闘神都市II

闘神都市II パッケージ
画像はアリスソフトアーカイブズより引用
アリスソフトアーカイブズ ↗
タイトル闘神都市II(とうしんとしツー)
ブランドアリスソフト
発売日1994年12月10日(PC-9801版)
プラットフォームPC-9801 / FM-TOWNS / Windows 95
レーティング18禁
ジャンルRPG
シナリオとり、む〜みん、TADA、イマーム
原画むつみまさと、MIN-NARAKEN、YUKIMI、ぷりん、ラッシャーヴェラク、ちーぼう
音楽DRAGON ATTACK!(雷丸)
ボイスなし(PC版)
進行構造トーナメントを軸とした一本道RPG。各試合後の選択で善悪(罪状)が累積し、一部の結末やゲームオーバーに影響する
RPG トーナメント ダークファンタジー 善悪選択 純愛 アリスソフト 1994年 配布フリー
入手・販売について:本作は2003年頃のアリスソフト「配布フリー宣言」により、PC-9801版・Windows 95版が無償で配布されています。アリスソフトアーカイブズ(闘神都市II)から無料でダウンロードして遊べます。有償のダウンロード販売は行われていません(実機または互換環境が必要)。

あらすじ

剣の腕は道場で「中の下」、女子の葉月にも勝てず、すぐ「悔しい」と泣き言をこぼす気弱な青年。彼は幼なじみの葉月と相思相愛だが、葉月は瑞原流道場を継ぐ一人娘である。その伴侶は「精神的にも技術的にも長けた者」でなければ認めない、という師範(葉月の父)の方針が二人の前に立ちはだかる。ある日、師範は主人公に最後の好機を与える。「闘神大会で優勝すれば、葉月はお前にやろう」。

闘神大会は、年に一度、世界中の強者が闘神都市に集い最強を競うトーナメント。優勝者は「闘神」の称号を得る。姉代わりのセレーナを唯一のパートナーに、主人公は都市へ向かう。だが彼我の実力差は絶望的で、街に点在する迷宮で実戦を積み、レベルを上げ、強敵を一人ずつ倒して勝ち上がるしかない。

この大会には非情な規約がある。勝者は敗者のパートナーの女性を「一日だけ自由にできる」。解放するのも、意のままにするのも勝者次第。プレイヤーの選択は善悪として累積し、その報いはやがて主人公自身へと返ってくる。気弱な少年が、愛する者を取り戻すために命を削って「最強」へ駆け上がっていく18禁RPG。

キャラクター

主人公
主人公
デフォルト名:シード・カシマ

剣の腕は道場で「中の下」、すぐ泣き言をこぼす気弱な青年。食い意地の張った素朴な性格。許嫁の葉月を取り戻すため、姉代わりのセレーナをパートナーに闘神大会へ挑む。優勝後は街の人々から「闘神様」と呼ばれる。

メインヒロイン
葉月
はづき

瑞原流道場の一人娘で跡継ぎ。主人公の幼なじみで許嫁、相思相愛。一人称は「ボク」。物語開始の一週間前に、ビルナスのパートナーとして先に闘神都市へ発つ。明るくまっすぐで、芯が強い。

姉代わり・大会パートナー
セレーナ
せれーな

主人公の姉代わりで、闘神大会のパートナー。亡き父レシに拾われ、主人公と共に道場で育った姐御肌の女性。面倒見がよく、厳しくも温かく主人公を導き、その背中を押す。

道場一の剣士
ビルナス
びるなす

瑞原流道場一の剣士。物語開始時は葉月のパートナーとして闘神大会に出場している。無愛想で厳しく、葉月を「お嬢様」と呼ぶ忠義者。主人公にとっては恋敵に見える存在。

瑞原流道場主・葉月の父
師範
しはん

瑞原流道場の主で、葉月の父。主人公の亡き父レシの朋友。道場と剣術の継承を重んじる厳格な師範でありつつ、娘の幸せを願う一人の父親。主人公に大会出場を促す。

闘神都市の市長
アプロス
あぷろす

闘神都市の市長であり、闘神大会の最高責任者。闘神の館に住む優雅で慈愛深い貴婦人。優勝者を英雄として歓待し、世界一のシェフの晩餐でもてなすと約束する。

臥路の恋人
雫姫(小早川雫)
しずく

対戦相手・臥路の恋人。姫の身分を捨て、愛する臥路と添うために闘神都市へ逃れてきた清楚な娘。厳格な貞操観念を持ち、愛する人以外に触れられることを何より恐れる。

勇者ミリオのパートナー
クレリア
くれりあ

勇者ミリオのパートナー。メリモの杖で大人の姿になっている、無邪気で純真な少女。慕うミリオを強くするため、彼を大会に出場させた。姿は大人でも、中身は子供のまま。

酒場の冒険者
ボーダー
ぼーだー

闘神都市の酒場にたむろする冒険者。「堂々とすけべぇは正しい男のスタイル」を信条とする陽気な助平で、主人公に街の情報や見世物を教えてくれる面倒見のよい兄貴分。

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用語集

闘神大会(催事) 闘神都市(地名) 闘神(称号) パートナー(規約) 敗者ペナルティ(規約) 瑞原流(流派) 道場(場所) 迷宮(場所) コロシアム(場所) 闘神の館(場所) GOLD(通貨)

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レビュー

平均 / 10

詳細スコアと評価文はネタバレを含みます。

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FAQ

各ルートの結末・キャラクターの正体に関する設問はネタバレゾーンのFAQに分離しています。

闘神都市IIとはどんなゲーム?

