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ストーリー詳細 — 闘神都市II

『闘神都市II』は、剣の腕では道場で「中の下」の気弱な青年が、許嫁・葉月を取り戻すため命を削って「最強」へ駆け上がるトーナメント一本道RPG。ヒロインを選ぶ物語ではなく、勝ち上がるたびに突きつけられる敗者パートナーを解放するか陵辱するかという選択が、そのまま善悪=罪状として積み上がっていく。優勝の栄光の裏に潜む市長アプロスの奸計、地獄の裁き、そして愛する者の献身までを追う。 ▼ネタバレ詳細 には真相・結末を含みます。 プレイ済み設定をするとアコーディオンがデフォルトで展開されます。

序章 — 道場を出る「中の下」の剣士

物語は瑞原流道場から始まる。主人公は父の朋友である師範に預けられて育った青年剣士で、剣の腕は道場の「中の下」、負ければすぐ泣き言をこぼす気弱な性分。それでも幼なじみの葉月とは相思相愛で、彼女と添うことだけが彼の願いだった。

師範の条件:葉月は瑞原流の跡継ぎであり、その伴侶は道場を任せられるほど強い男でなければならない。師範は娘を道場一の剣士ビルナスと添わせるべく、彼を闘神大会へ送り出す腹づもりだった。だが師範は主人公にも最後の好機を差し出す。同じ大会で優勝してみせれば、葉月をやろう、と。弱い自分を嘆いて泣く主人公に、それは絶望的でありながら唯一の道だった。

「これは最後のチャンスだ。闘神大会に優勝すれば・・・葉月はお前にやろう。」
— 師範、主人公に出場を促して

姉代わりのパートナー:大会は男子出場者に女性のパートナー同伴を義務づける。主人公が連れて立つのは、亡き父レシに拾われ共に育った姉代わりのセレーナただ一人。彼女はかつてレシを愛し抱かれた過去を持つ姐御肌で、旅立ちの前夜、頼りない主人公を「男にしてあげる」と導く。ただしそれは一夜限りと線を引き、彼の自立を促すためのものだった。

「私は女を教えてあげただけ。抱かなければいけない人を抱くんだね。」
— セレーナ、一夜限りと線を引いて

戦場への出立:二人が向かうのは、年に一度闘神都市で開かれる大会。世界中の強者が集い、優勝者は市長から闘神の称号を授かる。遠くにその都市を望んで、セレーナは静かに告げる。ここが私達の戦場よ、と。だが規約を読み上げられた主人公は、この大会が単なる武の祭典ではないことを知る。

「対戦相手のパートナーの女性を自由に出来る但し、1日限り。また、殺傷はこれを認めない。」
— 大会規約、勝者の権利

敗者はペナルティとして、試合に連れたパートナーを一日勝者に預けねばならない。その一日、パートナーがどんな目に遭おうと、誰も責任を問えない。勝者に与えられる剥き出しの自由こそが、この物語で主人公の善悪を試し続ける仕掛けになる。

闘神大会 — レベルを上げ、善悪を積む

彼我の実力差は絶望的だった。主人公は闘神都市に点在する迷宮で実戦を積み、レベルを上げ、強敵を一人ずつ打ち倒して勝ち上がっていく。試合に勝つたび、彼の前には敗者のパートナーとなった女性が差し出される。解放するか、抱くか、非道に走るか。その選択が罪状として静かに累積していく。

解放という善:敗者パートナーの一人に、東洋風の剣士・臥路の恋人雫姫がいる。姫の身分を捨ててまで恋人と添おうとした貞淑な娘は、愛する臥路以外に抱かれることを頑なに拒む。ここで主人公が彼女を解放すれば、それは罪を負わぬ善行となる。好きな女が他の男に抱かれるのは、自分だって嫌だから。その一言が、剥き出しの特権を退ける。

「うん・・俺だって、好きな女の子が、他のやつに抱かれたら、すごく嫌だもん・・・。」
— 主人公、雫姫を解放する選択

陵辱という罪:だが規約はもう一方の道も許してしまう。雫姫を解放せず陵辱すれば、彼女は貞操を穢された絶望から自ら命を絶ち、それは主人公の罪となる。杖で大人の姿になっているだけで中身は性を知らない子供のクレリアもまた、解放するか否かで主人公の善悪が問われる象徴的な相手だ。ほかにも、女の子モンスターを売り払う、メイドをいじめる、盗賊アシカを突き落とす、といった非道の一つひとつが、後で読み上げられる罪状として積み上がっていく。

