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ストーリー詳細 — DESIRE完全版

本作は分岐ルート選択型ではなく、順次進行する3シナリオ構成。プレイヤーはアル篇クリア後にマコト篇、両方クリア後にCorrupt Spiral終章(マルチナ篇)に進む。 ▼詳細を読む はネタバレを含みます。 プレイ済み設定をするとアコーディオンがデフォルトで展開されます。

共通プロローグ詩

本編のオープニング、Corrupt Spiral章の冒頭、終盤にも反復される本作の主題詩。最終的にこれがマルチナ自身の内的独白であったことが判明する。

「人はどこから来てどこへいくの‥‥。」
「この悠久の螺旋から助け出してくれるのは、誰?」
「私を助けてくれる、あの人は‥‥‥‥‥‥。」

Albert Scenario(アル篇) 単独END

新聞記者アルバート・マクドガル視点。1990年代某年7月、《デザイア》取材で来島し、浜辺で発見した記憶喪失の少女ティーナとの邂逅から、施設の闇へと巻き込まれていく。

序盤(来島〜ティーナ保護):機内でアルは謎の女性カズミと出会い、「これから行く《デザイア》は、もっと物騒だ」と忠告される。「いつ物騒になるのか?」の問いに「‥‥すぐに、よ」とだけ返される——物語の運命予告。到着したアルは飛行場整備士長シルビア・ブラザーと顔合わせし、浜辺で記憶喪失の少女ティーナを保護する。続いて教授秘書レイコ・クサナギ制御室担当シェリル、医療助手エレナメディカルセンター責任者ドクター・ゲーツ、そして恋人で技術主任のマコトとの再会。マコトの護衛役の大男カイルとは初対面でアルがノックアウトされる。

中盤(事件の連鎖):研究所では総監督マルチナ・ステラドヴィッチ教授が反応装置の研究を主導。アルが「B兵器」について質問するとマルチナは答えようとするがカズミに制止される。受付クリスは薬物使用の兆候を見せ、夜の宿舎前でカズミとクリスの密室口論が盗聴される。やがてクリス殺害事件発生——カズミが手を下したと示唆される。レイコもまた装置事故を装って殺害される(実行犯はエレナ。ゲーツの指示)。シェリルはアルに惹かれ、密かに想いを寄せ始める。

終盤(爆破とクライマックス):第1格納庫が爆破され、アルが容疑者として疑われる事件が発生。カズミと対面したアルはカイルに殴打されて意識喪失、目覚めるとカズミが瀕死で発見される。シルビアと共に第2格納庫へ逃げ込んだアルは、最終便で島を出る前にティーナを託す約束を交わす。だが研究所内で異変を察知したティーナを追って球体ドーム(反応装置内部)に踏み込んだアルは、瀕死のグスタフと遭遇する。装置が暴走し、ティーナがアルを助けるためにドアを閉鎖して自身は装置の光に呑まれる。

「ごめんなさい、アル。でも、こうする他あなたを助けられない!」
「でも私信じてる‥‥いつかまたきっと、会えるような気が‥‥。」
— ティーナ、装置に呑まれる直前
「いつかじゃない! 今だよ!! 早くここを開けろ!!!」
— アル、ティーナを失う直前の絶叫

エンディング:アルが意識を取り戻すとマコトが救助している。だがアルにはティーナと共に過ごした6年間」の記憶がある——「誰もいない《デザイア》で、ティーナと一緒に、6年も‥‥」と。マコトは錯乱と告げる。装置はシェリルが収束させて爆発を回避。2年後、アルは新聞社を退社、シルビアとシェリルを助手にティーナを世界中で捜し続ける生活へ。「あの子は言った。またきっと会えると‥‥‥‥あの子はウソをつくような子じゃないんだ。きっと会えると言ったんだ、きっと。」

アル篇では「ティーナとは誰か」「なぜマルチナは黒幕的に振る舞ったのか」「グスタフとは何者か」が一切明かされないまま終わる。プレイヤーは謎を抱えたままマコト篇へ進む。