アリスソフトが1994年12月10日に発売した18禁のトーナメントRPGです。剣の腕が道場で「中の下」の気弱な青年が、幼なじみの許嫁・葉月を取り戻すため、姉代わりのセレーナをパートナーに年に一度の「闘神大会」へ挑みます。迷宮で実戦を重ねてレベルを上げ、強敵を一人ずつ倒して勝ち上がっていく王道RPGに、勝者が敗者のパートナーの女性を左右できるという善悪の選択が絡む、ダークファンタジーと純愛が同居した名作です。「西のアリス」を代表する古典として長く語り継がれています。

どんなシステムのゲーム?

ベースは、迷宮(ダンジョン)で敵と戦ってレベルを上げ、闘神大会のトーナメントを勝ち抜いていくRPGです。加えて本作を特徴づけるのが「善悪の選択」。大会には、勝者が敗者のパートナーの女性を一日だけ自由にできるという非情な規約があり、彼女を解放するか、非道に走るかがプレイヤーに委ねられます。選択は主人公の善悪(罪状)として累積し、やりすぎるとペナルティが返ってくる因果応報の設計になっています。この自由度が、当時「大人のRPG」として強いインパクトを残しました。

ヒロインは誰? 結末は?

物語の中心となるヒロインは、主人公の許嫁で幼なじみの葉月です。主人公が闘神大会で優勝し、彼女を取り戻すことが物語の目的そのものになっています。過程では、姉代わりのセレーナや、大会で出会う雫姫・クレリアら多くの女性が関わります。本作はヒロインを選ぶ分岐型ではなく、トーナメントを軸とした一本道RPGで、正規の到達点はひとつ。ただし道中の選択によっては悲劇的な結果やゲームオーバーもあります。具体的な結末や到達条件はネタバレゾーンで扱います。

主人公はどんな人物?

剣の腕が道場で「中の下」で、女子である葉月にも勝てず、すぐ「悔しい」と涙をこぼす気弱な青年です。食い意地が張った素朴な性格で、栄誉や贅沢な暮らしより「田舎に帰る」ことを選ぶ、葉月への一途な愛が行動原理の核になっています。スクリプトにはデフォルト名として「シード・カシマ」が組み込まれており(プレイヤーが変更可能)、OVA版や開発スタッフも彼を「シード」と呼びます。読みは資料上明確でないため、当サイトでは主に「主人公」「闘神様」と表記します。「弱気で感情移入しにくい」という声と「だからこそ成長物語として響く」という声の両方がある、議論を呼ぶ主人公です。

今プレイできる? 入手方法は?

プレイできます。2003年頃にアリスソフトが「配布フリー宣言」を行い、PC版(PC-9801版・Windows 95版)は無料配布の対象になりました。公式のアリスソフトアーカイブズからダウンロードして遊べます。ただしPC-9801版・Windows 95版のソフトであるため、実機か互換環境(エミュレータ等)が必要です。有償のダウンロード販売は行われていない見込みです。

OVA・3DS版・後日談はある?

あります。1997年にはOVA『闘神都市II』(全3巻)が制作され、主人公・シード役を石田彰が演じています。2014年には、イメージエポック制作の全年齢向けリファイン版『闘神都市』(ニンテンドー3DS・CERO D)が発売され、バトルシステムを大幅に作り直し、18禁表現は代替演出に変更されました(原作者TADA監修)。また1995年には後日談のビジュアルノベル『闘神都市II そしてそれから…』(全年齢)が発売されています。いずれもPC版本編とは別の作品です。

「ランス」シリーズとの関係は?

同じアリスソフトの作品で、「ザ・コンチネント」という世界観を共有していますが、闘神都市IIはパラレル世界の扱いで、ランスシリーズとの直接的なストーリー接続はありません。両シリーズは、アリスソフトを代表する二本柱として並び称されてきました。なお、迷宮の隠し要素として他作品のキャラクターが乱入するお遊びもありますが、これは本編の物語とは無関係のおまけ要素です。

スタッフ・評価は?

シナリオはとり、む〜みん、TADA、イマーム、原画はむつみまさと、MIN-NARAKENほか、音楽はDRAGON ATTACK!(雷丸)が担当しています。「ランスIVの反省から背伸びをせず、丁寧に作り込んだ成功作」と開発者自身が振り返る作品で、ユーザー評価データベースのErogameScapeでも高い支持を長く維持しています。エロとグロが物語の本質と深く結びついた設計が、単なるアダルトゲームを超えたストーリーRPGとして評価を確立しました。なおPC版はボイスなしです。