ストーリー詳細 — トゥルー・ラブストーリー〜Remember My Heart〜
本作は、1か月後に転校することになった主人公が、そのことを秘密にしたまま学校生活を送り、青空高校へ通う最後の日に一人を探して想いを伝える恋愛シミュレーション。結末は、告白する相手ごとの9通りと、相手を見つけられずに終わる1通りがある。以下は物語の流れに沿ってまとめたもので、実際のゲームでは毎日の行き先の選び方によって出会う場面が変わる。 ▼詳細を読む はネタバレを含みます。 プレイ済み設定をするとアコーディオンがデフォルトで展開されます。
序章 — 転校が決まった夜
高校2年の春、夏、秋、冬のいずれか(ゲームの開始時に季節を選ぶ)。青空高校2年C組の主人公・早川大輔は、親の仕事の都合で突然転校することになる。引っ越しまで、あと1か月。いっしょに転校する妹のみさきは、そのことをぎりぎりまで誰にも言わずにおこうと持ちかける。
物語は主人公の独白から始まる。「突然、転校することになってしまった・・・。」「親の仕事の都合が理由だ。」「引っ越しまで、あと1ヶ月・・・。」
その夜、1年生の妹のみさきは「わたしは転校するの、イヤだな・・・」「せっかく、友だちたくさんできたのに・・・・」とこぼし、兄に「ねえ、ギリギリまで言わないってわけにはいかないかな?」と頼む。
「転校するまでの1ヶ月を今までと同じようにすごしたいの。転校するって知ったら、みんな気を使うでしょ?」(みさき)
「ね、ナイショにしておきましょうよ」と念を押された主人公は「あ、ああ」と応じる。こうして兄妹は、友人にもクラスメイトにも打ち明けないまま、最後の1か月を今までどおりに過ごすことになる。
事情を知っているのは二人だけである。担任で英語教師の冴子先生は転校の手続きで家を訪ねてきており、主人公は「・・・まだ、みんなに知られたくないんで・・・」と口止めする。友人の柳沢は職員室で転校を知ってしまい、主人公は「柳沢、このことはみんなには黙っててくれないか?」「2週間後までさ」と頼みこむ。
開始時に選んだ季節によって、出会うヒロインの1人が入れ替わる。どの季節にも登場するのは桂木綾音・広瀬のぞみ・後藤育美・本多智子・南弥生の5人で、これに春なら春日千晴、夏なら天野みどり、秋なら草薙忍、冬なら水谷由梨香が加わる。天気の話題やデートの行き先も季節によって変わり、プールは夏、スケートや雪は冬の場面になる。
残りの1か月 — 秘密を抱えた毎日
毎日の登校、休み時間・昼休み・放課後の行き先、いっしょに帰る道、そして日曜日のデート。主人公の独白は「転校まであと1ヶ月。」から「転校まであと3週間か。」「転校まであと2週間。」「転校まで1週間か・・・。」へと進み、最後の週は「残りあと5日」から1日ずつ数えられていく。そのあいだに実力テスト、球技大会、主人公の17歳の誕生日がある。
学校の行事と日々のできごと。実力テストは国語・数学・理科・英語・社会の3択問題で、後日に結果が発表される。球技大会では、野球・サッカー・バスケットのうち出場した競技の最後の場面で選択を迫られ、優勝か敗戦かが決まる。ある日、主人公は「あれ? 今日は17歳の誕生日じゃないか。」と気づき、ヒロインやみさきから贈り物を受け取る。桂木はオルゴール、のぞみは目覚まし時計、後藤はシューズ、本多はドライフラワー、弥生はクッキー、春日はペンケース、天野はTシャツ、草薙はお守り(開けると中に草薙の写真が入っている)、水谷は手編みのマフラー、みさきはマグカップである。主人公のほうも店で品物を買って贈ることができ、熱帯魚図鑑や竹ぼうき、大きなぬいぐるみなど13品が並ぶ。神社では、相手を一人選んで縁結びのお願いもできる。
デートは下校の別れ際に約束し、原則は日曜の11時に駅前で待ち合わせる。当日に電話で断られることもあり、約束をすっぽかすと翌日に叱られる。親しくなっていれば、デートの終わりに相手の好きな場所へ連れていかれる。
校内には、音楽室のピアノがひとりでに鳴る、理科室の人体模型が動く、といった怪談や、女子生徒を付け回す男のうわさが流れる。