Makoto Scenario(マコト篇) 単独END

アル篇クリア後に解放。同じ7月の数日間を、技術主任マコト・イズミ視点で再演する。研究者の内面・施設の裏事情・装置開発の真相が暴かれる。

プロローグ:1990年代某年6月1日、研究職員ジョアン・ロイド装置事故で死亡。マコトは装置の危険性を進言するが、ステラ教授は「火災の惨事を憂いて、火それ自体を否定するようなものよ」と論理的に反駁し研究続行を宣言する。マコトはこの時点から装置への懐疑を抱える。

マコトの内面と暗い関係:マコトは早朝の独白で「フフ、知的探求心というのは、究極のエゴイズムかもしれないわね」と自己を分析する。護衛役カイルとの間には薬物・性的隷属の暗い関係が描かれる。カイルは粗暴な大男だが、マコトと深い愛憎で結ばれている。一方、医療助手エレナがマコトに「レイコの調査をやめさせなさい」と肉体的脅迫を伴う警告を出す——エレナの真の顔が垣間見える瞬間。

レイコの死と装置事故:マコトの親友レイコが装置事故を装って殺害される。マコトは絶望しながらも装置の構造に踏み込んでいく。

カイルとの愛憎:マコトのプライベートルームで、カイルとの濃密な肉体関係が描かれる(口腔・後背・絶頂シーン詳細)。これはマコトが闇落ちと服従の中で唯一手放さない関係性として描かれる。

終盤クライマックス:反応装置内部で、ゲーツティーナアルを殺害しようとする。マコトはゲーツを突き倒してアルを救出。カイルがゲーツを討って装置に投棄するが、ゲーツの銃撃でカイルもまた致命傷を負う。

「あなたを置いてなんか、いけないわよ!」
「お願いよ、私何でもするわ‥‥あなたの言うことなら何でも聞く! 何をされても構わない。もっと虐めて! だから‥‥。」
— マコト、死にゆくカイルへの懇願
「俺の名前を出せば大丈夫だよ‥‥10分しか着陸しない、さっさと行けったら。」
「人生最後の楽しみだな、死ぬ瞬間ってのは‥‥一生に一度しか‥‥味わえない‥‥。」
— カイル、絶命直前

エレナの真相:カイルの死後、エレナがマコトに告白する——「私はいま、40を過ぎているわ」。装置による若返り/延命の真相、ゲーツが追求していた「人間の究極進化」思想が明かされる。「ドクターは、あれこそが人間本来あるべき姿だとおっしゃっていたわ。あれこそが進化した究極の人間なのだと‥‥」。エレナはレイコ・カズミ殺害の実行犯であったことも告白し、装置真相を記録した本物のデータディスクをマコトに託す。マコトは「フフ、知的探求心‥‥もっともエゴイスティックな欲望ね」と、エレナの告白と自分の独白を重ねる。

エンディング:マコトはステラ教授から託されたお守りに隠されたICカードのデータを使って装置制御に成功。シェリルが制御室で装置を収束させる。2年後、マコトはステラ教授の研究を継ぐべく《デザイア》総監督として赴任を決意する——「私はやるわ‥‥私自身のために‥‥。そして、それが恐らく、私の運命‥‥‥‥‥‥」。

マコト篇では「ゲーツの黒幕性」「エレナの正体」「装置の真の意図」がほぼ判明する。だがマルチナ自身の動機・ティーナの正体・グスタフの位置づけは依然として謎のまま。Corrupt Spiral終章へと続く。

Corrupt Spiral 終章(マルチナ篇) 真エンド

アル篇+マコト篇両方クリア後に解放される真の終章。本作最大の真相マルチナ=ティーナがここで開示される。

過去回想:主題詩が再掲された後、マルチナの過去回想が描かれる——「熱い‥‥‥‥」「ママ‥‥熱い‥‥熱いの‥‥‥‥」と声を上げる幼いティーナを目の前で失う場面。

「ティーナ! 離しなさい、あそこにはまだ私の‥‥ティーナが!」
「グスタフは、グスタフはどこ!?」
「臨界点を突破しました」
— テオドラ研究所事故の瞬間、実娘ティーナを失うマルチナ

