ネタバレゾーン — 未プレイの方はご注意ください ← ネタバレなしページに戻る

ストーリー詳細 — Remember11 -the age of infinity-

Remember11 -the age of infinity- のネタバレあらすじ。こころ編・悟編の全チャプター内容、時空間転移の真相、各エンディングの全詳細を含みます。

時空間転移の構造(前提)

本作を貫く「意識が入れ替わる」現象の正体は、意識交換ではなく「半径110mの空間(サークル)そのものが異なる時間・場所に瞬間移動する」現象である。この転移は3地点間で発生する。

  • 青鷺島・スフィア(2012年1月) ← 悟の意識が地縛
  • 朱倉岳・避難小屋(2011年1月) ← こころの意識が地縛
  • 第3地点・穂樽日鉱山(時期不明) ← 第3の人格αの意識が地縛

サークルが移動するたびに、各地縛意識は「新しくやってきた肉体(空のウツワ)」に33分間だけ憑依する。こころは悟の肉体を33分間経験し、悟はこころの肉体を33分間経験する。これをプレイヤーは「意識が入れ替わる」と感じるが、実際には空間が転移しているのだ。装置を開発したのはライプリヒ製薬であり、悟と榎本はその研究員として装置開発に関与していた。

こころ編(冬川こころ視点)
プロローグ — 2011年1月11日

羽田から稚内へ向かう小型旅客機HAL18便の機内。20歳の女子大生・冬川こころは、隣席の少年・楠田ゆにと「かごめかごめ」の意味について話している。ゆにが目を覆ったまま「うしろのしょーめんだーれ?」と問いかけ、ふたりは哲学的な対話を交わす。こころのバッグには阿波墨市立病院無差別殺傷事件の分厚いファイルが入っており、スフィアに収容されている犯人・犬伏景子に会うためにこの旅をしていた。

突如、乱気流と落雷が機体を呑み込む。墜落の瞬間、こころはゆにの手を握り「大丈夫……必ず守ってみせるから!」と叫び続ける。

1日目 — 目覚め

意識を取り戻したこころは、見知らぬ施設のベッドにいた。「冬川こころは死んだ」と告げる内海カーリーに平手打ちを食らわされ、混乱のまま目の前の状況を把握しようとする。ここがSPHIAだと知らされ、自分が「優希堂悟」として扱われていることに気づく。バスルームで鏡を見ると、映っているのは男の顔。33分後、意識はまた切り替わる。

次に目覚めると、雪山の小屋の中にいた。登山家の黄泉木聖司がカモミールティを差し出し、OLの黛鈴は毛布にくるまって不機嫌そうにしている。そして生きていたゆにとの再会。4人は朱倉岳避難小屋の遭難者として、外の吹雪が収まるのを待つしかない状況だ。

2日目〜6日目 — 避難小屋の日々

日を重ねるごとに、33分間ごとにスフィアへ飛ばされる現象はこころにとって日常になっていく。スフィアでは「悟」として行動し、避難小屋では「こころ」として仲間たちと生きる。食糧は限られ、黛のストレスは高まり、黄泉木は家族の話を少しずつ打ち明ける。黄泉木には妻と、2009年に犬伏景子に殺された息子・潤一がいること、妻のお腹には新たな命があることを知る(後にその妻が内海カーリーだとわかる)。

スフィア側では、内海にDIDと診断されながらも徐々に施設内の謎へ近づく。地下倉庫の奥に隠し扉があり、その先にモニタールームがあることを発見する。

7日目 — 終局への抗い

こころは避難小屋の地下倉庫で「2011年7月4日付の新聞記事」を発見する。「朱倉岳に男女3人の腐乱死体」——自分を含む3人が死んでいる記事。これが偽の新聞(未来からゆにが持ち込んだもの)だとは知らないこころは、運命を変えようと単独でX地点(避難小屋から東1km、雪崩発生地点)へ向かう。黄泉木が止めるが聞かない。

吹雪の雪原を一人で進むこころ。雪崩に呑まれる直前——

【こころ編グッドエンド「籠の中の…」グッド】 X地点へ向かわず避難小屋にとどまる選択をした場合、雪崩の難を逃れる。サトル編エピローグでは悟(こころ肉体)が救出に来る。最終的に青鷺島の海岸で自分の肉体に戻ったこころと悟が再会。「ひとつなのがひとつのままでいるのとぉ、ひとつなのが半分こになっちゃうのはぁ、全然違うんだよ?」とこころは悟に告げる。

