚ずつ買うと、トップメニューの「ミュージアム」で見られるようになる。CGを全部買うと、麗々が「探偵紳士ぱーふぇくとますたー」に認定してくれる。CGと機密ビデオをすべてそろえると、新しい事件(事件007)が加わる。
- 登場場面
- アッシュ「中国古典遊戯店では、もしも見逃したCGがあったら、ちゃーんと教えてくれるからね。」
事件007で、リー・ウェイディンが店番をしている中華街の古書店。『エラスムスの聖書』がここにあることがわかる。
- 詳細
- 店の奥から、死後1日以上たった老人の死体が見つかる。店の金庫は空のダミーで、その手前の床下に隠し金庫があり、暗号「N-E-R-O=???」を解くと本物の聖書が出てくる。老人を殺したのはおそらくシンだと双麻たちは考えるが、老人の身元も含めてはっきりとは明かされない。
- 登場場面
- 変声機の声「《イソイデ、ホンヤニ、イケ。デナイト、コウカイスルコトニ、ナル。》」
NEXUS傘下の高級ホテル。全120室で、最上階に展望レストラン(11時から20時)とロイヤルスィートがある。双麻はここで休憩をとれる。
- 詳細
- 暗号メモ「UR@1000ER」が指す待ち合わせ場所。15階のロイヤルスィートで、ガルシアが窓の外から狙撃されて死ぬ。事件007では偽のエリックの宿泊先で、ここで本物のエリックの遺体が見つかる。ネクサス社の倒産後も、ホテルのロゴは外されていない。
- 登場場面
- 双麻「ネクサス・ミレニアムホテル‥‥という名前だったホテルだ。」(事件007)
NEXUS傘下の病院。拳銃を持った凶暴な患者が看守を殺して逃げた、脱走した女性が殺されていた、週刊誌が病院による拉致を疑う記事を書いて訴えられた、といった噂が街に流れている。
- 詳細
- 双麻は事件001の推理で、本物の御剣真裕美が拉致されていたのはこの病院で、脱走した患者は真裕美本人だったかもしれないと考える。ただし双麻自身が「俺の勘では」と断っており、確かめられてはいない。
- 登場場面
- 双麻「恐らく真裕美が拉致されていたのは、俺の勘ではNEXUS総合病院‥‥。」
海辺の公園。夜になると黒っぽい人影や女の列が目撃され、「助けてー」という声がするというゴースト騒ぎの現場。昼間は名波兄妹がライトバンで観測を続けている。
- 詳細
- ゴーストの正体は、鎖でつながれて組織に連行される女性たちだった。ミントが「暗い海」「夜の海」とつぶやき、一人で来ていた場所でもある。
- 登場場面
- 双麻「《海の見える丘公園》というのが、この公園の名前だ。」
町外れの屋敷。半年前、化学繊維メーカーを経営する成金の海御寺がここで殺され、「幽霊屋敷」と呼ばれている。自称ジャーナリストの涼子が、毎晩11時ごろ門の前で待っている。
- 詳細
- 中に入ると閉じ込められ、首吊り死体や少女の幻を見る。4枚の肖像画の指す先、ホールの床下から海御寺の手記が見つかる(事件004)。事件の解決後、屋敷は1か月前にすでに取り壊されていたと知らされ、跡地は荒れ地になっている。事件007でも双麻は「海御寺邸だった場所だ‥‥もう今は荒れ地だぜ。」と言う。
- 登場場面
- 変声機の声「《良い情報が、ある、のにな‥‥。カイオンジ邸、の、財宝、だ。》」
高級住宅街にある、表札に『御剣』とある屋敷。中には歯車と鉄パイプが張り巡らされ、止まったからくり屋敷のよう。入ると玄関がロックされ、電子錠は深夜2時から2時半のあいだだけ開く。
- 詳細
- 歯車と鉄パイプはミントを家に閉じ込めるための仕掛けで、外へ出ようとすると微弱な電波でミントの機能が止まる。Gと名乗る女はここを「機械人形の檻よ」と呼ぶ。書斎の本棚の奥に地下研究室への隠し階段があり、本編の最後の決着はこの地下で起こる。事件007の時点では堂島という人物の家になっており、そこで殺人事件が起きたと噂される。
- 登場場面
- 女「機械人形の檻よ‥‥。」/双麻「かつては御剣邸だったが、今は堂島って奴の家だそうだ。」(事件007)
再開発が止まって打ち捨てられた旧中心地。車も放置され、文字通りのゴーストタウンになっている。林は海御寺が寄付したもの。双麻はここで執事の米村と何度も会う。
- 詳細
- 街外れの廃ビルの谷間が、双麻と元妻・あやめの決闘の場になる(事件005)。
- 登場場面
- 双麻「車もうち捨てられてる‥‥文字通りのゴーストタウンだ。」
事件007で行ける場所の一つ。看板に「E.P.L」とだけ書かれた研究所。
- 詳細
- 同じ時期に来日していたクラスAの八十神かおるが閉じ込められていた研究所。《しあわせ探偵事務所》は舞ノ小路と共同で捜査し、所員の東とメガネ君が連絡を絶つ。事件そのものは本作では描かれず、最後に解決した(東も舞ノ小路も脱出済み)と報告されるだけである。八十神かおるは続編『ミステリート〜不可逆世界の探偵紳士〜』の主人公で、研究所の件は『ミステリート』の側で描かれる出来事にあたる。
- 登場場面
