キャラクター詳細 — EVE burst error
二人の探偵天城小次郎と法条まりなが並走する物語の登場人物詳細。 御堂真弥子の正体([μ-101])・桂木源三郎の偽装・シリアの出生・アクアの血縁などを含む全ネタバレ記述。
| 読み | あまぎ こじろう |
|---|---|
| 立場 | Aルート主人公・私立探偵 |
| 所属 | あまぎ探偵事務所 |
基本プロフィール
港湾の倉庫街に居を構える「あまぎ探偵事務所」所長。20代後半〜30代前半。家賃はほぼゼロだが依頼人もほぼゼロで、頭痛薬を切らしてはぼやく日々。長髪で、船上では正体を隠すために髪をアップにしてオールバックに変える。愛銃はグロック22カスタマイズ——トリガー前面にレーザーサイトを取りつけた近距離射撃用で、本人いわく「基本は威嚇用、撃つときは足を狙う」。元恋人は桂木弥生で、3か月の別離期間を経て物語中に復縁する。
性格・思考
軽口・自虐・男尊女卑風の冗談で武装するタイプだが、内実は弱者を放っておけないヒューマニスト。一人称は「俺様」と「俺」を併用する。論理的思考は得意で、まりなとの応酬では数学的帰納法を持ち出す場面もある。風呂上がりにスッポンポンになる場面が何度もあり、変質者扱いされるとムキになるいじられキャラ的側面も持つ。
序盤〜中盤の役割
12月2日深夜、事務所の床に倒れていた金髪の小娘(後のプリシア)を拾い、ベッドを譲って自分はソファで寝る。翌朝、ルポライターの茜が持ち込んだ孔邸の絵画捜索依頼を受託、紹介料50万円を毟られる。情報屋グレンに調査を依頼すると絵画は「二束三文のクズ品」と判明。元恋人の弥生・所員二階堂とのライバル関係、エール外国人学校図書館での氷室恭子との接触、自宅に侵入してきたシリアと「賭け」のH関係を結ぶ修羅場——彼の周囲で次第に糸が縒り合わさっていく。
後半・真相
「孔」と名乗って依頼してきた男はディーブ(旧情報部次長)の偽装で、本物の孔は外国人学校校長として既に協力者だったが応接室で殺害されていた——という衝撃の事実を中盤で把握。さらに終盤、真弥子に取り憑く前国王の意志が「テラー」を僭称し連続殺人を犯していた構造に到達する。
トリスタン号の機関室では真弥子と二人で篭城することになり、彼女から「結婚して」と告白されて承諾。その後の船倉密室で4本の酸素ボンベを共有しての脱出戦の末、真弥子の自己犠牲を看取り、まりな・プリシアと共に救出される。物語の終わりでは弥生のもとへ帰ることが含意される。
印象的な台詞
他キャラとの関係
弥生=元恋人→現恋人。プリシア=拾った娘で「親代わり」のような立場。真弥子=船上の婚約者。シリア=賭けのH関係を持ったが、彼女は実は弥生の異母妹であり、二人ともそれを知らないまま物語が進む。桂木源三郎=師匠。まりな=船上で再合流するライバル兼共闘者。グレン=金で繋がる情報屋。
| 読み | ほうじょう まりな |
|---|---|
| 立場 | Bルート主人公・1級捜査官 |
| 所属 | 警察庁某機関 |
基本プロフィール
警察庁某機関の1級捜査官、エリート。20代後半。本部内で階級剥奪期間を経験するが、「公僕」のプライドを失わない。愛銃は古いベレッタで、御堂に「手入れをしたのは1か月前か、2か月前か」と指摘されるほどメンテは適当だが、射撃成績は特A。弥生とは幼馴染、本部長と上下関係、桂木源三郎を「オジサマ」と呼んで慕う関係。
性格・思考
表面はサバサバとした口調、内面は寂しがり屋・恋愛体質。「私って、ほれっぽいのかな」と自覚する場面がある。仕事では公僕としての厳格さを保つが、恋愛になると後先考えずに突っ走る。弥生の前では幼馴染の顔、本部長の前では人質ジョークを飛ばす道化、オジサマの前では女の顔——三層の人格を相手によって使い分ける。
序盤〜中盤の役割
