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キャラクター詳細 — 舞-HiME 運命の系統樹 修羅

『舞-HiME 運命の系統樹 修羅』の登場人物を、物語の結末まで含めて解説します。年齢は作中で示されたものを書き、作中に無いものは公式プロフィールの値を添えました。▼ネタバレ詳細 は物語の核心に触れます。

高村恭司

高村恭司 たかむら きょうじ 主人公
高村恭司
読みたかむら きょうじ
役割主人公・視点人物。大学院生で、風華学園高等部1年3組の担任兼古典講師
年齢二十歳を越えていると本人が言う(公式プロフィールでは23歳・大学院2年)
CVなし(声はついていない)
外見一人称の語りのため、外見の描写はほとんどない。生徒からは自分たちと大して年齢が変わらないと言われる

天河諭教授のもとで媛伝説を研究する大学院生。行方不明になった教授の調査を継ぐためにシアーズ財団に雇われ、風華学園の臨時講師として着任する。下宿先は教授の家で、教授の一人娘・朔夜とは家庭教師をしていたころからの付き合いになる。生徒は姓で呼ぶが、朔夜だけは名前で呼ぶ。この違いが、学園でたびたび噂の種になる。

教師として線を引こうとし、研究者としては自分の足で調べることにこだわる。古典の授業では『古事記』や卑弥呼を楽しそうに語る一方、自分の内側はあまり人に見せない。どの物語でも、争いを止めようとする姿勢は変わらない。それが時に、戦う理由を抱えた少女たちを追い詰めることにもなる。

高村の家は、星詠の舞を代々取り仕切ってきた小野家の末裔で、その役目を星繰の者という。実家から取り寄せた家宝の銅剣は、陽巫女が遺した霊剣クサナギそのものだった。儀式に不具合が出て舞姫がいなくなったとき、12人分の想いの力をこの剣に宿して星繰の者が舞姫の代わりを果たす。その代償は自分の命である。高村自身は、このことを何ひとつ知らされていなかった。神崎家の当代である神崎黎人は、高村の素性を最初から知っており、排除すべき相手と見ていた。

高村は複数の物語で、ヒロインの蝕媒になる。朔夜の物語では朔夜の、なつきの物語ではなつきの、舞衣の物語では巧海の死後に舞衣の蝕媒になり、深優の物語でも深優のチャイルドを支える。ヒロインのチャイルドが倒されれば高村が死ぬ。戦いの場面で選択を誤ると高村が命を落とすのは、この仕組みのためである。

結末は物語ごとに大きく違う。朔夜の物語では、自分の命を代償にするクサナギの力を選び、朔夜とともに300年の封印に入る。舞衣の物語では舞衣を忘れ、すれ違った少女に理由の分からない涙を流す。なつきの物語ではクサナギで凪を貫いて一番地の封印を解き、なつきと暮らす。ミコトの物語では、選択によっては自分の手でミコトの兄を討つことになる。

シリアス系
「……違うというのか? 大切な人を守りたいという思いを利用して、闘わせ、傷つけ合わせ、それでも違うというのか、神崎!」朔夜の物語、黎人に詰め寄って
「また、何人もの人たちが関わって、悲しい思いをして……それがまた続くんだ。永遠に。300年の周期で……」朔夜の封印を前にして
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天河朔夜

天河朔夜 恩師の娘
天河朔夜
役割天河教授の一人娘。高村の元教え子で、同居人
年齢作中で明示なし。高校生(公式プロフィールでは15歳・高等部1年)
CV松来未祐
外見長い髪。小さく華奢な身体
チャイルドツキヨミ(エレメントは紅蓮の大鎌)

行方の分からない父を待ちながら、執事の嵯峨野と天河邸で暮らしている。かつて高村が家庭教師をしていた教え子で、血のつながりは無いが、今も高村を「お兄ちゃん」と呼んで懐く。寝坊癖があり、料理は壊滅的で、高村を病院送りにしてからは料理を禁じられる。高村の周りに女性の影が見えるたびに頬をふくらませる一方、校則を破って恋人と付き合う友人の日暮あかねのことは黙って見守る。

