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キャラクター詳細 — Remember11 -the age of infinity-

Remember11 -the age of infinity- の全キャラクターネタバレ詳解。各キャラクターの「真相・ネタバレ全含み」は ▼ネタバレ詳細 ボタンで展開できます。

冬川こころ ふゆかわ こころ(Fuyukawa Cocoro) 主人公(こころ編)
冬川こころ
読みふゆかわ こころ(Fuyukawa Cocoro)
立場主人公(こころ編)・女子大生
年齢20歳(1990年2月22日生まれ・うお座)
CV森永理科
外見左利き・腕時計を右手首に。墜落時は普通のコートを着用

鳩鳴館女子大学3年・犯罪心理学専攻。北海道へ向かうHAL18便でゆにと出会い、墜落後は朱倉岳避難小屋とスフィアの間を33分ごとに行き来する現象に翻弄される。感情に正直な外向的性格で、窮地になると自罰的に行動しがち。

序盤〜中盤の台詞
「私の名前は冬川こころ/墜落した飛行機に搭乗していた乗客のうちの……」
「大丈夫……私を信じて!/必ず守ってみせるから!」(墜落の瞬間、ゆにの手を握りながら)
「論理的に証明できることだったらそれを信じるし、証明できないことだったら……ロマンティックな方を選ぶ? そういうこと」(機内で人生観を語る)

こころの本当の状況は「2011年1月の朱倉岳避難小屋に意識が地縛され、33分間だけ2012年1月の青鷺島スフィアの悟の身体に飛ばされる」というもの。空間そのものが転移する現象で、悟の身体に憑依しているのはこころの意識だけ。

7日目、避難小屋で偶然発見した「2011年7月4日付・朱倉岳に男女3人の腐乱死体」という未来の新聞記事に絶望し、運命を変えるべくX地点へ単独で向かう。しかしこれは2012年のゆにが持ち込んだ偽新聞であり、ゆには「歴史を変えたくなかった」と後に告白する。

ルート別の顛末:こころ編グッドではX地点へ向かわず避難小屋にとどまり生還。こころ編BADの大半でX地点の雪崩に呑まれて死亡。黛発狂BADでは食糧危機で発狂した黛に斧で殺される。サトル編グッド(Delta)では朱倉岳に転移したスフィアから出た悟(こころの身体)に救出され、海岸で自分の身体に戻る。

赤受咸青悟とこころの名前を結びつける四字熟語。悟は最後までこころに教えないまま物語が終わる。

ネタバレ台詞
「私こそが冬川こころであると……/他の誰でもない、今ここにいる私だけが本当の私であると……」(ゆにに自分のアイデンティティを訴える)
「ひとつなのがひとつのままでいるのとぉ、ひとつなのが半分こになっちゃうのはぁ、全然違うんだよ?」(エピローグ、悟に)
「神様……。/どうか――/私の命ならいくらでも差し上げます。/だから、3人を助けて。」(雪原で祈る)
「嘘、嘘、こんなもの嘘に決まってる!」(未来の新聞で自分の死亡を知って)
優希堂悟 ゆきどう さとる(Yukidoh Satoru) 主人公(サトル編)
優希堂悟
読みゆきどう さとる(Yukidoh Satoru)
立場主人公(サトル編)・大学院生兼ライプリヒ製薬研究員
年齢21歳(1990年2月22日生まれ・うお座・こころと同じ誕生日)
CV子安武人
外見精悍な顔つき・腕時計はポケット派・左腕に傷・IDカード所持

鳩鳴館大学院・量子物理学研究室(修士2年・2年飛び級)。2012年1月11日、スフィア時計台屋上から何者かに突き落とされ、記憶断片化した状態で物語が始まる。合理的な思考を常とする理系タイプで、徐々に自分の肉体に第3の人格αが存在することを確信していく。

序盤〜中盤の台詞
「悪くない、悪くない天気だ」(時計台屋上での冒頭独白)
「有言実行」
「真理は、ここで『視る』のだ」(榎本のセリフを深く受け止める)

悟は妹・沙也香の死をきっかけにライプリヒ製薬で同僚の榎本尚哉と共に時空間転移装置を開発し、「計画」を遂行中だった。3地点間転移の枠組みで悟の意識は青鷺島スフィアに地縛されており、自分の肉体には第3の人格αが憑依している。

