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キャラクター詳細 — GAOGAO! 3rd. ワイルドフォース

『GAOGAO! 3rd. ワイルドフォース』の登場人物を、正体・立場・結末まで含めて解説する。「ネタバレ詳細」を開くと、その人物の真相と最後がどうなるかまで踏み込む。

ウルフィ

ウルフ=ウルフィ うるふ=うるふぃ 主人公
ウルフィ
読みうるふぃ(ウルフ=ウルフィ。ゲーム内の初期設定名)
立場生っ粋の狼族の血をひく若い剣士。元の世界からの来訪者
一人称「俺」
元の世界樹海に覆われ、青い空と黄色い太陽を持つ地上

楽天的で情に厚く、飄々としたツッコミ役。ボケ倒す仲間に振り回される常識人の位置にいる。この世界の人々からは世界を救う「勇者様」と持ち上げられるが、本人は「たいしたことしてない」と受け流すお人好しである。

特徴的なのは、敵に対しても情をかけるところである。最後に対峙する相手にさえ本気で生きろと言う。その一点が、この物語の後味を決めている。

象徴的な台詞
「ばかやろう 死なせてたまるかよ。そんな傷くらいで・・・死ぬもんか」— 死を選ぼうとするブルーに

三つの宝珠を集めて闇喰いの本拠地に至り、光喰いの長ブルーと決着をつける。そこで世界の真相——ブルーもアエラもニンゲンに作られ動かされていた存在であり、真の黒幕は地下シェルターに潜むニンゲンだということ——を聞かされる。

死を選ぼうとするブルーを引き止めようとするが、それは叶わない。仲間たちの声に支えられて本拠地を脱出し、世界を救ったあと、首都ニューアリストの人々に見送られて元の世界へ帰還する。

なお彼は過去に大切な存在を亡くしており、その死を無駄にしないと誓って旅をしていた。敵にまで手を伸ばそうとする性分の出どころが、そこにある。

リーパス=ラビィ

リーパス=ラビィ りーぱす=らびぃ 道連れ
リーパス=ラビィ
読みりーぱす=らびぃ
立場うさぎ族の少女。ウルフィと共に地下世界へ落ちる
一人称「あたし」
外見ピンクの髪。表情がころころ変わる

元気で口が達者。怖がりでよく叫ぶが、いざという時には行動的になる。ウルフィに「狼族なんて無神経」と憎まれ口をたたきながら、早い段階で自分の想いを自覚する。旅の潤滑油にあたる存在である。

赤い宝珠を「お宝」として持ち歩いていたが、それが何なのかは本人も知らなかった。

象徴的な台詞
「あたしはラビィ。リーパス=ラビィ。」— 自己紹介

彼女の赤い宝珠には、伝説の勇士イリアの魂が封印されていた。ラビィが触れたことで魂が目覚め、以後しばらくは同じ体に二人が同居する状態になる。第二神殿でイリアが本体を取り戻すと分離した。

さらに彼女には霊媒の素質があり、物語終盤では三つめの鍵の在り処を探る儀式で霊媒を務める。ただ巻き込まれただけの少女に見えて、実は物語の起点と転回点の両方を担っていたことになる。

本拠地へ向かうウルフィの生還を待ち続け、脱出してきた彼に飛びついて再会を喜ぶ。最後は共に元の世界へ向かう。

イリア=リンクス

イリア=リンクス いりあ=りんくす 伝説の勇士
イリア=リンクス
読みいりあ=りんくす
立場数百年前に闇喰いと戦った女戦士。「戦いの女神のようだった」と伝えられる
一人称「おれ」(快活で男勝りの口調)
特徴圧倒的な戦闘力。酒に弱く、酔うとはしゃぐ

ラビィの赤い宝珠から目覚める伝説の勇士。当初はラビィの体を借りて活動し、桁外れの強さで一行を助ける。豪快で気さくな性分で、同居中はラビィをからかう茶目っ気も見せる。

