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ストーリー詳細 — 悠久幻想曲 2nd Album

本作はヒロイン別ルート分岐型ではなく、第三部隊の運営を拠点に各メンバーの個別イベントを消化していく群像・育成型です。表の縦軸(組織サバイバル)と裏の縦軸(秘密結社の陰謀)が終盤で一本に収束します。 ▼詳細を読む はネタバレを含みます。プレイ済み設定をするとアコーディオンがデフォルトで展開されます。

導入 — 崩壊寸前の第三部隊

恩師ノイマン隊長を亡くし、部隊員も団長の直属部隊に吸収されて主人公一人になった自警団「第三部隊」。団長から与えられた猶予は1年だけだった。

種族が共生し魔法が日常に息づく街エンフィールド。街の便利屋であり治安を守る自警団の中で、主人公が率いる第三部隊は、恩師である前隊長カール・ノイマンを失い、メンバーも団長ウィリアム・ベケットの直属部隊へと吸収され、実質的に消滅寸前だった。団長は主人公に「1年の猶予」を与える。街の人々を新たな部隊員として集め、住民の支持を得て翌年の編成会議で存続を認められれば、第三部隊は生き残れる。主人公は相棒の妖精ヘキサとともに、部隊の立て直しに乗り出す。

仲間集めと日常 — 個性豊かな第三部隊

主人公は街の面々を部隊に迎え入れ、住民の依頼と事件をこなしながら1年を過ごす。にぎやかな日常の中で、各メンバーとの絆が深まっていく。

主人公とヘキサは、短気で人情家の武闘派アルベルトとその妹クレア、無気力だが何でもこなすルー、王立図書館の司書イヴ、元・公安局員のヴァネッサ、教会のシスター・セリーヌ、看護見習いのディアーナ、フォスター隊長の娘トリーシャ、酒好きで人懐こい由羅、そして主人公を「お兄ちゃん」と慕う少年リオと少女ローラを、次々と仲間に迎えていく。

劇場の代役、リオが呼んでしまった魔物、魔剣騒動、古代遺跡の調査、黒竜草の採取クエスト、大食いコンテストやミス・エンフィールド、水害やサーカス、カーニバルでのデートや誕生日プレゼント。街の依頼とイベントをこなすうちに、住民たちの第三部隊への信頼が少しずつ育っていく。

各メンバーの秘密と成長

主要メンバーの多くが、出自や過去に秘密を抱えている。個別イベントは「自分は何者か」という問いに主人公が寄り添う物語として描かれる。

イヴ=300番目の人形:イヴの正体は、亡き人形師ルーク・ギャラガーが亡き恋人ヴィオラを模して造り上げた「300番目の人形」だった。自分が人形だと知って苦悩するイヴを、主人公は「イヴはイヴだ」(生まれや素材ではなく、今どう生きているかが本質だ)という言葉で受け止める。

由羅=希少種族ライシアン:奔放な社交家・由羅の正体は、乱獲・密猟の対象となる希少種族ライシアン(獣人)。その希少さゆえに、賞金稼ぎランディ・ウエストウッドに誘拐されかける。

「俺の名はランディ・ウエストウッド。依頼請け負いの賞金稼ぎさ」(ランディ)

ルーは父シモンズに道具のように扱われた過去を、ヴァネッサは「公安局員」という肩書きへの依存を、トリーシャは父フォスターとの確執と出自の秘密(浄化の呪文が本名と一致せず失敗する=養子であることの暗示)を、それぞれ乗り越えていく。リオは感情の昂ぶりから護身獣(魔物)を呼んでしまう体質を、ローラは100年周期で訪れる休眠病を抱えている。セリーヌは自己犠牲と自我の葛藤に、ディアーナは過去の失敗を乗り越えて一人前の看護婦を目指す姿に、それぞれ焦点が当たる。