- 「同じく来日していたクラスAの八十神かおるが、実験心理学研究所に閉じ込められていた頃である」(事件007の冒頭)
事件007で行ける場所の一つ。双麻が飛行機の中で、人間が焼死する事件が起きたと知った教会。
- 詳細
- 焼死事件の中身は語られず、噂として触れられるだけである。
- 登場場面
- 双麻「そういえば、飛行機の中で見たが‥‥ここで人間が焼死する事件が起きたそうだ。」
事件007の最後に名前が出てくる館。
- 詳細
- 『エラスムスの聖書』に《貴婦人の宝石》の在りかとして書かれていた館。『風祭男爵』を名乗る人物が名探偵たちを集めており、双麻にも舞ノ小路にも招待状が届く。双麻とリーがここへ宝石を取りに向かうところで物語は終わり、館での出来事は本作では描かれない。
- 登場場面
- 毒島「ええ。『風祭男爵』を名乗る人物からの招待状です。」/双麻「《紅の館》だ。そこに《貴婦人の宝石》を取りに行く。」
雨の夜、アッシュに居場所を聞いて事務所を訪ねてきた女性・御沙月真裕美の依頼。新婚旅行中に「タバコを買い忘れた」と言って消えた夫・修一を捜してほしいという。ホテルも店も夫を知らず、夫が名乗った勤め先のNEXUSにも該当者がいない。
- 詳細
- 依頼人は本物の御剣真裕美になりすました女で、本物の真裕美はすでに殺されていた。偽の依頼人は、腕のいい探偵に御剣修一を捜させるため、偽の姓を使って依頼していた。女は御剣邸で「Gと呼んで頂戴」と名乗って去り、のちに御剣の共同開発者ガルシアだとわかる。本物の真裕美を撃った者は明かされない。報告書の認定は限定解決。事件ファイルの一覧では『見えない夫を捜索せよ』、報告書では[見えない夫の捜索]と書かれる。
- 登場場面
- 報告書「本案件は事件番号001[見えない夫の捜索]と命名する。」「本案件は限定解決と認定し、規定額の報酬を付与する。」
御剣家の執事を名乗る米村から、御剣の研究した「お嬢様」ミントをしばらく預かって守ってほしいという依頼。依頼金は米村がアイドラーに供託している。難易度は低とされるが、「海御寺邸殺人事件に興味を持たなければ難易度(高)」と但し書きが付く。
- 詳細
- ミントは組織に狙われており、記憶にアウトフィットの情報を持っていた。ミントを狙っていたのは、ミントのハードウェアを造った「お母様」ことガルシアで、ガルシアは「御剣に執事などはいなくてよ」と言い、米村の素性は偽りだとわかる。ガルシアがホテルで狙撃されて死んだ後、本件は完全解決と認定される。
- 登場場面
- 報告書「本案件は事件番号002[ミント=御剣 護衛依頼事件]と命名する。」
弁護士の綾木麻衣子が持ち込んだ依頼。海の見える丘公園に出るゴーストの正体と、観測していた心霊スポット研究会の行方不明、そして派遣されたクラスB探偵が首と胴を切断されて見つかった件との関係を調べる。
- 詳細
- ゴーストの正体は、アウトフィットが国外へ移送していた女性たちの列で、騒ぎは組織の情報隠蔽工作だった。殺されたクラスB探偵は麻衣子の兄・綾木哲夫で、使い込みと横領の穴埋めのため組織に通じ、移送を手引きしていた。哲夫を斬ったのは公安第4課の隠弐丸で、隠弐丸は綾木が先に撃ったと言い、正当防衛が適用された。双麻は兄の不正の証拠を握りつぶし、麻衣子にわざと嫌われる。麻衣子はのちに、双麻が「私を傷つけまいとして、自ら悪役をかって出た」と記す。
- 登場場面
- 報告書「本案件は事件番号003[ゴースト殺人事件]と命名する。」
半年前に海御寺邸で主の海御寺が殺された事件。新聞では「詐欺の常習犯が、被害者の逆恨みにあって、殺された」とされ、担当したクラスC探偵2人も手がかりをつかめていない。自称ジャーナリストの涼子が、屋敷の隠し財宝探しを持ちかけてくる。
- 詳細
- 主犯はNEXUS開発部長の江ノ本で、目的は御剣・ガルシア両博士の研究を独占することだった。誘拐されたと報じられていた江ノ本が、屋敷から衰弱した姿で現れる。双麻は肖像画の謎を解き、ホールの床下から海御寺の手記を見つける。解決後、唯一の証人だった海御寺の娘・海御寺涼子がすでに亡くなっていたこと、屋敷が1か月前に取り壊されていたことを知らされる。双麻は「村雨 涼子という女性は、果たして存在したのか?」と自問するが、答えは出ない。
- 補足
- 受諾したその日に解決すれば報酬が倍になる。事件ファイルの一覧では『幽霊屋敷の財宝を探し出せ』、詳細と報告書では[海御寺殺人事件]と書かれ、台詞では「海御寺邸殺人事件」とも呼ばれる。
- 登場場面
- 報告書「本案件は事件番号004[海御寺殺人事件]と命名する。」
事件ファイルには「犯罪組織の情報をリークする<エマーヤ>の目的とその正体を探れ。」とだけあり、依頼日・期間・報酬の欄は空いたままになっている。
- 詳細
