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ストーリー詳細 — 不確定世界の探偵紳士

本作にヒロインごとの分岐は無い。日付と時刻が進む街を歩き回り、次々に持ち込まれる事件001〜006を期限内に解決していく、一本道の探偵アドベンチャーである。以下は事件ごとに真相と決着をまとめたもので、実際のゲームでは複数の事件が同時に進む。記述はPS2版『不確定世界の探偵紳士 〜悪行双麻の事件ファイル〜』(2009年)の内容に基づく。 ▼詳細を読む はネタバレを含みます。 プレイ済み設定をするとアコーディオンがデフォルトで展開されます。

序章 — 午前4時の依頼

国際探偵組織アイドラーのクラスA探偵・悪行双麻は、表向き「クラスDのヤブ探偵」を名乗り、自分が作った《しあわせ探偵事務所》にも顔を出さず、クズ通りの寂れた事務所に一人で住んでいる。ある日の午前4時、弁護士の綾木麻衣子から電話が入る。「クラスAへの依頼です。これから、うかがいます」。

麻衣子の依頼は二つが重なっている。海の見える丘公園に出るゴーストの調査と、それを調べに派遣されたクラスBの探偵が、首と胴を切断されて見つかった件である。双麻は受ける条件を一つだけ出す。

「俺の前では、仮面を外せ。決して偽りを言うな。真実しか話すな。それができたら、依頼を受けてやろう」(双麻)

麻衣子は、本来の連絡員である老人を言いくるめて双麻の資料を持ち出し、独断でクラスBの探偵を派遣していた。発覚すれば除名か刑事責任になると推理で指摘されても、彼女は否定しない。色仕掛けを叱られたあと、双麻の「お仕置き」(中身は描かれない)を経て、麻衣子は泣きながら打ち明ける。殺された探偵は、彼女の兄・綾木哲夫だった。双麻は彼女の唇にキスし、依頼を受ける。のちの麻衣子の「私にあんなことした責任」という言い方は、この夜を指している。

麻衣子はアイドラーの規定も説明する。報酬はアイドラーが算出し、解決希望日数を過ぎると1日ごとに規定額の10分の1が減る。そして無報酬のまま2か月を越えるとアイドラーから除名され、11月30日を越えたところでゲームオーバーになる。

双麻がこんな暮らしをしている理由も、少しずつ語られる。かつて彼は妻のあやめと組んで、奴隷シンジケートや政治家とヤクザの癒着を潰してきた。国際犯罪組織アウトフィットの支部を次々に潰して目を付けられた頃、1年前、あやめは組織を潰すための証拠書類を根こそぎ持って姿を消した。周りからは「犯人と駆け落ち」と噂され、双麻は名前を消して表に出なくなった。

同じ頃、ショットバー「ジプレ」の店長アッシュから、双麻を捜している女がいるという電話が入る。雨の夜、事務所の前に、ずぶ濡れの女が立っていた。

事件001『見えない夫を捜索せよ』 限定解決

「お願い、私の夫を捜してほしいの‥‥」。御沙月真裕美と名乗る女は、新婚旅行中に消えた夫・御沙月修一を捜してほしいと言う。手がかりをたどった先は、ある研究者の屋敷だった。

NEXUSの社員情報センターに問い合わせると、「ミサラギ」という社員は在籍していない。代わりに「ミツルギ シュウイチ」が生体工学研究所の主任で、長期休暇中だと分かる。やがて真裕美から「あの家で待ってる」と電話があり、双麻は御剣邸に向かう。屋敷に入ると玄関がロックされ、閉じ込められる。

2階の小部屋で、双麻は胸を撃たれた女の死体と、御剣の手記を見つける。書斎では、縄で縛られた真裕美と、背中に刀を差した身長2メートルほどの大男が待っていた。大男は「御剣が隠した、機械仕掛けの人形」の在りかを問い、近づけば女の首を刎ねると脅す。双麻の早撃ちとにらみ合った末、大男は双麻をアウトフィットと無関係と見て「この件からは手を引け」と言い残して去る。女は、双麻に電話したあとこの男に捕まり、強姦されたと訴える(行為そのものは描かれず、縄の痕や傷だけが書かれる)。

ここから双麻の推理が始まる。「死んでる」としか言っていないのに彼女は「人が殺されてるんですか」と訊き、性別を言っていないのに「そんな女性、私知りません」と答えた。事務所に来たときと服装が違う。アッシュは最初の電話で、真裕美をロングヘアだと言っていた。そして決め手ははったりである。

「別室で殺されていた女の、左手薬指には指輪がしてあった。」(双麻)

指輪に名前が彫ってあるかもしれない、という一言に女は動揺する。彼女は真裕美ではなかった。別室の死体こそが本物の御剣真裕美で、夫の名は御沙月ではなく御剣修一である。女は推理を否定せず、「言っておくけど、御剣 真裕美を殺したのは私じゃないわ。」と言う。10分以内に出なければ家を爆破すると脅し(はったりだった)、御剣の研究成果に1億を出すと持ちかけ、最後にこう名乗って去る。「そうね、Gと呼んで頂戴。」