映像解析の末、自分の肉体に「第3の人格α」が存在し、そのαが榎本を1月14日に惨殺したこと、自分自身を時計台から突き落とした可能性があることが判明する。

サトル編エピローグ:朱倉岳に転移したスフィアの中から出て雪崩に呑まれかけた黄泉木・内海・穂鳥・こころを救出し「オレの名前は——優希堂悟だ!」と叫ぶ。物語の最後、海岸で元恋人の黛が「あなた、誰?/あなたは……/悟じゃない……/私の知っている……優希堂悟じゃないわ……」と告げて幕を閉じる。αの正体は本作内では明かされない。

ネタバレ台詞
「『オレ自身の中に生まれたオレではない別の人格』――これが答えだ。」(第3の人格α確定)
「オレの名前は――/優希堂悟だ!」(雪崩救出後の朝焼け)
「いずれ、こころにもわかるときがくるさ」(赤受咸青の意味を教えないまま)
「歴史にも、慣性の法則みたいなものがあるんじゃないかな?/できる限り同じ状態を保とうとする力が働くんだよ、きっと」
楠田ゆに くすだ ゆに(Kusuda Uni) 機内の隣席
楠田ゆに
読みくすだ ゆに(Kusuda Uni)
立場HAL18便乗客・こころの隣席
年齢11歳(スフィア側)/12歳(避難小屋側)・1999年10月19日生まれ・てんびん座・AB型
CV皆川純子
外見丸いメガネ・サラサラヘア・小柄

小学5年(スフィア側)。機内でこころに「うしろのしょーめんだーれ?」と問いかけ出会う。素数と哲学的独り言が好きな不思議な少年。スフィアではテラバイトディスクを大切に持ち、避難小屋では薪集めを担当。11歳らしく甘えん坊な一面と、哲学的・予言的な語り口の一面を持つ。

序盤〜中盤の台詞
「うしろのしょーめんだーれ?」(機内でこころの目を後ろから覆って)
「この世界は二律背反するふたつの要素がうまく重なりあって共存してるんだ」(機内でかごめうたの哲学的解釈)
「後ろの正面は、振り返って目を開くまで……決まらない……」(シュレディンガーの猫的予見)

ゆにの最大の真相——スフィア側のゆには2011年に墜落事故から空間転移で青鷺島に飛ばされた正規のゆに(11歳)。避難小屋側のゆには1年後(2012年)から午後5時前の転移に乗って意図的に1年前の朱倉岳に乗り込んできた翌年のゆに本人(12歳)。

避難小屋側のゆにが朱倉岳に来た理由は「歴史を変えたくなかった」こと。2011年1月11日の墜落直後、こころ達3人(黄泉木・黛・こころ)は吹雪で遭難するはずだったが、ゆにが避難小屋まで誘導して救った。さらに、偽新聞を持ち込んだのもゆに自身。

テラバイトディスクは2011年と2012年の間をぐるぐると永遠にめぐっており、その内容も「自分自身のこと」だが具体的には明かされない。αの正体について、ゆには「もちろん」知っていると答えるが、セルフ編未収録のため答えは永遠に明かされない。

ネタバレ台詞
「ぼくは……2012年の住人……」(自分の正体を打ち明ける)
「歴史は繰り返される/いつまでも変わることなく永遠に……」(海岸での独白)
「ぼくはね? ただ過去を変えたくなかっただけなんだ」(動機の告白)
「ぼくが、持って来たんだよ」(偽新聞の出所を白状)
黛鈴 まゆずみ りん(Mayuzumi Lin) 悟の元恋人
黛鈴
読みまゆずみ りん(Mayuzumi Lin)
立場HAL18便乗客・OL
年齢23歳(1987年4月30日生まれ・おうし座)
CV豊口めぐみ
外見ダークブラウンのハイヒール・カシミヤのコート・アップヘア・婚約者あり

出張帰りのOL。雪山には全く似つかわしいカシミヤコートとハイヒールで避難小屋に。気が強くプライドが高く、避難小屋では黄泉木をアゴで使いグループのトラブルメーカー役。悟の元恋人(2010年夏に別離)だが、最初は「悟なんて知らない」と拒絶する。

序盤〜中盤の台詞
「あんた、ケンカ売ってんの?/なれなれしく『おまえ』なんて呼ばないでくれる?」(悟との初対面)
「コーヒー淹れてくれって言ってんの!/さっさと動きなさいよ!」(黄泉木に命令)
「ひとの心は移ろいやすいものなのよ?/永遠に燃え続ける炎なんてないの」

こころ編で黛のストレスが蓄積すると発狂分岐に入り、斧やナイフでこころを襲う黛発狂BAD(A/B/C)に至る。

グッドエンドのラストカット:海岸で本当の悟の身体に戻った悟と一対一で対面した黛は、侮蔑の視線で彼の顔を見つめ、「あなた、誰?/あなたは……/悟じゃない……/私の知っている……優希堂悟じゃないわ……」と告げる。元恋人の彼女だけが、悟の身体に「優希堂悟ではない誰か」が憑依していることを直感的に見抜く。これが物語の最後の問いとして機能する。

