キャラクター詳細 — 好き好き大好き!
全キャラクターの造形・心理・各ルート顛末を解説します。▼ネタバレ詳細 はネタバレを含みます。
| 立場 | 大学生/ラバリスト |
|---|---|
| 居住 | 大学近くのワンルーム → 祖父の工場跡へ移住 |
| バイト | 家庭用品卸問屋(電車救出事件後にクビ) |
| 一人称 | 「ボク」 |
強烈な内向性を持ち、他人との関わりを避けて生きてきた孤独な青年。「いつだってどこか欝々とした気持ちを抱えていた」と自己分析する。ラバー(ゴム)への異常な執着=ラバリストでありながら、蒲乃菜を「偶像」として崇めているために直接犯すことができないという倒錯を抱えている。嘘を重ねる弱さと罪悪感に常に苛まれている。
3〜4歳の家族旅行で歩行者天国を肩車で見ていた時、原色のゴムレオタードを着た女達のパフォーマンスを目撃。「ぴったりと張り付いたゴムの皮膚」「ゴムの匂い」が幼児の脳に焼き付き、以後ゴム手袋やビニール傘を玩具にし始める。中高生で性知識と共にコレクションが増え、ラバーを纏った女性そのものへの執着に発展した。
蒲乃菜を直接犯せない理由——ラバースーツを着た彼女は主人公にとって「聖衣」を纏う偶像であり、直接触れることは偶像を冒涜することだった。脱いだラバーマスクの内側を舐める(代替性行為)というシーンがあり、その倒錯の深さが示される。
ED07で初めて生身の蒲乃菜を見た瞬間、「蒲乃菜という『偶像』は音を立てて崩れ落ちた」とあり、抑圧されていた獣欲が解放される。これが多くのエンドへの分岐点となる。
- ED01: 蒲乃菜と心通う同棲後、買い物中に警察踏み込み逮捕
- ED02: 蒲乃菜を家に帰した後、手帳から告発→逮捕
- ED03: みるくが蒲乃菜を刺殺。精神病院で蒲乃菜の幻と暮らす妄想に逃避
- ED04: みるくをラバー人形代替として虐待死させる
- ED05: 蒲乃菜の脱出を阻もうとして階段から転落死
- ED06: みるくにナイフで刺殺される
- ED07: 莉果に屋上から突き落とされて死亡
- ED08: みるくに睡眠薬を盛られ寝室で逆監禁される
- ED09: 蒲乃菜死亡後、みるくを地下室で拷問しながら飼い続ける
- ED10: 二人のヒロインの世話に追われる地獄
- ED11: 普通の青年として蒲乃菜と恋愛交際
| 学校 | 茜陽女子学園(女子校) |
|---|---|
| 部活 | 手芸部・部長(コサージュ作成等) |
| 通学 | 茜陽駅 → 錦野駅(糸織線) |
| 家族 | 父・母・中学生の弟、シーズー犬3匹(マロ・ムウ・レム) |
| 体格 | 主人公の肩までしかない小柄、痩せぎす |
長く艶やかな黒髪に大きな目と長い睫毛。笑う時に小さな掌で口元を隠す癖、物を尋ねる時に小首を傾げる癖がある。大人しく聡明で、誰にでも優しい気遣いができる少女。友人を大事にし、後輩から「先輩」「部長」と慕われる存在。手芸部部長としてコサージュなど手作り品を制作する。
監禁という極限状況の中で蒲乃菜の心理は段階的に変化する。
- 恐怖と絶望——「あなた…なの?」と震える声で問う最初の段階
- 「人格ある人間」として認識させようとする——家族・趣味・ペットの話を一気に語る
- 男がラバリストだと確信——嫌悪と理解の狭間で揺れる
- 「あの人は私を選んでくれた」と気付き、好意めいた感情が芽生える
- ルート分岐により:心を開く/脱出を企てる/みるくに発見されて助けを求める
蒲乃菜は1年以上前から主人公にずっと盗み見されていた。電車で3人組に襲われた時に主人公に救出されており(顔は見ていない)、「あの人」の声を心の支えにしていた。拉致犯=救出者だという気付きは中盤に生じ、混乱した好意めいた感情を抱き始める。
- ED01: 救出されるがラバースーツを手放せず何度も地下室に戻る。精神的に変容した狂気の少女に
- ED02: 家族の元へ無事に帰宅。母親が告発したことを主人公には隠す
- ED03: みるくに包丁で刺殺される
- ED05: 主人公の死体と共に地下室に閉じ込められたまま、餓死していく
- ED06: 死体を抱くみるくに地下室で閉じ込められたまま
- ED10: 精神崩壊。みるくを「お化けがいるの…ずっと私を噛もうとしてるの」と幻覚で見る
- ED11: 主人公の彼女として日常を送る
| 立場 | 主人公の大学後輩 |
|---|---|
| 居住 | 一等地マンション(両親に借りてもらった一人暮らし) |
| 特徴 | 裕福な家庭、たっぷりの仕送り |
陽気で押しが強く、率先して話しかける明るい後輩。唐突気味で自分のペースで進めるが、イヤミはない。玄関で何度もチャイムを押したり、勝手に工場に侵入したりとアグレッシブな行動を取る。主人公の前では赤面したり恥じらったりする乙女な一面もある。大学下宿前で主人公を待ち伏せ、「先輩、ずっと探してたんですよ」と駆け寄ってくる。
表向きの明るさの裏に、主人公への一途で重い恋心を抱えている。ED06で見せる狂気が彼女の本質。主人公が蒲乃菜を選んだことへの絶望から、ナイフで何度も刺殺する。