報告書の区分は限定解決。本物の真裕美を撃った実行犯は特定されない。双麻は独白する。「本当の御剣 真裕美は、俺を捜し求めていたのかもしれなかった。運が悪かったな。生きているときに、会ってみたかった。」

事件002『ミント=御剣 護衛依頼事件』 完全解決

御剣邸の前で、御剣の執事を名乗る初老の男・米村が、「お嬢様」を預かってほしいと頼む。電子錠が開くのは深夜2時からの30分だけ。2階の小部屋で双麻を待っていたのは、機械仕掛けの少女だった。

「私は『NEXUSプロトタイプ002』です。ミントという名前は、お爺さま‥‥米村さまより戴きました。」(ミント)

米村によれば、ミントの頭の中には「闇の組織を壊滅させる情報」がプロテクト付きで入っている。核融合で動くので食事はせず、横になると炉心が溶けるため、座ったまま省電力モードで眠る。ソフトを作ったのは御剣修一、ハードを作ったのは彼女が「お母様」と呼ぶ人物である。

双麻の事務所での暮らしが始まる。ミントは食事を作り、洗濯をし、双麻の背中を流し、自分を「妻」と呼ぶ。唇を差し出されても双麻は額や頬にずらし、彼女の申し出を「子供は理解しなくていい」と断る。それでも独白には「ミントと俺は、いったいいつまで一緒に居られるのだろうか‥‥。」とある。24時間以上帰らないとミントは自分で省電力モードに入る。理由を問われて、彼女は「悪行さまにとって、私が必要ないからです。」と答え、こうも言う。「私の父も‥‥御剣 修一様も、私を捨てて行きました。」

捜査一課の刑事・デビット西船橋は、ミントを「任意同行」と称して展望レストランへ連れ出す。やがてミントは「お母様」からの電話を受け、夜に姿を消す。夜の海辺の公園で、西船橋は彼女を「お母様のところへ」連れて行くと言い、靴下を脱がせて、自分に「奉仕」させようとする。そこで双麻が背後から西船橋を打ち倒す(未遂に終わる)。直後、待っていた「お母様」が双麻をスタンガンで気絶させる。

目覚めたのはミレニアムホテル15階のロイヤルスィートで、両手はワイヤーで縛られていた。双麻は相手の正体を言い当てる。

「君は真裕美を騙った偽物。その正体は御剣の共同開発者ガルシア。」(双麻)

御剣邸で「G」と名乗った女は、ミントのハードを造った科学者ガルシアだった。彼女はミントを玩具と呼び、人間の特権は男性と愛し合えることだと言って、ミントの前で双麻に迫る。ミントは告白する。

「大好きです。愛してます。本当です。」(ミント)

双麻はガルシアの前でミントを抱きしめてキスし、「愛を育むことが人間の条件なら、俺はここでミントを愛する。」と言い切る。ガルシアは「悪行双麻、あなたは人間の尊厳を踏みにじったわ。」と激昂し、手を組んでアウトフィットを牛耳ろうと誘うが、双麻は断る。このとき彼女は「御剣に執事などはいなくてよ」とも言う。米村の名乗りは偽りだった。

ガルシアが「メイア計画の要」であるバイオ・クリスタルを示して説明しかけた瞬間、窓の外から狙撃され、クリスタルごと撃たれて死ぬ。撃ったのは米村で、百メートル以上離れた場所から「たまたま無風でしたからな」。米村は狙撃の現場で「お嬢様」と呼ぶ女と話しており、女は「こうもうまく餌に引っかかるなんてね」と言ったあと、双麻について「そうね。1年ぶりだから‥‥変わってはないのでしょうね。」とつぶやく。この場面では名前が出ないが、声の主はあやめである。

報告書の区分は完全解決。アイドラーに供託されていた米村の依頼金が、そのまま報酬になる。ミントは双麻の事務所に住み続ける。

事件003『ゴースト殺人事件』 完全解決

麻衣子の依頼。海の見える丘公園に、決まった日時にだけゴーストが現れる。その正体と、調べに行った麻衣子の兄が殺された件との関係を探る。公園では、大学の助教授が妹と一緒にゴーストを観測していた。

観測しているのは桧大学の助教授・名波秀一と、妹で桧学園の生徒の名波春香。春香は双麻に、公安第4課の電話番号を渡す。

公安第4課の頭領・伏姫は孔龍の屋敷に忍び込んで捕らえられ、鉄爪男らに痛めつけられて全身に傷を負っていた。鉄爪男に殺されかけた彼女を双麻が救い、伏姫は春香の部屋で手当てを受ける。伏姫は、御剣修一がガルシアとアウトフィットの接触を知って警察に身の安全を求めたこと、ゴーストの観測は奪われた研究成果を取り戻すためだったことを明かす。春香からは、兄の亡くなった妻が「御剣さん」で、兄は婿養子だったと聞く。

