キャラクター詳細 — 闘神都市II
闘神大会を勝ち抜いた主人公が、優勝の栄光と引き換えに天使食いへと堕とされ、地獄で裁かれる物語の全登場人物プロフィール。各キャラクターの真相・顛末・原文セリフを収録。主人公が市長アプロスの奸計で天使食いと化すこと、アプロスが黒幕でありデラスの「半身」であること、葉月が命を賭けて暴走する主人公を受け止めること、鬼王の裁きと贖罪の顛末を含む全ネタバレ記述。
主人公(シード・カシマ)
| 読み | プレイヤーが命名する。スクリプトに埋め込まれたデフォルト名は「シード・カシマ」(読みは振り仮名がなく未確定)。OVA版・開発スタッフの通称でも「シード」と呼ばれる |
|---|---|
| 役割 | 主人公・語り手。瑞原流道場育ちの青年剣士。許嫁・葉月を取り戻すため闘神大会へ挑む。優勝後は街の人々から「闘神様」と崇められる |
| 年齢 | 作中で明示なし(葉月と同世代の青年) |
| CV | PC版はボイスなし。参考としてOVA版(1997)は石田彰、3DS版(2014)はフルボイス |
| 外見・一人称 | 一人称は「俺」。若い男性剣士。酒に弱くすぐ顔が赤くなる素朴な野生児気質。天使食い化後、薬の発作時は犬歯を剥き出し、目の焦点を失って血の涙を流し、爪と歯が凶暴化する |
冒険者だった父レシに拾われ、姉代わりのセレーナと共に瑞原流道場へ預けられて育った。道場での剣の腕は「中の下」で、女子である葉月にも勝てない。幼なじみの葉月と相思相愛だが、跡継ぎ娘の伴侶は「精神的にも技術的にも長けた者」でなければ認めないという師範の方針が二人の前に立ちはだかる。気弱で泣き言が多く、食い意地が張ってトーフケーキやアンパンに目がない。だが葉月への一途な愛が行動原理の核で、栄誉や贅沢より「田舎に帰る」ことを選ぶ。
師範に「優勝すれば葉月をやろう」と最後の好機を与えられ、姉代わりのセレーナをパートナーに闘神大会へ出場する。「中の下」の実力で世界中の強者に挑むという無謀な戦いに、都市の迷宮で実戦を積み、レベルを上げて立ち向かう。各試合に勝つたび、敗者のパートナーの女性を一日自由にできるという規約に直面し、解放するか否かの選択を迫られる。
「悔しいっ・・弱くても・・・悔しいって思う事も悔しい・・・。」 — 己の弱さに泣いて
「俺・・・闘神大会・・出るよ。」 — 出場の決意
激闘の末、主人公は闘神大会で優勝し「闘神」の称号を得る。だが市長アプロスは優勝を祝う晩餐で食事に薬を盛り、眠った主人公を犯す。この行為によって主人公は「天使食い」と化し、さらに目の前で天使を抱かされる。セレーナを人質に取られ、アプロスの命令で地獄に通じる迷宮の地下へ潜り、封じられた重犯罪人デラスの脱獄を手引きさせられる。その罪により鬼に捕縛され、地獄の鬼王の御前へ引き出される。
鬼王は、道中でのプレイヤーの選択が累積した罪状を読み上げる。「女の子モンスターの売却」「雫姫を自害させた罪」「メイドをいじめた罪」「盗賊を突き落とした罪」「天使を消滅させた罪」などである。本来なら永久牢・地獄刑だが、葉月が「自分の命より彼が大切」「一緒に地獄に落ちる」と訴えたことで、鬼王はデラス捕縛とアプロス打倒を条件に、人間へ戻る好機を与える。
「俺・・・[天使食い]じゃなくなれるんですか・・・?」 — 鬼王に問う
主人公は天使を食らって力を増したデラスを追い、自らも天使食いの力を行使して死闘の末に打ち倒す。デラスは輪廻封鎖刑六〇〇〇年を宣告され連れ去られる。鬼の呪文で人間への第一段階を得るが、天使食いの禁断症状の数倍という苦痛に襲われる。解毒には理性を奪う「アプロスの薬」を飲んで暴走する自分を受け止める者が必要だった。葉月が命を賭けてそれを引き受け、爪と歯で傷つけられながら一晩を越える。