- エマーヤの正体は双麻の元妻・神あやめ。治療法のない病で余命1年と宣告されたあやめは、自分からアウトフィットに入り、エマーヤの名で双麻に組織の情報を流していた。二人は街外れで決闘することになる。報告書は「本人の希望を汲み」解決希望日数も規定報酬額も無しとし、完全解決と認定したうえで、双麻に特別表彰を付与する。
- 登場場面
- 報告書「本案件は事件番号005[エマーヤの正体を探れ]と命名する。慎重に検討した結果、本人の希望を汲み解決希望日数は無し、規定報酬額を無しと定める。」
公安第4課からの依頼で、内容は「アウトフィットへ潜入し、組織幹部を連れ帰る。」。公安の依頼は無期限で、11月30日を越えてもゲームオーバーにはならない。
- 詳細
- 双麻は「ソウマ」として華蝶に潜り込み、孔龍から裏切り者の女幹部を殺す仕事を受ける。公安に保護を求めていたその女幹部はあやめで、あやめによれば、保護の要請そのものが孔龍が双麻を殺すための罠だった。事件ファイルの備考では、双麻はあやめを助け出し、極東支部を事実上壊滅させ、メイア計画を頓挫させたとされる。報告書の認定は完全解決。
- 登場場面
- 報告書「本案件は事件番号006[アウトフィットへ潜入せよ]と命名する。」
ミュージアムのCGと機密ビデオをすべて集めると加わる新しい事件で、PS2版で加わったシナリオ。題名は付いておらず「事件007」とだけ呼ばれ、タイトルの「EXTRA SCENARIO」から選ぶ。
- 詳細
- 本編の後日談。海外で暮らしていた双麻が、奥付に《貴婦人の宝石》の隠し場所が書かれた『エラスムスの聖書』を求めて帰国する。双麻は「エリック・エルロンド」を名乗る少年と本を取り戻す契約を結ぶが、少年の正体はゼニスの殺し屋シンで、本物のエリックはすでに殺されていた。双麻はシンの正体を暴いてリーを救い、リーは双麻の助手になる。最後に二人は《紅の館》へ宝石を取りに向かう。双麻とミントが生き延びていたことは、この事件の冒頭ではっきり語られる(どうやって生き延びたかは描かれない)。
- 登場場面
- 「悪行双麻の新しい事件「事件007」が追加されました。」「「EXTRA SCENARIO」のメニューから選択できます。」
エラスムスがギリシア語の新約聖書を出版する前に作ったとされる原本。世界に数冊しかない国宝級の本で、持ち主が不幸な死を遂げるという伝説があり、偽物も多い。事件007で双麻が帰国した目的の一つで、本物を持つというリー・ウェイディンから取引の連絡が来る。
- 詳細
- もとは日本にあり、カトリック教徒のエルロンド卿が買い取った本で、エルロンド伯爵家が襲われたときに盗まれた。奥付には《貴婦人の宝石》の隠し場所(《紅の館》)が書かれている。事件の後、双麻が預かってエルロンド卿の屋敷へ返す。双麻が宝石を求める本当の理由は語られない。
- 登場場面
- 双麻「俺は『エラスムスの聖書』の初版本を手に入れようとしている。」
本の最後のページにある、作者名や刊行日などの記載。事件007でリーは「今夜の零時まで」に聖書の発行年月日を当てた方に本を売ると言い出すが、双麻が見たいのは本そのものではなく奥付の文字だけである。
- 詳細
- 毒島の調べでは、『エラスムスの聖書』には「もともと発行年月日などなかった」。双麻は古書店で「1546年11月20日」とはったりを言うが見抜かれる。奥付に書かれていたのは《貴婦人の宝石》の在りかだった。
- 登場場面
- 双麻「ああ。奥付ってやつだ。作者名や編集人の名前を確認したい。」/毒島「《『エラスムスの聖書』には、もともと発行年月日などなかったそうなんです。》」
事件007の終盤に名前が出てくる宝石。何人もの者がその在りかを求めている。
- 詳細
- 在りかは『エラスムスの聖書』の奥付に書かれており、ゼニス(シン)も怪盗サファイアも狙っていた。場所は《紅の館》で、双麻とリーが取りに向かうところで事件007は終わる。
- 登場場面
- シン「君はあの本に書かれてある《貴婦人の宝石》のありかを知りたがっていた。」
海御寺が隠したとされる品。「メイア計画の要」とも言われ、何人もの者がその行方を追っている。
- 詳細
- 海御寺の手記では研究の「成果物の片割れ」で、海御寺の手元にあったとされる。屋敷の穴には無く、ガルシアが持っていた。ホテルでガルシアが示していたところを窓の外から狙撃されて砕け、直後にガルシアも撃たれる。撃ったのは米村。御剣によれば、ニューロンプロセッサの核になる鉱石だった。
- 登場場面
- 御剣「バイオ・クリスタルは、ニューロンプロセッサの核となる鉱石だった‥‥。」
海御寺が屋敷に残したとされる手記。涼子によれば、その一部に「財産の多くを屋敷に隠す」と書かれているという。
- 詳細
- 4枚の肖像画が指す先、ホールの床下から見つかる。内容は、メイア計画の構想、海御寺がそのファースト・スポンサーだったこと、ガルシアが計画をアウトフィットに売ったこと、大会社の開発部長から1億で成果物を渡せと迫られて断ったこと、そして自分はじきに殺されるだろうということ。