「名波 秀一あらため、御剣 修一‥‥か。」(双麻)

ゴーストの正体は、鎖でつながれて連行される女たちの姿だった。アウトフィットは中華街の富豪・孔龍の「例の計画」のために女性を国外へ運び出しており、それを目撃した学生たちを殺していた。手を下していたのは鉄爪男らである。連行されていた女性たちは保護された。

背中に刀を差した公安第4課の隠弐丸は、双麻を海辺の倉庫へ連れて行く。御剣邸の書斎にいた大男は彼だった(双麻「無骨な男だ‥‥御剣邸以来の再会だな。」)。隠弐丸は、麻衣子の兄・綾木哲夫を斬ったのは自分だと認める。綾木が拳銃を向けて撃ってきたので斬った、「音速で飛んでくる弾は避けられん」と。双麻は返す。「あんたの実力なら、殺さずにできたはずだ。」事件ファイルは正当防衛とする。

そして綾木哲夫の真相が明らかになる。彼は使い込みと横領の穴埋めのためにアウトフィットに協力し、女性3人の国外移送を手引きしていた。そのうち2人はバラバラにされて死に、1人は廃人同然になっていた。

双麻は麻衣子に、兄のしたことを告げる。

「真実は創られるもんじゃない。いつの世にもたった1つしかない。」(双麻)

報告しないでほしいと頼む麻衣子に、双麻は「もう一度俺と愛し合うなら、報告書類の捏造は考えてもいい」と持ちかける。麻衣子が承諾すると、「つくづく君は安い女だな」「もう君には飽きた」と突き放す。

「最低の男。やっぱり名前通りね。誤解していたわ!」(麻衣子)

独白で、双麻の本心が明かされる。彼は兄の不正の証拠をすでに自分の手で握りつぶしていた。麻衣子が兄を哀れんで生きるより、自分を憎んで生きるほうがいい。そう考えて、わざと嫌われたのである。報告書の区分は完全解決。その後は電話をかけても、事務員に「悪行様とはお話したくないと」と取り次いでもらえないことがある。アイドラーの機密ファイルは、麻衣子と双麻の関係は断絶し、「《しあわせ探偵事務所》のテナントからは退去した模様」と記す。

事件004『幽霊屋敷の財宝を探し出せ』/[海御寺殺人事件] 完全解決

変声機を使った電話、ドアの下に差し込まれた暗号のメモ。その先で待っていたのは、自称ジャーナリストの涼子だった。依頼は、半年前に殺された海御寺の屋敷に隠された財宝を探すこと。この事件には二つの題名があり、事件ファイルの一覧では『幽霊屋敷の財宝を探し出せ』、報告書では[海御寺殺人事件]と呼ばれる。

変声機の電話で「クール」と名乗っていた人物は、事務所に来て村雨涼子と名乗る。ジプレでの飲み比べのあと、ホテルの部屋で涼子に誘われ、口づけのあと場面は暗転する。翌朝、涼子は「夜の11時くらいに、海御寺邸へ来て。毎日」とメモを残して消えている。この前後に彼女は言う。

「本当言うとね、私に残された時間は、あとわずかなの。」(涼子)

ミントの件が片付くまでは、涼子は「こころのわだかまりが払拭できたら来て」と依頼を預けない。午後11時、屋敷の門の前で引き受けると、二人は鉄格子で屋敷の中に閉じ込められる。電話の声が《下を見よ‥‥。》《右を見よ‥‥。》と告げ、双麻は居間で、男たちに吊るされ鞭で打たれる涼子の姿を見るが、あとで確かめると跡形もない。寝室には少女の幻が現れ、双麻はその少女にジャケットを掛けてやる。

4枚の肖像画の視線が交わるホールの床下から、海御寺の手記が見つかる。海御寺はメイア計画の最初のスポンサーだったが、ガルシアが秘密結社アウトフィットに話を持ち込み、アウトフィットが10倍の資金を出してすべてを奪った、と書かれていた。

屋敷の中で、誘拐されたと報じられていたNEXUS社の開発部長・江ノ本が、衰弱した姿で見つかる。涼子は江ノ本を「諸悪の根源」と殴り、催眠術で双麻に彼を撃たせようとする。

「忌むべき罪人には死を!」(涼子)

引き金を引きかけた双麻の頭に、ミントの声が響く。「悪行さま。いけない。」。催眠が破れ、涼子は「本当言うとね、私ものすごい男性不信なのよ‥‥」「もう行くわ‥‥さよなら」と言って消える。双麻は江ノ本を警察へ連れて行く。海御寺殺しの主犯は江ノ本で、目的は御剣とガルシアの研究を独占することだった。江ノ本の証言によれば、海御寺の娘は追ってきた男から拳銃を奪い、自分の頭に向けた。報告書の区分は完全解決。