ペットのツキヨミは小さな四足獣で、朔夜によく懐いている。オーファンとの戦いで見せる朔夜の嬉々とした表情に、高村はかすかな不安を覚える。

朔夜はHiMEで、ツキヨミは朔夜のチャイルドである。蝕媒は高村。朔夜には特別な血筋も隠された素性もない。教授の実の娘で、HiMEだというだけである。朔夜の物語の謎は、朔夜の側ではなく高村の家系の側にある。

朔夜の物語では、8月2日に結城奈緒の嘘に煽られてジュリアを倒したことが転機になる。それからの朔夜は、高村を守るためには戦うしかないという考えに固まり、碧、なつき、雪之、静留と、残るHiMEを次々に倒していく。ツキヨミは敵のチャイルドを喰らうたびに大きく、凶暴になり、8月5日には駆けつけた父の天河教授を死なせてしまう。朔夜は自ら死ぬこともできず、8月6日に舞衣のカグツチを倒して舞姫となる。罪の意識から封印を望んだ朔夜とともに、高村は300年の封印に入る。

ほかの物語では、高村の日常の基点として朝の登校を共にし、夜は同じ家に帰る。舞衣の物語では8月3日にツキヨミを失い、ミコトの物語では8月8日にミコトに倒され、静留編では父を匿っているという嘘で洞窟に呼び出されて静留に倒される。

シリアス系
「ダメだよ! 闘わないなんて、無理だよ! 何にもしないで、お兄ちゃんを守ることなんてできないよ!」戦うなと言う高村に
「優しい、大好きなお兄ちゃんを守るためには、私は戦い続けるしかないの……」最後の戦いの前に
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鴇羽舞衣

鴇羽舞衣 ときは まい 担任クラスの生徒
鴇羽舞衣
読みときは まい
役割1年3組の生徒。女子寮でミコトと同室。リンデンバウムでアルバイト
年齢作中で明示なし(公式プロフィールでは15歳・高等部1年)
CV中原麻衣
外見赤みがかった癖のある短い髪
チャイルドカグツチ(エレメントは一対の炎の天輪)

両親がおらず、身の回りのことは何でも自分でこなす。長く入院している弟の巧海のために働き、ルームメイトのミコトの弁当も毎日作っている。着任初日の坂道の事故以来、高村を変質者と決めつけ、顔を合わせるたびに殴ったり膝蹴りを入れたりする。ただしそれは照れ隠しに近く、巧海を通じて高村と和解してからは急に距離が縮まる。

林間学校の夜、高村たちを守るためにカグツチを呼び出す。HiMEの中で、最後まで戦うことを拒み続けた一人でもある。

舞衣の蝕媒は、はじめは弟の巧海だった。大切な人がいる限り戦えないという舞衣の姿勢は、この一点から来ている。舞衣の物語では、巧海は10歳の誕生日に海岸で舞衣の胸に抱かれて息を引き取り、そのときにはすでに蝕媒は高村に移っていた。巧海の遺した手紙をきっかけに、舞衣は高村への想いを口にする。

最後のHiMEとなった舞衣は、星詠の舞を変えたいと願い、カグツチの頭部に刺さった封印のクサナギを抜く。その代償は、舞衣を想うすべての人から舞衣の記憶が失われることだった。9月1日、高村は舞衣を思い出せないまま、中庭ですれ違った少女に涙を流す。舞衣自身が消えたわけではない。

なつきの物語では、神崎黎人が舞衣とミコトの共通の蝕媒だったことが明かされ、黎人の死によってカグツチが暴走する。カグツチは、古代の巫女・陽巫女が実の弟を犠牲にして生み出した、別格のチャイルドである。朔夜の物語では最後まで朔夜を止めようとし、8月6日にツキヨミに敗れる。ミコトの物語ではミコトと戦うが、その決着は描かれない。静留編では、黎人が消されたことで力を失う。

シリアス系
「だから、あたし……闘いたくないの。巧海のこと、死なせたくないの」舞衣の物語、巧海の病を打ち明けて
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玖我なつき

玖我なつき くが なつき 担任クラスの生徒
玖我なつき
読みくが なつき
役割1年3組の生徒。月杜町のマンションで一人暮らし。バイク通学
年齢作中で明示なし(公式プロフィールでは16歳・高等部1年)
CV千葉紗子
外見蒼い髪。氷のように研ぎ澄まされた視線
チャイルドデュラン(エレメントは拳銃)