「私、臥路を愛しているんです・・・あの人以外の殿方に抱かれるなんて、私には出来ません。」
— 雫姫、抱かれることを拒んで

都市の闇:闘神都市は栄光の街であると同時に、勝者の欲望を許す闇を抱えている。酒場では嗜虐的な女レイヌが敗者パートナーを公開で嬲る見世物すら行われ、勝ち進むほどに、この都市と市長アプロスの不穏な影が見えてくる。気弱だった少年は、愛する者を取り戻すために、迷宮と試合で文字どおり命を削り、決勝の舞台へと辿り着く。

優勝と奸計 — 「闘神」の称号の裏で

激闘の末、主人公は遂に闘神大会で優勝する。市長アプロスから闘神の称号を授かり、街の人々は彼を「闘神様」と崇める。この闘神都市は、闘神様の為の都市。だが優雅で慈愛深い貴婦人を装うアプロスこそ、物語を貫く黒幕だった。

館への誘い:優勝者は闘神の館で贅沢な生活を約束される。アプロスは世界一のシェフの晩餐で主人公を歓待し、このまま館に住まないかと誘う。だが主人公が求めるのは栄華ではなく、故郷で待つ葉月ただ一人。彼は栄誉を辞して、田舎に帰りますと告げる。その頑なさが、皮肉にもアプロスの奸計の引き金になる。

「これから・・ここにお住まいになりませんか?」「いいです・・。田舎に帰ります・・・。」
— アプロスの誘いと、栄誉より葉月を選ぶ主人公

半身という正体:アプロスの正体は、地獄に封じられた天使食いの重犯罪人デラスの「半身」。かつて一体だった存在が二つに分かたれ、その片割れが市長として都市を治めていた。アプロスは最強の力を得た優勝者を利用し、主人公の手で地獄に封じられたデラスの脱獄を手引きさせる。栄光の頂点に立ったその瞬間、主人公は最悪の罪の共犯者に仕立て上げられていた。

地獄の裁き — 鬼王の御前で

デラス脱獄の罪により、主人公は鬼の手で捕らえられ、地獄を統べる鬼王の御前へと引き出される。そこで読み上げられるのは、脱獄の手引きだけではない。道中で彼が積み上げてきた罪状の数々だった。

罪状の読み上げ:巨躯の鬼王は、主人公の罪をひとつずつ挙げていく。雫姫を自害させた罪、天使を消滅させた罪、女の子モンスターを売り払った罪、メイドをいじめた罪、盗賊アシカを突き落とした罪。プレイヤーが道中で重ねた悪行がそのまま裁きの材料となり、罪が重ければ本来なら永久牢か地獄刑を免れない。善良に旅を進めていれば、この裁きの席は軽く済む。

「貴様が[天使食い]デラスを脱獄させた張本人だな。」「雫姫を自害させた罪。天使ラベルケースを消滅させた罪。」
— 鬼王、罪状を読み上げて

葉月の訴え:その場に、故郷から主人公を捜して辿り着いた葉月が現れる。彼女は自分の命より彼が大切だと言い切り、地獄までも彼に付き従うと訴える。命を懸けた一途な愛を前に、鬼王は心を動かされ、罪人に一度だけの好機を残す。逃がしたデラスを自らの手で捕らえ、奸計の主アプロスを討て。それを果たせば、人間へ戻す道を開こう、と。

「ボクはどうなってもいいから、一緒にいたいんです。」
— 葉月、鬼王の前で主人公への愛を貫いて
「逃がしたデラスを貴様が捕まえるのだ。そして、貴様を奸計にはめたアプロスも倒すのだ。」
— 鬼王、贖罪の好機を提示して

最終決戦と「闘神都市II HAPPY END」 正規エンド

天使を食らって力を増したデラスに追いつくには、常人のままでは届かない。主人公は自らも天使食いと化すという禁断の道を選び、呪いを身に受けてデラスを追撃する。愛する者のもとへ帰るための最後の死闘が始まる。

天使食いとの死闘:デラスは次々と天使を食らって無限に力を回復し、立ちはだかる。自らも天使食いとなった主人公は、死闘の果てにデラスを打ち倒す。半身であるアプロスの死を知ったデラスは崩れ落ち、撃破された彼には輪廻封鎖刑六〇〇〇年が宣告され、地獄へと連れ去られていく。

「アプロスを・・・俺の半身を殺しただと・・・?」
— デラス、半身アプロスの死を知って

薬と暴走:贖罪を果たした主人公は、鬼王の呪文で人間へ戻る第一段階を得る。だが天使食いの禁断症状は凄まじく、これを断つには理性を奪うアプロスの薬を飲み、暴走する自分を誰かが命がけで受け止めるしかなかった。薬の副作用は異常な性欲を呼び、飲んだ者を我を忘れて相手を求める獣に変える。かつて拒絶反応を止めるR334Dが主人公を淫獣に変えた副作用と、それは同じ性質のものだった。