テオドラ研究所事故では実娘ティーナ(マルチナがミドルネーム「ティーナ」から命名した我が子・公式記録145cm/35kg)が本当に死亡している。一方、夫グスタフは事故で死亡したと公表されたが実は偽装死で生き延びていた(後にゲーツ/グスタフとして物語に再登場)。世間向けの公式記録「娘ティーナと夫グスタフが事故死」のうち、娘の死は事実、夫の死だけが偽装——この二重構造が物語全体の隠された前提となる。

装置内のマルチナとティーナ:反応装置内部、マルチナがティーナと2人で歩きながら計画を告げる場面から終章は始まる。

「フフ、こんなに純真無垢な子が、悪魔に魂を売るようになるなんて、いったい誰が想像できるのかしら‥‥‥‥。」
「これからね、あなたには生まれ変わってもらうの」
「永遠ともいえる時間の呪縛を逃れるため‥‥‥‥次元の壁を越えて、アルに出会うために‥‥‥‥」
— マルチナ、ティーナへ計画を告げる

ティーナアルの来訪に気づき走り出す——「アルぅーーーー!!」。アルが装置内部に侵入してマルチナを糾弾する。マルチナはアルの糾弾の度に内心独白を重ね、「なぜ‥‥‥‥なぜ彼に、そこまで言われなくてはならないの‥‥?」「私は‥‥‥‥私は‥‥‥‥」と涙を流す。

グスタフの再登場:瀕死だったグスタフ(=偽装死で生き延びていた夫)が意識を取り戻し、「マルチナ、きさま、最後になって裏切ったな」と告発。マルチナは銃を抜き、「ここまで来て‥‥運命には逆らえなかったわ」と独白しながらグスタフを撃とうとして撃たれて装置に転落する。

マルチナの遺された手紙:転落直後、マルチナが過去の自分宛に書いた手紙が朗読される——

「ティーナへ
この手紙をあなたは、私の本棚で見つけたのでしょう。好奇心旺盛なあなたなら、きっとこれを読むものと確信しています。
心して読みなさい。そして慎重に考えるの。
あなたとアルは近いうちに、大きな危険にさらされることになる。
だけど不安に駆られる必要はないわ‥‥
2人が助かる可能性は、あなたのアルに対する想いが、どれだけあるかに掛かっていると言っても、過言ではないわ。
その結果、彼とは別れ別れになってしまうかもしれない‥‥でもそれは一時的なこと。
きっとまた会えるわ。そう信じ、勇気をもって対処なさい。
あなたが、アルを愛しているのなら、その気持ちに従って行動するの。
アルを信じて、自分を信じなさい‥‥‥‥
装置の異常出力のため、空間位相が大きくずれてしまうでしょう。
そしてあなたはどこか、言葉も通じない異国の地で目覚める。
そして、1人の男と出会うことになる‥‥
その男は科学者で、ティーナの知識と知的探求心を、きっと気に入ってくれる。
あなたはそこで一生懸命勉強して、研究をして‥‥そして‥‥‥‥
そして、再び《デザイア》へやってくることになる。
その時に、また会えるわ。アルに‥‥‥‥
そこでどうするのか、運命を切り開くのはあなた自身‥‥
がんばって‥‥可愛いもう1人の私‥‥‥‥
マルチナ・ティーナ・ステラドヴィッチ より
⚡ プレイ体験上の最重要ポイント — 署名による真相開示

本作は「マルチナ=ティーナ(同一存在)」という真相を、この手紙の最終行の署名「マルチナ・ティーナ・ステラドヴィッチ より」によって読者に初めて開示する構造になっている。