イタリア製のバイクにライダースーツで通学し、授業を抜け出しては一人で動く。相手を「貴様」と呼ぶ硬い口調で、教師という職業そのものを嫌っている。部屋は散らかり、食事はコンビニ弁当と生活力は低いが、金には困っておらず、買い物ではプラチナカードを使う。

夜は月杜町のバーで情報屋と会い、母の仇である一番地を追っている。高村やほかのHiMEに関わるなと繰り返すのは、巻き込みたくないからだった。戦うのは背負うものを失った人間だけでいい、というのがなつきの考えである。

なつきの母・玖我紗江子は死んでいなかった。教会のシスター九条むつみが、その人だった。紗江子はかつて一番地でHiMEを研究していた主任で、幼いなつきに紋章が現れると、娘を隠そうとした。それが露見すると、一番地の研究員はなつきを母から引き離して嘘で誘い、なつきの目の前で母に暴力を振るい、なつきの飼い犬デュランを殺して、次は母の番だと脅した。なつきは母を守ると願ってHiMEになり、その瞬間に蝕媒は母になった。なつきのチャイルドの名は、その日に殺された犬の名である。なつき本人は母が死んだと思い込み、自分には失うものが無いと信じて戦っていた。

なつきの物語では、7月29日、静留との戦いで深手を負った母がなつきの腕の中で息を引き取り、蝕媒を失ったなつきはHiMEでなくなる。8月1日には親友の静留も毒を飲んで死ぬ。静留の蝕媒はなつき自身だった。高村が新たな蝕媒となってデュランが戻り、なつきは最後のHiMEとして媛星を還す。一番地はなくなり、校則から恋愛禁止も消え、なつきは高村と暮らす。

静留編では、静留がすべてを捧げて守ろうとする相手として描かれ、母は生きていると知らされて戦意を折られる。朔夜の物語では8月3日に朔夜に敗れ、舞衣の物語では、なつきがどうなったかは描かれない。

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美袋ミコト

美袋ミコト みなぎ みこと 黎人の実の妹
美袋ミコト
読みみなぎ みこと(美袋命)
役割風華学園中等部の生徒。女子寮で舞衣と同室
年齢中等部の生徒(公式プロフィールでは14歳・中等部3年)
CV清水愛
外見小柄。身体に不釣り合いな大刀を家の中でも背負っている
チャイルドスサノオ(エレメントはカムツカ)

古風な言葉づかいで、いつも腹を空かせている。7月2日、目を回していたところを高村のいちご大福で救われ、それからは高村を「恭司」と呼び捨てにして懐く。舞衣の作る重箱のような弁当を平らげ、いちご大福に目がない。

物心ついたときには祖父と二人きりで、教え込まれたのは戦う技術だけだった。大刀ミロクを手放すなという祖父の言葉を信じて刀を振るい、会ってはならないと言われていた兄を探して風華に来た。生徒会副会長の神崎黎人には懐き、こんな兄だったらいいのにと口にする。

ミコトの実の兄は、神崎黎人だった。美袋家は古くからHiMEを出して一番地に差し出し、地位を得てきた家で、祖父は衰えた家を立て直すために、ミコトを一級のHiMEに育てて一番地と取引しようとしていた。祖父が一度だけ見せた家族写真では、赤ん坊のミコトと兄にあたる男の子が同じ首飾りをかけていた。

ミコトのエレメントは大刀の弥勒ではなく、弥勒がはめ込まれた柄のカムツカで、美袋家の血筋に現れる。カムツカの力が弥勒の制御に使われているあいだ、ミコトはチャイルドを呼べなかった。黎人はそれを承知のうえで、チャイルドがいなければミコトは負けず、蝕媒の自分も死なないと計算してミコトを従わせ、HiMEを狩らせた。ミコトの物語の終盤、黒曜宮で弥勒を奪われたミコトは、刃のないカムツカだけを手に、高村を守りたい一心でスサノオを目覚めさせ、兄と刃を交える。最後の選択で、兄を討つのが高村になるか、ミコト自身になるかが分かれる。

