天使のいない12月
| タイトル | 天使のいない12月(てんしのいない12がつ) |
|---|---|
| ブランド | Leaf(アクアプラス) |
| 発売日 | 2003年9月26日 |
| プラットフォーム | Windows 98 / Me / 2000 / XP |
| レーティング | 18禁 |
| ジャンル | AVG(一部ビジュアルノベル) |
| シナリオ | 三宅章介 |
| 原画 | なかむらたけし、みつみ美里 |
| ボイス | 主人公以外フルボイス(主人公CVなし) |
| ルート数 | 5ルート(栗原透子・榊しのぶ・麻生明日菜・須磨寺雪緒・葉月真帆) |
サウンドトラック
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あらすじ
それは永遠でなく
真実でなく
ただ、そこにあるだけの想い……
「すべてが真っ白で空っぽでなんの意味もない世界。それが俺の世界なんだ」——無感動を信条に生きる高校生・木田時紀は、屋上でタバコを吸い、唯一の「ダチ」霜村功とつるみ、放課後はケーキ屋「維納夜曲」でアルバイトをして日々をやり過ごしている。誰とも深くつながらず、すべてを「ギブ・アンド・テイク」で割り切る——それが彼の処世術だった。
ある日、屋上に投げ捨てた吸い殻を拾ってきた冴えない同級生・栗原透子と、時紀は思いがけない形で関わってしまう。「自分が自分であるために」——恋でも友情でもない、互いを否定するための空虚な触れ合いが、ここから始まる。
時紀の周囲には、透子を溺愛するクラス委員の榊しのぶ、バイト先で出会う明るい年上の女・麻生明日菜、屋上で死を夢見る浮世離れした少女・須磨寺雪緒、友人の彼女である後輩・葉月真帆——それぞれ傷を抱えた5人の女性がいた。時紀はこの短い季節のなかで、彼女たちと歪んだ関係を結んでいく。舞台は11月下旬から、世界が祝福される12月24日のクリスマスイヴまで。これは恋愛の成就を描く物語ではなく、身体はつながっても心はすれ違い続ける、ダークな群像ドラマである。
キャラクター
キャラクター画像は天使のいない12月 公式サイト(Leaf)より引用。 原画:なかむらたけし、みつみ美里
無感動なニヒリストの高校生。「すべてが空っぽで意味がない」を信条に生きるが、誰かを本気で傷つけることができない。屋上でタバコを吸い、ケーキ屋でバイトをしながら、12月の短い季節に5人のヒロインと交差していく。一人称「俺」。
学校一マヌケと噂される内気な少女。しのぶの幼なじみで、いつも彼女の後ろに隠れている。屋上で時紀と出会い、ずるずると関係が続いていく。あだ名「トン子」。メガネをかけた地味な外見だが、芯のしたたかさを秘める。
美人で頭がよく正義感の強い優等生。透子の幼なじみで、過保護なまでに彼女を守る。「ビアン(同性愛)」と噂されるほど透子への愛情が強く、時紀のような不良を激しく敵視する。
ケーキ屋「維納夜曲」の看板娘。自称「ぴちぴちの女子大生(仏文科)」で、時紀の年上のバイト先輩。明るく面倒見がよく、悩む時紀をいつも受け止める。豪快な表情の裏に、ふとした翳りを見せることがある。
時紀と同じ高校に通う生徒で、維納夜曲のバイト後輩。屋上で死に向き合うように立つ、浮世離れした少女。「こんなキレイな世界で死ねたらいいのにね」と淡々と語る独特の死生観を持つ。そば屋の娘。
ラクロス部の後輩で、時紀の友人・霜村功の彼女。明るく天真爛漫で、純粋に恋愛を信じる少女。「恋愛はハートでするものじゃないんですか?」が口癖。恵美梨の同級生。
用語集
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FAQ
各ルートの結末・キャラクターの正体に関する設問はネタバレゾーンのFAQに分離しています。
天使のいない12月とはどんなゲーム?
Leaf(アクアプラス)が2003年9月26日に発売した18禁のアドベンチャーゲームです。「すべてが空っぽで意味がない」と信じるニヒリストの高校生・木田時紀を主人公に、5人のヒロインとの歪んだ関係を描くダーク群像ドラマ。恋愛の成就ではなく「身体はつながっても心はすれ違う」というすれ違いのドラマが全ルートを貫きます。シナリオは三宅章介、原画はなかむらたけし・みつみ美里。
「鬱ゲー」という評判は本当?
コミュニティでは「鬱ゲー」と呼ばれることが多いですが、スタッフはインタビューで「鬱ゲーではない」と明言しており、各トゥルーエンドを「新しい物語の始まり」と位置づけています。全ルートがビターエンドで明確な救済はなく、重いテーマを扱いますが、絶望だけで終わらない余韻を残す作品です。
ヒロインは何人?ルート構成は?
攻略可能なヒロインは、栗原透子・榊しのぶ・麻生明日菜・須磨寺雪緒・葉月真帆の5名です。共通ルートで透子との出来事を経たのち、各ヒロインのルートへ分岐する構成。各ルートに複数の到達点(分岐)があり、エンディング数は8種類以上あります。全ルートがビターエンド寄りで、完全なハッピーエンドには至りません。
攻略する順番のおすすめは?
公式から推奨順序は示されていませんが、共通ルートを経て最初に透子・しのぶを攻略し、明日菜・雪緒・真帆の順で進めるプレイヤーが多いようです。ルート間で透子や明日菜の出番が多いため、まず透子・明日菜ルートを押さえておくと他ルートの理解がしやすくなります。攻略の詳細は下記の外部リンク(攻略サイト)をご参照ください。
主題歌は?
オープニングテーマは「I hope so…」(歌:池田春菜)、エンディングテーマは「ヒトリ」(歌:AKKO)です。いずれも作詞は須谷尚子。「I hope so…」はゲームバージョンがオリジナルサウンドトラック(AQMC-002)に収録されています。
原画家・声優陣は?
原画はなかむらたけし(栗原透子・榊しのぶ・葉月真帆担当)とみつみ美里(須磨寺雪緒・麻生明日菜・木田恵美梨担当)の2名体制。声優は栗原透子役・鮎川ひなた、榊しのぶ役・鷹月さくら、麻生明日菜役・皆美伊吹、須磨寺雪緒役・井村屋ほのか、葉月真帆役・安玖深音など。主人公・木田時紀にゲーム内のCVはなし(ドラマCDでは鈴木達央が担当)。
バイト先「維納夜曲」とはどんな店?
「ウィーンヤキョク」と読む本格洋菓子店(コンディトライ)。パリとウィーンで修行しマイスターの称号を持つ店長・巣鴨文吾が営む。時紀が妹のために限定クリスマスケーキを確保しようと働き始め、明日菜・雪緒ら主要人物が集う物語の結節点になっています。
移植版・リメイクはある?
CD-ROM版・DVD-ROM版のパッケージで発売された作品で、コンシューマ移植やリメイクは行われていない。プレイにはWindowsの実機または互換環境が必要になる。
Leafの他作品と比べてどう位置づけられる?
同じLeaf(アクアプラス)の「To Heart」が明るい萌え系の方向性を確立したのに対し、本作は「雫」「痕」的なリアリズム寄りの陰影のある作風を受け継ぐ異色作です。2003年9月26日には「月は東に日は西に」「CROSS†CHANNEL」も同日発売されており、「伝説の月」として今も語られる時期の作品の一つです。