- ED03: 蒲乃菜を包丁で刺殺
- ED04: 主人公に拘束服を着せられ地下室で拷問死
- ED06: 主人公を刺殺後、死体を抱いて「二人だけの世界」を独白
- ED08: 主人公に睡眠薬を盛り自宅寝室のベッドに鎖で拘束して逆監禁
- ED09: 主人公の地下室でSM拷問を受けながら飼われる
- ED10: 拘束着のままラバースーツを求める狂女と化す
| 立場 | 主人公の幼なじみ(小学生時代の夏休みのみ) |
|---|---|
| 関係 | 莉果の従姉(一つ年上) |
| 特徴 | 陸上選手・毎日ランニング・真っ黒に日焼け |
お転婆でほとんど男の子のような少女。きつい眼差し、むっつりと唇をへの字に曲げる表情が特徴。子供の頃から強気で気が強く、主人公を目の敵にしてきた。主人公の麦藁帽子を「体の弱い莉果のために」と脅し取り、川の深みに突き飛ばし、蛇を投げつける。主人公が転んだ莉果の手を取った瞬間に平手打ちをして「莉果ちゃんに触るなっ!!」と激怒する。
莉果への独占欲の正体は同性愛的な恋情。「莉果のことを男の子が好きになるみたいに」愛しており、主人公が莉果の近くにいることへの激しい嫉妬と憎悪が行動の根本にある。市民グラウンドからずっと主人公の工場を見張っていた。
- ED07: 主人公に強姦されて工場二階の窓枠から墜落。ガラス片で喉を貫かれて出血死。死体は裏庭の花壇脇に放置される
| 立場 | 主人公の幼なじみ(祖父の友人藤堂さんの一人娘) |
|---|---|
| 関係 | 瑠香の従妹(主人公より一つ下) |
| 特徴 | 体が弱い、おとなしい、ほとんど喋らない |
大人しくおっとり控えめな少女。笑う時に「クスクス」と鼻を鳴らす癖がある。瑠香に依存し、瑠香が常に守ってくれることを当然視している。大学生の主人公が祖父の工場跡に住み始めたと知り、懐かしさから「お弁当作って来た」と訪問。塾教室の机の引き出しの底に子供時代に書いた主人公の名前を見せる。
おとなしさの裏に病的な独占欲を秘めている。子供時代に塾の机の底に主人公の名前を密かに書いていた執着はその一面。ED07では瑠香の死を知っても怒らず、主人公とSEXして「あたしも瑠香ちゃんといっしょ」と独白。その後屋上から主人公を突き落とす。
- 通常: 主人公の家を時々訪問するだけで終わる
- ED07: 主人公とSEX→屋上から主人公突き落とし→自分も飛び降りて死亡
| 立場 | 元塾講師 / 麻宮大学院生(心理学専攻) |
|---|---|
| 経歴 | 祖父の工場2階で子供向け塾を経営していた女性 |
| 研究 | 塾での人間関係から思春期の精神状態に興味を持って研究 |
観察者の目で他人を見る成熟した女性。含み笑いと白々しさを纏い、心理学的に主人公を観察し続ける。主人公にとっては「得体の知れない、最も会いたくない人物」。工場を訪ねるたびに地下室の方向に視線を送り、主人公の様子の異常さを見抜こうとしている。
主人公が蒲乃菜を地下室に拉致監禁する計画は、祖父の塾への貸し出しが終わりゆかりの塾が閉鎖されたことから始まっていた。ED03では精神病院に収容された主人公を教授の紹介で面会する。
また蒲乃菜攻略の特定ルートでは「ゆかりと研究室で」のHシーンが発生する(麻宮大学の研究室が舞台)。
蒲乃菜が部長を務める茜陽女子学園手芸部の副部長。劇中で固有名は与えられず「副部長さん」とだけ呼称される。ED11冒頭・電車救出シーン(チンピラ事件直前)で蒲乃菜と一緒に下校途中で乗車しており、茜陽駅から二つ目の駅で先に降りる。彼女が降りた直後の一人きりの車内で蒲乃菜は3人組に襲われ、主人公の介入で救われる流れになる。物語の起点を成立させる「いる/いない」の役割を負う、配置上の存在。
「白が好きなんですねぇ」「手袋の編み方教えて」— 監禁中の蒲乃菜が思い出す手芸部後輩たちの声(副部長を含む部員のやりとり)
糸織線の電車内で蒲乃菜を集団で嬲ろうとした3人組。リーダー格は鼻骨の曲がった短い金髪、もう一人は赤茶色短髪のニキビ面、最後の一人はロン毛にニット帽。ストリートファッションで酒に酔っている。彼らの暴力が、それまで遠くから蒲乃菜を眺めるだけだった主人公を「ボクの蒲乃菜に何をするんだっ!!」と動かし、蒲乃菜が「あの人」を心の支えにする出発点を作った。本編に再登場はしないが、物語全体の引き金として機能する触媒的存在。
「ボクの*Dに何をするんだっ!!」— 主人公がチンピラの暴行に割って入る瞬間の叫び(蒲乃菜の人生と主人公の人生が交差する点)
物語開始時点ではすでに故人。主人公が小学生の頃、夏休みに孫を可愛がってくれた人物で、莉果の父・藤堂さんとは将棋仲間だった。住宅街の外れに自営の工場を構えており、その2階をゆかりの子供向け塾に貸していた。死去によってその工場跡が主人公に相続され、地下室を持つ閉鎖空間として使われ始めることが、本作のすべての分岐の前提を作る。直接登場することはないが、彼の存在と不在の両方が舞台装置となっている。
「お祖父ちゃんが死んでから、誰もいなくなっちゃったね」— 工場跡を訪れた莉果が呟く(祖父が結ぶ人間関係の網が解けたことを示す場面)