朔夜の物語では黎人に従って朔夜と戦って敗れ、7月の終わりからの記憶を失う。舞衣の物語では黎人に操られて静留を倒し、舞衣に敗れたあと、9月1日には新しいルームメイトができたと話す。静留編では、黎人が消されたことで力を失う。

シリアス系
「ジイは、会えば苦しむことになると言ったけれど、私の兄上だ。兄上が妹の私を苦しめるはずがない……」戦う理由を問われて
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深優・グリーア

深優・グリーア みゆ・ぐりーあ アリッサの護衛
深優・グリーア
読みみゆ・ぐりーあ
役割1年3組の生徒。アリッサ・シアーズの護衛。グリーア神父を父と呼ぶ
年齢作中で明示なし(公式プロフィールでは15歳・高等部1年)
CV浅井清己
外見高村の亡き幼なじみ・優花に瓜二つ。表情を変えない
チャイルドカマエル(深優の物語のみ)

教会でアリッサ・シアーズに付き従う少女。高村は初めて見たとき、亡くなった幼なじみの優花と見間違える。徹底した敬語と報告のような話し方で、感情をほとんど見せない。それでも高村がごまかすと、何かあるときに限って何でもないと言うのだと見抜いてみせる。

7月15日、自動車に轢かれかけたアリッサを素手で救ったことで、深優がアンドロイドであることが明かされる。アリッサを守ることを至上の目的として作られた試作機で、護衛の任務はその試験運用も兼ねていた。

深優の身体のもとには、優花・グリーアの生体部品と血液が使われていた。優花にも紋章があり、HiMEだった。グリーア神父がシアーズ財団の計画に加わったのは、深優を作る研究資金のためだった。7月19日の夜に日暮あかねのチャイルドを倒したのも、深優である。

深優の物語では、7月21日にアリッサの死に涙を流したあと、うなじに紋章が浮かび、チャイルド・カマエルを呼べるようになる。蝕媒は高村。凪は深優をHiMEではあっても偽物だと言い、神父はむしろ正当だと言う。深優は高村に、あなたが自分を一人の人間として扱ってくれたから、アリッサの死を悲しむことができたと語る。7月26日の深夜、アリッサの姿をした上位機との戦いで深手を負って機能を停止し、オーファンとなったカマエルから高村を守るために一度だけ再び起動して、完全に止まる。高村は深優のメモリーチップを、アリッサの墓に納める。

ほかの物語では、7月21日の作戦のあとアリッサの亡骸とともに姿を消し、二度と現れない。静留編には登場しない。

シリアス系
「私はアリッサ様のために存在しているのですから」何をしたいかと問われて
「アリッサ・シアーズという存在のデータではなく、彼女の笑顔が……私の中にずっと残っているのです」アリッサを埋葬した夜
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藤乃静留

藤乃静留 静留編の語り手
藤乃静留
役割風華学園の生徒会長。追加シナリオ「静留編」の視点人物
年齢作中で明示なし(公式プロフィールでは17歳・高等部3年)
CV進藤尚美
外見いつも穏やかに微笑んでいる。京言葉で話す
チャイルド清姫(エレメントはムチ)

副会長の神崎黎人と並んで「美男美女」と評される生徒会長。一人称は「うち」で、京言葉で話す。生徒会室を訪ねる高村にお茶や豪勢な弁当をふるまい、執行部の珠洲城遥の癇癪も笑って受け流す。恋愛禁止の校則には、それくらいの自由はいいのではないかという緩やかな立場をとる。HiMEのことを尋ねられるととぼけるが、その呼び名を悲しい響きだと言う。

静留もHiMEで、蝕媒は玖我なつきだった。清姫は、なつきへの想いから生まれたチャイルドである。なつきの側はそれを友情と受け取っており、静留も、なつきの言う好きと自分の好きは違うと分かっていた。表向きの穏やかさは、すべてなつきを守るための仮面だった。

