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ストーリー詳細 — MOON.

本作はDAYごとに進む一本道構造に選択肢・探索行動による分岐が組み込まれた形式。DAY07の分岐が最初の主要岐路で、その後も選択によって複数のBADエンドへ派生する。
▼ 詳細を読む はネタバレを含む核心部分です。プレイ済み設定をするとアコーディオンがデフォルトで展開されます。

共通ルート — DAY01〜DAY07
DAY01 — 潜入・出会い・適性検査

天沢郁未は黒衣の人物が手配したトラックの荷台に乗り込み、FARGO宗団の隔離施設へ向かう。荷台で巳間晴香(「眼を見ればすぐわかるよ」)・名倉由依(「あたし、名倉由依って言いますっ!」)と出会う。

施設到着後、「姿なき声」が執行する適性検査を経て、郁未はClass A(A‐12)に配属される。Aクラスは2名しかいない最上位。A棟の部屋に案内されると、すでに謎の「少年」が同居している。少年はふわりとした口調で郁未と接するが、素性は一切語らない。

「私は母が殺されたの…母のかたきを討つの…でも本当はよくわからない…ただ悲しみをふっ切るために何かをしたいだけなのかもしれない…」— 郁未のDAY01独白
DAY02〜DAY06 — 訓練の日々・仲間の傷が露わに

DAY02: MINMESでの精神強化訓練が始まる。由依がB棟精練の間で陵辱される(物語最初の性暴力描写)。郁未はその事実を知りながら直接は関与できない。

DAY03〜04: ELPOD(自己内省訓練)が加わる。「もうひとりの自分」との対話で過去の記憶が呼び起こされる。少年との奇妙な同居生活が続く。少年が「不可視の力」を使って郁未の素性を当てたと見せかけるが、実際は荷物を調べていたというジョーク的場面も。

DAY05: ELPODの訓練中に由依の記憶が回復する。幼年期に暴漢から性的被害を受けた記憶、その後ろめたさから姉・友里に話せなかった事実、自傷行為(リストカット)の過去——すべてが一気に開く。

DAY06: 警報が発令。C棟で名倉友里(C‐188・由依の姉)が自我を失ったロスト体として暴走し、消去される。友里を連れ戻すために来ていた由依にとって決定的な喪失。

DAY07 — 最初の分岐

由依が「ここから脱出しよう」と提案する。

  • 「脱出する」 → 由依脱出END(ルートエンド)
  • 「残る」 → 物語継続(真エンドルートへ)
真エンドルート — DAY07残留以降
DAY08〜DAY09 — 晴香の受難・少年との交わり

DAY08: 由依がC棟へ向かい、ロスト体となった友里と対面。暴走状態に陥り射殺される(→由依死亡BADエンド)。真エンドルートでは郁未が介入し由依を止める。

DAY09: 高槻が晴香を「精練の間」へ連行し、4回にわたる陵辱を加える。郁未はこれを目撃(強制)する。精神的な打撃を受けた郁未は少年に慰められ、「家族ごっこ」の中で関係を深め、交わりへと至る。

「これが人と人との交わり…私が求めていたもの」— DAY09、郁未の独白

この交わりによって少年の「分身(半身)」が郁未の内部に植えられる——これが後の完成体成立の核心。

DAY10〜DAY11 — 良祐の死

DAY10: 良祐(晴香の義兄・B棟MINMES管理者)が郁未に共通パスを密かに渡す。無言の行動で脱出を支援する形。

DAY11: 高槻が晴香と良祐に近親行為を強要。精神的限界に達した良祐は高槻に呪いの言葉を放ちながら自爆死する。最後の瞬間、晴香を片腕で抱きしめる。

「言葉にしなくても気持ちは伝わってると思ってた俺の甘えが招いた結果」— 良祐の自責の言葉
DAY12〜DAY14 — 調査・T棟・分岐

DAY12: X棟(謎の部屋)で腐乱死体を発見。DAY13には翌日には消去されていた——FARGOが証拠を隠蔽する速度を示す。

T_START: 地下通路を通じてT棟(謎の第四棟)を発見。郁未は壁に「Tac…」という文字を見かけ「思い過ごしに違いない」と否定する(作中唯一のメタ描写)。

DAY14: 戦慄的な場面で少年が間に合わないと郁未が爆死する分岐(→DAY14爆死BADエンド)。

DAY15 — 少年の正体暴露・「最後の家族ごっこ」

高槻が「アイツは人間じゃないんだよっ!」と少年異種族としての正体を暴露する。少年はこれを肯定も否定もしない。

この日の同居生活が「最後の家族ごっこ」として郁未に刻まれる。少年は「さようなら、郁未」と名前を呼ぶ——これが名前のないキャラクターが郁未の名を直接呼ぶ唯一の場面。