本部から「御堂真弥子の護衛」任務を受け、エール外国人学校に派遣される。その過程であまぎ探偵事務所に潜入し、御堂大使のレベル7書類を発見、長髪の不法侵入者(小次郎)の腕の確かさを認識する。本部長とは家族のような上下関係を保ち、廃ビル・プールサイドで「鈴木源三郎」と名乗る初老の紳士と関係を結んでいく。香川に追い詰められた際は、本部長を人質に取る茶番劇を演じて切り抜ける。
後半・真相
プールサイドでの濃密な時間の後、「鈴木源三郎」が戸籍上存在せず、桂木源三郎本人であることを見抜く。弥生の母代わりとして弥生の写真を彼の部屋で見たことがあるという伏線が回収され、この恋愛が「一過性で終わる前提の最後の夜」であったことを互いに認める。
本部長から携帯通信で「《テラー》=旧情報部実行部隊」の真相を告げられ、御堂大使を逮捕拘束する公務へと突入。船上の第2機関室では桂木源三郎とシリアの最期を看取る。船倉4人篭城で真弥子の自己犠牲を体験。トゥルーエンドでは公僕として復帰し、弥生・プリシアとの友情を保ち続ける含み。
印象的な台詞
他キャラとの関係
弥生=幼馴染、姉妹のような関係。真弥子=護衛対象から友情へ。プリシア=船上で連帯した戦友。桂木源三郎=「オジサマ」、最後の恋愛対象。本部長=信頼する上司/いじり倒す相手。香川=内部の敵対者。シリア=船上で対立から共闘へ。
| 読み | かつらぎ やよい |
|---|---|
| 立場 | ヒロイン・桂木探偵事務所所長 |
| 関係 | 小次郎の元恋人・源三郎の娘 |
基本プロフィール
桂木探偵事務所所長。父・桂木源三郎の業界基盤を引き継いだエリート。小次郎の元恋人で、物語中に復縁する。まりなとは幼馴染、姉妹のような関係。「形のいい胸」と本人弁。船上ではドレスを着用するシーンもある。
性格
気が強く負けん気が強いが、人一倍寂しがり屋——これは父・桂木源三郎自身が船上で語る娘評。「私‥‥すごく嫉妬深いから‥‥」と自覚する程度には嫉妬深く、「ささやかれただけで」「彼が謝りに来たって思いたい」とウブな面も見せる。早くに母を亡くしたため父との関係はベッタリだったが、思春期以降疎遠になっていた。
序盤〜中盤の役割
所員の二階堂が「Mへ至急連絡を乞う」のメモを残して殺害される事件で揺れる。まりなに「彼(小次郎)が謝りに来た/ヨリを戻したい」と恋愛相談を持ちかけ、自分の弱みを親友にだけは曝け出す。小次郎との関係はAルート中盤で復縁し、後半でついに身体的にも結ばれる——その場面の只中にプリシアが乱入し、「下半身むき出しで、言う言葉か!」の名場面が成立する。
後半・真相
父・桂木源三郎が偽名で生きていたことを知らないまま物語の終盤を迎える。父は第2機関室の事故で水没死し、最後の言葉は「弥生‥‥‥‥やよいぃぃぃぃぃぃっ!!!」——会えなかったもう一人の娘の名前を叫んでの窒息死。シリアが異母妹であることも本人は知らないまま終わる。彼女のもとへ「父が生きていた」事実をまりなが伝えるかどうかは含みのまま閉じられ、読者は物語の外で彼女の今後を想像することになる。
印象的な台詞
| 読み | みどう まやこ |
|---|---|
| 立場 | 鍵ヒロイン |
| 正体 | [μ-101]有機ヒューマノイド / 前国王の意志体 |
基本プロフィール
エルディア大使・御堂一の娘(戸籍上)。エール外国人学校2年生。綺麗な黒髪のロングヘア。瞳の色は金茶色——ということになっている。「糖尿体質」と称してインシュリン注射を毎日打つ姿が、護衛役のまりなに目撃される。
性格(表層人格)
ぶしつけで失礼で下品なまりなには最初は反発し、「真弥子ちゃんって、馴れ馴れしく呼ばないでくれますっ?」と突っ撥ねるが、やがて姉のように懐いていく。「人並みに生活して、人並みに恋をしたい‥‥みんなと一緒に笑いたい、一緒に喜びたい」と切実に願う、真っ直ぐで悲劇的な少女。
序盤〜中盤の役割