友人たち。親友の大須賀は、桂木を「ルックスよし、性格よし、成績優秀、運動神経も悪くない。」と評して「卒業するまでに、絶対にものにしてみせるぜっ!」と宣言し、主人公には「その娘が居そうな場所へこまめに足を運ぶことだな」と口説き方を伝授する。ヒロインの機嫌が悪いと「なんか機嫌悪そうだったぞ」と知らせてくれるのも大須賀で、主人公が「ちょっと・・・いいかな?」と話しかければ仲直りできる。当の大須賀は、桂木に「お友だちなら」と言われ、春日・天野・草薙にも断られ、水谷にも退けられる。成績トップの柳沢はのぞみに交際を申し込み、のぞみはそれを主人公に相談する。
「遠く離れた方が心が強く通じ合うこともあるのよね」(冴子先生)
冴子先生は、自分も中学生のときに転校したことを主人公に話し、「でも、友だちを裏切るようなことはしちゃダメよ」とも言う。
9人との日々。
- 桂木綾音:廊下での衝突や、生徒手帳の拾い物をきっかけに知り合う。バス通学で、いっしょに帰れるのはバス停までである(「・・・・・わたしがバス通学じゃなかったら、もっとふたりで歩けるのにね」)。雷に驚いて主人公に抱きつき、捨てられた子ネコ「ミュウちゃん」に餌をやり、弁当をふたつ作ってきて噴水広場でいっしょに食べる。「ひと月後に演奏会があるから、練習してたの」と話し、主人公を演奏会に誘う。
- 広瀬のぞみ:幼稚園からの幼なじみで、家は近所。幼稚園のころ、川で溺れたのぞみを助けようとして、泳げない主人公が飛び込み、いっしょに溺れたことがある。絵画コンクールに落選したのぞみを励まし、夜遅くまで絵を描く姿を窓から見る。絵のモデルを頼まれ、完成は「1ヶ月後くらい」と聞いて主人公は言葉に詰まる。柳沢の申し込みを相談された主人公が「なんでおれに聞くんだ?」と返すと、「・・・・そ、そうよね。大輔には関係ないことだもんね」と引っこめる。
- 後藤育美:出会いは、衝突して主人公を突き飛ばしたこと。主人公の足の速さを見こんで陸上部に誘い、うわさのチカンに抱きつかれたときは自分で捕まえて撃退する。記録が伸びないスランプを主人公に励まされて立ち直り、夕陽の見える場所で「この夕陽、早川くんに見せたかったんだ」と言う。遊園地で「また今度」と誘われ、1か月後の競技会にも誘われて、主人公は転校を意識する。
- 本多智子:図書室の常連で、本と花が好き。1年のとき河原でパンクした自転車を直してもらったと話すが、主人公は「そうだっけ?」と覚えていない。ナンパの男ふたりに絡まれているところを主人公が恋人のふりをして助け、飼い犬の散歩中には「・・・・・ココットも、早川くんが好きなのね」と口を滑らせて去る。
- 南弥生:みさきの同級生で、同じテニス部の1年生。雨の日に主人公へ傘を貸して走り去り、風邪をひく。主人公はみさきの道案内で見舞いに行く。初めて作った弁当は焦げて甘すぎ、主人公は「・・・お、おいしいよ」と食べる。池のボートでは「このボートにふたりで乗ったカップルは、幸せになれるんですって」とジンクスを話す。
- 春日千晴(春):風紀委員。泣いていたところにハンカチを貸したのが出会いで、翌日アイロンをかけて返しながら、柄が校則違反だと指摘する。悩みを打ち明ける場面では「わたしって、嫌な女かな・・・・・」と言い、「・・・・・あなたが、わたしに優しくするから・・・・・・」と口にして謝る。世界中で暮らしてみたいという夢も語る。
- 天野みどり(夏):遅刻の常習。ゲームセンターで男に絡まれたときは主人公を連れに見せかけて追い払い、「サンキュー、早川くん。機転きくじゃん!」。熱を出した保健室では主人公に寄りかかって「もう少し・・・こうしていさせて・・・」と言い、翌日「わたし、変なこと言わなかった?」と確かめる。海のデートでは流された水着を主人公が探し出す。
- 草薙忍(秋):3年生の合気道部員で、父は神社の神主。主人公をのぞきと思いこんで投げ飛ばし、翌日「いきなり投げちゃったりして、悪かったわ」と謝って、部員の足りない合気道部に誘う。めまいで階段から落ちた主人公を介抱し、「あれ・・・、草薙さん・・・、涙が・・・」と言われて「え、・・・本当だわ。ホッとしたせいかしら・・・」と答える。