ネタバレ台詞
「ふざけないでよ……/どういうつもりなの……?/なんで、優希堂悟なんて……」(悟と名乗られて)
「私達が別れた2010年の夏/あの時、私に婚約者ができたから別れたの」(別れの真実)
「あなた、誰?/あなたは……/悟じゃない……/私の知っている……優希堂悟じゃないわ……」(物語を象徴する終幕台詞)
黄泉木聖司 よもぎ せいじ(Yomogi Seiji) 遭難リーダー
黄泉木聖司
読みよもぎ せいじ(Yomogi Seiji)
立場プロ登山家・グループのリーダー
年齢35歳(1975年9月16日生まれ・おとめ座)
CV江原正士
外見短く刈り込んだ無精ひげ・精悍な体格・フード付きアウター

プロ登山家で雪山サバイバルの知識を持つ。避難小屋で自然とリーダー役を担い、こころにカモミールティを淹れる父親的な優しさを見せる。「黄泉木聖司なだけに、ヨミガエ……」と冗談を飛ばす茶目っ気も持つ。

序盤〜中盤の台詞
「カモミールには鎮静作用があるんだ」(こころにお茶を淹れながら)
「自殺行為だ! 外は吹雪だぞ!」(こころの単独行動を止める)
「世話の焼けるお姫様だ」(黛をぼそっと)

実は内海カーリーの夫。2009年1月14日に長男・潤一を犬伏景子の事件で殺された。「明日は潤一の誕生日なんだ……/いや……あいつはもう永遠に年を取らない……/殺されたんだよ、犬伏景子という女にね」と悟に告白する。妻のお腹には2011年8月予定の新たな命がある。

グッドエンドでの再会:雪崩から悟(こころ肉体)に救出され、海岸で内海と双子の赤ん坊と再会。「黄泉木聖司なだけに、ヨミガエ……」と冗談を飛ばし、妻に「もぉー!バカッ!」と叱られて泣かれる。

ネタバレ台詞
「明日は潤一の誕生日なんだ……/いや……あいつはもう永遠に年を取らない……」(死んだ息子について)
「赤ん坊ができて、ようやく一条の光を見出したんだ」(新たな命について)
「黄泉木聖司なだけに、ヨミガエ……」(死から蘇った冗談)
「きみがあと少しでも来るのが遅れていたら……/僕らは全員、今頃冷たい雪の下で眠っていたことだろう」(救出された後、悟に)
内海カーリー うつみ カーリー(Utsumi Kali) 黄泉木の妻
内海カーリー
読みうつみ カーリー(Utsumi Kali)
立場スフィアのグレートマザー・元小学校教師
年齢27歳(1984年9月16日生まれ・おとめ座・黄泉木と同じ誕生日)
CV久川綾
外見褐色の肌(インド系ハーフ)・銀色の髪・アッシュブラウンの瞳・聖母的印象

スフィアでこころ(悟として)を出迎える「グレートマザー(太母)」的存在。優しく世話好きで涙脆いが、芯は強くキレると怖い。こころに「冬川こころは死んだ」と告げ「今さら計画を取り止めるつもりはないから」と謎の言葉を残す。バスケのエアボールが名シーン。

序盤〜中盤の台詞
「冬川こころという女の子はもうこの世界には存在しないの/彼女は死んだのよ」
「今さら計画を取り止めるつもりはないから/邪魔しないで……」
「わーいわーい! やったもっさやったもっさ~!」(バスケでフリースローが入って小躍り)

黄泉木の妻で長男・潤一を失った復讐者。スフィアに侵入した目的は犬伏景子を直接殺害すること。「私はあの女を殺すわ……/どんなことがあっても……」と悟に告白する。

長男・潤一の遺体について「心臓は、きれいな桃色をしてたわ……/細い肋骨は、透き通るような白で……」と語る生々しい独白は、後の榎本惨殺と「鏡像」を成す。

グッドエンドでの再会:海岸で夫と双子の赤ん坊と再会し涙。不死身を冗談にする夫に「もぉー!バカッ!」と叱りつける。

ネタバレ台詞
「私はあの女を殺すわ……/どんなことがあっても……」(復讐の本心)
「心臓は、きれいな桃色をしてたわ……」(潤一の遺体)
「私……それを拭ってあげて……」(潤一の血を拭った母の手)
「もぉー! バカッ!」(不死身冗談を飛ばす夫を叱りつけて泣く)
涼蔭穂鳥 すずかげ ほとり(Suzukage Hotori) 施設の保護少女
涼蔭穂鳥
読みすずかげ ほとり(Suzukage Hotori)
立場失語症の少女。スフィア地下倉庫で悟に保護される
年齢19歳(1991年10月30日・さそり座)
CV友永朱音