だが、事件のあとに奇妙なことが重なる。迎えに来たミントが見たのは「悪行さまと、縛られた男の人」だけで、涼子を見ていない。屋敷は1か月前に取り壊されて荒れ地になっていた。海御寺の一人娘の名は海御寺涼子で、頭を撃たれて意識を失い、のちに亡くなっていた。双麻は自問する。

「だが少女の年齢はまだ十代であり、俺の知る涼子は成熟した大人の女だった。」
「村雨 涼子という女性は、果たして存在したのか?」(双麻)

荒れ地では、姿のない声が「ジャケットありがとう」と言い、こう約束する。《そのうち、お礼に行くから。あなたの心からの渇望を、私が1つだけかなえてあげる。》。涼子の携帯電話は夜にだけつながり、《生前に、あなたと会いたかったわ‥‥。》と言う。世間では、《しあわせ探偵事務所》が荒れ地から証拠書類を見つけて「半年前の惨劇」を解決し、海御寺の汚名が晴れたと報じられる。

事件006「アウトフィットへ潜入せよ」 — ミントを取り戻すために

ある日、ミントが黒スーツの一団に車へ押し込まれて連れ去られる。公安第4課はそれを見ていながら止めなかった。伏姫と隠弐丸は双麻に、アウトフィットに潜入して組織の幹部を連れ帰るよう依頼する。

伏姫の提示は、グレーゾーンの罪状をすべて不問にすることと、キャッシュで300万円。双麻は報酬を倍にすること、そしてミントの身柄を条件にする。期限は無い。

「それほどまでにアレが大切なのか。おまえにとって、どういう意味がある。」(隠弐丸)
「家族さ。」(双麻)

隠弐丸は「金に対して執着しろ。金が全てだ。そのためには恋人さえも裏切れ。それが闇の世界だ。」と言い含め、潜入中の名前を「ソウマ」と決める。双麻は長髪にカラーリングをした姿で、中華街の高級クラブ「華蝶」に入り、公安側の潜入捜査員・鈴麗の元ヒモを演じて用心棒に雇われる。5日で信用を得た彼に、中華街の富豪でアウトフィット極東支部の長である孔龍が殺しを依頼する。

「その人間は自らの保身をはかり、こともあろうに公安に身柄の保護を求めた愚か者だ。」(孔龍)

標的は女幹部だった(双麻「まさか女幹部とは思わなかった。」)。翌日、女幹部が逃げ、双麻も後を追う。ホテルの前でサングラスの女に殴り倒され、目覚めるとロイヤルスィートにいた。女は元妻のあやめだった。

あやめは言う。「潜入していた捜査官って、あなたのことだったのね。公安と手を結んだの?」。公安への保護の要請は、孔龍が双麻を殺すために仕掛けた罠だった。公安第3課が潰されたばかりで、第4課は代わりに双麻を使うだろうと組織は読んでいたのである。

「宿命ね。私はアウトフィット。あなたはディテクティブ。」(あやめ)

あやめは国外で探偵を開業しようと双麻を誘い、断られると早撃ちの勝負を挑む。その夜、彼女は双麻の事務所の寝室に独りで泊まり、食器が2つずつあるのを見て「恋人、いるんでしょ?」と訊く。アッシュの店にも寄り、「悪行ちゃんのこと、よろしく」と頼んでいく。

決闘の前、双麻は麻衣子に電話をかける。「これから俺は、殺し合いをする。」。麻衣子は「双麻さん、殺し合いって‥‥どういうことですの!?」と返すしかない。

事件005「エマーヤの正体を探れ」 — 街外れの決闘 完全解決・特別表彰

アッシュを窓口に、犯罪組織の情報を双麻へ流し続けてきた謎の情報屋<エマーヤ>。その目的と正体を探るのが事件005である。答えは、夕方6時の街外れで出る。

廃ビルの谷間で、コインを合図に一発勝負の早撃ちが行われる。あやめは挑発する。「あなたは自分の女に証拠を奪われ、裏切られた探偵としてのレッテルを貼られ、一生を恥辱にまみれ生きていく」。二人が撃ち、双麻の弾があやめの胸に当たる。あやめのワルサーPPKには、弾が入っていなかった。

「だって、そうじゃないと双麻が死んじゃう‥‥。」(あやめ)

あやめは、機械人形は「彼女の本来いた場所に」いると告げ、「ミント=御剣を破壊して」と頼む。そして最後に明かす。

「私は、あやめ‥‥AYAME‥‥逆さに読んでみてね。」(あやめ)

エマーヤは、あやめ自身だった。「さよなら‥‥私だけのディテクティブ」と言って、彼女は息を引き取る。語りは「息をしていないのが信じられない。」と記す。双麻は彼女を抱きしめて唇を重ねる。米村が現れ、あやめの書簡に従って遺体を引き取っていく。

