ネタバレゾーン — 未プレイの方はご注意ください ← ネタバレなしページに戻る

キャラクター詳細 — 月姫

各キャラクターの「真相・ネタバレ全含み」は ▼詳細を読む ボタンで展開できます。 プレイ済み設定でアコーディオンがデフォルト展開されます。

遠野志貴 とおの・しき 主人公
読みとおの・しき
立場主人公
年齢17歳(高校2年)
遠野志貴

17歳・高校2年生。8年前の事故以来、有間家に預けられていたが、父・遠野槙久の死を受けて実家へ戻る。達観した諦観と低い自己評価を持つ。座右の銘は「できるだけ今を楽しむ」。胸に古い傷跡がある。

序盤の台詞
「できるだけ今を楽しむっていうのを座右の銘にしたからさ」共通ルート・シエルへの説明
「これでも突飛なことにはそれなりに耐性がついていてね」アルクェイドへの返答

志貴の正体は二段構造になっている。

直死の魔眼の保有者:8年前の事故で開眼した、モノの「死」を視る眼。青子から「魔眼殺しの眼鏡」を授かって日常生活が送れているが、眼鏡を外せば人でも吸血鬼でも「壊れる」。

シキ」という別人格:志貴の中には「夜のシキ」が眠っており、満月や血の匂いに反応して殺意を発露させる。アルクェイド殺害の引き金もこれ。さらに、ロアの十七人目の転生先として「遠野」の血筋が選ばれており、志貴自身がロアの容れ物となっていた可能性がある。

8年前の自動車事故も単なる事故ではなく、「遠野」と「七夜」の血筋にまつわる過去の因縁と関連する。

シリアス系
「遠野志貴は あの女を 殺したい、と。それが、あの時の俺の意志だったハズだ」アルク殺害後の独白
「アルクェイドを十七個に解体してしまった手前、身体に異状があるといわれたら、こっちはもう平謝りするしかないじゃないか」
「俺が好きなのは秋葉じゃないだ、琥珀さん。俺は、一番好きな相手を偽る事だけは、したくない」琥珀ルート(原文ママ)
「全部終わったあと―――吸血鬼を倒し終わったらさ。別れる前に、もう一回だけこうして遊ばないか?」アルクへの最後の願い
アルクェイド・ブリュンスタッド 通称:アルク ヒロイン
読みアルクェイド・ブリュンスタッド
立場ヒロイン / 真祖の吸血鬼
年齢外見20代前半(実年齢不詳)
アルクェイド・ブリュンスタッド

金髪・白い長衣の女性。「真祖の吸血鬼」と自称する。復讐に来た翌朝に「ねっ、反省してる?」と問う屈託のなさと、千年単位の経験を持つ存在の重さが同居する。

「ねっ、反省してる?」復讐に来た翌朝
「うわあ、本当にいいの!? わたし、本当に吸血鬼なんだよ!?」

アルクェイドは「真祖」——吸血鬼の頂点に位置する正統な存在で、死徒を狩る役割を担う。街の事件の犯人はネロ・カオスロアの二人。ロアはこれまで「十七回」転生を繰り返し、その都度アルクェイドに滅ぼされてきた。

シエルルートでは「シキ」と化した志貴の前に現れ、「どういう理由かは知らない。今まで十七回も繰り返してきたけど、こんな事は初めてよ」と、志貴という存在が初めての例外であることを認める。

ルート別の顛末

アルクTRUE:約束を果たすために夕暮れの教室に現れる。アルクGOOD:交差点で志貴と再会。シエルGOOD:志貴の周りでシエルと張り合いながら賑やかに暮らす。

主要台詞
「久しぶり。今夜はいい月ね、志貴」シキ化した場面
「うん―――! ぜんぶ終わったら、またここに来ようね志貴!」約束の場面
「あはは、シエルったら本気で怒ってるよ、志貴!」シエルGOOD END
シエル 高校3年・志貴の先輩 ヒロイン
読みシエル
立場ヒロイン / 教会代行者
年齢高校3年生(外見上)
シエル