- 水谷由梨香(冬):他校の白百合女子学園の水泳部部長。自校のプールの改装中、青空高校のプールを借りに来ている。職員室への道順を聞かれたのが出会い。ネコにおびえていたが、主人公に勧められて抱き「ネコを抱いたの、生まれて初めてよ」。誕生日には手編みのマフラーを「サイズを間違えたから」と言って渡す。
最後の日曜日、デートの約束が無ければ、みさきが「生まれてからずっと住んでた街だもん。」と、いっしょに町を歩こうと誘う。
転校が知られるとき
終盤、秘密にしていた転校はうわさになり、ヒロインの耳に入る。「ウワサで聞いたんだけど、早川くんが転校するって話、本当?」。いつなのかを問われた主人公は「・・・明日」と答えるしかない。
反応は、それまでの親しさで変わる。親しくなっていた相手は、黙っていたことを責める。「どうして、教えてくれなかったの?」と問われた主人公は、「なかなか言い出せなくて・・・」「関係ないだろ」「・・・・・・・・・」の3つから答えを選ぶ。どう答えても相手は走り去り、主人公は「(追いかけないと!)」と思う。
親しさがまだ浅ければ、相手は穏やかに別れを惜しむ。桂木は「いっしょに卒業できたらよかったのにね」、後藤は「いっしょに卒業できたらよかったけど、離れても友だちだしさ、お互いがんばろうね」、のぞみは「大輔との腐れ縁もここまでか・・・・」と言う。
親しい相手が見せる反応は、9人それぞれである。
- 桂木綾音:「・・・気持ちはわかるけど、わたしには、わたしにだけは、教えてほしかった・・・」
- 広瀬のぞみ:「関係ないだろ」と言われて「ひどい言い方するのね。・・・・確かに、ただの幼なじみだけど、そんな言い方ないじゃない・・・・」
- 後藤育美:「でも・・・、ボクには教えてほしかったな・・・」
- 本多智子:「わたしって、早川くんにとって、ただの友だち? 同級生? わたしは・・・・」と言い、「・・・・・なにか話して!」の後に去る。
- 南弥生:みさきから聞いて知る。「みさきちゃんも先輩も・・・どうして、もっと早く教えてくれなかったんですか?」と問い、「・・・・もういいです!」と去る。
- 春日千晴:「わたしには・・・・、なんでも話してくれると思ってたのに・・・・。わたしが勝手にそう思ってただけ?」「そうやって、ずっと黙ってればいいわ!」
- 天野みどり:「そ、そんなにすぐ? そんなの聞いてないよ!」「わたしの気持ちも知らずに・・・。ひどいよ!」と言い、「転校でもなんでも、すればいいのよ!」と去る。
- 草薙忍:主人公の答えは敬語になり、「関係ないじゃないですか」の選択肢もある。草薙は「キミが・・・、そんなに弱い人だとは思わなかったわ」と言い、「もういいわ!」と去る。
- 水谷由梨香:「こんな大事なことを・・・、ひどいじゃない!」「そ、そうよね・・・、わたしに断る必要なんかないわよね・・・」と言い、「これ以上話しても、無駄のようね」と去る。
最終日 — 青空高校へ通う最後の日
「(この並木通りを青空高校へ通うのも今日で最後か。あっという間の1ヶ月だったな)」。最後の日には、親友の大須賀との別れや、みさきと過ごす放課後がある。そして主人公は、想いを伝えたい相手を探しに行く。
大須賀との別れ。大須賀は「どうして転校することをずっと俺に黙ってたんだ?」と問い詰め、「なんか言えよ!黙ってちゃわからないだろ!」と声を荒らげる。主人公が謝ると「水くせぇじゃねぇか、早川。俺とおまえの仲なのに・・・」「・・・おまえと会えなくなるなんて寂しいよ」と言い、「落ち着いたら、連絡してくれよ」と頼む。
「・・・じゃあな、早川。さよならは言わないぜ」(大須賀)
柳沢も「早川がいなくなるとつまらなくなるな」と別れを惜しむ。この日、主人公は柳沢と深刻そうに話しているのぞみを見かけ、のぞみは主人公を呼び、そのまま走り去る。