主人公は人間へ戻るが、代償でレベルは闘神都市へ発つ前の水準(レベル4相当)まで弱体化する。道場に帰り葉月と結ばれ、師範は優勝の事実を認めて結婚を許す。ビルナスとセレーナも結ばれ、主人公は再びビルナスに稽古をつけられる日常へ戻っていく。
「俺も・・・葉月が一番好きだ・・・!」 — 帰還後の告白
本作は一本道のRPGで、正規の到達点はハッピーエンド一つ。デラス撃破とアプロス打倒で鬼王の条件を満たし、葉月の献身で人間に帰還する道である。一方、道中の悪行が重く罪状が累積すると鬼王に裁かれ永久牢へ落とされるバッド、あるいは試合や迷宮での敗北によるゲームオーバーがある。雫姫やクレリアといった敗者のパートナーへの振る舞いが、そのまま主人公の罪状として跳ね返る構造になっている。
葉月
| 読み | はづき |
|---|---|
| 役割 | 瑞原流道場の一人娘で跡継ぎ。主人公の幼なじみで許嫁、相思相愛。地獄まで主人公に付き従うヒロイン |
| 年齢 | 作中で明示なし(主人公と同世代) |
| CV | PC版はボイスなし。参考として3DS版(2014)は名塚佳織 |
| 外見・一人称 | 一人称は「ボク」。剣の稽古をする活発さと、慎ましい初々しさを併せ持つ若い女性。花の香りをまとう |
瑞原流道場の師範のひとり娘で跡継ぎ。女子ながら道場では強く、相手が務まる者がいないほど(本人は「セレーナさんの方が強い」と言う)。明るく、まっすぐで、優しく、一人称「ボク」のボーイッシュな話し方をする。主人公の本質を昔から見抜き、剣の稽古で負けて落ち込む彼を「でも、がんばってる君、好きだよ」と励ます。物語開始の一週間前に、ビルナスのパートナーとして一足先に闘神都市へ向かっている。
都市で再会した際、主人公の背中に短刀を当てて「不用心だぞ」とおどける。世間知らずな一面があり、師範が自分とビルナスを添わせようとしている計略を最後まで知らされていない。自分が政略結婚させられるかもしれない不安を漏らし、「君以外の人のお嫁さんになってもいいの?」と問う。
「でも、がんばってる君、好きだよ。」 — 回想、落ち込む主人公に
天使食いと化し、地獄で裁かれる主人公に、葉月は最後まで寄り添う。鬼に「彼を逃がしてくれ」と言われても「絶対に離れない」と拒む。鬼王に「自分の命より彼が大切か」と問われると「はい」と即答し、「ボクはどうなってもいいから、彼と一緒にいたい」「もう生きるのもいやだよ」と訴える。この一途な愛が鬼王の心を動かし、贖罪の好機を引き出す。芯の強さで物語の救済の鍵となる人物である。
「ボクはどうなってもいいから、君と一緒にいたいんです。」 — 鬼王の前で
最終決戦後、人間に戻る第一段階で苦しむ主人公に、葉月は副作用で凶暴化させる薬を自ら飲ませ、「好きだよ・・殺されても・・!」と抱きしめる。爪と歯で肌を裂かれ、躰を貫かれながらも、「ボクという人間がいたという事・・忘れないでね」「地獄にいっても仲良しだよね」と覚悟を語り、一晩を越える。翌朝、道場の台所で再会し、抱きしめられて「痛い・・夢じゃないんだね」「痛いって事は、夢じゃないって事だもん」と涙し、二人は結ばれる。一本道のため葉月固有のバッドはないが、主人公がデラス・アプロス討伐を放棄すれば二人とも鬼の追討の対象となる。
「好きだよ・・殺されても・・・!」 — 暴走する主人公を抱いて
「痛いって事は、夢じゃないって事だもん・・。」 — 道場での再会
セレーナ
| 読み | せれーな |
|---|---|
| 役割 | 主人公の姉代わりで闘神大会のパートナー。父レシに拾われ、主人公と共に瑞原流道場で育った |
| 年齢 | 作中で明示なし(主人公より年上の姐御肌) |
| CV | PC版はボイスなし |
| 外見・一人称 | 一人称は「私」。礼装が似合う凛々しい大人の女性。豊かな胸の持ち主として描かれる。手袋を着用 |