スフィア地下倉庫でダイニングチェアに座る失語症の少女。犬伏景子の写真と同じ顔に怯えるこころに対してメモ筆談で「イヌブシじゃない/穂鳥/私の名前は、涼蔭穂鳥」と書く。バスケットボールのフリースローが得意で悟との賭けに勝つ(「2回しかミスしたことないんだもん」)。

序盤〜中盤の台詞
『イヌブシじゃない/穂鳥/私の名前は、涼蔭穂鳥』(筆談自己紹介)
「2回しかミスしたことないんだもん」(バスケで悟に勝ち誇って)
「うん、今の私は涼蔭穂鳥/過去の私も涼蔭穂鳥/未来の私も涼蔭穂鳥」

本作の最重要な真相の一つ。スフィアにいる「穂鳥」は犬伏景子の肉体に涼蔭穂鳥の意識が憑依している状態。涼蔭穂鳥の本体は朱倉岳の雪原で意識不明のまま倒れている。

αが穂鳥肉体に憑依する瞬間——「悟は、どっちが好き?/これで……刺すのと、刺されるの/どっち?」は本作の最も衝撃的な場面の一つ。

エピローグのラスト:海岸で穂鳥が「かーごめ、かーごめ……うしろのしょーめんだーれ?」と歌う場面で物語が締めくくられる。失語症が解けたかのような状態で、「私は私、一生『涼蔭穂鳥』という名前を背負って生きていくの」というアイデンティティの主張が完結する。

ネタバレ台詞
「悟は、どっちが好き?/これで……刺すのと、刺されるの/どっち?」(αに憑依された瞬間)
「私は私、一生『涼蔭穂鳥』という名前を背負って生きていくの」
「かーごめ、かーごめ/かーごのなーかのとーりーは/いーつ、いーつ、でーやーる/よーあーけーのーばーんにぃ/つーるとかーめがすーべった/うしろのしょーめんだーれ?」(エピローグの歌・物語を締めくくる問い)
犬伏景子 いぬぶし けいこ(Inubushi Keiko) スフィアの収監者
犬伏景子
読みいぬぶし けいこ(Inubushi Keiko)
立場阿波墨事件犯人・DIDで無罪・スフィア収容患者
年齢20歳(1991年4月30日・おうし座)
CV友永朱音(涼蔭穂鳥と同一)

2009年1月14日、阿波墨市立病院で死者12名・重軽傷者19名を出した連続殺傷事件の犯人。DID(解離性同一性障害)による刑事責任無能力と判断され、スフィアに収容された。攻撃的・刹那主義・絶望を愛し希望を恐れる極端な人格を持ち、「嫌いなものは見捨てられること・中途半端な夢や希望」。こころが面会取材に北海道へ向かった、その張本人でもある。

事件以前の描写
「好きなもの:快楽・完全なる絶望・人の関心を寄せること。嫌いなもの:見捨てられること・中途半端な夢や希望や同情・安易な言葉」(TIPSプロフィールより)

スフィアにいる「穂鳥」は犬伏景子の肉体に涼蔭穂鳥の意識が憑依している状態。犬伏景子本人の意識は2011年1月の朱倉岳に残留し、雪に埋もれた状態で閉じ込められている。

バスルームで突然錯乱する場面(「いいいいやあああああっ!!」)はDIDによる人格交替の瞬間。「穂鳥」の肉体の中には複数の意識が交代で宿っており、悟に「刺すのと刺されるの、どっちが好き?」と問いかけた側は第3の人格α、恐怖に顔を引き攣らせた側は別の人格である。

結末:サトル編グッドでは、海岸でかごめうたを歌う穂鳥の姿でエピローグが閉じる。犬伏景子の肉体と涼蔭穂鳥の意識が「一生『涼蔭穂鳥』という名前を背負って生きていく」と宣言する形で物語が終わる。

榎本尚哉 えのもと なおや(Enomoto Naoya) 悟の同僚
榎本尚哉
読みえのもと なおや(Enomoto Naoya)
立場ライプリヒ製薬研究員・時空間転移装置の管理者
年齢21歳(1990年11月27日・いて座)
CVなし(モノローグのみ)