暴漢に襲われた際に長髪の男(小次郎)に助けられ、シリアに拉致されかけた際にはまりなとオジサマに救出される。父に頬を打たれる場面では「私が何かしたの?」と泣き崩れる。日記章では繰り返し恐い夢を見る——「暗く深い海底に、ただ独り囚われる人魚姫」が自分だ、と。アクアとプリシアの密談を立ち聞きし、「私は‥‥なに?」と問うた瞬間から、彼女の世界は壊れ始める。
真の正体 — [μ-101]
急速培養型有機ヒューマノイド「[μ-101]」。プリシアの遺伝情報を元に培養液中で短期間で成長させた肉体(実年齢1歳)に、前国王(プリシアの父・反王権派に追われていた暴君)の意志を植え付けた存在。表層人格「真弥子」は約1年分の経験+アクアの僅かな記憶をベースに構築されている。インシュリン(実体は細胞安定剤)が効いている間は表層人格、切れると内部人格=前国王が浮上する。瞳の色は本来プリシアと同じ青と金のオッドアイで、コンタクトで隠している。
前国王の意志体としてストールマン=孔・二階堂・ディーブ・アクア・そして父である御堂一さえも、すべて「真弥子」自身の手で殺害していた——という事実を、彼女は終盤の御堂大使の告白で知ることになる。
船倉密室の自己犠牲
4人の酸素ボンベが3本に減った船倉密室で、自分のボンベを譲り、海中に身を投げる。最年少にして最も泳ぎが達者な彼女は、自ら救援隊を呼び戻すために飛び出した後、戻って来なかった。トゥルーエンドでは「眠り」につき、エルディアが総力をあげて彼女の脳細胞修復と復活を目指す——1年後か100年後か、目覚めの時を待ちながら。
印象的な台詞
他キャラとの関係
プリシア=遺伝子上の双子・反王権派の真の女王。アクア=実姉、自分の正体を知っていた人物。御堂一=戸籍上の父、自分(前国王)の忠臣。小次郎=船上の婚約者。まりな=護衛、姉のような友。
| 読み | ぷりしあ くらいむ |
|---|---|
| 立場 | エルディア共和国次期女王 |
| 属性 | 反王権派の筆頭 |
基本プロフィール
エルディア共和国の次期女王。真名はプリシア=クライム。小次郎の事務所では「プリン」「プリンセス」と呼ばれる金髪少女として登場する。金髪、金色と水色の左右違いの瞳。当初は薄汚い小僧の格好で変装していたが、本来の姿は美しい王女である。
性格
当初は風呂嫌い・無口・盗み食いの「ガキんちょ」状態で小次郎を呆れさせるが、正体を表すと丁寧語の凛とした王女に切り替わる。小次郎への淡い恋心を抱くが、自身の地位ゆえに諦める。反王権派の筆頭であり、エルディア共和国の改革を主導する政治的シンボルでもある。
序盤〜中盤の役割
5万ドルの賞金首として闇市場に流れ、小次郎の事務所で頭痛薬を盗み、ベッドを譲ってもらう。風呂場で素っ裸の小次郎に遭遇して気絶するシーンは本作屈指のコメディ場面。アクアとは政治的同志、シリアは身辺護衛、まりなは船上戦友という関係。
後半・真相
自身の即位の障害を排除しようとする御堂・前国王(真弥子内部人格)と対峙。アクアと密談し、真弥子について「いま生きていてはいけない悪しき亡霊」と語る場面を、当の真弥子に立ち聞きされてしまう。戴冠式で正式に女王となるが、即時にトリスタン号の爆発に巻き込まれて船倉密室を経験する。真弥子の最期を看取った後、トゥルーエンドでは女王として真弥子の罪を償いつつ統治を始め、彼女の復活を目指す。
印象的な台詞
| 読み | しりあ ふらっと |
|---|---|
| 立場 | エール外国人学校教師(カバー) |
| 正体 | 旧エルディア情報部スパイ・桂木源三郎の娘 |
基本プロフィール
エール外国人学校教師。「やたらとオッパイの大きな女」と小次郎に評される長身の美女。表向きは語学教師の顔だが、本心は別の場所にある——という気配を、最初の登場シーンからすでに漂わせている。
性格
スパイらしく多面的、本心を見せない。父との関係について「親らしいことなんて、ひとっつもしなかったくせに‥‥」と零す瞬間がある。「胸のことは言わないで頂戴。」が口癖の冗談スタイルを保ちつつ、要所で鋭利な刃物のように動く。
