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キャラクター詳細 — 車輪の国、向日葵の少女

森田賢一(樋口健)

森田賢一 もりたけんいち 主人公
森田賢一
読みもりたけんいち(本名:ひぐちけん)
役割主人公・特別高等人候補生
年齢20代前半(推定)
CVボイスなし
外見胸に金色の候補生バッジをつけている

特別高等人候補生として地方都市に赴任してきた青年。義務を課された三人の女性の更生を支援する立場にある。冷静で合理的、行動力に優れる。「SF小説の話ですが——」という枠組みで知識を披露する癖が特徴的で、師・法月将臣の指導のもとで仕事をこなしながらも、義務制度の理不尽さに内面から揺れている。

本名は樋口健(ひぐちけん)。革命家・樋口三郎の息子。革命崩壊時に洞窟で民間人百人余りを見捨てて逃走した過去を持ち、その罪悪感が更生支援への使命感の源泉となっている。連座制のため本名を名乗れず、法月に拾われ「森田賢一」という偽名と戸籍を与えられ、7年間候補生として育てられた。第五章では法月が義姉・璃々子を「餌」として提示し、賢一に最終試験を課す。各ルートで賢一は法月という体制と決定的に対立し、その選択がエンドを決定づける。

シリアス系
「SF小説の話ですが、車輪とはある種の拷問器具を指すようです」第二章
「あなたはもう少し、車輪の下にいる人間について考えるべきでしょう」第二章・法月への言葉
感情的な場面(璃々子BADルート)
「歳月は無駄に過ぎた。おれも、無駄に生き伸びている」璃々子BADルート・晩年
「今年もまた、夏が来たよ。おれたちがどうなろうと、向日葵の群れはお日様に向かって背伸びをして、山風にそよいでいるよ」璃々子BADルート・晩年
象徴的な台詞
「……みんな。……ごめんね。」璃々子BADルート・内心

三ツ廣さち

三ツ廣さち みつひろさち ヒロイン
三ツ廣さち
読みみつひろさち
役割ヒロイン・被更生人
年齢不明
CV芹園みや
外見夜型の生活。胸に被更生人バッジ着用

義務生活時間制限」によって日中の12時間を強制的に眠り続けなければならない。夜だけ活動し、かつては北島英伊賞を受賞した画家として名を馳せた実力を持つ。IQ140の知性を持ちながら、義務によって創作の時間を奪われている。身元不明の子供・まなを拾って育てており、静かな持久力と面倒見の良さが際立つ。

義務の背景にはギャンブルの借金とされているが、その実態は国家に都合の悪い天才を社会から排除する意図がある。さちENDでは5年後に世界文化賞を受賞。法月の策略で売られていた「まな」が「アンテリアム・ド・ムァヌー」という王室秘書官として帰還し、感動的な再会を果たす。さちBADルートでは更生に失敗し、法月に処刑される。

さちENDのラスト
5年越しの再会——育てた「まな」が一人の王室秘書官として戻ってくる。さちの更生と成長の証として、本作随一の感動シーンとなっている。さちルート・エンディング

大音灯花

大音灯花 おおねとうか ヒロイン
大音灯花
読みおおねとうか
役割ヒロイン・被更生人・クラス委員長
年齢不明
CV紫華すみれ
外見委員長らしい清潔感のある外見。被更生人バッジ着用

義務親権者に絶対服従」のもと、母・大音京子の支配下に置かれている。クラス委員長として表向きは堂々とした存在感を持つが、義務の重さを内面に抱える。突発的な笑い声や、自分から感情を示す場面が独特の奥行きを与えている。

灯花ENDでは賢一と実父・幸喜の働きにより家族が再統合され、母・京子、実父・幸喜、賢一、セピアを招いた食卓が実現する。灯花BADでは京子が死亡し、灯花は退行・自傷状態に陥る。

感情的な場面
「先に、キスからぁ……」第四章・夜の訪問
「あはははは!」第四章・突発的な笑い声
象徴的な台詞
「さあ、めしあがれっ!」灯花ルート・エンディング・家族を囲んだ食卓

日向夏咲

日向夏咲 ひなたなつき ヒロイン
日向夏咲
読みひなたなつき
役割ヒロイン・被更生人・賢一の幼なじみ
年齢不明
CV新城麻奈
外見黄色いリボンが幼少時からのトレードマーク

義務異性間接触の禁止」によって異性に触れられない。賢一の幼なじみで、かつては「健ちゃん」と呼び親しんでいた。明るく素直な性格の中に、両親を失った深い哀しみを抱える。黄色いリボンは幼少時の約束の象徴として機能する。

4年前に地主・佐久間孝道による詐欺罪の濡れ衣を着せられ、両親は強制収容所へ送られた。賢一(健)が幼なじみであることを感じながら物語が展開する。夏咲ENDでは義務が解除され、賢一とのデートを経て向日葵畑のラストシーンで締まる。

象徴的な場面
「は、はは……」第四章・賢一に見られていると気づいた時
「健ちゃん」——幼なじみとしての記憶が、義務という壁を越えて二人を繋ぎ続ける言葉。夏咲ルート全体を通じて