かつて夢の中で、二人はこう誓っていた。双麻「裏切るな。おまえが裏切ったとき、俺はおまえを殺す」、あやめ「あなたに殺されます」。

双麻は華蝶の店長で孔龍の愛人の摩耶華の首を絞め、ミントの居場所を吐かせる。「機械人形が生まれた研究室に、生みの親と一緒に連れていかれた」。摩耶華は、機械人形を孔龍の側に持ち込んだのは刀の男だとも言う。「あの刀の男が、全てを仕組んでいたような気がするわ」。

のちのアイドラーの報告書は、事件005を完全解決としながら、本人の希望を汲んで規定報酬額を無しとし、双麻に特別表彰を与える。事件ファイルには、あやめはあえてアウトフィットに身を投じて内部の情報を明らかにした功労者であり、特別功労賞を与え、罪状を軽くするよう組織をあげて働きかける、と記される。

最終局面 — 御剣邸の地下 本編エンド

ミントが連れて行かれたのは、彼女が生まれた場所、御剣邸の地下の研究室だった。双麻は護衛と撃ち合って右肩を撃たれながら、屋敷の奥へ進む。

研究室では、御剣修一がミントの記憶を抜き取り、解体しようとしていた。御剣は背後から双麻の腹を撃ち、さらに撃ち、手も撃つ。彼は語る。ガルシアに研究を独占されるのを避けて距離を置いたが、公安がメイアにまつわるすべてを消そうとしているので、アウトフィットと手を結んだ。スポンサーは軍需産業への応用の体制を整えている。「それを阻むものは、妻であっても殺さねばならない」「直接は手を下さないよ」。バイオ・クリスタルを核にしたニューロンプロセッサは学習が速すぎ、ミントは情緒と感情を持ってしまった。

「これを不良品と言わずして、いったい何だというのか。」(御剣)
「私の心は、悪行さまとともに育まれた」(ミント)

ミントはガラスケースを割って出て、双麻をかばう。ケースを出れば電源が落ちて死に向かうことを、彼女は知っていた。「私が死ぬと、悪行さまの身が助かると、私は知っていました」「機械兵などに、私はなりたくありません」。御剣は倒され(双麻「俺が懲らしめた」)、出血したまま「医者を呼んでくれ」とわめきながら研究室に残される。

ミントは双麻に愛を告げる。

「悪行さまのこと、愛してます。」(ミント)

「そして、また愛して下さい‥‥」と頼むミントに、双麻は「ああ。約束しよう」と答える。あやめが死んだことを知らないまま、あやめと仲良く暮らしてほしいと言い残し、ミントは双麻に手を握られて停止する。

その停止が引き金だった。アウトフィットの全情報が、「悪行双麻と悪行あやめ」の名でインターポールへ送られる。

「あやめ‥‥ミントを殺せとは‥‥このことだったのか。」(双麻)

双麻はミントの体を抱えて屋敷を出る。流出した情報には政府要人の名が含まれていたため、伏姫と隠弐丸は公安の破壊工作部課を率いて双麻を包囲する。「そのメイ=ドロイドのボディは、こちらへ渡してもらうわ」(伏姫)。戦いの経過は描かれない。

あやめの手紙が、すべてを明かす。1年前、彼女は治療法のない病で余命1年と宣告されていた。内偵していたアウトフィットが「証拠書類の奪取」と「悪行双麻の抹殺」を計画していると知り、証拠書類を手土産に自ら組織へ身を投じ、エマーヤの名で双麻に情報を流し続けた。疑われたため証拠を紙にも磁気ディスクにも残さず、組織が狙うメイ=ドロイドの機能停止を引き金に、情報がインターポールへ流れる仕掛けを作った。あと3日あれば孔龍は本部に粛正され、自分も逃げられたが、双麻の動きが予想より早かった。手紙はこう結ばれる。

「明日、私はあなたに殺される。」
「だけど勝負には勝つわ。」(あやめの手紙)

双麻は事務所にたどり着き、タバコに火をつけて眠る。潜入中に彼は「俺は死ぬ直前までタバコは吸わない。」と言っていた。そこへ涼子が現れる(双麻「お迎えか」)。

「悪行 双麻。約束を果たしにきたわ。」
「あなたの、心からの渇望を、私が1つだけかなえてあげる。」(涼子)

双麻は答える。「それは‥‥‥‥。」。願いの中身は画面に出ない。涼子は「‥‥やっぱりあなたは、素敵なディテクティブだったわ。」と言う。続いて、どこかの病室で医者が叫ぶ。「あそこから持ち直したというのか!?」「奇跡だ‥‥。」。患者の名前は出ないが、直後に聞こえるのはあやめの声である。

「私だけの、素敵なディテクティブ‥‥。」
「愛してるの‥‥‥‥。」(あやめ)

エンディング映像の最後の場面は、双麻の目線と思われる画面である。夜空と満月を背に、ミントが見おろしながら言う。

「おかえりなさいませ。悪行サマ。」(ミント)

機能を止めたはずのミントが動き、双麻が帰ってきたことを強くにおわせる演出である。ただし、それを確定させる台詞や描写は無く、二人がどうやって助かったのかも描かれない。映像は二つの字幕で締めくくられる。