みさきと過ごす放課後。後ろから目隠しをされて「だ~れだ?」と聞かれ、主人公はヒロインの名前を答えるが、声の主はみさきで、誰の名を挙げても「はっずれ~」。みさきは「じゃあ、誰ならこういうことしてもいいの?」とからかう。弥生を紹介したのも、「どうしても紹介してくれって迫られちゃってさ。転校するとは言えないし・・・」という事情だったと打ち明ける。みさきは「今日で最後だからね。なんか帰る気がしなくて・・・」と校内に残り、「・・本当に転校するんだね、わたしたち」とつぶやく。
「わたし、この学校でのこと、絶対、絶対、忘れない。何年たっても」(みさき)
相手を探す。「とにかく探さなきゃ!」。主人公は、相手がいそうな場所へ向かう。そこにいなければ「(いない・・・ここじゃない!)」。当たれば「(桂木さんは、きっとここにいるはずだ・・・)」(名前は相手によって変わる)と確信して向かい、「やっぱり、ここにいると思ったよ」と声をかける。場所の名前は告白の場面でも出ず、「ここ」とだけ言われる(天野のときだけは「きっとこの辺りにいるはずだ」)。
告白 — 9人それぞれの言葉 エンディング 9通り
相手を見つけた主人公は、転校を黙っていたことを詫び、想いを打ち明ける。告白を断られる結末は無く、9人とも「好き」と応える。最後に主人公は、卒業したら戻ってくると約束し、相手は待っていると答える。
流れは9人に共通で、見つける→転校を黙っていたことを詫びる→告白する→相手も好きだと応える→約束する、の順に進む。そのなかで、それぞれの相手が隠していた気持ちを語る。
「卒業したら、ここへ戻ってくる。・・・約束する」(主人公)
「うん・・・。待ってる・・・」(桂木)
桂木綾音:主人公は「桂木さんだったから言えなかったんだ・・・」と打ち明け、「好きだ。きみが好きだ、誰よりも」と告げる。桂木は「わたしも早川くんが好き」と応え、初めて話すきっかけになった廊下での衝突について「あれね、実はわざとだったんだ」「なんとか早川くんと知り合いになりたくて・・・」と明かす。生徒手帳がきっかけだった場合も、主人公が拾った手帳なら「実はね・・・、生徒手帳の中に早川くんの写真がはさんであったの」、桂木が主人公の手帳を拾ったのなら「早川くんのこと、もっと前から知ってたわ」と続く。
「わたし、一年生の時から早川くんのこと、ずっと、想ってたの・・・」(桂木)
広瀬のぞみ:主人公の一人称は「おれ」。「好きだ。のぞみ、おまえが好きだ、誰よりも」に、のぞみは「わたしも・・・大輔のこと・・・好き」。「大輔といっしょにいるのって普通だと思ってた。今までずっといっしょだったから・・・」「ううん、気づいてんだけど、ごまかしてたの・・・」と打ち明け、「離れ離れになるのはイヤ・・・。せっかく、せっかく、素直になれたのに・・・」と言う。主人公は「やっと、おたがい素直になれたんだ。おれたちは、これからだろ?」と返し、約束にのぞみは「本当? ・・・約束よ」と応じる。
後藤育美:「ボクも・・・、早川くんが好き」「・・・恋愛とかって、ボクには関係ないと思ってた。」と言い、スランプの理由を明かす。「きみのことが好きって言えただけで、こんなに楽になるなんて・・・。なんて、まわり道したんだろう」。主人公の「帰ってくるよ」に「・・・本当だね?」と確かめる。
「記録も落ちてきて・・・、これじゃいけないって思うんだけど、気がつくと早川くんを目で追ってた・・・」(後藤)
本多智子:「好きだ、本多さん。きみのことが誰よりも・・・」に「ううん、うれしい・・・。わたしも早川くんが好き・・・」。「いつの間にか早川くんを好きになってた・・・。それからは、ひとりでいると寂しくって・・・」「こうして、気持ちが通じ合えたのに・・・。離れちゃうのね、わたしたち」と言い、約束には「うん。待ってるわ・・・。手紙・・・、書くね」と答える。
南弥生:弥生が「でも・・・、わたしは先輩が・・・」と言いかけたところで、主人公が「・・・・・・きみが好きだ」「今まで言えなくて、ごめん」と告げる。弥生は「わ、わたしも先輩が好きです。大好きです」と応え、妹では先輩を好きになれないから、振り向いてくれるのを待とうと思っていた、と打ち明ける。約束には「わたし、わたし、待ってます。ずっと待ってます!」。
「わたし、やっぱりみさきちゃんがうらやましい!わたしも先輩の妹になりたい。だって、いっしょに転校できるもの!」(弥生)