- 登場場面
- 手記「1億と言われた。だが奴の目を見ればわかる。私はじきに殺されるだろう。」
御剣邸で見つかる、御剣修一の研究の記録(書類)と、妻の真裕美に宛てた日記。日記には「御剣 修一」の署名と『真裕美すまない』の言葉がある。日記を読むかどうかはプレイヤーが選べる。
- 詳細
- 書類には、メイ=ドロイドという名の由来や、ガルシアが計画を巨大な組織へ売り渡したことが書かれている。双麻の推理では、偽の依頼人の失策は、真裕美が実在することを印象づけようとして修一の手記を見せたことだった。
- 登場場面
- 書類「ガルシアがこの計画を、とてつもなく巨大で危険な組織へと売り渡したのだ。」
海御寺邸のあちこちに置かれた、「招かれざる客よ」で始まるワープロ打ちのメモ。
- 詳細
- 屋敷の中で双麻を導く仕掛けの一部になっている。誰が置いたのかは作中で明言されない。
- 登場場面
- メモの書き出し「招かれざる客よ」
海御寺邸のホール・居間・地下室・寝室に掛かる肖像画。額には「ここより右を指す者へ」などの言葉が添えられ、それぞれ別の方向を指している。
- 詳細
- ホールの肖像画はステッキを真下に向けて「ここより右を指す者へ」、居間はステッキを右に向けて「ここより下を指す者へ」、地下室はステッキを真上に向けて「ここより左を指す者へ」、寝室の女性像は左を指さして「ここより真上を指す者へ」。これらの向きを結んだ中心がホールの床で、その下から海御寺の手記が出てくる。
- 登場場面
- 額の言葉「ここより右を指す者へ」
変声機の人物クールが、事務所のドアの下に置いていった英語と数字の暗号メモ。深雪は「普通の英語ですね」と言い、中国古典遊戯店の婆さんは「中国4千年は、みれにあむ、かける、よんじゃっ。」とヒントをくれる。
- 詳細
- 英語として声に出して読むと「ミレニアム・ホテルで21時から22時」になる。双麻が解いてみせると、相手は「アイドラー、とやらには、子供騙し、だった、らしい」と返す。
- 登場場面
- 双麻「UR@1000ER"from 21 to 22"/ミレニアム・ホテルで21時から22時」
事件007で、古書店の床下の隠し金庫に添えられていたメモ。数字を入力して金庫を開ける。
- 詳細
- N=500、E=6、R=100、O=60として「N-E-R-O=334」。正しく入力すると隠し金庫が開き、本物の『エラスムスの聖書』が入っている。
- 登場場面
- 「「N-E-R-O=???」の数字を入力せよ。」
御剣邸でミントが暗唱してみせる、草薙守という人の詩。
- 詳細
- 御剣邸で、ミントが双麻の前で暗唱してみせる。詩の由来や草薙守が何者かは、作中で説明されない。
- 登場場面
- ミント「草薙守の『山の梺』という詩です。」
事件007でリーが「当然知ってるわよね?」と持ち出す聖書の名。
- 詳細
- リーがその場で作った架空の聖書で、相手が本当に聖書に詳しいのかを試すためのものだった。
- 登場場面
- リー「それじゃあ、『トリステンの黙示録』は、当然知ってるわよね?」
声を変える機械。正体を隠した人物が、片言の機械の声で双麻に電話をかけてくる。アッシュも「変声機使ってるわよ‥‥大丈夫?」と心配する。
- 詳細
- クールと名乗った人物は、やがて変声機を外して事務所に現れ、ジャーナリストを名乗る村雨涼子だとわかる。一方、「カイオンジ、ハ、ザイホウ、ヲ、ノコシタ」と告げた電話について、双麻は「この間とは違う声だ」と言い、こちらの声の主は最後まで明かされない。事件007でも変声機の声が「イソイデ、ホンヤニ、イケ」と双麻を古書店へ向かわせるが、声の主は特定されない(サファイアはリーだと推すだけ)。
- 登場場面
- アッシュ「クールとかいう人。変声機使ってるわよ‥‥大丈夫?」
双麻が懐に吊っているS&Wチーフスペシャル(38口径)をはじめ、作中に出てくる武器。あやめのワルサーPPK、刀の大男の刀、鉄爪男の長い鉄の爪、双麻を気絶させるスタンガンなど。
- 詳細
- 決闘のとき、あやめのワルサーには弾が入っていなかった。スタンガンを使ったのはガルシア。事件007では、米村が双麻にM66コンバットマグナム(357マグナム弾)を、自分用にP90を用意する。シンはチタン合金の刃を、リーは日本刀を使う。双麻は38スペシャル弾でシンの肩を砕いて倒す。
- 登場場面
- 「服の陰に吊ってある、ホルスターに入った、S&Wチーフスペシャルを取り上げ、銃を抜く。」/双麻「チーフスペシャルに、弾丸は5発‥‥。」
ジプレで10万円で買える情報(情報F)。NEXUSの社員用の回線番号で、名前を言うと音声認識でその社員の情報を教えてくれる。
- 詳細
- 番号は「000-4234-5515」。「ミサラギ シュウイチ」で照会すると在籍していないと言われ、「ミツルギ シュウイチ」で照会するとNEXUS生体工学研究所の主任(長期休暇中)だとわかる。これが事件001の手がかりになる。