  • 作中、マルチナの公式肩書きは終始「マルチナ・T・ステラドヴィッチ教授」と表記され、「T」が何の頭文字かは曖昧化されている。読者は「ミドルネーム不明」として読み流すよう誘導される。
  • 一方、アルが浜辺で保護した少女は「私はティーナ」と名乗る。この時点では「ティーナ」という名前と「マルチナ・T」の「T」を結びつける根拠がない。
  • C篇終盤、マルチナが過去の自分宛に書いた手紙が朗読され、最後の署名で初めて「T=ティーナ」が明かされる——マルチナの「T」がティーナの頭文字であることが確定し、二人が同一存在であることが読者に開示される。
  • マルチナがアルに見せ続けた既視感のような態度(「あなたが初めて《デザイア》へ来たとき、涙がこみ上げてきた」)、ティーナの記憶喪失、テオドラ事故での夫グスタフの偽装死——すべての伏線がこの一行の署名で同時に解ける設計になっている。

本作のプレイ体験はこの署名に向かって構築されており、感想・考察を語る際の最重要ポイントとなる。

真相の構造:これによって以下の真相が確定する。

  • ティーナ=マルチナと同一存在の異なる時間相(装置作用で若返った姿の自分)。マルチナのフルネームは「マルチナ・ティーナ・ステラドヴィッチ」——ティーナはマルチナのミドルネームであり、浜辺の少女ティーナはマルチナ自身の若い時間相にあたる
  • マルチナは過去のある時点で装置に巻き込まれて時空を越え、過去世界の浜辺に若い肉体で漂着し、記憶を失った状態で発見されて研究の道へ進んだ。その後現在の研究責任者となるまで成長してきた
  • そしていま、未来の自分(マルチナ)はループ全体を継続させる中継点に立っている——ティーナとアルを異次元《デザイア》へ転送し、自身も装置に呑まれて若返り、数日前の浜辺へ戻ることで物語冒頭の「浜辺のティーナ」となる
  • 夫グスタフはテオドラ研究所事故で偽装死状態となり、その後別機関に潜伏してマルチナの研究を妨害し続けてきた人物
  • テオドラ研究所事故での実娘ティーナの死は事実(マルチナがミドルネームから命名した実子)。「夫グスタフも事故死」という公式記録のうち夫側のみが偽装で、両者が共有してきたカバーストーリーになっている

マルチナの最後の独白:

「あぁ、アル‥‥‥‥。」
「あなたが初めて《デザイア》へ来たとき、涙がこみ上げてきた‥‥‥‥。」
「もう1度会えて、嬉しかったのよ‥‥‥‥。」
「私がティーナだと、あなたに言いたかった‥‥‥‥。」
「アルっ! 私は‥‥‥‥‥‥」
— マルチナの最後の独白

真エンド:最後に浜辺で目覚めた少女がアルに「私はティーナ‥‥‥‥」と名乗る——A篇序盤の保護シーンとほぼ完全同一の場面。冒頭の物語にループして帰着する構造。

to be continued ... forever

DESIRE 〜 Corrupt Spiral 〜 ・・・ END

「to be continued ... forever」の英文が真EDの直前に表示され、永遠に繰り返される悠久の螺旋Corrupt Spiralが物語の真の構造として明かされる。サブタイトル「背徳の螺旋/Corrupt Spiral」が、二重の意味——「マコトの繰り返される性的隷属の螺旋」と「マルチナ=ティーナの永遠ループ」——として回収される。