序盤〜中盤の役割
真弥子をかばっていたが、表向きは王権派から命じられて真弥子を拉致する。小次郎の自宅に銃を持って侵入し、そこから賭けの末に身体の関係を結ぶ場面はAルート屈指の修羅場——直後に弥生が乱入するからである。
後半・真相
裏の正体は旧エルディア情報部のスパイ。さらに桂木源三郎の実娘であり、弥生の異母妹である——という血縁が物語の終盤で明かされる。父との二重スパイとして情報部に潜伏していた。
船上の第2機関室で御堂の銃弾を受け、桂木の腕の中で出血死する。最後の願いは「私のお姉さんのこと、聞かせて」。一度として「父らしいこと」をしてもらえなかった父の腕の中で、会ったこともない姉・弥生の物語を聞きながら、「行って‥‥桂木、あなたも行くのよ‥‥」と父を逃がそうとする。彼女は最後まで父を「桂木」と呼んだ。
印象的な台詞
| 読み | あくあ ろいど |
|---|---|
| 立場 | エルディア共和国首相 |
| 正体 | 前国王の側室の娘・真弥子の実姉 |
基本プロフィール
エルディア共和国首相。チャイナドレスを着こなす、綺麗な大人の女性。改革派、プリシア即位の後ろ盾。「公式な場以外では『アクア』でいいわ」と砕けた口調で小次郎・真弥子に親身に接する。政治家として冷静、私的にはあったかい——という二面性のバランスが取れた、本作の数少ない「真っ当な大人」。
序盤〜中盤の役割
闇市場系のクラブ「Loop」近くの喫茶店で小次郎・グレンと議論を交わす。真弥子に対しては姉のような優しさで「あなたの意志で選びなさい」「後悔だけは、してはいけない」と諭す。
後半・真相
真の出生は前国王の側室の娘=真弥子(=μ-101の表層人格モデル)と血を分けた姉。母親は堕胎を拒否して逃亡し、爆弾テロで殺された——という壮絶な過去を抱える。「女の子はすくすくと育って、いまや一国の首相にまでなったわ」という台詞は、第三者を装って真弥子に自分の正体を伝える瞬間でもある。
バスルームで真弥子(内部人格=前国王)に喉を一突きされて殺害される。右指で血文字「d」を残し、小次郎は「Death? Discover?」と推察するが、その意味は最後まで明示されない。
印象的な台詞
| 読み | かつらぎ げんざぶろう |
|---|---|
| 立場 | 真の黒幕・元私立探偵 |
| 正体 | 旧エルディア情報部の実行部隊編成者 |
表向きの設定
「鈴木源三郎」と名乗る初老の紳士。保険会社調査員という肩書き。おヒゲが特徴で、まりなに「オジサマって、結構いい体格してるのね‥‥胸毛が生えてたし‥‥」と評される。飄々として人を煙に巻くタイプ、しかし芯は誠実。「私の場合は酒をかっくらって寝てしまうというのが定番」と、諜報員らしい孤独の処方箋を語る。
序盤〜中盤の役割
まりなと喫茶店・廃ビル・プールサイドで連続して関わり、徐々に正体を匂わせていく。射撃の腕は確かで、廃ビルで暴漢を撃退する場面は颯爽。まりなとは恋人として一夜を共にし、「常に自分が最善と思えることを全力でなさることです」「自分で自分を抱きしめるのですな。力強く‥‥」と、自分の人生哲学を彼女に手渡す。
後半・真相
真の正体は桂木源三郎——元エルディア情報部所属、暗殺実行部隊「テラー」の編成者にして、弥生・シリアの父。戸籍上は死亡扱いになっており、「鈴木源三郎」は偽装。小次郎の師匠でもある。まりなにとっての「オジサマ」、最後の恋人。
自分のケリをつけるためにトリスタン号に乗船。第2機関室の爆発で脚を挟まれ、シリアと共に水没死する。最後の言葉は「弥生‥‥‥‥やよいぃぃぃぃぃぃっ!!!!」——会えなかったもう一人の娘の名前を叫んでの窒息死で、彼の人生のすべての矛盾と未練がこの叫びに凝縮される。
印象的な台詞
| 読み | みどう はじめ |
|---|---|
| 立場 | エルディア共和国大使 |