こころ編バッドエンド群:

  • 7日目X地点で雪崩に呑まれるBAD(A/B)BAD — X地点へ単独で向かい、雪崩に巻き込まれて死亡。
  • 黛発狂BAD(A/B/C)BAD — 食糧管理の失敗や疑心暗鬼で黛が精神崩壊。斧でこころを襲う。
  • ゆに低体温症死BADBAD — ゆにを背負って避難小屋まで帰れなかった場合。
  • 雪原遭難・凍死BADBAD — 雪原をさまよい凍死。
  • スフィア側BAD(睡眠薬飲まず・水を飲む等)BAD — スフィア側の行動ミス系BAD。
サトル編(優希堂悟視点)
プロローグ「Prenatal」— 2012年1月11日

青森県朱倉岳の時計台屋上。21歳の優希堂悟は「悪くない天気だ」と呟きながら雪景色を見下ろしている。IDカードでロックを解除して上がってきたはずなのに、その理由が思い出せない。背後に近づく人影——次の瞬間、塔から落下する。目が覚めるとスフィアのベッドにいた。記憶は断片化し、施設内での自分の立場も定かでない。

内海カーリーから「あなたはDID(解離性同一性障害)かもしれない」と告げられ、口のきけない少女・穂鳥の世話を頼まれる。施設には他にもゆにが滞在しており、テラバイトディスクを大切に抱えている。

1日目「Trick Star」〜4日目「Nucleotide」

悟はこころと意識が入れ替わる現象の中で、避難小屋側の記憶をも経験する。スフィア側では榎本尚哉という男の存在を地下倉庫で発見する。「きみを時計台にのぼらせるべきではなかった」と言う榎本。悟は自分が同僚であることを思い出せないまま、彼が語る「計画」の断片を聞く。

3日目「Respite」では、悟・内海・ゆに・穂鳥の4人でバスケットボールのフリースロー大会をする穏やかな場面がある。賭けの対象は翌日の昼食のデザート。穂鳥も笑顔を見せる。

4日目「Nucleotide」——悟は映像解析の結果から、自分の肉体に第3の人格αが憑依していることを発見する。「オレの意識がこころ肉体に、こころ意識がオレの肉体に、それぞれ転移していられる時間は33分間に制限されているという定義=33分間ルール」——だが第3地点まで加えると3意識の轮番になる。そして1月14日の午後6時44分〜7時17分の33分間の「空白映像」に、榎本が惨殺される現場が映っていた。αが悟の肉体で動いた時間だ。

5日目〜6日目「Another Shadow」— 時空間転移の全容

6日目「Another Shadow」で榎本が時空間転移の完全な構造を説明する。

「転移しているのは人格ではなく、半径110mの空間そのものだ。サークル内の物質と人間ごと、異なる時間・場所に瞬間移動している。君とこころさんの意識だけが例外的に残留し、新しくやってきた『空のウツワ』に憑依している。33分間でサークルが戻ってくると、意識も元の肉体に戻る——それがこの現象の正体だ。」

3地点(スフィア2012年/避難小屋2011年/穂樽日鉱山の第3地点)を装置が制御しており、ライプリヒ製薬が開発した量子テレポーテーション技術が基盤にある。悟と榎本はその装置を維持・研究していた同僚だった。

6日目「Revenger」で内海が悟に告白する——「私はあの女を殺すわ……どんなことがあっても……」。長男・潤一を犬伏景子に殺された内海は、復讐のためにSPHIAに侵入していた。穂鳥の肉体に憑依した犯人を直接手にかけようとする内海の目には、抑制しきれない怒りと悲しみが同居していた。

7日目「Consciousness」「Ambivalence」

ゆにが真実を明かす。「ぼくは……2012年の住人……」。避難小屋側のゆには、1年後(2012年)から空間転移に乗って意図的にやってきた未来の本人だった。スフィア側のゆには2011年の正規ゆにで、墜落事故の唯一の生存者として救助される存在。偽新聞を持ち込んだのも、雪山で生存者3人を避難小屋へ誘導したのも、未来のゆに自身だった。「歴史は繰り返される——いつまでも変わることなく永遠に……」。

悟のアイデンティティも揺れる。αに乗っ取られる頻度が増し、自分が何者なのか、この「計画」が何のために始まったのかを思い出せないまま最終局面へ。妹・沙也香が死んだことが「計画」の起点だったこと、時空間転移装置を完成させることが彼女への贖罪だったことがかすかに甦る。