Frailty, thy name is woman./弱きもの! 汝の名は《女》
This story is the episode of MYSTEREET./この物語はミステリートのエピソードである

クリア後には、タイトルに「EXTRA SCENARIO」が加わり、麻衣子シナリオが選べるようになる。中国古典遊戯店の婆さんは「よくお聞き、ミュージアムのCGとビデオを全て集めたとき、新たな事件への扉が開く。」と告げる。

1週間後 — 麻衣子シナリオ 後日談

本編の事件から1週間後。プレイヤーは麻衣子を操作して、双麻のいない街を回る。街の人々から、事件のその後を聞いて歩く後日談である。

シナリオは麻衣子の報告書で始まる。アウトフィットはほぼ一掃され、孔龍は自宅で無理心中をした(報道では「自殺」とされる)。旧御剣邸には銃撃戦の跡が残り、公安第4課はその存在すら確認できない。クズ通りの事務所には出血の跡があったが、死体は無く、双麻もメイ=ドロイドも忽然と姿を消していた。

一方、あやめは生きていた。「唯一の証人とも言うべき、神 あやめの取り調べは続いています。」。麻衣子は彼女の弁護を引き受けるが、あやめも双麻の行方を知らない。麻衣子は双麻から「後を任せる」という電話を受けていた(その場面は描かれない)。行方を捜しても見つからず、双麻はアイドラーで長期休暇扱いとなり、麻衣子はクズ通りの事務所をそのまま預かる。

「私の兄が殺されたゴースト殺人事件‥‥悪行双麻は私を傷つけまいとして、自ら悪役をかって出たのでした。」(麻衣子の報告書)
「彼がいつ戻ってきても、大丈夫なように‥‥。」(麻衣子)

アッシュは情報屋をやめ、双麻の帰りを待っている。《しあわせ探偵事務所》では、所員の南条深雪が、七尾芹奈という女性の失踪について語る(深雪シナリオ)。麻衣子は推理を試みるが、失踪はこの中では解決しない。話は深雪の「遠方より、もう1人のクラスAがやって来るまで‥‥」という言葉で、次へ持ち越される。

怪しい警察官から買えるアイドラーの機密ファイルには、主な人物のその後が記されている。あやめは「悪行双麻に撃たれるも、奇跡的に命を取り留めた」が、「公判を待つ身であったが、ある日、忽然と姿を消す」。双麻は「海外にて生存が確認されており、密かに帰国しているとの噂もある」。ミントは「未確認情報によると海外で悪行双麻と行動をしている」。伏姫は「悪行双麻との交戦後、行方不明」。

事件007 — 『エラスムスの聖書』 PS2版の追加シナリオ

ミュージアムのCGと機密ビデオをすべて集めると、PS2版で加わった新しい事件が遊べるようになる。海外に身を隠していた双麻が、奥付を見るために『エラスムスの聖書』を求めて日本へ戻ってくる。冒頭の語りは、はっきりこう記す。「双麻やミントが生き延びたのは、彼にとっては奇跡としか言いようがないことだ。」

双麻はミントとともに日本を離れ、ベルギーで暮らしている。表向きは死んだことになっており、本編からの経過は作中で「数か月」とも「約1年」とも語られる。今回の帰国にミントは同行しておらず、双麻は「遠い場所に置いてきた」と言う。

元の事務所に戻った1日目、双麻は外国人の少年とぶつかり、夜には事務所に忍び込んだ者を追い返す。聖書は中華街の古書店にあると分かる。翌朝、米村が現れて忠告する。「あの聖書には手を出してはなりません。」。古書店では、店主の孫を名乗る店番のリー・ウェイディンと、ルポライターを名乗る麻生優希に出会う。リーは「今夜の零時までに」聖書の発行年月日を当ててみろと言う。双麻は《しあわせ探偵事務所》の副所長・毒島に調査を頼む。

夕方、少年が「エリック・エルロンド」と名乗って依頼に来る。イギリスのエルロンド伯爵家の一人息子で、本を取り戻すことだけを頼みたいという。双麻は契約を結ぶ。一方で、リーの正体がアイドラーのクラスB探偵だと分かる。

夜、古書店には老人の死体があり、泥棒姿の怪盗サファイアが待っていた。正体は麻生優希で、彼女も「悪行双麻が『エラスムスの聖書』を奪いに来る」という電話で呼ばれていた。金庫は空だった。事務所に戻ると、リーが日本刀でエリックに斬りかかる。

「そいつはエリックなんかじゃない。そいつは、殺し屋よ!!」(リー)
「ボクの名前はシン。ゼニスの殺し屋だよ。」(シン)