- 登場場面
- 音声「ミサラギ、シュウイチ、という社員は当社におりません。」
アイドラーが探偵に与える格付け。双麻によれば「AからFまである。Fが最低だ。」。クラスAは「世界に30人しかいない」といわれ、日本には2人しかいない。クラスCは「警部あたりが天下ったときに支給されるライセンスクラス」だという。
- 詳細
- 双麻はクラスAだが、警察や街では「クラスDのヒヨっこ」「クラスDのヤブ探偵」で通している。クラスAの人数は「世界に30人しかいない」のほか、「少なくとも、全世界に30人以上」「世界に数十人しかいない」とも言われ、言い方がそろっていない。事件007ではリーが「1年近く前に、もう1人増えた」と言い、毒島は「18歳でクラスAになった子もいますよ」と話す。この新しいクラスAは続編『ミステリート』の主人公・八十神かおるを指すと読めるが、本作の中では名前と結び付けられない。
- 登場場面
- アッシュ「なに言ってるのよ。アイドラーのクラスAと言ったら、日本に2人しかいないじゃない。」
ミントが自分を指して言う呼び名。御剣修一の研究から生まれた、人の姿をした存在で、ミントは『NEXUSプロトタイプ002』と名乗り、耳の後ろにP002の刻印がある。刀の大男や刑事の西船橋は「機械人形」「等身大の人形」を捜している。
- 詳細
- 御剣とガルシアが造った有機質のロボットで、研究の書類ではロボットともサイボーグともアンドロイドとも違う存在とされる。名前は成長の女神Maiaにちなむ。メイア計画の唯一の成果で、公安第4課の隠弐丸らも行方を追っていた。ミントの記憶装置にはアウトフィットの証拠がプロテクト付きで入っており、終盤でミントが機能を止めたとき、その情報がインターポールへ送られる。
- 登場場面
- 研究の書類「この女神の名にちなみ、私たちは新たな存在をMay-Droidと名付けた。」
御剣修一とガルシアの研究の名。ラテン語で成長の女神をMaiaと呼ぶことにちなむ。双麻はミントの成長ぶりを「成長の女神メイアの名に恥じぬ」と評する。
- 詳細
- 海御寺の手記によれば、人格と記憶を別の身体へ移し、身体を取り替えながら記憶を受け継いで永遠の生命を得るという構想だった。隠弐丸は「結果はそうであるかもしれんが、目的は違う」と言う。孔龍は「メイアがいれば、一国の国家元首ですら傀儡にできる」と語り(「メイアプロジェクト」とも呼ぶ)、アウトフィットはその軍事への応用を狙っていた。事件ファイルの備考によれば、事件006の結果、計画は頓挫した。
- 登場場面
- 海御寺の手記「ラテン語では成長の女神をMaiaと呼ぶ。」
ミントの頭脳に使われている部品。ミントによれば被験者の脳細胞を移植したもので、そのため記憶の断片が残っているのかもしれないという。
- 詳細
- 御剣の研究の書類では、メイアは「140億の超並列ニューロンプロセッサ」を持つバイオチップとされる。バイオ・クリスタルを核にしたこのプロセッサは学習が速すぎ、御剣は「人類が10年かけて学習することを、この機械人形は150秒で学習してしまう」と言って、情緒と感情を持ったミントを「不良品」と呼ぶ。
- 登場場面
- ミント「私の頭に入っている有機バイオチップは、被験者の脳細胞を移植したものだそうです。」
物語の終盤で語られる言葉。ある研究が兵器として使われた先を指す。
- 詳細
- メイアの研究が軍事に使われた先の姿を指す。ミントは「機械兵などに、私はなりたくありません。」と言い、あやめの手紙は「ミント=御剣は、機械兵の呪縛から‥‥。」と書く。
- 登場場面
- ミント「機械兵などに、私はなりたくありません。」
双麻が長く事務所を空けたとき、ミントが電力の消費を抑えるために入る待機の状態。上半身を起こしたままベッドで待ち、24時間以上戻らないと自動で入る。
- 詳細
- 起こすと、留守にした日数が長いほどミントの問い詰め方が厳しくなる。ミントとの生活の中で起こる場面の一つ。
- 登場場面
- 帰ってきた双麻に、ミントは戻らなかった日数を告げて「電力消費を抑えるために省電力モードに入っていました。」と説明する。
行く先々で事件に遭う双麻の体質を指す言葉。「道を歩けば銃撃戦に出会い、喫茶店でコーヒーを飲めば強盗が押し入り、事務所でくつろげば瀕死の人間が訪ねてくる。」
- 詳細
- 物語の冒頭で双麻自身がこう語る。麻衣子によれば、双麻がここ数年で解決した事件は500件を越える。
- 登場場面
- 双麻の語り「それは、この俺が希有の「巻き込まれ屋」だからだ。」
事件007で米村が「中国武術の高等技術」と説明する、特別な身のこなし。
- 詳細
- シンがこれを使い、双麻の撃つ弾を避ける。双麻は、銃口と指の動きを見て避けるシンの「少し先」を撃って倒す。
- 登場場面
- リー「双麻、気をつけて。そいつは暗歩の達人よ!」
本編のエンディング映像の最後に、字幕で出てくる言葉。