転校してきた3年生の先輩。茶道部室に志貴を呼び込んではお茶を飲む穏やかな先輩として登場。一人称「わたし」、語尾「〜ですね」。武器は短刀「黒鍵」。

「あのですね、いい和菓子が入ったんですけど、お話し相手がいないんです」初登場時
「お暇ですか?」志貴を捕まえる定番文句

シエル先輩の正体は教会所属の代行者「シエル」。ロアを狩る目的で街に派遣されている。さらに重大な真相——シエル自身がかつてロアの転生体だった過去を持ち、心の中の「ロアの記憶」と戦い続けている。ロアの新しい転生先(志貴)が現れたことで再び戦線に立つ。

「カレが今まで転生した回数は十七回」

胸を刺された志貴を屋敷へ運び命を救う場面が印象的。「遠野くんは黙っていてください。……大丈夫、遠野くんの妹さんなら、きっと遠野くんを助けることができるはずです」

主要台詞
「それから現代まで、『蛇』が転生した回数は十七回。そのことごとくを、アルクェイド・ブリュンスタッドは殺害しています」
「もう、いいから黙っていてくださいっ! これ以上喋ると、遠野くん本当に保たないじゃないですかっ!」
「メルシー! 二日目、五時間目の授業です」知得留先生として

バッドエンドコーナーでは「知得留先生(ちえるせんせい)」としてコスプレで登場し、失敗の原因を解説する。

遠野秋葉 とおの・あきは ヒロイン
読みとおの・あきは
立場ヒロイン / 遠野家現当主
年齢高校1〜2年生程度
遠野秋葉

志貴の妹。遠野家現当主。長い黒髪のお嬢様。凛とした外見の裏に、8年間兄を待ち続けた寂しさを抱える。

「お久しぶりですね、兄さん」8年ぶりの再会
「私、兄さんの心配なんてしてませんっ」照れ隠し

遠野家の血筋には「混血」の体質——定期的に他者から熱(生命力・血)を吸わなければ発作で死ぬ遺伝形質がある。父・槙久も同じで、秋葉もその性質を継いでいる。秋葉ルートでは屋敷の「血の枯渇」事件の犯人が秋葉本人であることが判明する。発作時には「シキ(夜の人格)」と化して獣のような姿に変貌する。

「信じられる。もう、今の鼓動だけで十分だった。この先何があっても私は信じて、兄さんの帰りを待つ事ができると思えた」(秋葉TRUE END)

琥珀ルートでは、志貴に直死の魔眼で討たれる立場となる。「間違えたわね兄さん。今のが私を仕留める最後のチャンスだったのに」

主要台詞
「努力する必要はありません。結果を出していただければそれで結構です」
「分かりやすくいうと召使い、という事です」翡翠の紹介
翡翠 ひすい ヒロイン
読みひすい
立場ヒロイン / 志貴付き侍女
年齢高校生程度
翡翠

遠野家の侍女。志貴付き。メイド服・無表情が代名詞。「使用人の鑑というか、翡翠は聞かれた事以外は何も喋らない」。七夜双子の妹。

「お断りします」志貴の頼みへの0秒応答
「いってらっしゃいませ」毎朝の決まり文句

翡翠は七夜の血筋の生き残り。8年前、屋敷を出る志貴に白いリボンを渡したのは翡翠本人で、「貸してあげるから返してね」の約束を8年間待ち続けていた。

翡翠と琥珀の入れ替わり:現在の「無表情な翡翠」と「明るい琥珀」は、もともとの性格とは逆になっている。志貴が有間家に去った後、翡翠が落ち込んで無口になり、琥珀が翡翠を励ますために「以前の翡翠のように」明るく振る舞い始め、それが定着したもの。

「わたしはもともと、あまり活動的な子供ではありませんでした。ただ志貴さまがいらしたから、精一杯駆け足で志貴さまを追いかけていただけなんです」(翡翠)