少年の正体は、殺人請負組織ゼニスの殺し屋シンだった。双麻は回想をたどりながら、クラスDと聞いても執拗に会おうとしたこと、命を狙われているはずなのに一人で買い物に出たこと、暗闇で銃を突きつけられたと気づいたこと(夜目が利く)を、シンの「ミス」として挙げる。シンは1か月前、イギリスのエルロンド伯爵家で当主エイブラハム・エルロンド卿と夫人、執事、メイド、警備を刃物で殺し、護衛のクラスB探偵ウィリアム・ヴァーミリオンも殺していた。来日後には、リーを人質に取ったと偽って本物のエリックを誘い出し、さらって殺していた。狙いは、聖書の奥付に書かれた《貴婦人の宝石》の在りかである。

シンはリーを痛めつけて逃げ、後を追ったリーは黒服の男たちに連れ去られる。リーの携帯からシンの電話が入る。「今夜の0時までに『エラスムスの聖書』を孔龍の屋敷まで持ってきてね」。サファイアは古書店の金庫の前の床下に隠し金庫を見つけ、「N-E-R-O=???」という暗号を「334」で解いて、本物の聖書を手に入れる。サファイアに仕えていた米村が、ビルの屋上で紅茶を出し、屋敷の見取り図と銃を用意する。午前0時、双麻と米村が囮になって正面から突入し、サファイアが地下で縛られていたリーを救い出す。

シンとの一騎打ち。

「ターゲットを殺すか、自分が殺されるしか、ボクの生きる道はない」(シン)

双麻はシンの肩を撃ち砕いて倒し、殺さない。エリックを演じていたシンが語った「ボクは1人きりでいることが多かった」という言葉を、双麻はシン自身のことだと受け取っていた。

「やっぱり1人のまま死ぬのは、寂しすぎるぜ。」(双麻)

シンは逮捕され、アイドラーへ引き渡される。翌日、病室のリーが事情を語る。香港でマフィアに殺されかけたところを、ボスのウィリアム・ヴァーミリオンに救われて相棒になった。伯爵家がシンに襲われたとき、ボスに命じられてエリックと聖書を持って逃げたが、来日直後にエリックをさらわれた。シンを自分の手で殺すまで誰にも知られたくなかったので、聖書の話をネットに流して双麻とサファイアを呼び寄せ、シンが二人を利用して現れるよう仕向けたのだった。双麻は復讐を「ただの自己満足だ」と諫める。

「笑ってみろ。おまえが生きて笑顔でいることが、死んだやつのはなむけになるぜ。」(双麻)

双麻は「あの手柄は、《しあわせ探偵事務所》のものでいい」と言い、毒島には「俺が来たことは誰にも言うな。死んだことにしとけよ。」と口止めする。聖書の奥付から、《貴婦人の宝石》の行方は《紅の館》だと分かる。サファイアは「キスはそのときまでにおあずけね」と再会を予告して去り、毒島は風祭男爵からの招待状を伝える。退院したリーは双麻を「ボス」と呼んで助手を志願し、双麻は折れる。

「しっかりついて来いよ、ウェイ。」(双麻)

二人は《紅の館》へ向かう。エンディング映像はスタッフロールのみで、その後、中国古典遊戯店の麗々が「お客さん、これで全ての事件をクリアできたある!」と告げる。

『ミステリート』へのつながり 探偵紳士シリーズ

本作と『ミステリート〜不可逆世界の探偵紳士〜』(2004年)は同じ世界の物語で、『ミステリート』は本作のおよそ1年後を描く。以下は『ミステリート』の内容にも触れる。

時系列は、本編(事件001〜006)、1週間後の麻衣子シナリオ、そしておよそ1年後の『ミステリート』の順になる。事件007は『ミステリート』第三話と同じ時期に置かれている。事件007の冒頭には、同じく来日していたクラスAの八十神かおるが実験心理学研究所に閉じ込められていた頃、と書かれる。事件007の最後に届く《紅の館》への招待状は、『ミステリート』第四話につながる。第四話の招待客の名簿には悪行双麻の名があり、彼は別の名前で館に現れる。

  • 七尾芹奈とYasogami:麻衣子シナリオで読める「調査報告書 その2」は、『ミステリート』で主人公・八十神かおるが読む報告書と同じ文である。『ミステリート』では、Yasogamiは八十神かおる、七尾芹奈はそのロンドン時代のアシスタントで、日本で消息を絶った人物とされる。本作の中では、名前が出るだけで結び付けられない。
  • 毒島と深雪:麻衣子シナリオで《しあわせ探偵事務所》の所長になっていた毒島は、事件007の最後に「じゃあ、和解します!」と言い、『ミステリート』第四話では副所長に退いている。深雪は『ミステリート』では南条探偵事務所の所長である。
  • あやめとの決闘:『ミステリート』にあやめの名は出ないが、元所長が奥さんと実弾で決闘したという「伝説」が語られる。事件007では、双麻が再開発地区で「俺とあやめが打ち合った場所だ」「アスファルトに血の痕がまだあるぜ」と言う。
  • 『山の梺』:草薙守の詩。本作では御剣邸でミントが、『ミステリート』第一話では同じ屋敷で別の人物が、同じ詩句を暗唱する。
  • 名前の出ない男:『ミステリート』の終幕で、黒幕側の会合が「日本組織が、ある男に潰されました」「ベルギーに滞在」「例の実験体も一緒」と語る。双麻とミントの境遇に合うが、名前は出ない。