エンディング一覧

本作は分岐型ではなく単線進行の3シナリオ構成。明示的なバッドエンド分岐は確認されず、各シナリオの最後に1つずつのエンドが用意されている。

エンド名 種別 到達条件 結末概要
Albert Scenario END 単独END アル篇を最後まで進行 アルがティーナを失って装置事故から生還。「6年間ティーナと2人で過ごした」記憶を抱え、2年後フリー記者として世界中を捜索する生活へ。
Makoto Scenario END 単独END マコト篇を最後まで進行 マコトがゲーツ・カイル・レイコを失いつつ装置を制御。マルチナのお守りに隠されたICカードのデータが鍵となる。2年後《デザイア》総監督として赴任。
Corrupt Spiral END 真END アル篇+マコト篇クリア後に解放 マルチナ=ティーナ同一性が暴かれ、ティーナはアルと再会するため異次元《デザイア》へ、マルチナ自身は若返って浜辺へ送られる。「to be continued ... forever」、永遠ループに帰着。

※ PC-9801原作にはクリア後「アナザーストーリー」が追加収録されていたが、Windows完全版以降には未収録。

おまけ:ティーナのループ構造を整理する

マルチナ=ティーナ=同一存在」を真面目に追うと年齢の整合性で混乱しやすい。簡潔に整理しておく。

「ティーナ」は2人いる

実娘ティーナ マルチナとグスタフの実娘。テオドラ研究所事故で実死亡。
浜辺の少女ティーナ マルチナ自身が装置で若返って戻ってきた姿。本作開始時にアルが発見するヒロイン。

同名なのは、マルチナが過去世界で実娘を出産した際、自分のミドルネーム「ティーナ」を娘に命名したため。

ティーナの主観時系列

アルは12〜13歳と評しており、マルチナの年齢は作中「不詳」と明記されているため、年齢は推定値。

物語上の時間 年齢(推定) 出来事
物語開始 12〜13歳 DESIRE浜辺に漂着、アルに発見される(A篇序盤)。正体はマルチナが装置で大幅に若返って送られた姿。
本編進行中 12〜13歳 A篇/B篇/C篇のイベント。大人マルチナと同じ1990s DESIREに並存する。
C篇終盤 12〜13歳 装置イベント。アルとティーナが異次元DESIREへ転送。同時にマルチナが装置で若返り、数日前の浜辺へ送られて物語開始のティーナとして登場(ループが閉じる)。
異次元DESIRE 6年間 10代後半まで アルと無人DESIREで同棲生活。マルチナの書庫で猛勉強し、超人的知識を身につける。
グスタフ来襲 10代後半 アルと引き離され、20年ほど前の過去世界へ転送される。
過去世界 20年ほど 10代後半〜大人 グスタフと結婚。実娘ティーナを出産(ミドルネーム「ティーナ」を命名)。実娘はテオドラ研究所事故で死亡。研究者として成長。
マルチナ赴任 大人(年齢不詳) DESIRE総監督として着任。アルと再会するがアルは正体に気づかない。
C篇終盤(再び) 大人(年齢不詳) グスタフに撃たれて装置に転落。装置の作用で自身が大幅に若返り、数日前の浜辺に到着する——これが物語冒頭の12〜13歳ティーナそのものになり、ループが閉じる。

ティーナの年齢推移

期間・出来事 所要時間 年齢の変化
異次元DESIREでアルと同棲 6年間 12〜13歳から10代後半へ
過去世界でグスタフと結婚・研究 20年ほど 10代後半から大人(研究者)へ
装置による若返り(C篇終盤) 一瞬 大人から12〜13歳へ(ループ起点に戻る)

残る疑問

そもそも最初の12〜13歳ティーナはどこから来たのか?

ループ全体を辿ると、ティーナ/マルチナの主観時系列は「12〜13歳→10代後半(異次元)→大人(過去世界)→装置で若返り→12〜13歳」と循環する。しかし、この円環の「最初の12〜13歳のティーナ」がどこから生まれたのかは作中で語られない。装置による若返り+時空越えがループを成立させているが、このループ自体の起源は不明のまま放置されている。

本作はこの問題に解答を与えず、「to be continued ... forever」という英文だけを残して幕を閉じる。誰かが最初に存在しなければループは生まれないはずだが、その「最初の誰か」は永遠に語られない——これが本作のループ構造に残された最大の謎である。