春日千晴:詫びた主人公に、春日はまず「・・・あやまることないわ。あなたの勝手だもの・・・」と突き放す。主人公の「きみが好きだ。誰よりも好きだ」に「わ、わたしも・・・、あなたのこと好き・・・」と応え、「わたし、あなたのおかげで自分が好きになれそう・・・」「あなたに出会えてよかった。あなたが好きになってよかった。でも、離れてしまうのね・・・」と言う。約束には「・・・本気なの?」と確かめてから「うれしい・・・。待ってるわ、ずっと待ってる・・・」。
天野みどり:天野は「き、気にすることないよ・・・」「じゃあね」と立ち去りかけ、主人公が呼び止めて「きみが好きだ!」と告げる。「わたしも早川くんが好きだよ・・・」「・・・わたしサ、早川くんのことが好きだったんだ。気づいてた?」「こんな性格だから、つい、はぐらかしてきたけど、」。「ねえ、転校しないってわけにはいかないの?」と聞き、「そうだよね・・・。そんなのムリだよね・・・」とうなずいて、約束に「・・・うん、待ってるよ。寂しいけど・・・」。
草薙忍:主人公は最後まで敬語で、「やっぱり・・・、ここだと思いました」「草薙さん、好きです。草薙さんが好きなんです」「草薙さんにとって、ぼくはただの後輩かもしれない。」と告げる。草薙は「言ってくれればよかったのに・・・。・・・私も、キミが好きよ」と応え、「最初、キミはべつに気にもならないただの年下の男の子だったわ」と振り返る。主人公の「待てませんか?」には「・・・いいえ、あなたの気持ちがうれしいの。待つわ・・・。キミを待ってる」。
「そんな自分に戸惑ったわ。でも、それが人を好きになるってことだったのね」(草薙)
水谷由梨香:水谷はまず「わたしとあなたは関係ないんだから、言う必要なんてないじゃない」「わ、わたしはあなたのことなんかなんとも思ってないんだから・・・」と返す。主人公の「水谷さん、きみが好きだ」に「・・・さっきはああ言ったけど、わたしも早川くんのこと、好きよ」。「不思議とあなたの前では素直になれた・・・」「変なとこばかり見られちゃったからかもしれないわね」と言い、「待てない?」には「ううん。・・・うれしいわ。あなたを待ってる・・・、いつまでも」。
「わたしの言いなりになっちゃうような人に興味ないのよ」(水谷)
半年後 — 手紙の届く日々
告白のあと、物語は半年後へ移る。転校先で暮らす主人公のもとには、今日も彼女から手紙が届いている。
「・・・すでに半年がたち、」「今日も手紙が届いた。」。後日談は、別れの時にお互いの気持ちを確かめ合ったことを前提に、二人が手紙と電話でつながっている様子を書く。主人公は「正直言って、「離れてしまえば終わり」と感じることがある。」と迷いも書き、青空高校の友人を「大須賀も、柳沢も、今思えばとてもいい友人だった。」と振り返る。
「卒業すればずっと彼女といっしょだ。その時まで・・・。」
後日談の文章は9人に共通で、変わるのは相手の呼び名だけである。桂木は「綾音ちゃん」、のぞみは「のぞみ」、後藤は「後藤さん」、本多は「本多さん」、弥生は「弥生ちゃん」、春日は「春日さん」、天野は「天野さん」、草薙は「草薙さん」、水谷は「水谷さん」と呼ばれる。
見つけられなかったとき 諦める
最終日に相手の居場所を当てられなければ、告白の場面には進まない。
探しても相手が見つからないまま、主人公は思いを伝えることを諦める。
「(しかたない・・・。悔いは残るけどあきらめるか・・・)」(主人公)
その後の主人公がどうなったかは描かれない。本作には、告白を断られる結末や、相手との関係が壊れて終わる結末は無く、うまくいかなかった場合はこの諦めで終わる。
みさきの告白 — 主人公が見た夢
ある夜、主人公の部屋に来たみさきが、兄に「好き」と打ち明ける。ただしこれは主人公の見た夢で、みさきは告白の相手にはならない。
「お兄ちゃん、・・・わたしよ」と部屋に入ってきたみさきは、「お兄ちゃん! 好き!」「好きなの」と言う。主人公が「な、なにを言ってるんだ、おれたち兄妹だぞ」とうろたえると、みさきは続ける。