事件ファイルの決着一覧

事件真相・犯人決着
001 見えない夫を捜索せよ依頼人はガルシアのなりすまし。本物の御剣真裕美は御剣邸で射殺されていた(実行犯は特定されない)限定解決。Gと名乗って去る
002 ミント=御剣 護衛依頼事件ミントを狙ったのはガルシア。刑事の西船橋が手先になる完全解決。ガルシアは米村に狙撃されて死亡
003 ゴースト殺人事件ゴーストはアウトフィットが国外へ運ぶ女性たち。綾木哲夫はその協力者で、公安第4課の隠弐丸に斬られた完全解決。双麻は証拠を握りつぶし、麻衣子にわざと嫌われる
004 幽霊屋敷の財宝を探し出せ/海御寺殺人事件主犯はNEXUS社の開発部長・江ノ本完全解決。涼子は消え、屋敷は1か月前に取り壊されていた
005 エマーヤの正体を探れエマーヤは元妻・神あやめ完全解決・特別表彰。決闘で撃たれたあやめは、のちに生存が伝えられる
006 アウトフィットへ潜入せよ保護を求めた女幹部はあやめ。保護の要請は孔龍が双麻を殺すための罠完全解決。ミントの停止で全情報がインターポールへ。極東支部は壊滅し、孔龍は死亡
007(PS2版で追加)偽のエリックはゼニスの殺し屋シンシンは逮捕。手柄は《しあわせ探偵事務所》へ。リーが助手になる

エンディング一覧

本編のエンディングは1つで、選択肢による分岐は無い。期限切れのゲームオーバーのほかに、バッドエンドにあたるものは無い。

種別エンド到達のしかた結末の概要
本編 本編エンド 事件005・006を追い、御剣邸の最終局面まで進める ミントの停止でアウトフィットの情報がインターポールへ。双麻は事務所で眠り、涼子が願いを1つかなえると告げる。映像の最後にミントが「おかえりなさいませ。悪行サマ。」と迎える
後日談 麻衣子シナリオ 本編クリア後、EXTRA SCENARIO から選ぶ 1週間後の街。双麻とミントは姿を消し、あやめは生きて取り調べを受けている。エンディング映像は無く、「タイトルに戻る」で終わる
追加 事件007のエンド ミュージアムのCGと機密ビデオをすべて集めて解放し、クリアする シンは逮捕され、リーが助手になって《紅の館》へ向かう。映像はスタッフロールのみ
ゲームオーバー 期限切れ 捜査開始から2か月、11月30日を越えて日付が12月1日になる(無期限の事件006は対象外) 麻衣子に「クラスAにあるまじきことですわ」と叱られ、セーブした所からの再開か最初からを促される
おまけ 探偵紳士ぱーふぇくとますたー 機密ビデオやCGのコレクションを完成させる 登場人物がプレイヤーに語りかける。ミント「私は悪行さまと旅立ちましたが、それは永遠ではありません。」、もう1人の双麻「俺はラストで、ちょっと遠くへ旅立ったがな‥‥。」

作中で明かされないこと

以下は作中で明確な答えは示されていない。

  • 双麻とミントはどうやって生き延びたのか。エンディング映像は生還をにおわせ、事件007の冒頭は「奇跡」と書くが、経緯は描かれない。事務所に残った血が誰のものかも分からない
  • あやめはどうやって持ち直したのか。決闘の場面では息が止まったと書かれ、医者の場面に患者の名前は出ない。機密ファイルの言う「忽然と姿を消す」場面も無い
  • 双麻が涼子に告げた願いは何だったのか。「それは‥‥‥‥。」で途切れる
  • 涼子は何者だったのか。村雨涼子と、亡くなった海御寺涼子が同じ人物かどうかは明言されない
  • 最初の変声機の電話の主。双麻は「この間とは違う声だ」と言うが、クール(涼子)ではないほうの声の主は出てこない
  • 本物の御剣真裕美を撃ったのは誰か。ガルシアは否定し、事件ファイルは「当該女性の属する組織」とだけ書く
  • 御剣修一は生きているのか。事件ファイルの備考には「死亡」と「依然行方不明」の2通りがある
  • 公安第4課との戦いの結末。包囲されたあとの経過は描かれず、伏姫はその後行方不明とされる
  • 米村は何者なのか。本編ではあやめを、事件007ではサファイアを「お嬢様」と呼んで仕える。その理由は語られない
  • ミントの言う「悪行さまが、愛を下さったあの日」。繰り返し口にされるが、どの出来事を指すのかは描かれない
  • 双麻が《貴婦人の宝石》を求める「別の理由」。事件007の中では明かされない