面倒見がよく、酔うと絡む酒癖がある。主人公を厳しくも温かく導く保護者で、「やらない前から諦めている君を見たら葉月ちゃん・・悲しむと思うよ」と背中を押し、食事の作法を叱り「野生児」とからかう。膝を抱えて泣く主人公を励まし、自らパートナーを買って出て、「見えたわよ、君。闘神都市・・私達の戦場よ」と都市を遠望する。
出場前夜、童貞の主人公に「女がどういうものか」を手ほどきし、これは葉月のためでもあると説く。翌日からは普段通りに振る舞い、主人公が甘えようとすると「女を抱きたいんだったら強くなって、優勝して、抱かなければいけない人を抱くんだね」と突き放して自立を促す。亡きレシと主人公の姿を重ね、「絶対に強くなるんだよ」と願う。
「私は女を教えてあげただけ。女を抱きたいんだったら強くなって、優勝して、貴方が抱かなければいけない人を抱くんだね。」 — 手ほどきの後、線を引いて
優勝後の晩餐でアプロスの異変をいち早く察し、「食事に何か盛ったわね」とドレスの裾を裂いて突進するが、アプロスに捕らえられ人質にされる。これが主人公がアプロスの命令に従わざるを得ない理由となる。後にビルナスに助けられ、行方不明の主人公を追う。最終決戦後は道場で目覚めた主人公を看病し、命を賭けてくれた葉月との再会を促す。
かつて主人公の父レシに惚れ、抱かれた過去を持つ。「君のお母さんが生きていたら、私、レシに抱いてって言わなかったと思うから」と、その想いを今も抱えている。終盤、闘神都市でビルナスと結ばれていたことが明かされ、ハッピーエンドで二人は夫婦になる。主人公はそれを「世界一夫婦喧嘩のすごそうなカップル」と評しつつ祝福する。
「男だろ!? だったら、命かけてくれた女に堂々と会ってこい!」 — 葉月との再会を渋る主人公に
ビルナス
| 読み | びるなす |
|---|---|
| 役割 | 瑞原流道場一の剣士。物語開始時は葉月のパートナーとして闘神大会に出場している。主人公にとっては恋敵に見える存在 |
| 年齢 | 作中で明示なし |
| CV | PC版はボイスなし |
| 外見・一人称 | 一人称は「俺」。凄腕の刀の剣士。葉月の前では礼儀正しい「紳士づら」で振る舞う |
都市での再会時、葉月を「お嬢様」と呼んで連れ去り、主人公に「殿、出場おめでとうございます」と慇懃に挨拶する。主人公はこれを「葉月の前だといつも紳士づらしやがる」と内心毒づく。表向きは無愛想で厳しく、主人公を長年「いじめて」きた、恋敵に見える人物である。
「殿、出場おめでとうございます。」 — 都市での再会、慇懃に
ビルナスの厳しさは、実は主人公に強くなってほしいという親心だった。本当は主人公を見込み、気に入っていた本当の理解者である。師範に主人公の大会出場話を持ちかけたのもビルナスで、闘神都市で主人公が行方不明になった際は自分の計画のせいだと方々を捜し回った。闘神都市でセレーナと結ばれる。
ハッピーエンドでは師範に頼まれて(実際は自分から申し出て)主人公の稽古をつける師となり、レベル4に弱体化した主人公を「本当にあの時この俺を倒した奴と同一人物だと思えん程、腕が悪い」としごく。「なんとかせんと、また俺が葉月お嬢様を連れてどこかへ行ってしまうぞ」と発破をかけて日常を締めくくる。
「本当に・・あの時この俺を倒した奴と同一人物だと思えん程、腕が悪い。」 — 弱体化した主人公を稽古で
師範
| 読み | しはん |
|---|---|
| 役割 | 瑞原流道場主。葉月の父。主人公の父レシの朋友 |
| 年齢 | 作中で明示なし(高齢に差しかかった道場主) |
| CV | PC版はボイスなし |
| 外見・一人称 | 一人称は「儂」。「儂もそう長くはない」と自らの老いを語る道場主 |
道場と剣術の継承を何より重んじる厳格な師範であると同時に、娘の幸せを願う一人の父親。「娘の幸せを考える前に、儂は瑞原流師範だ」と公私の間で葛藤する。主人公に「葉月の伴侶は、精神的にも技術的にも長けた者でないと務まらん」と立ちはだかりつつ、「これは最後のチャンスだ。闘神大会に優勝すれば・・葉月はお前にやろう」と最後の好機を与える。「悔しいか」「強くなりたいか」と問い、主人公の闘志を引き出す。