秘密結社「物言わぬ柱」の陰謀 陰謀

日常の事件の裏で、街に古くから潜む秘密結社「物言わぬ柱」が動いていた。散りばめられた事件が、終盤で一本の線に収束する。

やがて主人公は、街に古くから潜む秘密結社「物言わぬ柱」の存在を知る。組織は合成魔獣(生体兵器)を開発し、ついには評議会を占拠する人質事件を起こす。由羅の誘拐、公安留置場からのメンバー脱走、街に現れる合成魔獣。点と点をつないだ主人公は、これらすべてを裏で操っていたのが自警団団長ウィリアム・ベケット本人ではないかと疑いはじめる。

「俺と団長が…裏の組織『物言わぬ柱』のメンバー」(ロビン)

元同僚ロビンは団長に利用されて組織に加担していた。かつて組織の幹部だったトラヴィスは、合成魔獣という非道な路線に反対して組織を離れていた。

「そんな傾向が気に食わないから俺は組織の幹部を辞めちまった」(トラヴィス)

ヘキサとの別れ 別れ

相棒の妖精ヘキサは、契約期間1年の使い魔だった。期限が来れば、彼女はカードへ再封印されて姿を消す。

陰謀が動く一方で、主人公の傍らにいたヘキサに別れの時が近づく。ヘキサは魔術師組合から召喚された契約期間1年の使い魔であり、期限が来れば強制的に魔術師組合のカードへ再封印される運命だった。1年が満ちたヘキサは、仲間たちに見送られて姿を消す。主人公は「失って初めてその大切さに気づく」孤独を噛みしめる。物語後半は、ヘキサがいなくなった後の主人公が、彼女と過ごした1年を回想する形で語り直される構成になっており、この別れの喪失感が全体の情緒的な軸となっている。

団長告発と、二つの判定 クライマックス

主人公は団長の告発に踏み切る。それは、ライバル組織である公安に自警団の内部捜査を委ね、自警団そのものを解散に導きかねない賭けだった。

主人公は評議員テイラーを通じて、団長ベケットの告発に踏み切る。この告発は、ライバルである公安維持局に自警団の内部を調べさせることを意味し、自警団そのものの解散を招きかねない危険な賭けだった。それでも主人公は、恩師ノイマンの「自分が正しいと信じたことを最後までやり遂げる」という教えに従って決断する。公安の実直な捜査官ラーキンが、団長告発の捜査を担当する。

クライマックスの編成会議では第三部隊の存続可否が判定され、続いて評議会が公安と自警団の一本化(どちらか一方の解散)を裁定する。団長ベケットは、告発を受けながらも大口スポンサーのショート財団と手を切り、自警団を評議会傘下の公的機関にする策で組織を救おうとする。

一部の結末では、団長は自ら「物言わぬ柱」の首領であったと自白する。街の軍事国家化を目指して合成魔獣開発を進めた末に暴走したと語り、責任をとって団長職を追われ、南方の紛争地域へと姿を消していく。主人公の告発が正しかったことが証明される結末である。

エンディング一覧

エンディングは「編成会議(第三部隊の存続可否)」と「一本化問題(自警団と公安のどちらを残すか)」の評議会判定の組み合わせで分岐します。以下は内容からの分類です。

系統判定の組み合わせ結末概要
明るい第三部隊 存続 + 自警団存続・公安解散第三部隊は認められ、自警団も生き残る。もっとも明るい結末。
中間自警団に公安を併合/3条件付き存続自警団が公安を吸収、あるいは団長引退・評議会傘下化・自警任務専念の3条件付きで存続し、団長は失踪する。
保留結論先送り一本化の結論が先送りされ、翌年も両組織の競争が続く。
苦い第三部隊 解散/公安に自警団を併合第三部隊が解散して主人公は他部隊へ配属、あるいは自警団が公安に吸収され、数十年の歴史に幕を下ろす。

本作は主要人物の死亡分岐のない全年齢のコミュニケーション/育成作品で、負の結末は「組織の解散」という政治的敗北として描かれます。