「外はいい天気だってのに」— 少年が窓越しに呟く言葉。30年間施設に閉じ込められた存在の言葉として重い。
DAY16 — 少年の消去・半身の継承

危機的状況で少年が郁未を救うために自ら両腕を切断し、消去される。

「キミだから助けたんだよ」「謝罪さ、僕ができることなんてそれぐらいだったんだ」

少年の消去後、郁未の内部には「半身」——少年の意志の一部——が残り続ける。少年はまた、DAY20への道として自分の別意識が壁に傷をつけ声の主の居場所への導線を残していた。

また、少年はこの日に施設の仕組みの全容を語る:MINMESが過去の痛みを精神の一定位置に固定し精神強化をはかる装置であること、ELPODがもうひとりの自分と対峙させる装置であること、クラス制度が「過去に背負ってきた痛みの重さ」による分類であること——。

DAY17〜DAY19 — 準備・地下の足枷

郁未は少年半身を宿したまま施設内の探索を続ける。地下通路を通じて少年に課せられていた「足枷」の実体を発見・解除する。

DAY20 — 最終決戦・真エンド

郁未は「本能」に導かれるように声の主の居場所へたどり着く。少年の別意識が壁につけた傷の導線を辿り「ズグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!」と壁を力で突き破る。

部屋の中には揺り椅子に腰掛けた老人——声の主——が待っていた。声の主は最大の真実を突きつける:

「郁未の母親を殺したのは、キミ自身なのだよ」
「不可視の力とは、邪な力。自分の正の意志とは相対する意志を持った力。自分の願いに反し、作動する力。…郁未の母親は元から不可視の力を持っており、郁未もまたその力を受け継いでいた。郁未が『この穏やかな生活を失いたくない』という正の心を抱いたとき、それに反した邪の力が発動し、母を殺した」

選択肢「うそだ」を選ぶ→ 郁未の意志が完成体の力として解放され、(声の主が頭上に顕現した姿)を撃破。葉子が郁未との激突で意図的に手元を狂わせ自ら解放を望む(葉子解放サブエンド)。仲間が施設の外へ脱出。

選択肢「認める」→ 精神世界に閉じ込められるBADエンド(DAY20精神世界エンド)。

エピローグ

郁未は「未悠」という名の娘を持つ母になっている。かつての仲間たちと再会する場面で物語は幕を閉じる。「特製クリームシチュー」を作った母・未夜子の記憶が、今度は郁未が娘に与える愛情の形として繰り返される。

エンディング一覧
# エンド名 分類 到達条件 結末
1 真エンド TRUE 真エンド DAY07残留 + DAY09交わり + DAY20「うそだ」 月撃破・仲間脱出・郁未は娘・未悠を持つ母になる
2 葉子解放 SUB サブエンド(真エンド内) 真エンドルートで葉子の力を解放 葉子が「鹿沼葉子です」と名乗り外の世界へ
3 晴香解放 SUB サブエンド(真エンド内) 真エンドルートで晴香と由依が再会 晴香が「良祐のために泣ける日が来る」と示唆
4 由依脱出 ROUTE ルートエンド DAY07「脱出する」 由依が単独脱出。後日、入信者救済活動家になる
5 由依死亡 BAD バッドエンド DAY07残留→DAY08でC棟へ(介入なし) ロスト体の友里と対面・暴走・射殺される
6 DEAD1陵辱 BAD バッドエンド 別棟をうろついて捕縛される Class D降格・永続陵辱・「一切の思考を閉ざした」
7 DAY14爆死 BAD バッドエンド 戦慄場面で少年が間に合わない 郁未が爆死
8 DAY20精神世界 BAD バッドエンド DAY20「母を殺したのは私」を認める 精神世界に閉じ込め・牛/豚の脳と交換