静留編では、なつきを守るために、7月22日から8月1日にかけてHiMEを一人ずつ排除していく。奈緒を利用して雪之を倒させて遥を死なせ、尾久崎を倒し、嘘で呼び出した碧を倒し、シスター紫子を倒し、知らずになつきの母・九条むつみを倒し、朔夜を倒し、潜伏先の黎人を面影すら残さず消し、最後に奈緒を退ける。残ったのがなつきと二人になったとき、互いを蝕媒にした二人が残る不具合を避けるため、静留は水晶宮で毒を飲み、なつきの腕の中で初めて想いを告げて死ぬ。

なつきの物語でも、静留はHiMEを狩り、なつきに母の生存を告げて戦いから降ろそうとし、8月1日に毒を飲む。その死後、清姫はオーファンとなる。朔夜の物語では8月5日に朔夜に敗れ、舞衣の物語では8月4日にミコトに敗れ、ミコトの物語では8月5日になつきを救おうとしてミコトに敗れ、自ら命を絶つ。

シリアス系
「なつきは、誰にも傷つけさせませんえ。あの子にも、誰かを傷つけるような真似はさせません……」静留編の独白
「どんだけ、誰かを傷つけることになっても、その苦しみは、想い人を失う苦しみより、なんぼかマシや」朔夜の物語で
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象徴的な台詞
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杉浦碧

杉浦碧 すぎうら みどり 同僚の講師
杉浦碧
読みすぎうら みどり
役割日本史(古代史)が専門の臨時講師。社会科準備室の同僚
年齢自称十七歳(公式プロフィールでは24歳)
CV田村ゆかり
外見「正義の味方」として現れるときはリンデンバウムのウェイトレスの制服
チャイルド愕天王(エレメントは西洋風の矛)

テンションが高く、高村を「恭司くん」と呼んで荷物持ちにする。古書店巡りと骨董品が好きで、天河教授とも会ったことがあり、高村とは学問の話が合う。7月9日の夜、裏山で化け物に追い詰められた高村の前に、ウェイトレス姿に矛を構えた「正義の味方」が現れる。どう見ても碧だが、本人は認めない。7月16日には高村の銅剣の柄に媛伝説の紋章を見つけ、海で不戦協定を結ぼうと言い出したのも碧である。

碧はHiMEで、7月19日の夜、正義の味方と呼んでくれていいと言って事実上それを認める。蝕媒は、大学で師事していた佐々木教授だった。ミコトの物語で、愕天王を失った翌朝、碧は大学で世話になった教授が亡くなったという電話を受けたと高村に話し、憧れて、少しよこしまな気持ちでそのゼミを選んだのだと打ち明ける。8月7日には立ち直って天河邸に押しかけ、教授の研究資料から黒曜宮の在りかを突き止める。

どの物語でも、碧が倒される戦いは描かれないか、静留の側からだけ描かれる。静留編では、戦わずに済む方法が見つかるかもしれないという嘘で裏山に呼び出され、教師は教え子に手を出せないという立場を突かれて敗れる。7月19日に高村を見送る短いエンディング「運命は枝葉のごとく」では、大学への帰り道に同行してアパートで料理を作る。

シリアス系
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結城奈緒

結城奈緒 ゆうき なお 中等部の生徒
結城奈緒
読みゆうき なお
役割風華学園中等部の生徒
年齢中等部3年だと本人が言う(公式プロフィールでは14歳)
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制服のまま夜の月杜町を歩き、声をかけてくる男を「カモ」と呼んで金づるにする。言葉づかいは丁寧だが中身は挑発的で、高村を「センセイ」と呼び、注意されても取り合わない。ミコトのことを扱いやすいと見下しながら、いつも一緒にいる。7月15日には突然豹変し、爪を伸ばして高村の喉元に突きつける。

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丁寧な言葉で誰にでも穏やかに接する生徒会副会長。執行部に叱られるミコトに助け船を出し、生徒会室を訪ねる高村に紅茶や弁当、七夕限定の料亭のランチまでふるまう。HiMEについて尋ねても、自分たちにはあまり情報が降りてこないとかわす。

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死に方は物語ごとに違う。朔夜の物語では落ちた弥勒を拾おうとして刀に貫かれ、舞衣の物語では刀を拾おうとして地割れに呑まれ、なつきの物語では暴走したカグツチに殺される(静留が倒したのは傀儡だったとされる)。ミコトの物語では、黒曜宮で高村とミコトに討たれる。静留編では、刀一本と符術で清姫を瀕死に追い込みながら、想いを取り戻した清姫に面影すら残さず消し去られる。