エピローグ「Delta」— 雪崩救出と海岸

悟のサークルが朱倉岳に転移した瞬間、雪崩が起きる。悟はスフィアの外(朱倉岳の雪原)に飛び出し、雪に埋もれかけた黄泉木・内海・穂鳥・こころを次々に救出する。朝焼けの中、

「オレの名前は——優希堂悟だ!」

と叫ぶ。その瞬間の清澄な決意は本作のクライマックス。

その後、青鷺島の海岸。全員が自分の肉体に戻り再会する。黄泉木は双子の赤ん坊と内海と並んで笑っている。穂鳥と犬伏景子の肉体の意識は再入れ替わりを終えた。

最後のシーン——黛が悟と二人きりで向き合う。

「あなた、誰?/あなたは……/悟じゃない……/私の知っている……優希堂悟じゃないわ……」

元恋人だけが、悟の肉体に「別の誰か」が宿っていることを見抜く。そこで物語は静かに終わる。

サトル編バッドエンド群:

  • 榎本に殺されるBADBAD — 4日目地下倉庫で榎本のナイフから逃げ切れず喉を刺されて死亡。
  • 悟バッドエンドABAD — αに完全に乗っ取られて死亡。
  • チラミンとDMTのBADBAD — 4日目にDMT(幻覚剤)とMAO阻害剤を組み合わせて服用し中毒死。
  • 指飛ばされてBADBAD — 6日目に穂鳥(α憑依状態)のナイフから逃げる際に指を切断され失血死。
  • 雪崩BAD(1/2/3)BAD — 雪崩から仲間を救えなかった結末。
  • ゆに凍死BADBAD — サトル編側でゆにを発見・救出できなかった場合。
セルフ編 — 未収録の第3チャプター

本作には「こころ編」「サトル編」に続く第3チャプター「セルフ編」が計画されていたが、製品版には収録されていない。ゲームエンジン内には「セルフ編の最初から」「セルフ編エンド直前から」というショートカットメニュー項目が残っており、開発が進んでいたことが伺える。

セルフ編では第3の人格αの正体・「セルフはどこ?」という問いの答え・計画の全貌が明かされる予定だったとされる。しかしKIDからの公式説明は一切なく、2004年のPS2発売以来この謎は未解決のまま残っている。

エンディング一覧
エンド名 分類 概要
籠の中の…(こころ編グッド)グッドX地点に向かわず回避。サトル編グッドと連動して海岸での再会へ。
Delta(サトル編グッド)グッド雪崩から4人を救出。海岸での再会。黛「あなたは悟じゃない」で幕。
7日目X地点で雪崩ABADこころが単独でX地点に向かい雪崩に呑まれて死亡。
7日目X地点で雪崩BBAD同上のバリエーション。
黛発狂ABAD食糧危機で黛が精神崩壊し斧でこころを襲う。
黛発狂BBAD同上のバリエーション。
黛発狂CBAD同上のバリエーション(ナイフ)。
ゆに低体温症で死亡BADゆにを背負って避難小屋まで帰れなかった場合。
朱倉岳で遭難(凍死1/2)BAD雪原を彷徨い凍死。
事故現場で凍死(1/2)BAD墜落事故現場まで戻り凍死。
黄泉木発狂BAD4日目以降、黄泉木が食糧危機で発狂し他者を斧で襲う。
睡眠薬飲まずBADBADスフィア1日目に内海から渡された錠剤を飲まなかった結果。
水飲んでBADBADスフィア4日目に冷蔵庫の水を口にして発生。
スフィアで遭難BADスフィア外に出て吹雪で遭難死。
榎本に殺されるBAD4日目地下倉庫で榎本のナイフから逃げ切れず死亡。
悟バッドエンドABADαに完全に乗っ取られて死亡。
チラミンとDMTのBADBADDMTとMAO阻害剤の組み合わせで中毒死。
指飛ばされてBADBAD6日目に穂鳥(α憑依状態)に指を切断され失血死。
雪崩BAD(1/2/3)BAD雪崩から仲間を救えなかった複数バリエーション。
ゆに凍死BADBADサトル編側でゆにの低体温症死。
小屋に誰もいないBADBAD7日目避難小屋に戻ると誰もいないパターン。
胡蝶の夢2BAD夢オチ系の特殊エンド。
ロール有りBAD(A/B)BADロールシャッハテスト関連の分岐BAD。