「知らないの? お兄ちゃん。わたしたち、血が繋がってないのよ」(みさき)
「え? そうなのか?」と驚く主人公に、みさきは「ずっと、ずっと、お兄ちゃんのことが好きだったの。だから・・・」。主人公が「み、みさき!」と言った直後、場面は途切れ、主人公は「あれ? みさき・・・は?」「夢? なんて夢だ・・・」と目を覚ます。
これは夢の中のできごとで、夢の外に「血が繋がっていない」ことを裏づける場面は無い。目覚めた主人公も夢の中身には触れず、ほかの場面で兄妹の血縁が話題になることもない。みさきとの告白の場面や後日談は無く、みさきは兄とともに転校していく。
公園のセーラー服の女の子 — 隠しキャラ 藤川さつき
公園の茂みで、主人公はほんの一瞬、見知らぬセーラー服の女の子を見かける。この女の子が、本作の隠しキャラクター藤川さつきである。
公園の茂みでヘビの抜けガラを見つけた主人公は、「金運のお守りになるっていうしな・・・」と拾い上げる。その直後、主人公は「え!?」と声をあげる。
「(今・・・。セーラー服の女の子が・・・)」「(・・・・・・)」「(き、気のせいだよな・・・)」(主人公)
本編で藤川さつきが登場するのはこの場面だけである。名前は作中に出ず、台詞も声も無い。
作中で明かされないこと
- 告白に進める条件:作中で示されるのは「最終日に相手のいる場所を当てる」ことだけで、どれだけ親しくなっていれば告白できるのかは説明されない。
- 最終日に相手がいる場所の名前:告白の場面では「ここ」とだけ言われ、どこなのかは言葉にされない。
- 見つけられなかったあと:主人公が諦める独白で終わり、転校後のことは描かれない。
- みさきの「血が繋がってない」:夢の中の言葉だけで、本当かどうかは分からない。
- 最終日ののぞみと柳沢の話:主人公が見かけた二人の深刻そうな話の中身は語られない。
- 桂木のそばで聞いた会話:女子生徒が「・・・・・彼のこと、なにも知らないくせに。もう知らないっ」と言い、直後に桂木が主人公に「い、今の話、聞いてた?」と確かめる。この「彼」が誰なのかは明かされない。
- 校内の怪談:ひとりでに鳴る音楽室のピアノや動く人体模型のうわさについて、その正体は語られない。
エンディング一覧
| 種別 | 相手 | 告白の場面 | 結び |
|---|---|---|---|
| 告白 | 桂木綾音 | 廊下での衝突はわざとだったと明かし、一年生の時から想っていたと打ち明ける | 「うん・・・。待ってる・・・」→半年後の後日談 |
| 告白 | 広瀬のぞみ | 主人公といるのが普通だと思っていた、気づいていたのにごまかしていた、と打ち明ける | 「本当? ・・・約束よ」→半年後の後日談 |
| 告白 | 後藤育美 | 記録が落ちたのは、主人公を目で追っていたからだと明かす | 「・・・本当だね?」→半年後の後日談 |
| 告白 | 本多智子 | いつの間にか好きになり、ひとりでいると寂しくなったと話す | 「手紙・・・、書くね」→半年後の後日談 |
| 告白 | 南弥生 | いっしょに転校できるみさきがうらやましい、先輩の妹になりたいと言う | 「ずっと待ってます!」→半年後の後日談 |
| 告白 | 春日千晴(春) | いったん突き放してから応じ、あなたのおかげで自分が好きになれそうだと言う | 「待ってるわ、ずっと待ってる・・・」→半年後の後日談 |
| 告白 | 天野みどり(夏) | 立ち去りかけたところを呼び止められ、はぐらかしてきた気持ちを打ち明ける | 「待ってるよ。寂しいけど・・・」→半年後の後日談 |
| 告白 | 草薙忍(秋) | 敬語で告白する年下の主人公に、それが人を好きになることだったと応える | 「キミを待ってる」→半年後の後日談 |
| 告白 | 水谷由梨香(冬) | なんとも思っていないと言ったあとで、あなたの前では素直になれたと応じる | 「あなたを待ってる・・・、いつまでも」→半年後の後日談 |
| 諦める | (見つけられない) | 最終日に相手の居場所を当てられない | 「悔いは残るけどあきらめるか・・・」 |