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炎凪 ほむら なぎ 陽巫女の弟
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読みほむら なぎ(真名は那岐=なぎ)
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凪の正体は陽巫女の実の弟・那岐。最初の星詠の舞で、カグツチを生み出すための贄として姉に捧げられ、それから千年以上、儀式を見守ってきた。神崎家が弥勒を作り、鬼道の総力で那岐を封じて式神にしてから、およそ1200年にわたって一番地に使われてきた。「炎」の姓は、その封印に組み込まれた言霊である。身体は人の形に切った紙、形代だった。

なつきの物語では、洞窟で高村たちと戦い、クサナギに貫かれて形代が裂け、封印が解けて那岐に戻る。それでも儀式を見守り進めることは自分の望みだと言い、暴走したカグツチの封印に力を貸す。朔夜の物語では最後まで凪のまま、小野家とクサナギの秘密を明かして封印を手伝う。ミコトの物語の結末では、弥勒を拾って、放っておくわけにもいかないと姉に呼びかけて姿を消す。静留編には登場しない。

シリアス系
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風花真白

風花真白 学園理事長
風花真白
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CVゆかな
外見車いすに乗った少女

天才という言葉が似合う経歴を持つ、11歳の理事長。丁寧に穏やかに応対するが、肝心なことは語らない。恋愛禁止の理由を尋ねられたときだけ表情が険しくなる。高村が何かをつかむたびに理事長宅を訪ねても、忘れなさい、関わらない方がいいと繰り返す。7月13日には、HiMEとは高次物質化能力のことだと定義してみせる。学園名の「風華」と、真白の姓の「風花」は字が違う。

真白の身には、星詠の舞を作った陽巫女が宿っている。舞衣の物語では、黒曜宮で真白の身体から陽巫女が姿を現す。凪は真白を「真白ちゃん」と呼び、その中の陽巫女を「姉上」と呼ぶ。真白は300年ごとに陽巫女と同じ問答を繰り返してきたとされ、短編「始まりを告げる鐘」では、蠱毒の犠牲に反対する真白と、贄は必要だと言い切る陽巫女の対話が描かれる。陽巫女は、真白の掲げた恋愛禁止を、覚悟のない者を不幸から守る助けになるかもしれないと評するが、真白自身が理由を語る場面は無い。

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シリアス系
「説明はしました。大切なモノを守るためには一番大事なモノをかけることになる、と」7月20日、高村に問い詰められて
「元来、星詠の舞は、最小限の犠牲のみで媛星から星を救う儀式……それだけのことなのです」朔夜の物語、黒曜宮で
「私は……、せめて大切な人が亡くなったのなら、その人のために涙を流してあげてほしいと思います」短編「末路」、凪と
象徴的な台詞
「……本当に……愛しているのですね」朔夜と高村を見て

その他の登場人物

陽巫女

星詠の舞を作った巫女

古代の巫女。媛星の接近を最初に察し、蠱毒の呪法を模して星詠の舞を作った。弟の那岐をカグツチを生み出すための贄に捧げ、儀式の不具合に備えて草薙を二振り遺した。台与という子がいる。今は風花真白の身に宿り、一人称は「妾」。贄はほかの人々の安寧のために欠かせないと言い切る一方、弟を失った痛みも抱えている。高村は古典の授業で、卑弥呼の別の書き方としてこの字を板書している。

日暮あかね

日暮あかね/倉内和也

ひぐらし あかね/CV:岩男潤子 担任クラスの生徒とその恋人

あかねは1年3組の生徒で、舞衣と同じリンデンバウムでアルバイトをしている。校則を破って学園の外の倉内和也と付き合い、彼を「カズくん」と呼ぶ。HiMEで、チャイルドはハリー。7月19日の夜、ハリーが倒され、無傷のはずの和也が息絶える。本作で最初に描かれるHiMEの敗北で、これを境に物語が折れる。ハリーを倒したのは深優で、あかねはその後一番地の病院に収容されて記憶を消される。短編「特別な日」では、恋人との時間を大切にする側から見た恋愛禁止が描かれる。