葉月の献身:その役目を、葉月は自ら引き受ける。命を賭けて、暴走する主人公を抱きしめ、傷つきながら一晩を越える。痛みこそが、これは夢ではないという証だった。やがて主人公は人間へと戻る。ただしその代償は大きく、彼の力はレベル4まで削ぎ落とされていた。

「殺されても・・・!」「好きだよ・・・。」
— 葉月、暴走する主人公を抱きしめて
「痛い・・夢じゃないんだね・・・。痛いって事は、夢じゃないって事だもん・・。」
— 葉月、人間に戻った主人公と再会して

道場への帰還:弱くなって帰ってきた二人を待っていたのは、しかし祝福だった。主人公は葉月と結ばれ、師範は大会優勝の事実を認めて二人の結婚を許す。恋敵に見えたビルナスも、実は主人公を見込んで厳しく鍛えていた本当の理解者であり、彼は姉代わりのセレーナと結ばれる。主人公はレベル4から再びビルナスに稽古をつけられる日常へと帰っていく。強さも栄光も失って、それでも一番大切なものだけが手に残った。闘神都市II HAPPY END

「俺も・・・葉月が一番好きだ・・・!」
— 主人公、葉月への告白

善悪の帰結と番外

本作は一本道RPGだが、道中の選択が結末を左右する。罪状を重ねすぎた者を待つのは地獄の裁きであり、街の隅にはギャグに振り切った寄り道もいくつも仕込まれている。

地獄落ちのゲームオーバー:雫姫の陵辱による自害や天使の消滅など、非道を重ねて罪状が積み上がりすぎると、鬼王は贖罪の好機を与えず、主人公はそのまま牢獄(地獄)に落とされて GAME OVER となる。試合や迷宮で敗れて戦闘不能になれば、パートナーを失って物語そのものが断たれる。HAPPY END へ辿り着けるかどうかは、勝ち上がる強さと同じくらい、道中でどう振る舞ったかにかかっている。

ギャグの寄り道:迷宮の奥や街の施設には、本編とは無関係のお遊び要素が点在する。「ぶるま神」を崇める怪しげな新興宗教ぶるま教、なぞなぞを出してくる珍妙ななぞ王、そして異世界の戦士を呼び出せる召喚扉では、他作品のキャラクターが乱入してくる。眠って蓄えた力を授ける眠り姫レミアのような、パワーアップの寄り道もある。

完全番外「あぶない文化祭」:これらとは別に、本編の世界観からも完全に切り離された学園百合パロディのおまけストーリーが用意されている。早苗・和美・由香里らが登場するこの番外は、闘神都市IIの物語とは無関係の独立した遊びとして楽しむものだ。

エンディング一覧

本作は基本的に一本道のRPGで、正規の到達点は HAPPY END ひとつ。ただし道中の善悪の選択が罪状として累積し、重すぎれば地獄落ちのゲームオーバーを招く。ここでは正規エンド・ゲームオーバー・善悪の分岐要素・番外を系統ごとに整理して掲げる。

種別 結末名 結末概要
正規エンド
HAPPY END 闘神都市II HAPPY END 大会優勝→デラス脱獄の罠→鬼王の贖罪(デラス撃破・アプロス打倒)→天使食いから人間へ帰還。道場で葉月と結ばれ、師範に結婚を認められる。ビルナスとセレーナも結ばれ、主人公はレベル4から再び鍛え直す日常へ。
ゲームオーバー
地獄落ち 永久牢/地獄刑 罪状が重く、鬼王に裁かれて贖罪の機会を得られない。主人公は牢獄(地獄)に落とされて GAME OVER。
戦闘敗北 敗死 試合や迷宮で敗れて戦闘不能になる。パートナーを失い、物語が断たれる。
善悪の分岐要素
善行 敗者パートナーの解放 雫姫・クレリアら敗者パートナーを解放し、非道を働かない。罪を負わず、地獄の裁きが軽く済む道。
罪状 雫姫の自害 雫姫を解放せず陵辱すると、彼女は絶望から自害する。鬼王に「雫姫を自害させた罪」として加算される。
罪状 各種の非道 女の子モンスターの売却、メイドいじめ、盗賊アシカの突き落とし、天使の消滅など。悪行ごとに罪状が積み上がり、地獄刑の重さが増す。
番外
おまけ あぶない文化祭 早苗・和美・由香里らが登場する学園百合パロディのおまけストーリー。本編とは無関係の独立した番外。
寄り道 召喚扉/なぞ王/ぶるま教 迷宮や施設の隠し要素。他作品キャラの乱入、なぞなぞ、怪しげな新興宗教など、ギャグに振り切ったお遊び。