- 詳細
- エンディング映像のラストでは、双麻の視点と思われる画面で、ミントが見おろしながら「おかえりなさいませ。悪行サマ。」と迎える。続いて字幕「Frailty, thy name is woman./弱きもの! 汝の名は《女》」「This story is the episode of MYSTEREET./この物語はミステリートのエピソードである」が出て終わる。双麻の生還を強くにおわせる演出だが、それを確定させる台詞や描写は無く、生きていたことがはっきり語られるのは事件007の冒頭である。MYSTEREET は、本作の約1年後を描く続編『ミステリート〜不可逆世界の探偵紳士〜』(2004年)の題名でもある。
- 登場場面
- 字幕「This story is the episode of MYSTEREET./この物語はミステリートのエピソードである」
裏情報に通じた謎の情報屋。アッシュの店にFAXで、一方的に双麻あての警告を送ってくる。警告は「笑わない少女は絶対に関わってはならない。」「機械人形を殺せ」など。正体は誰も知らない。
- 詳細
- 正体は双麻の元妻・神あやめ。決闘の場で、あやめは「私は、あやめ‥‥AYAME‥‥逆さに読んでみてね。」と明かす。証拠書類を手土産にアウトフィットへ入り、この名で双麻に情報を流していた。決闘の後、あやめは双麻の腕の中で息をしていないと描かれるが、1週間後の麻衣子の報告では取り調べが続いているとされ、アイドラーの機密ファイルでは奇跡的に命を取り留めたと記される。どうやって持ち直したのかは描かれない。
- 登場場面
- 事件ファイル「犯罪組織の情報をリークする<エマーヤ>の目的とその正体を探れ。」
変声機を使って双麻に電話をかけてくる人物の自称。海御寺邸の隠し財宝の話を持ちかけ、事務所のドアの下に暗号メモを置いていく。
- 詳細
- 正体は、ジャーナリストを名乗る村雨涼子。変声機を外して事務所に現れる。双麻は一連のやり口を「イタ電と、子供だましの暗号」と評する。
- 登場場面
- 変声機の声「《悪行 双麻‥‥私は、クールとでも、名乗っておこうか。》」
事件001の終盤、御剣邸で、ある女が双麻に名乗った呼び名。
- 詳細
- 御沙月真裕美を名乗って依頼に来た女の名乗りで、のちに御剣の共同開発者ガルシアだとわかる。
- 登場場面
- 女「そうね、Gと呼んで頂戴。」
ミントが「お母様が、私に会いたいとおっしゃっています。」と電話で伝えてくる人物。ミントにとって父は御剣修一である。
- 詳細
- 公園に現れた「お母様」は、スタンガンで双麻を気絶させる。正体はミントのハードウェアを設計・製造したガルシア。
- 登場場面
- ミント「御剣様は、私のお父様です。そうではなく、お母様です。」
執事を名乗る米村が使う呼び方。依頼の場面では、預けたい相手(ミント)をこう呼ぶ。
- 詳細
- 同じ呼び方が別の人物にも向けられる。ガルシア狙撃の直後、米村が「お嬢様」と呼ぶ女が現れ(画面に名前は出ない)、決闘の後にも米村はあやめを「お嬢様」と呼ぶ。事件007では、米村は怪盗サファイアを「お嬢様」と呼んで仕えている。米村がなぜ彼女たちに仕えるのかは語られない。
- 登場場面
- 米村「お嬢様の容姿を知っているのは、御剣様とこの私だけでございます。」/米村「これはお嬢様。いらしたのですか。お人が悪い。」
中華街の住人が双麻を呼ぶ名前。双麻は長髪とカラーリングで変装しており、「クラブのソウマさん」として顔が知られている。
- 詳細
- 孔龍の高級クラブに潜り込むための呼び名。潜入では、潜入エージェント鈴麗の元ヒモ「ソウマ」を演じ、店長の摩耶華に用心棒として雇われる(事件006)。
- 登場場面
- スーツの男「君、ちょっと訊きたいのだが‥‥あ、これはクラブのソウマさん。」
世間を騒がせている怪盗で、警察では手配番号9900号と呼ばれる。美術品を狙う義賊と噂され、物語の冒頭で麻衣子が持ち込む別件の一つでもある。
- 詳細
- 麻衣子シナリオでは、行方不明になった所員がこの怪盗を探っていたと深雪が話す。事件007では、ルポライターを名乗る麻生優希が怪盗サファイアとして古書店に現れる。サファイアは《貴婦人の宝石》の在りかを知りたがっていた。
- 登場場面
- 麻衣子「もちろん。世間を騒がす怪盗サファイアこと、手配番号9900号。」
事件007で、探偵を捜す少年がその名を「とても縁起が悪い名前とか‥‥仏滅さん?」と言い間違える。正体を隠したい双麻は「大安 大吉だ。」と名乗る。
- 詳細
- 偽名はすぐに見破られ、双麻は「悪行双麻だ」と名乗り直す。探偵を捜していた少年は、のちにゼニスの殺し屋シンだとわかる。
- 登場場面
- 双麻「大安 大吉だ。」シン「大安さん‥‥ですか。」
事件007で、エリック・エルロンドを名乗る少年が話す女性の呼び名。自分を日本へ連れてきて、10日ほど前に姿を消したクラスBの女性で、本名は知らないという。