鴇羽巧海

鴇羽巧海

ときは たくみ/CV:沢城みゆき 舞衣の弟

9歳で、7月27日に10歳になる。重い病で長く入院しており、5、6歳までしか生きられないと言われていた。病院で知り合った高村とオカルト雑誌『ヌー』の話で意気投合し、「師匠」と呼んで慕う。舞衣の物語では、姉へのプレゼントを取りに行こうとして雨に打たれて危篤になり、10歳の誕生日に海岸で舞衣の胸に抱かれて息を引き取る。遺された手紙が高村と舞衣を結びつける。高村に「風華で初めての友達」の話をしかけて、秘密だったとやめる場面があるが、その友達が誰なのかは明かされない。

珠洲城遥

珠洲城遥

すずしろ はるか/CV:柚木涼香 執行部の部長

生徒会執行部の部長。校則違反に容赦がなく、水晶宮のおまじないのリボンを撤去し、高村と朔夜の同居も咎める。言い間違いが多い。菊川雪之の蝕媒で、朔夜の物語と静留編では雪之の敗北によって命を落とす。舞衣の物語の9月1日には、家庭の事情で退学を申し出ており、その届けを雪之が出したと記される。

菊川雪之

菊川雪之

きくかわ ゆきの/CV:能登麻美子 遥の腹心の友

眼鏡をかけた執行部の部員で、いつも遥に付き従う。昔いじめっこから守ってくれた遥への献身が、すべての行動の理由になっている。HiMEで、チャイルドは宙を漂う七色の魚・ダイアナ。蝕媒は遥。朔夜の物語では遥を守ろうと朔夜に挑んで敗れ、静留編では静留にけしかけられた奈緒と戦わされて敗れ、どちらでも遥を死なせてしまう。短編「腹心の友」では、遥と『赤毛のアン』にならって交わした誓いが描かれる。

「……どうして逆じゃなかったんだろう。遥ちゃんのために死ぬのなら私、全然怖くないのに」(朔夜の物語で)
迫水開治

迫水開治

CV:陶山章央 教務主任

社会科準備室の同僚で、学園の教務主任。アフロヘアで親父ギャグを飛ばし、独身で弁当はすべて自作。なつきの物語では、7月29日に静留の隠れ家に現れ、自分が一番地の人間であり、玖我紗江子からなつきのことを託されていると明かす。なつきを「お嬢」と呼び、後日談では紗江子の墓を守っている。ミコトの物語では、首を突っ込まない方がいいと高村に言い、隠す側の立場をのぞかせる。

嵯峨野

嵯峨野

さがの/CV:宗矢樹頼 天河邸の執事

天河邸の執事。教授が「サギー」と呼び始め、朔夜もそれにならっている。一流の料理人顔負けの腕を持ち、高村を「高村様」、朔夜を「お嬢様」と呼ぶ。教授に惚れ込んでついてきた人物で、朔夜への愛情も深い。戦いには一切関わらず、どの物語でもその後の消息は語られない。

天河諭

天河諭

あまかわ さとし/CV:有本欽隆 高村の恩師

朔夜の父で、媛伝説研究の第一人者。高村を研究の跡継ぎと考えていた。シアーズ財団の依頼で星詠の舞を発見したが、計画に反対したため財団に監禁されていた。アリッサの死による混乱に乗じて逃げ出し、朔夜の物語では8月5日、暴走したツキヨミの爪から高村と静留をかばって致命傷を負い、最後のHiMEが生贄にされること、一番地とクサナギのことを伝えて死ぬ。深優の物語では逃亡中に高村へ危険を知らせる電話をかけ、なつきの物語では最後まで帰らない。

「HiMEは……。最後のHiMEは生け贄にされてしまうのだ……」(朔夜の物語で)
九条むつみ(玖我紗江子)

九条むつみ(玖我紗江子)