つまり外で志貴と走り回っていたのは翡翠であり、琥珀はもともと屋敷内に閉じこもっていた。リボンを渡した「明るかったほうの女の子」とは翡翠のこと。

翡翠ルートでは血の枯渇に苦しむ志貴に自身の血を与え、シキの暴走から姉を庇う。TRUE ENDでは「翡翠は待ち続けた男の子を出迎えて、なんでもない事がただ楽しくて、お互いに笑いあう」という願いが叶う。

主要台詞
「はい、存じております。志貴さまが有間の家に行かれる二年前から、わたしと姉さんは槙久さまに引き取られましたから」
「志貴さま。この事は誰にも言わないでください」血を与えた後
「これで少しはお体が動くようになる筈なんですけど……」
琥珀 こはく ヒロイン
読みこはく
立場ヒロイン / 侍女(翡翠の双子姉)
年齢高校生程度
琥珀

遠野家の侍女。割烹着姿の明るい少女。「お帰りなさい志貴さま」の華やかな笑顔が印象的。家事全般を取り仕切る。七夜双子の姉。

「お帰りなさい志貴さま。どうぞ、今日からよろしくお願いしますね」
「あんまりに遅いから迷っているのかなって心配しちゃってたんですよ」

琥珀ルート(裏ルート)で素顔が暴かれる。遠野槙久から長年にわたって性的な被害を受け続けており、表面の笑顔の裏に深い壊れと復讐心を抱えていた。屋敷で起きていたすべての悲劇——秋葉の発作の悪化、志貴を屋敷に呼び戻した動き——その背後に琥珀の意志がある。

現在の「明るい琥珀」はもともと翡翠が落ち込んだ後、「以前の翡翠のように」振る舞い始めた結果であり、もともとの琥珀は屋敷内に閉じこもっていた(「たった一枚の窓を隔てて遊んでいた俺たちを眺めるだけの毎日」)。

「志貴さん。どうして秋葉さまを好きだと言わなかったんですか?」(琥珀)

TRUE ENDは志貴が意識を閉じる夢のなかで、夏の花畑で琥珀に「おかえりなさい」と迎えられる場面で終わる。

「春は野草。秋は星空。冬は冷たい土だけの故郷。あと、夏は、たしか―――目を奪うような、明るい花。―――そこに、彼女が待っている」
主要台詞
「秋葉さまの言う通りにすれば志貴さんは生きていられます」琥珀ルート
ロア 別名「蛇」 死徒(敵)
読みロア / 別名「蛇」
立場死徒(主要敵)
備考17回の転生を繰り返す死徒

十七回の転生を繰り返してきた死徒。シエルの説明・志貴の中の人格として複層的に描かれる。

ロアは作中で複数の形で現れる。シエルが過去ロアの転生体だった「先代」としての記憶、志貴の中に宿る現在の転生体としての「蛇」、「ダークシキ」と呼ばれる夜の人格。

十七人目の転生先として「遠野」の血筋が選ばれており、志貴がその候補となっていた。アルクェイドはロアを十七度滅ぼしてきたが、十七人目の志貴との対決が決定的な結末を迎える。

主要台詞
「十七人目―――先代の私は、滅ぼされる前に遠野という血筋を候補にあげていた」
「私はここに到達するのに十七回もの死を体験してきたが―――おまえはただの一度だけか」
ネロ・カオス 異名「混沌」 死徒二十七祖(敵)
読みネロ・カオス
立場死徒二十七祖(敵)
異名混沌(カオス)

死徒二十七祖の一人。異名は「混沌(カオス)」。体内に多数の野生の獣を取り込んで戦う特異な能力者。街で連続発生する吸血事件の犯人の一人であり、アルクェイドルートの中盤で姿を現す。

ロアとは別の系統で街を荒らしており、アルクェイドが討伐対象として追う相手の一人。死徒二十七祖の実力を持ち人間では手に負えない存在だが、真祖アルクェイドとの直接対決で打ち倒される。