樋口璃々子

樋口璃々子 ひぐちりりこ 秘密ヒロイン
読みひぐちりりこ
役割秘密ヒロイン・被更生人・賢一の義姉
年齢不明(賢一より年上)
CV籐野らん
外見肩に太陽紋様のタトゥー(極刑の証)。ジーンズに太陽の刺繍

義務極刑」——世界から存在を認められない罰を課された女性。物語の前半は「いない人」として背景に徹し、断片的な言及のみで存在感を漂わせる。賢一(健)の義理の姉(血縁なし)。

革命崩壊後に法月将臣に逮捕され「極刑」を課された。法月はこの事実を隠したまま賢一を育て、第五章でついに「餌」として提示する。璃々子ENDでは賢一と結ばれ翌朝へ。賢一は大統領候補として政界の頂点を目指し、璃々子は新しい名義のもと秘書官として傍らに立つ。璃々子BADでは捕縛され、賢一は法月の後継者として孤独に老いていく。

作品全体における意味
璃々子の存在は本作の全ルートを貫く核心。「いる」ことを知りながら近づけない賢一の苦しみが、体制への抵抗心を燃やし続ける原動力となっている。作品全体のテーマ

法月将臣

法月将臣 のりづきまさおみ 師・敵役
法月将臣
読みのりづきまさおみ
役割特別高等人(長官格)・賢一の師
年齢不明(中年以降)
CVさとう雅義
外見常に杖を使用。左足に障害。威圧的な存在感

特別高等人の長官格として候補生・賢一を指導する冷徹な男。「すぐ無駄口をたたくのがお前の欠点だ」「私は森田賢一を高く買っている」が口癖。遅刻した候補生を即座に射殺するほどの徹底した原則主義者であり、「万物は流転する。それはまるで、車輪のように」という哲学を行動の核心に持つ。

樋口三郎(賢一の父)を殺し、璃々子を逮捕した当人。一方で幼い賢一を拾い、死んだ浮浪者の戸籍を与えて「森田賢一」と名付け、7年かけて後継者候補として育てた。すべては自分の後継者を作るための計算だった。第五章で璃々子を「餌」として提示することで賢一に最終試験を課す。直属の治安維持警察も最終局面に介入する。グッドエンドでは賢一に抗われ体制の論理が敗れる。璃々子BADでは賢一が法月の論理を引き継ぐ。

象徴的な台詞
「万物は流転する。それはまるで、車輪のように……」第二章・法月の哲学
「すぐ無駄口をたたくのがお前の欠点だ」全章を通じた口癖
「私は森田賢一を高く買っている」全章を通じた口癖

その他の登場人物

卯月セピア(磯野)

うづきせぴあ(いその) 賢一の幼なじみ・童話作家
卯月セピア

表向きはのんびりした童話作家として登場し、コメディリリーフとして機能する。本名は「磯野」。幼少時、洞窟事件でさちとともに食料調達に出た際に母を兵士に処刑された経験を持つ。樋口三郎の崇拝者でもある。灯花ENDでは食卓に招かれ、ハーレムENDでは向日葵畑に登場。CV:盛啓介。

まな

まな さちが拾った子・後に王室秘書官
まな

さちが引き取った身元不明の子供で、押し入れで寝ていた。戸籍を持たず社会の外側で生きていたが、法月の策略で南方の王国に売られる。さちENDでは5年後に「アンテリアム・ド・ムァヌー」という王室秘書官として帰還し、さちと感動の再会を果たす。CV:上月葵。

大音京子

おおねきょうこ 灯花の母・学校教師
大音京子

灯花の親権者として義務「親権者に絶対服従」の執行者となっている支配欲の強い母。学校の教師でもある。灯花BADでは死亡し灯花を退行・自傷状態に追い込む。灯花ENDでは賢一と幸喜の働きにより、家族として受け入れる方向へ変化する。CV:乙音。

大音幸喜

おおねゆきき 灯花の実父

灯花の実父で京子と離婚した状態。第三章後半に登場し、賢一の働きにより灯花との和解・家族の再統合へ向かう。灯花ENDでは食卓に招かれ、「さあ、めしあがれっ!」のシーンを完成させる重要な役割を担う。

樋口三郎

ひぐちさぶろう 賢一の父・革命家(故人)

かつて特別高等人だったが体制に反旗を翻し、1年以上の武装蜂起を指導した革命家。法月将臣に殺された。息子・健に向けて記録装置「記憶」を残しており、第五章で賢一がそれを回収する。卯月セピア(磯野)の崇拝対象でもある。

南雲えり

なぐもえり 特別高等人候補生(故人)
南雲えり

南雲えり。法理学博士の肩書を持つ候補生。第一章冒頭で「遅刻」を理由に法月将臣によって即座に射殺される。特別高等人の絶大な権力と法月の冷酷さを序盤の一幕で示す役割を担い、以後は言及のみ。CV:倉田まりや。