- 詳細
- 本物のエリックがリーを呼んでいた名前。リーによれば中国語で「お姉ちゃん」の意味で、正しい発音は「姐姐」だが、「ねーね」の方がかわいいとボスが言ったのだという。少年の正体であるシンは、エリックの最期の言葉「ネーネ。助けて、ネーネ。」を真似てリーを挑発する。
- 登場場面
- リー「中国語の正しい発音では姐姐だったんだけどね。」
日付と時刻が進む中で、地図から行き先を選んで移動し、事件を調べていく仕組み。場所や店には営業時間があり(ジプレは17時から23時、中国古典遊戯店は23時から深夜1時、ビデオの売り手は深夜3時から4時など)、朝は8時に起きる。
- 詳細
- 場面によって移動の条件が変わる。たとえばミントを取り戻しに行く前は、「探偵事務所で用意をしてから」でないと先へ進めない。
- 登場場面
- 起床の場面「今は朝の8時だ‥‥」
無報酬のまま2か月を越えるとアイドラーを除名される決まりで、麻衣子は2か月後の11月30日でゲームオーバーになると告げる。実際には、日付が12月1日に変わったときにゲームオーバーになる。
- 詳細
- 公安第4課の依頼(事件006)は無期限で、隠弐丸は11月30日を越えてもゲームオーバーにはならないと言う。ゲームオーバーになると、麻衣子が「セーブしたところから再開するか、最初から始めて下さい」と告げる。
- 登場場面
- 麻衣子「ですから今から2か月後、11月30日になると、他の案件をかかえていようとゲームオーバーになってしまいますから、十分お気をつけ下さいね。」/双麻「そ、そういえば‥‥た、確かに、右上に12月1日と書いてある。」
事件ごとにアイドラーが規定報酬額と解決希望日数を定め、希望日数より早く解決すれば報酬が上乗せされる。アイドラーを通さない事件も、申告すれば同じ計算で報奨金が出る。所持金は情報・ホテル・買い物・CG・ビデオに使う。
- 詳細
- 受諾時の表示には難易度(低・中・高)も添えられる。事件002は低だが「海御寺邸殺人事件に興味を持たなければ難易度(高)。」、事件004は「難易度(中)。」。事件004は受諾したその日に解決すれば報酬が倍になり、事件005は本人の希望で報酬が無い。稼いだお金と買ったCG・ビデオは、最初から始め直しても残る。
解決希望日数を過ぎると、1日ごとに規定額の10分の1ずつ報酬が差し引かれる決まり。たとえば100万円・8日の事件を10日かけて解決すると80万円になる。依頼日を含めて数え、損害金が報酬を上回れば以後は0円なので、遅れられるのは10日まで。
- 詳細
- 締切が近づくと「最終締切日です」「遅延損害金が発生しています」「締切日が過ぎました」の通知が出る。事件ファイルの期間の欄も「現在遅延損害金が発生中」、期限を過ぎると「期間が過ぎました。」に変わり、報酬額は0万円になる。
- 登場場面
- 麻衣子「逆に、いたずらに期間を浪費するようであれば、遅延1日につき損害金を、規定額の10分の1ずつ戴きます。」
事件を解決すると表示される、アイドラーからの報告書。事件番号と題名、解決希望日数、報酬、解決の認定が記される。
- 詳細
- 認定は、事件001が限定解決、002・003・004・006が完全解決、005が完全解決に加えて双麻への特別表彰。
- 登場場面
- 「本案件は限定解決と認定し、規定額の報酬を付与する。」/「アイドラー・ライセンス、クラスAである悪行 双麻には特別表彰を付与する。」
事務所のノートパソコンで、受けた事件の一覧と詳細(依頼日・期間・報酬額・内容・遅延損害金・状況)を確かめる画面。解決した事件には◆が付く。機密ビデオの再生もここで行う。
- 詳細
- 事件を解決すると、備考の欄に真相の要約が載るようになる。御剣修一の生死のように、備考に「死亡」と「依然行方不明」の2通りの書き方が見られる項目もある。
- 登場場面
- 一覧の表示「◆見えない夫を捜索せよ」
番号を入力して電話をかける仕組み。調べて知った番号は電話帳に追加され、登録の無い番号にかけると「現在ゲーム中で使われておりません」と返ってくる。
- 詳細
- NEXUS極秘番号のほか、公安第4課につながる番号「000-7225-7674」なども電話帳に加わる。
- 登場場面
- 「電話帳へ謎の携帯電話を追加しました。」
ホテルで「4時間休む/8時間休む/12時間休む/休憩しない」から選んで休む仕組み。1日1回だけで、料金は1,000円。所持金が足りないと泊まれない。
- 詳細
- 初めて泊まるときは<馬小屋>の冗談が付く。掃除中や改装中で泊まれない場面もある。
- 登場場面
- カウンターの男「それでは体力は回復しないが、歳だけは取る、<馬小屋>をご用意させて戴きました。」
バーのジプレで、アッシュから情報を買う仕組み。「情報を買う」「酒を注文する」「曲をリクエストする」「なにも買わない」から選び、情報はAからOまで(0円から60万円)。まだ見ていない情報には☆が付き、買った情報は読み直せる。
