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ネタバレゾーン — 鎖 -クサリ-

このゾーンにはネタバレが含まれます。
岸田洋一の正体(「洋上の公開放送」中継船消失事件の実行犯)・早間友則の裏切りと転落・月の扉ルートおよび夜の扉ルートの全結末・珠美による真エンド候補(銃身詰まりトラップ)・ちはやとの禁断の心中・全14エンディングの詳細。 未プレイの方はまず作品トップページをご覧ください。

詳細レビュー
ネタバレFAQ — 真相に関する質問
岸田洋一の正体は何者なのか?

半年前に起きた「洋上の公開放送」——太平洋横断ヨットレース中継船が乗員ごと消失した未解決事件——の実行犯。「遭難者救助」を装って中継船に乗り込み、乗員と救助した遭難者全員を殺害・陵辱・投棄した。その際の映像だけが「問題映像」として流通している。バシリスク号でも全く同じ手口——漂流者を装っての計画的侵入——を使っている。本作冒頭で恭介と友則が「洋上の公開放送」のビデオを観るシーンと、終盤の真相開示回想が対応することで岸田の正体が確定する。

月の扉ルートと夜の扉ルートの違いは何か?

本作最初かつ最大の一次分岐。「明乃を中心に動く」方向の選択が月の扉ルート(Aライン)、「可憐・珠美に頼る」方向が夜の扉ルート(Bライン)に対応する。月の扉ルートでは明乃が岸田の主要ターゲットになり、船長室の金庫・銅版画ロットNo・船長ペンダントという「装置解き」を軸に進む。夜の扉ルートでは可憐の武力と珠美の機転が主軸で、可憐ED・珠美ED(真ED候補)・恵ED・ちはやEDへと分岐していく。岸田自身が「お前が選んだのは『明乃』の方だったな」と発言しており、ルート名とAラインの対応はスクリプト内でも裏付けられている。

珠美EDが真エンディングと言われるのはなぜか?

珠美EDのみが全員救出に近い形で完結し、後日談(巡視艇救助・第三者視点)まで描かれるためプレイヤー間でトゥルーエンド候補とされている。珠美が志乃のチョーカーに仕込まれた銃弾を発見し、岸田の拳銃の銃身に詰め込んでトラップを仕掛ける。岸田が引き金を引いた瞬間に手の中で暴発して顔面を破壊し、珠美がモップで展望ガラスを突き破って岸田を船外へ転落させる。「いちばん優しいウサギが狼を蹴り殺すんだ」という宣言が決定的瞬間。ただし後日談で「漂流していた救命ボートを見つけて水死を免れた犯人」という言及があり、岸田の生存が示唆されている。

ちはやとの関係性は何か?——近親相姦要素について

香月ちはやは主人公・恭介の実妹。二人は「アンクル・パピィ」という幼少期の合言葉を共有する絶対的な絆で結ばれている。ちはやは兄への気持ちを長年押し殺していたが、ウィンチルームで岸田に追い詰められ死を覚悟した瞬間に爆発させる。「こうでもしないと、お兄ちゃん、あたしに手を出してくれないよね?」と言いながらドアの鍵を飲み込んで密室を作り、恭介と禁断の関係を結ぶ。直後に岸田が扉をこじ開けて入ってきて哄笑する場面で心中EDは確定する。「これが最初で最後なのに」「やっと…」というちはやのセリフが、本作最大の禁忌シーンを構成する。

恵は最初から岸田と協力していたのか?

協力ではなく「生存と引き換えの服従」。恵はシャンデリア発見の夜に岸田に最初に屈服した被害者であり、そこで「従わなければ殺す」という取引を呑まされた。その後は二重スパイとして表面上は岸田に従いながら、恭介との信頼関係も保つという綱渡りを続けた。「言えないでしょ。恭介には言えない。だって、知られたら恭介まで殺さなくちゃならなくなる」——恵がそう明かすのは27帯、裏切りが発覚した後のことだ。恭介はそれでも責めず「捨ててしまう気なら、まるごと俺によこせ」と応える。

早間友則はなぜ岸田の手駒になったのか?

恐怖と性欲の二重の圧力。岸田は最初から友則を「青臭い性欲を抱える二番目の男」として見透かしており、取り込みを計算していた。友則自身は「逆らえば殺されるんだ」「現実ではヒーローから先に死んじまう」と自己正当化しながら堕落していく。出航前夜のビデオ視聴シーンで「どうせ死ぬんだったら俺にもやらせてくれりゃ良かったのに」と品評していたのが伏線であり、終盤の真相回想でこのセリフが再演されることで友則の堕落の必然性が浮き彫りになる。

「洋上の公開放送」とはどういう映像か?

半年前、太平洋横断ヨットレースを中継していた船から突如発信された陵辱映像の通称。中継船はその後乗員ごと消息を絶ち、映像の真贋が論争中のまま一般に出回っている(ビデオ屋でも借りられる)。本作冒頭で恭介と友則がこれを観て「もったいない」「どうせ死ぬんだったら俺にもやらせてくれりゃ良かったのに」と無責任に品評する。終盤の真相開示回想でまったく同じシーンが再生され、「バシリスク号で起きていることはあの中継船で起きたことと同じ」——岸田が実行犯であることが視聴者に確定する。冒頭と終盤を繋ぐ本作の骨格的伏線。