「これは最後のチャンスだ、君。闘神大会に優勝すれば・・葉月はお前にやろう。」 — 出場を促して
当初はビルナスを葉月の伴侶にと考え、葉月には「闘神大会に出れば認める」と口実を与えて出場させていた。だが本心では主人公と葉月の仲を認めており、主人公の向上を願って大会出場を勧めたのだった。ハッピーエンドでは、レベル4に弱体化して帰った主人公に対しても闘神都市優勝の事実を認め、葉月との結婚を許す。「お前と一緒になる事で、葉月が笑っているのなら、儂もそれに越した事はないのだ」と、剣術の後継者という仮面の裏の父親の顔を見せる。
「瑞原流の後継者という仮面を剥げば、儂とてひとりの娘の父親・・・。」 — 本心を吐露して
アプロス
| 読み | あぷろす |
|---|---|
| 役割 | 闘神都市の市長であり、闘神大会の最高責任者。闘神の館に住む優雅な貴婦人 |
| 年齢 | 作中で明示なし |
| CV | PC版はボイスなし |
| 外見・一人称 | 一人称は「わたくし」。優雅で慈愛深い貴婦人として登場する。「〜ですわ」「〜ますの」と上品に話す |
表向きは慈愛に満ちた市長。優勝した主人公に闘神の称号と賞金六五五三五GOLD、賞品の数々を授け、「これから・・ここにお住まいになりませんか?」と都市での英雄生活を勧める。主人公が「田舎に帰ります」と辞退すると名残を惜しみ、世界一のシェフによる晩餐に二人を招く。主人公の無邪気な食べっぷりを「無邪気ですこと」と笑い、和やかに振る舞う。
「これから・・ここにお住まいになりませんか?」 — 歓待の誘い
内実は冷酷な黒幕である。晩餐のワインに薬を仕込み、眠った主人公を犯すことで天使食いと化させ、続けて天使を抱かせる。主人公を犯す際は「あたしが葉月ちゃんだと思って、楽しみなさいよ」と嘲り、抵抗するセレーナを捕らえて「正当防衛よ」とうそぶく。セレーナを人質に取り、主人公を意のままに操って地獄のデラスを脱獄させる。
その正体は、地獄に封じられた天使食いデラスの「半身」。一体だった存在が二つに分かれたもので、主人公が打倒すべき真の敵である。最終的に主人公とセレーナの手で殺され、デラスはその死を知って激昂する。
「おっめでとー。これで君も天使食いよ。」 — 主人公を堕として
「君の大事なセレーナお姉さんは、あたしの手中よ。」 — 人質をちらつかせて
デラス(デラス・ゲータ)
| 読み | でらす(でらす・げーた) |
|---|---|
| 役割 | 地獄に封じられていた天使食いの重犯罪人。アプロスを「半身」と呼ぶ。最終決戦の相手 |
| 年齢 | 作中で明示なし |
| CV | PC版はボイスなし |
| 外見・一人称 | 一人称は「俺」。微動だにせず傍観者のように佇む。天使を食う際は水のように揺らめく「オーラ」を操る |
物語の前半では名のみ・断片的に語られる、地獄に封じられた存在。主人公がアプロスに操られて脱獄を手引きする対象である。傲岸で「誰も俺を超える事は出来ん」と豪語し、天使を食らう限り何度でも力を蘇らせる不死性を誇る。
「誰も・・俺を超える事は出来ん・・。」 — 全盛の力を取り戻して
最終決戦の場で、天使ネフディーテ・サイローネ・フロティーンを次々と天使のままオーラで食ってパワーアップし、「もう・・昔のままの俺だ」と全盛の力を取り戻す。主人公が「アプロスは俺達が殺した」と告げると激昂し、「殺してやる・・俺の半身を奪った事を後悔させてやる」と襲いかかる。半身アプロスへの執着が極めて強く、彼女の死が狂気じみた憎悪の源となる。
一度は倒されたように見えるが復活し、再び主人公を追い詰めようとしたところで鬼が介入。鬼王の命により輪廻封鎖刑六〇〇〇年を宣告され、押さえつけられながら「返せっ・・俺達の夢・・俺の半身」と叫びつつ連れ去られ、消滅する。