- 詳細
- 情報の例は、病院脱走(A)、便利なボタン操作(B)、悪行を捜す女(C。事件001の導入で、解決後に返金される)、中国古典遊戯店(D)、NEXUS極秘番号(F)、ビデオ販売業者(G。60万円)、エマーヤの警告(H・L・O)、CGを見逃さないために‥‥(M)、公安第4課(N)など。所持金が足りないと売ってもらえないが、一部は「特別にタダ」になる。酒は1杯1000円。
- 登場場面
- 選択肢「NEXUS極秘番号」
中華街の店で、大鍋・陶磁器・洗濯カゴ・買い物カゴ・寝間着・チャイナ服などを買う仕組み。アッシュの紹介があれば、所持金が足りなくても一部はタダになる。
- 詳細
- 買った品によってミントの家事や食事の選択肢が増え、チャイナ服を着ていれば誉める会話が起こる。麻衣子シナリオでは、麻衣子が双麻の代わりに買い物できる。
- 登場場面
- 婆さん「とくにスキンシップと、食事が重要なのじゃ。ところで、食器は買ったかのう?」
事務所に帰る時刻によって、ミントとの場面が変わる仕組み。朝8〜10時は朝食、12〜14時は昼食、14〜16時は洗濯、18〜20時は夕食、20時以降は入浴、その後は就寝。食事は「もらう」「遠慮」を選べ、ミントは家事を「妻たる者の責務」として引き受ける。
- 詳細
- 関係が深まるにつれて、ミントの台詞や服装が変わっていく。長く帰らないと省電力モードに入る。中国古典遊戯店の婆さんのヒントは、ミントの家事の予定、服を贈ること、心を通わせた後に一緒に寝ることなどに触れている。
- 登場場面
- ミント「いえ、ご遠慮には及びません。妻たる者の責務かと。」
見た場面の絵(CG)を中国古典遊戯店で1枚ずつ買い、トップメニューの「ミュージアム」で見られるようにする仕組み。進め方によって見られるCGが変わる。
- 詳細
- 全部買うと、麗々が「探偵紳士ぱーふぇくとますたー」に認定してくれる。CGと機密ビデオをすべて集めると、新しい事件(事件007)が加わる。
- 登場場面
- 「買ったCGは、トップメニューの「ミュージアム」で閲覧できます。」
怪しい警察官から『シークレットファイル001』〜『010』のビデオを買い集める仕組み。事務所のノートパソコンで再生する。売り手の居場所(雑木林、深夜3時から4時)は、ジプレの情報Gでわかる。
- 詳細
- 中身はアイドラーの機密ファイルで、主な人物の調査報告やその後が記されている。本編で買えるのは8本で、残りは新しい事件を解決すると入荷する。全部買うと警察官も「探偵紳士ぱーふぇくとますたー」に認定してくれ、そろえた後に見られる場面もある。
- 登場場面
- 怪しい警察官「お客さんを探偵紳士ぱーふぇくとますたーに認定しますわ」
中国古典遊戯店の婆さんが、格言の形で進め方の助言をくれる仕組み。見逃したCGの取り方も教えてくれる。
- 詳細
- 暗号メモのヒント(「みれにあむ、かける、よんじゃっ」)、見えない夫の事件を先に片づけよという助言、食器を買うよう勧める話などがある。本編の最後にも、CGとビデオをすべて集めると新たな事件への扉が開くと告げる。
- 登場場面
- 婆さん「ズバリ、他の物事とはな、見えない夫だよ。この事件をまず解決しなくてはならん。」
本編をクリアするとタイトルに加わるメニュー。本編の後の物語が遊べる。
- 詳細
- 「スタート」で麻衣子シナリオ、「スタート2」で事件007を始める。事件007は、CGと機密ビデオをすべて集めると加わる。
- 登場場面
- 「タイトルに「EXTRA SCENARIO」が追加されました。」
本編クリア後に遊べる、弁護士の綾木麻衣子を操作して街を歩くモード。好きなときに「タイトルに戻る」で終えられる。
- 詳細
- 双麻が姿を消した1週間後の街を麻衣子が歩く。事務所に入ると夕方4時になり、夜8時を過ぎると残業して眠る。双麻の代わりに買い物ができる。行方不明になった女性所員の件で推理の選択肢があるが、事件は解決しないまま次の話の予告で終わる。麻衣子が読む「調査報告書 その2」は、続編『ミステリート』で主人公の八十神かおるが読む報告書と同じ文である。
- 登場場面
- 「悪行双麻のときには行かなかった時刻・場所があるなら、麻衣子の視点での新しい発見があるかもしれません。」
事件007での進め方。全体マップA〜Fから行き先を選び(クズ通り、中華街、古書店、しあわせ探偵事務所、南条探偵事務所前、堂島邸、ゆりはら教会、研究所、荒れ地など)、場所ごとに対象を調べて進める。
- 詳細
- 同じ対象を繰り返し調べると文が変わり、昼と夜でも別の文になる。古書店の隠し金庫では数字を入力して暗号を解く。シンの正体を指摘する場面は、双麻が過去の会話を思い返しながら語る演出で、プレイヤーが証拠を選ぶ形ではない。本編の所持金や買い物は出てこない。
- 登場場面
- 全体マップの行き先「ゆりはら教会」