| 真相 | 真弥子計画の主導者。自身も真弥子に殺される |
基本プロフィール
エルディア共和国大使。旧エルディア情報部所属、前国王の忠臣。真弥子の戸籍上の父。上品な紳士、しかし冷酷な側面を持つ。「テロに屈してはいけないよ」と真弥子に説く一方、ストールマン殺害を「殉教」と呼ぶ二面性。「時代の流れとは人が作るものです。運命に身を委ねるのは、実力のない愚者のすることですな」と、信念を露にする場面もある。
後半・真相
前国王の忠臣として、[μ-101]を即位させ前国王の意志を継承させる計画の主導者。ベイトモニター——自身の心臓に取り付けた起爆装置を切り札とし、第2機関室で「私の心臓は常にモニターされているのだ」「心臓が止まると同時に、この船の船底に仕掛けられた爆弾が爆発する」と告げてプリシアを人質に籠城する。
最終的には真弥子(内部人格)に首を切られて死亡——皮肉にも「自分の主君の意志を担う、自分の娘」に殺されることになる。「私は国家に忠誠を誓った身だ」が彼の最後の自己定義だった。
印象的な台詞
| 読み | にかいどう すすむ |
|---|---|
| 立場 | 桂木探偵事務所所員 |
| 真相 | プリンセス・ホテルで殺害 |
基本プロフィール
桂木探偵事務所の所員。小次郎をライバル視し、顔を合わせれば「き、ききき‥‥」と吃りだしてしまう。弥生に密かに恋心を抱いている。物取りの線で捜査を進めるタイプの、生真面目な探偵。
後半・真相
「Mへ至急連絡を乞う」——御堂への直通連絡を意味すると考えられるメモを残して、プリンセス・ホテル311号室で殺害される。実行犯は真弥子内部人格=前国王。御堂が二階堂を雇って何かを依頼していた証拠を、彼自身は消される側の役回りで残した。
| 読み | ひむろ きょうこ |
|---|---|
| 立場 | 監視機構捜査員 |
| 属性 | 小次郎を肩で庇い負傷 |
基本プロフィール
監視機構捜査員。諜報・銃器の達人で、エール外国人学校に潜入して動く。図書館で小次郎と接触する場面では、最初は銃を向け合うが、やがて捜査同盟を組む。組織所属でありながら個人で動くタイプ。
役割
小次郎をかばって肩を撃たれる場面が、Aルート中盤の重要な転回点。喫茶店「蜘蛛の糸」での腹を割った会話が、小次郎が単独探偵から組織連携の探偵へと一段階進化する触媒となる。
| 読み | ぐれん |
|---|---|
| 立場 | 情報屋 |
| 属性 | 偽名・本名不明 |
基本プロフィール
情報屋(コードネーム)。本名・住所・年齢いずれも不明。闇市場のデータ・ハイウェイに通じる、ブローカー網のスペシャリスト。
役割
小次郎の依頼に対し、孔の絵画を「二束三文のクズ品」と看破する鑑識眼を披露。プリシアの5万ドル賞金首情報、《テラー》の異名「銃器を、一切使用しない殺し屋」情報など、序盤〜中盤の重要な情報供給源として機能する。「《通常の盗難よりは、怨恨の筋を攻めるべきですね‥‥。》」が彼の捜査哲学の表明。
| 読み | しばた あかね |
|---|---|
| 立場 | ルポライター |
| 属性 | 紹介料50万円・ハイエナ系 |
基本プロフィール
ルポライター。特ダネのためなら何でもする、小次郎にとっての金銭的痛点(「紹介料50万円」をほぼ強奪する)。ハイエナ気質と共犯的な親しさが同居する、小次郎の幼馴染的存在。
役割
物語冒頭で「孔の絵画捜索」依頼を小次郎に持ち込み、本作の発端を作る。情報のさばきが速く、「紹介料はちゃんともらうわよ、フフ。」と笑顔で50万円を毟っていく場面は、彼女のキャラクターを完璧に表現するワンシーン。
| 読み | でぃーぶ |
|---|---|
| 立場 | 旧情報部次長 |
| 真相 | 偽孔として小次郎・弥生に絵画捜索を依頼 |
基本プロフィール
旧エルディア情報部次長。中華系の太った成金体型。「プリンセス・ホテル」を拠点とし、311号室を私室にしている。
