MOON.(ムーン)
| タイトル | MOON.(ピリオドを含む) |
|---|---|
| ブランド | Tactics(Nexton傘下) |
| 発売日 | 1997年11月21日(オリジナル)/ 1998年(Renewal) — ボイスなし |
| プラットフォーム | Windows 95 / 98 / Me / 2000 / XP |
| レーティング | 18禁(EOCS審査) |
| ジャンル | 心に届くAVG(ADV+RPG複合) |
| シナリオ | 麻枝准(前田純)、久弥直樹 |
| 原画 | 樋上いたる |
| 音楽 | 折戸伸治、YET11(吉沢務)、いしさん、前田純 |
| ボイス | ボイスなし(初版・Renewal・メモリアルセレクション) DVD版(2002年)以降フルボイス化 |
サウンドトラック
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ノベライズ
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設定原画集
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コミカライズ・アンソロジー / ドラマCD
あらすじ
1997年、Tacticsブランドがリリースした18禁ADV+RPG作品。シナリオは麻枝准と久弥直樹が共同担当。本作のスタッフが後にKeyを設立する、Keyクリエイターたちの原点にあたる重要作である。
主人公・天沢郁未(16歳)は、謎の怪死を遂げた母の仇を討つため、新興宗教「FARGO宗団」の修行施設へ単身潜入する。施設では「神の力」を人体に宿すという研究が行われており、入信者はクラス別に管理されている。郁未はClass A(最上位)の適性を持つ存在として、同じく潜入者である巳間晴香・名倉由依らとともに施設の謎を解明しようとする。
日々、MINMES(精神訓練機械)やELPOD(自己と向き合う機械)での訓練を受けながら、郁未は同居人の「少年」(正体不明)と奇妙な関係を深めていく。施設のA・B・C各棟にはそれぞれ異なる秘密が隠されており、郁未たちの調査は命がけの探索へと発展する。本作は宗教的閉鎖空間での人間の尊厳・家族・記憶・罪をテーマとした重厚な物語を展開する。
キャラクター
※ キャラクター画像は MOON. DVD Final Version(2002年・Nexton) 公式サイトの画像を引用しています(原画: 樋上いたる)。DVD版はCGが全面塗り直されており、1997年オリジナル版の絵柄とは異なります。
引用元: MOON. DVD Final Version 公式サイト(Nexton)
キャラクター画像はネクストン「MOON.」公式サイト(nexton-net.jp)より引用。
16歳。母の怪死の真相を追うため、宗教団体FARGO宗団の修行施設に単身潜入した少女。強気な外見と裏腹に内側は複雑な不安を抱えており、施設の中で真実の重さに向き合うことになる。
郁未の同居人として施設内に現れる謎の存在。年齢も素性も語らず、人間とは異なる気配を漂わせる。郁未との奇妙な共同生活の中で、ふたりは深い絆を結んでいく。
A棟の郁未の同居者。FARGO宗団の敬虔な信者として振る舞い、謎めいた存在感を放つ女性。静かな機械的な語り口の奥に、複雑な過去が潜んでいる。
義兄・良祐を施設から連れ戻すため、郁未とほぼ同時期にFARGOへ潜入してきた強気な女性。頼れる仲間として郁未を支えるが、C棟での過酷な状況と向き合うことになる。
明るく活発な印象の少女。姉・友里を取り戻すためFARGOへ来た。記憶の奥に封じ込めてきた幼年期の傷と、施設の中で正面から向き合う運命を辿る。
由依の姉。FARGO施設の内部に存在していることが確認されており、由依が連れ戻すことを目指す対象。施設での過酷な時間が、彼女を大きく変えてしまっている。
晴香の義兄で、FARGO宗団の職員として施設に深く関わっている男性。晴香が命がけで追いかける存在。施設内部の事情を知る数少ない人物のひとり。
B棟を巡回する施設の職員。強権的な管理者として入信者の前に立ちはだかり、郁未たちの行動を監視・妨害する。施設内の秩序維持のために働く、狂的なサディスト。
用語集
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FAQ
ルートの結末・施設の真相・ラストシーンに関する設問はネタバレゾーンのFAQに分離しています。
MOON.はどんなゲーム?
1997年にTacticsから発売された18禁ADV+RPG。主人公・天沢郁未が宗教団体「FARGO宗団」の隔離修行施設へ潜入し、母の怪死の真相と施設の秘密を追う心理サスペンス。シナリオは麻枝准×久弥直樹。本作のシナリオ・音楽スタッフが後にKeyを設立することになる、Keyクリエイターの原点ともいえる重要作。
主人公は誰?
天沢 郁未(あまさわ いくみ)。16歳の女子高生で、母の怪死の真実を追いFARGO宗団の隔離施設に単身潜入します。プレイヤーは郁未の一人称視点で施設の謎に迫ります。女性主人公の作品です。
ヒロインはいる?
恋愛ADVのような個別ヒロインルートという構造は本作では取っていません。郁未の同居人「少年」(名前なし)が主要な絆の対象となり、仲間の巳間晴香・名倉由依らとの協力が物語の軸となります。本作は恋愛よりも、人間ドラマ・心理サスペンス・家族と罪を主軸とした作品です。
シナリオライターは?
麻枝准(前田純名義)と久弥直樹の2名が共同担当。麻枝准は後にKeyでAIR・Kanon・CLANNADのシナリオを担当する人物で、本作はその前身スタジオTacticsでの初期代表作にあたります。
ジャンルは?
公式ジャンルは「心に届くAVG」。実質はADV+RPGの複合作品で、マップ探索・バトルシステムを備えたADV要素が融合しています。宗教組織潜入の心理サスペンスと閉鎖空間の設定が特徴で、「泣けるゲーム」としての評価も高い。
何年に発売された?
オリジナル版が1997年11月21日にTacticsから発売。1998年にUI改良版のRENEWAL、2000年に廉価版のメモリアルセレクションが出ています。フルボイス版は2002年のDVD Limited Edition以降です。
ボイスはある?
オリジナル版(1997)・Renewal版(1998)・メモリアルセレクション(2000)はボイスなしです。フルボイス化されたのは2002年のDVD Limited Edition(MOON. DVD Final Version)以降。当サイトはオリジナル版(ボイスなし)を対象としています。
ルートやエンドはいくつ?
ルートは6系統(Aルート・Bルート・Cルート・UGルート・ELルート・バトル系)。エンドは8件で、真エンド1件+サブエンド2件+ルートエンド1件+BADエンド4件。分岐は選択肢と探索行動の組み合わせで発生します。詳細はネタバレゾーン参照。
Key作品(AIR・Kanon・CLANNAD)との関係は?
本作のシナリオ・音楽担当の多くが後に設立するブランドがKeyです(1999年設立)。麻枝准・折戸伸治らがTactics時代に在籍しており、本作はその前身作品。Kanon(1999)・AIR(2000)・CLANNAD(2004)はKey設立後の作品です。本作はKey的な「感動・泣き」シナリオの源流として語られることが多い。
Tacticsの別作品との関係は?
同じくTacticsが1998年に発売した『ONE〜輝く季節へ〜』(シナリオ: 久弥直樹ほか)と並び、Tactics時代の2大作品として位置付けられます。ONEの発売後にスタッフの多くがKeyを設立したため、MOON.・ONE・Keyの3作品はひとつの系譜として語られることが多い。