「さすがは我らの処刑役。現存する死徒二十七祖の経歴なぞ、とうに知り尽くしているというわけか」アルクへ

ネロ・カオスに対するアルクェイドの返答は、月姫の世界観上の重要な補足となる。

「間違わないでネロ。現存している死徒は二十七祖じゃなくて二十八でしょう。貴方たちは『蛇』を同胞と認めていないの?」(アルクェイド)

この一言から、ロアが死徒二十七祖に含まれていない——同胞として認められていない——という組織上の位置づけが読み取れる。「混沌」の名の通り、その能力は体内に取り込んだ獣を解き放って戦う不定形のもので、数や形に法則性がない。直接の台詞は少なく、志貴やアルクの観察描写を通じてその存在感が描かれる。

蒼崎青子 あおざき・あおこ 重要人物(プロローグ)
読みあおざき・あおこ
立場重要人物(プロローグ)
備考魔法使い。志貴に魔眼殺しを贈った

8年前、9歳の志貴が病院を抜け出した野原で出会った女性。自称「魔法使い」。姉から「魔眼殺し」を奪ってまで眼鏡を作って渡した。志貴は彼女を「先生」と呼ぶ。本編開始時点では消息不明。

「あったりまえよ。わざわざ姉貴の所の魔眼殺しを奪ってまで作った蒼崎青子渾身の逸品なんだから」
「それも当然。だって私、魔法使いだもん」
「特別な力は特別な力を呼ぶものなの」
「ピンチの時はまず落ち着いて、その後によくものを考えるコト」別れの言葉
弓塚さつき ゆみづか・さつき 同級生
読みゆみづか・さつき
立場志貴の同級生
備考中学の倉庫の一件を一人で覚えている

志貴の同級生。おっとりした性格。中学2年の冬、体育倉庫に閉じ込められた時に志貴に救われた経験を、本人だけが鮮明に覚えている。「わたし、遠野くんとこうして話せたらいいなって、ずっと思ってた」。志貴は彼女を救った記憶も、中に誰がいたかも覚えていない。

「ね。中学二年生の冬休みのこと、覚えてる?」
「いいの。わたしがそう信じてるんだから、そう信じさせて」
乾有彦 いぬい・ありひこ 親友
読みいぬい・ありひこ
立場志貴の親友・同級生
備考志貴の人生観の供給元

志貴の親友・同級生。学校シーンで頻出する軽口キャラ。「先のことを楽しみにする」という志貴の人生観の供給元。「やっぱり有彦からの受け売り」と志貴が評する。シエル先輩への密かな好意も示唆される。

遠野槙久 とおの・まきひさ 故人(志貴の父)
読みとおの・まきひさ
立場故人(志貴の父)
備考死後から物語開始。志貴を分家に追いやった

志貴と秋葉の父。物語開始時点ですでに故人。一企業のトップ。「たとえ長男であろうと、いつ死ぬかわからない者を後継者にはできん」として志貴を分家に追いやった張本人。

秋葉ルートで志貴が読む手記によって、遠野家の「混血」の体質が明らかになる。槙久自身も同じ発作体質を持っていた。

琥珀ルートでは、長年にわたって琥珀を性的に虐待してきた加害者であったことが暴露される。屋敷のすべての悲劇の根源となった人物。

知得留先生 ちえる・せんせい バッドエンドコーナー解説役
読みちえる・せんせい
立場バッドエンドコーナー解説役
備考シエルのコスプレキャラ。決まり挨拶は「メルシー!」

バッドエンド到達後のコーナー「教えて!知得留先生!」の主役。シエル(Ciel → ちえる)がコスプレで演じているメタ的存在。決まり挨拶は「メルシー!」。失敗の原因を講義形式で解説する。

「メルシー! 二日目、五時間目の授業です。またもやバッドエンドを迎えてしまった薄幸な遠野くんの為のこのコーナー、"教えて!知得留先生!"の時間がやってきちゃいました」

特別ゲストとして「ロア博士(ダークシキ)」が登場する回も存在する。