「返せっ・・俺達の夢・・俺の半身・・!!」 — 連行されながらの最期
鬼王
| 読み | おにおう |
|---|---|
| 役割 | 地獄を統べる王。罪人を裁き、主人公に贖罪の好機を与える裁定者 |
| 年齢 | 作中で明示なし |
| CV | PC版はボイスなし |
| 外見・一人称 | はかりしれないほど巨大な体躯。主人公の頭上に聳え、「地の底から響く様な低い、威厳に満ちた声」を持つ |
厳格な裁き手だが、情を解する存在。罪は罪として容赦なく断じる一方、葉月の「自分の命より彼が大切」という愛に心を動かされ、贖罪の好機を与える度量を持つ。配下の鬼に「鬼王様はチャンスを与えると言っただけだ。必ず助けると言ってはいない」と言わせる厳しさも併せ持つ。
「だが、君の罪は罪だ。これより、罪状を述べる。」 — 裁きの前に
捕縛された主人公を御前に引き出し、デラス脱獄の張本人であること、アプロスの奸計にはまったことを承知の上で、道中の悪行が累積した罪状を列挙する。「雫姫を自害させた罪」「天使を消滅させた罪」など、プレイヤーの選択がそのまま罪として読み上げられる。罪状が重ければ永久牢の刑(ゲームオーバー)である。だが葉月の訴えを受け、デラス捕縛とアプロス打倒を条件に、寿命をまっとうした時点で罪を再計算して人間へ戻す好機を与える。デラスには輪廻封鎖刑六〇〇〇年を科す。
「好機を与えよう。貴様の手で逃がしたデラスを貴様が捕まえるのだ。そして、貴様を奸計にはめたアプロスも倒すのだ。」 — 贖罪の条件を示して
闘神大会・都市で関わる人々
主人公が闘神都市で戦い、出会う人々。とりわけ敗者のパートナーとなった女性への振る舞いが、そのまま主人公の善悪(=罪状)を分ける。
雫姫(小早川雫)
| 読み | しずく(姓の小早川は「こばやかわ」と推定。振り仮名はなく未確定) |
|---|---|
| 役割 | 臥路の恋人。姫の身分を捨て、臥路と結ばれたい一念で闘神都市へ逃げてきた娘 |
| 年齢 | 作中で明示なし |
| CV | PC版はボイスなし |
| 外見・一人称 | 一人称は「私」。着物姿の清楚な娘。白いうなじ、雪のような肌、つぶらな瞳。厳格な貞操観念を持つ |
臥路に連れられて都市を移動し、主人公とぶつかって出会う。臥路が大会で主人公に敗れた後、敗者パートナーとして主人公の前に現れる。愛してもいない男に抱かれることを「死よりも辛い」と感じ、自ら着物に手をかけるが、途中で「やっぱりいや」と涙して肌を隠す。臥路への一途な愛を貫く。
「お許しください・・私、臥路を愛しているんです・・あの人以外の殿方に抱かれるなんて、私には出来ません。」 — 貞操を守って
本作の善悪分岐を象徴する人物。主人公が「抱かない」を選べば、雫姫は解放されて臥路のもとへ戻り、主人公は善行を積む。「抱く」を選んで純潔を奪えば、貞操を汚された彼女に残された道は死のみとなり、自害する。これが鬼王の裁きで「雫姫を自害させた罪」として加算される。なお、抱くのを拒んだ場合には鈴夜という人物が現れ、「姫を犯すように命じた」として主人公を刺殺するバッド分岐も存在する。
「臥路と幸せにね」と送られ「はい・・。」 — 解放される道
クレリア
| 読み | くれりあ |
|---|---|
| 役割 | 勇者ミリオのパートナー。メリモの杖で大人の姿になっている子供 |
| 年齢 | 本来は子供(杖で大人の姿に変身している) |
| CV | PC版はボイスなし |
| 外見・一人称 | 一人称は「クレリア」。杖で大人の女性の姿をとるが、中身は無邪気な子供。主人公は「小さい時の葉月に似てる」と感じる |