後半・真相
偽の孔として小次郎・弥生にそれぞれシルクスクリーン版画の捜索依頼を出していたのは、本物の国璽原版を入手するため——という偽装工作の主犯。「妻の三周忌」を口実にしていたが、純然たる嘘である。
クライマックス前にプリシアの船室で首を切られて殺害される(実行犯は真弥子内部人格)。トリスタン号船底の爆弾を仕掛けたのも彼で、最後の言葉は「我々の計画は、全て水の泡‥‥ですが私はタダでは沈みません」——その通り、彼の遺した爆弾が物語のクライマックスを起爆する。
| 読み | すとーるまん こう |
|---|---|
| 立場 | エール外国人学校校長 |
| 真の役割 | 自宅応接室で殺害される真の依頼人 |
基本プロフィール
エール外国人学校校長。中華系の太った成金体型。兄ドールマン=孔(旧エルディア科学局局長/Cプロジェクト発案者)を暗殺で失っている過去を持つ。
後半・真相
本物の依頼人はこちら。物語冒頭時点で既に外国人学校校長として小次郎側に協力しようとしていたが、自宅応接室で首を切られて殺害される(実行犯は真弥子内部人格)。ディーブが「偽孔」として依頼を出していたのは、彼の死を埋め合わせるための偽装でもあった。物語全体の発端を作りつつ、舞台に上がる前に退場する人物。
その他の登場人物
警察庁某機関の本部長で、まりなの直属の上司。飄々とした口調で部下を煙に巻きつつ、判断は慎重で情報も握っている、典型的な実力派の管理職。「君の大好きなオハギがあるんだけど」と差し入れで部下を釣ろうとする一方で、終盤には「《テラー》というのは、実体の無い殺し屋だ」と核心情報をまりなに渡す役回りも担う。香川による不正アクセス追及の場面では、まりなの「人質ごっこ」の茶番にあえて乗ってやる懐の深さも見せる。
「君ははれて、無罪放免ということだ。」— 香川追及をかわした後、まりなへ
警察庁某機関の監査部員。まりなを「不正アクセス」の嫌疑で追い詰める内部の敵対者として登場する。逮捕状を準備して部屋に踏み込んでくる場面では、エリート街道を進んできた同期へのある種の屈折——「墜ちたものね、1級捜査官としてエリート街道をすすんでいたあなたが‥‥」——を漏らす。本部長との上下関係を逆手に取られ、まりなの人質ごっこの茶番に巻き込まれて引き下がる。組織内部の力学を象徴するキャラとして機能する。
「不正なアクセスが、この部屋の端末から行われていると」— まりなの部屋に踏み込んだ瞬間
エール外国人学校の図書館スタッフ兼教師。イスラム文化に造詣が深く、真弥子に好意的で、彼女が図書館に通い詰める姿を温かく見守っている。小次郎がストールマン=孔の絵画について調べに来た際、ラシャール卿の絵画にまつわる逸話を語って捜査の方向を変える知的な触媒として機能する。物語の謎の周辺で動く、数少ない「真っ当な大人」の一人。
「あの絵画には、こういう逸話がありまして‥‥」— 図書館で小次郎へ
旧エルディア科学局局長(故人)。ストールマン=孔の兄。[μ-101]を生み出したCプロジェクトの発案者にして、本作の悲劇の根を植えた人物。物語が始まる前に既に暗殺によって退場しているが、彼が遺した計画と弟ストールマンに託した情報が、すべての連続殺人の遠因になっている。直接登場しない「不在の核」として、舞台の輪郭を決定づける役回り。
(劇中で直接の発話はない。弟ストールマンと真弥子計画の関係者の証言を通じてのみ存在が浮かび上がる)— 物語の前史を担う人物
プリンセス・ホテルのフロント係を表向きの肩書きとし、その実はプリシアの護衛を務める金髪美人。王権派の動きから王女を守る現場の盾として、ホテル内の動線・部屋割り・宿泊客の出入りすべてを把握している。表面は柔らかいフロントの女、裏では銃と判断の早さで王女を支える二面のキャラクター。
「こ、これは法条様。」— 戴冠式直前、ホテルでまりなを迎える