サトル編4日目、スフィア地下のモニタールームで悟を「待っていたよ」と迎える男。サングラスをかけた冷静な人物で、時空間転移現象の全貌を悟に説明する。

序盤〜中盤の台詞
「ふふふ/待っていたよ/そろそろ来る頃なんじゃないかと思っていたんでね」
「真理は、ここで『視る』のだ」
「9.99999999999%、事故は起こりえない」

悟の同僚にしてライプリヒ製薬時空間転移装置を共同開発した存在。スフィア全体を監視しながら「不具合」の成り行きを見守っていた。悟が記憶を失ったことを苦々しく思いながら今更中止もできず黙って観察している。

核心の説明:「きみ達は人格交換——人格が転移をしているんじゃない/本当に転移しているのは……/空間」という台詞が本作の世界観を一言で言い表す。半径110mの空間が量子テレポーテーションの原理で異なる時間に転移している。

結末:サトル編4日目、第3の人格α(悟肉体)によって胸を刺殺される。遺体は阿波墨事件と同型の猟奇的破壊——内海の息子・潤一の死と鏡像を成す。

ネタバレ台詞
「きみ達は人格交換――人格が転移をしているんじゃない/本当に転移しているのは……/空間」
「きみは量子テレポーテーションって知っているかい?」
「こんなことなら、きみを時計台になど、のぼらせるべきではなかった」
「不味いな……/やれやれ、すっかり冷めてしまったか……」(説明後にコーヒーが冷めている)
優希堂沙也香 ゆきどう さやか(Yukidoh Sayaka) 悟の双子の妹
優希堂沙也香
読みゆきどう さやか(Yukidoh Sayaka)
立場優希堂悟の双子の妹(享年10歳)
生年1990年2月22日(うお座・悟と同じ誕生日)
CVなし(回想のみ)

優希堂悟の二卵性双生児の妹。1990年2月22日生まれ、2001年頃に10歳で死亡。DID(解離性同一性障害)を患っており、主人格は穏やかで利発だったが、「嫌いなもの:わたし」という記述が彼女の死の伏線として機能する。本編への直接登場はなく、悟の回想と感情を通じてのみ姿を現す存在。

TIPSプロフィールより
好きなもの:「お兄ちゃん・家族・雪」 嫌いなもの:「病院・薬・わたし」

優希堂悟がライプリヒ製薬に身を投じ、時空間転移装置の開発・実験に駆り立てられた根本動機。沙也香はDIDを患い、「わたしが嫌い」という感情を抱えたまま10歳で逝った。

悟にとって沙也香は「最愛の妹」であり、彼女の死が「計画」全ての起点。記憶喪失状態の悟の言動の奥には常に沙也香への喪失感が流れている。本編中に直接語られることは少ないが、TIPSの設定で確定している物語の根幹。

その他の登場人物

黄泉木潤一

よもぎ じゅんいち(Yomogi Junichi)
黄泉木・内海の長男・享年9歳

黄泉木聖司と内海カーリーの長男。1999年1月14日生まれ・やぎ座。2009年1月14日(誕生日当日)に阿波墨市立病院無差別殺傷事件の犠牲者となった。「明るい・素直・無邪気」な少年だったと語られる。内海の独白「心臓は、きれいな桃色をしてたわ……」が彼の死を表現する場面は物語全体でも屈指の衝撃。本人の台詞なし。彼の死が黄泉木・内海の復讐行動の原点。

第3の人格α(仮称)

別名・セルフ?
悟肉体に憑依する未知の意識

悟の肉体に憑依する正体不明の第3の意識。第3地点(穂樽日鉱山)に地縛。3地点間転移の枠組みで悟・こころ・αの3者の意識が33分ずつ3つの肉体を巡回する。1月14日の榎本殺害の真犯人であり、穂鳥肉体に憑依して「悟は、どっちが好き?」と尋ねる嗜虐的な姿も見せる。犬伏景子が逮捕時に呟いた「セルフはどこ?」との関連が示唆されるが、セルフ編未収録のため正体は永遠の謎として残された。

回想の少年と少女

かいそうの しょうねんと しょうじょ
冒頭回想に現れる正体不明の二人

物語冒頭の回想シーンに登場する、名を伏せられた少年と少女。少年は怯える少女に「大丈夫だ/何も怖くなんてない/必ず守ってやるから」と告げ、少女は「わたしは、わたしが怖いんだもん/だってわたしは……ちゃんも――/殺しちゃうから」と呟く。「ちゃん」の前の名前は空白で伏せられ、誰を殺すのかが明かされない。少女は犬伏景子の幼少期と推定されるが確定はせず、少年の正体ともどもセルフ編に持ち越されたまま未回収となった伏線である。犬伏が逮捕時に呟いた「セルフはどこ?」と呼応する。