慕う勇者ミリオを「絶対に負けない勇者」と信じ、彼を大会に出場させたい一念でメリモの杖で大人になり、受付を騙して出場申請を通した一途な少女。性的なことを一切知らず、認識は「お医者さんごっこ」「一緒にオフロ」程度でしかない。ミリオが主人公に敗れて泣いた話を語りつつ、「この敗北をバネにもっと強くなる」と前向きに信じている。
「クレリアね、どうしてもミリオを出場させたかったの。」 — 一途な動機
ミリオ敗北後、敗者パートナーとして主人公の前に現れる。主人公は「身体は大人だが中身は子供」という相手に、解放するか手を出すかの選択を迫られる。これも雫姫と並ぶ善悪の象徴的分岐で、解放すればミリオを慰めに帰り、手を出せば性を知らない彼女を偽って凌辱する非道の道となる。無邪気な少女を前に、プレイヤーの良心が問われる場面である。
その他の登場人物
主人公の亡き父で、凄腕の冒険者。主人公とセレーナを拾い育て、困難な冒険に子連れでは支障があるとして二人を朋友の道場に預けて姿を消した故人である。セレーナが「私が知ってる中で、最高の男」と評し、彼女を女にした相手でもある。主人公にとっては己を奮い立たせる際の心の支えとして、回想と伝聞で繰り返し語られる。
雫姫の恋人である東洋風の剣士(侍)。雫姫を連れて都市を移動し、彼女が主人公とぶつかった際に「急ぎましょう・・ここは人目につきます」と連れ去る。大会で主人公に敗れ、その後、雫姫がパートナーとして主人公に預けられる。雫姫が身分を捨ててまで添おうとする相手である。
大会の対戦相手の剣士で、レイヌの兄。自らを「モラリスト」と称する粗野な男で、妹レイヌの嗜虐趣味を「恥ずかしいぜ」と嫌う。迷宮で主人公に不意打ちをかけ、トーナメントで勝ち上がると主人公とぶつかる位置にいる。「お前と対戦できるのを楽しみにしているぜ」と挑発する。
ザビエルのパートナーであり妹。派手で艶めかしく、他者を嬲ることを好む嗜虐的な性質を持つ。「お兄様が勝っても・・負けても楽しそうだわ」と、勝敗にかかわらず嗜虐の機会を待つ。敗者のパートナーを酒場で公開して責める見世物を行う、闘神都市の闇を象徴する存在である。
クレリアが慕う若き勇者で、大会出場者の一人。「絶対に負けない」勇者として描かれるが、主人公に敗れて初めて涙を流す。クレリアはその敗北を成長の糧と信じ、彼を強くするために杖で大人になってまで出場を後押しした。
酒場にたむろする冒険者。「堂々とすけべぇは正しい男のスタイルだ」を信条とする陽気な助平で、面倒見のよい兄貴分。主人公に街の情報や見世物を教える案内役である。酒場の女レイチェルに惚れており、「くそぅ・・レイチェルよぅ」と想いを漏らす。
アプロスに仕えるメイドで、天使食いと化した主人公の世話役。主人公に同情的な様子を見せつつ、アプロスの命令を伝える立場にある。拒絶反応を止める薬R334Dを渡し、セレーナが人質であること、逆らえば殺されること、地獄へ向かう使命を淡々と告げる。「精一杯お世話をさせて頂きます」と気遣う一方、主人公の問いには口をつぐむ。
闘神都市のアイテム屋の店主。気さくで商売熱心な女性で、優勝後の主人公を「闘神様」と崇める。「闘神様の命令は、絶対ですからいいですよ」と冗談めかして自分の体まで差し出そうとするおどけた一面を持つ。優勝後の主人公が街で英雄として崇められる様を象徴する存在である。
鬼王配下の使いで、地獄に属し罪人を裁き連行する存在。主人公と葉月を捕縛し、鬼王の御前へ転移させる。最終決戦の場ではデラスを押さえつけて輪廻封鎖刑を執行し、主人公には人間へ戻る第一段階の呪文を施す。その苦痛と解毒法を冷徹に説明する一方、命がけで寄り添う葉月には「娘よ・・健闘を祈る」と言葉をかける。
「スキルエンジェル」を名乗る天使。迷宮の宝箱から現れ、主人公に「逃げる」「宝箱」「泳ぐ」「捕獲」「魔法・剣の奥義」などの技能を授ける。「みなさまの生活に新しい技術を提供する幸せの天使リリアです」と名乗る、明るく丁寧な進行補助の存在。技能は宝箱ごとに決まっており選べないと説明し、「工夫しだいよ、なにごとも」と励ます。