象徴的な台詞
「そして、おれがイリア=リンクス」— 封印から目覚めての名乗り
「戦いの女神のようだったと伝えられています。(略)誰も彼女にかなうことはできなかったと」— ロスマリンが語るイリアの伝説

数百年前、彼女は光喰いの長ブルーと戦って相討ちになり、敵の策謀で魂を奪われて赤い宝珠に封じられた。本体は第二神殿にコールドスリープされたまま眠っていた。第二神殿の封印が巫女シルクの血によって解かれ、イリアは数百年ぶりに自分の体を取り戻す。

復活した彼女に、ブルーは歪んだ言葉を向ける。「心の底からあなたを愛していますよ・・・あなたをこの手で殺したいくらいにね」——数百年越しの執着だった。

中盤、崖での戦いでブルーの一撃を受け、胸から腹までを斬られて瀕死に陥る。救ったのは魔女エフェメラで、彼女が自らアンブロジアと化したことによってイリアは生き延びた。他人の命の上に立っている生である。

最終決戦では、ブルーから「私はずっとあなたに憧れ、愛していた」と告げられ、動揺を隠せない。宿敵として斬り結んできた相手の内心を、最後の最後に知ることになる。

ニース

ニース にーす 道案内の鳥娘
ニース
読みにーす
立場鳥族の少女。光喰いの襲撃を受けた集団の生き残り
一人称「私」。語尾に「〜ですぅ」を多用する
特徴舵をとる尾羽が欠けているため飛ぶことができない

おっとりした天然で、壁を押すだけで楽しめるほど純真。ドジで転びやすく、その一撃がかえって決定打になるお約束もある(隠し壁を頭突きで崩してしまう場面など)。一行のムードメーカーにあたる。

その明るさの裏で、自己評価はひどく低い。幼い頃から「尻尾のない落ちこぼれ」とからかわれてきた過去を抱えている。

物語を通じてウルフィたちと絆を深めていく。そして終盤の危機のさなか、感情の高ぶりとともに尾羽が生え、念願だった「飛ぶ」ことを果たす

落ちこぼれと言われ続けた少女が、自分の力で空へ上がる。派手な真相のあいだに置かれた、この作品でもっとも素直な救いの場面である。

ブルー

ブルー ぶるー 光喰いの長
ブルー
読みぶるー
立場光喰いの長。闇喰いを率いてアンダーグラウンドを脅かす
関係数百年前にイリアと戦い、相討ちに終わった
配下火のエンザ、風のシルフ、無のアエラ

物語を通じて立ちはだかる中心的な敵役。丁寧な物言いをするが、その内容はしばしば歪んでいる。復活したイリアに向けた台詞が、彼という人物を端的に表している。

象徴的な台詞
「心の底からあなたを愛していますよ・・・あなたをこの手で殺したいくらいにね」— 復活したイリアへ

ブルーは数百年前、イリアと相討ちになって死にかけたところを、ニンゲンの機械技術によって蘇生させられた存在だった。そして体内に埋め込まれた薬剤への依存によって、以後ずっと操られてきた。

本人はその状態をこう表現する。「体の中に爆弾を埋めこまれて脅迫されてるのと同じようなものなんですよ」。敵の総大将に見えた男が、実際には最も長く縛られていた者だった。

それでも彼は命じられるがままではなかった。本拠地の位置をニンゲンに隠し続けていたのである。死の間際に漏らした本心が、その理由を示している。

「私は・・・ニンゲンよりは・・・変異体の方が好きです・・・」— 死の間際に
「どうして変異体と闇喰いは争わなければならないのか・・・。なぜ共存できないのか・・・」— この作品の主題を吐露して

最後はイリアへの想いを告げ、決闘でわざと手加減して敗れ、炎の中で自ら死を選ぶ。薬に縛られ続ける生よりも、自分の意思で終わることを取った幕引きだった。ウルフィの制止は届かない。