CV:氷上恭子 なつきの母

教会のシスターで、高村とシアーズ財団の連絡係。正体はなつきの母・玖我紗江子で、元は一番地でHiMEを研究していた主任だった。幼いなつきが一番地の手でHiMEにされたときの混乱で死んだとされ、九条むつみの名でシアーズ財団に匿われていた。なつきの蝕媒でもある。なつきの物語では7月27日に高村に正体を明かし、7月29日に静留との戦いで深手を負って、なつきの腕の中で息を引き取る。静留編では、静留に倒されたあとでなつきの母だと分かる。朔夜の物語では8月3日、言葉を言い終えないまま急死し、遺体も消える。深優の物語では生き延び、深優のメモリーチップを取り出す手助けをする。

「私は、基本的にHiME同士の闘いには反対してるわ。大切な人をかけて戦うなんて、馬鹿げてる」(朔夜の物語で)
ジョセフ・グリーア

ジョセフ・グリーア

CV:有本欽隆 深優の製作者

教会の神父で、高村を風華に招いた人物。シアーズ財団の研究員でもあり、深優を作った。計画に加わったのは、亡くした娘・優花の面影を持つ深優を作る研究資金のためだった。深優の物語では、計画の概要と深優の生まれを高村に打ち明けたあと、7月25日に教会で死んでいるところを見つかる。ほかの物語では、財団とともに姿を消す。

優花・グリーア

ゆか・ぐりーあ 高村の幼なじみ

ジョセフ・グリーアの娘で、高村の幼なじみ。物語が始まる前に交通事故で亡くなっている。表情豊かで料理が得意だったと回想される。深優の物語で、優花にも紋章があったこと、その生体部品と血液が深優のもとになったことが明かされる。

アリッサ・シアーズ

アリッサ・シアーズ

CV:宮村優子 シアーズ財団の人工HiME

教会で歌う少女で、「黄金の天使」と呼ばれる。風華学園の初等部に通う。シアーズ財団総帥の娘とされるが、実際は総裁の実の娘のクローンに遺伝子操作を施して作られた人工のHiMEだった。チャイルドはメタトロン。深優には冷たいが、高村には懐いて「お兄ちゃん」と呼ぶ。7月21日のラグナロック作戦で、メタトロンに力を吸い尽くされて死ぬ。深優の物語では、高村と深優が海の見える丘に埋葬する。

「深優……深優ぅ……助けて……痛い……痛いの……深優、来てぇ!!」(7月21日の海岸で)

アリッサの姿のアンドロイド

シアーズ本部の上位機

深優の物語の7月26日深夜にだけ現れる、アリッサの姿をしたアンドロイド。アリッサの遺伝子工学と深優の技術を合わせた上位機で、擬似チャイルドのサンダルフォンを操り、深優を旧型と呼ぶ。アリッサの声色を使って深優の隙を作るが、深優に倒される。

ツキヨミ

朔夜のチャイルド

朔夜が飼っている小さな四足獣。普段は鳴き声をあげて天河邸を歩き回り、いちご大福や大判焼きを食べる。その正体は朔夜のチャイルドで、戦うときは翼を持つ巨大な獣に変わり、敵のチャイルドを喰らうたびに大きく凶暴になる。朔夜の心を鏡のように映すとされ、朔夜の物語では朔夜の意思を離れて暴走し、天河教授を死なせる。最後は光の粒になってクサナギに宿る。

尾久崎

中等部の生徒

中等部の生徒でHiME。名前と噂でしか登場しない。男子として通っていたが、実は女子だったと静留が碧に説明する。静留編で7月28日に静留に倒される。

シスター紫子

女子寮の寮長

教会に勤めるシスターで、女子寮の寮長。HiMEで、チャイルドは幻を生み出して相手の心を奪う一角獣。静留編で7月28日の夜に静留に倒されるが、最後に静留にとって最悪の光景を見せる。作中では一貫して「シスター紫子」と呼ばれ、姓は出てこない。

佐々木教授

碧の恩師

碧が大学で師事していた教授で、碧の蝕媒。作中には姿を見せず、名前と研究資料だけが語られる。ミコトの物語では、碧の敗北の翌朝に亡くなったと知らされ、その研究資料が黒曜宮の在りかを突き止める手がかりになる。

原田/瀬能

舞衣の友人

舞衣の友人で高等部の生徒。学食や教室で舞衣・ミコトと同じ席につく。