エフェメラ

エフェメラ えふぇめら 西の荒れ地の魔女
エフェメラ
読みえふぇめら
立場西の荒れ地に住む「魔女」。大蛇スーニャを操る
能力精神操作や幻覚の力を持つ
関わり瀕死のイリアを救う伝説の果実アンブロジアの守り手とされる

初対面では敵対的に振る舞うが、内には深い孤独と喪失を抱えている。かつて愛した相手を失い、荒れ地に籠って暮らしていた。ウルフィの人柄に触れて心を開いていく。

彼女がかつて愛した「あの人」は光喰いだった。そして村人に殺された。この告白によって、光喰いが単なる怪物ではないことが初めて示される。

「ウルフィ・・・あたしのあの人は・・・光喰いだったの・・・」— 愛した相手の正体を明かして

彼女は光喰いが闇喰いから進化した存在であることも知っていた。人が怪物と呼ぶものと、人と呼ぶものの境目が、この一言で揺らぐ。

そしてアンブロジアの正体を明かす。それはどこかに実る果実ではなかった。

「アンブロジアというのはね、『想い』の結晶なんだよ」— 蘇生の果実の正体を語って

エフェメラは自らアンブロジアと化し、瀕死のイリアの命を救って散る。言い残したのは、この世界を守ってほしいという願いと、想いをもらったことへの礼だった。イリアが生き延びた以降のすべては、この人物の命の上に成り立っている。

その他の登場人物

ロスマリン

ロスマリン

ろすまりん ニューアリストの神官

首都ニューアリストの神殿を司る女性の神官。長い金髪に、丁寧で格式ばった物腰。世界の伝承——イリア伝説、過去の技術、ドクター=フィッツの手記——に通じた知識人であり、ウルフィを勇者と見なして旅の指針を与える助言者にあたる。一族に伝わる空間転送の力を持ち、崖でエンザの炎に追い詰められた一行を瞬間移動で救う場面もある。三つの宝珠が本拠地への鍵であると推理し、ラビィを霊媒に立てる儀式を提案するなど、要所で物語を前へ進める役回りを担う。

シルク

シルク

しるく ロスマリンの弟子の巫女

神殿に仕える若い巫女で、ロスマリンの弟子。第二神殿でエンザに脅されているところをウルフィたちに助けられる。第二神殿の扉には「巫女の血が魔法陣の上に流れる時、封印がとける」という条件がかけられており、その役目を自ら引き受けたのが彼女である。イリアの本体が数百年の眠りから覚めるのは、この巫女の覚悟によっている。物語の華々しい場面には出てこないが、彼女がいなければ勇士は戻らなかった。

ミント=エクウス

ミント=エクウス

みんと=えくうす ミルド村の村長の娘

青い宝珠を代々守ってきたミルド村の、村長の娘。芯が強く前向きな性格である。村は無のアエラの襲撃で全滅し、村長は娘に宝珠を託して逃がしてから息絶えた。「なにがあってもこれをあの女に渡してはならない。神に返せないのなら、伝説の勇者に宝を託せ」という遺言を守り、ミントは山に守られたミアム村へ逃れる。そこでウルフィたちに青い宝珠——三つの鍵のひとつ——を託した。村と父を一度に失いながら、その分まで生きようとする姿が印象に残る人物である。

ティティ

てぃてぃ 泉に住む人魚

第二神殿の地下の泉に住む人魚型の生体。過去のニンゲンの科学者ドクター=ギルバード=フィッツが作った試作体である。あどけない口調で自分を「ティティ」と呼び、言葉が通じにくく最初はウルフィたちを怖がる。三つの宝珠の光を浴びると尾が足に変わり、本拠地の扉を開く三つめの鍵として機能する。長いあいだ泉に一人でいた彼女は、不在の創造主を今も慕い続けていた(「ティティ、博士のことがだ~い好きなんだ」)。ウルフィは孤独を気遣って首都へ来ないかと誘うが、彼女は鍵としての役目を引き受け、務めを果たしたあとは元の姿に戻って泉へ帰る。別れ際、寂しさをこらえて一行を見送る。

レオナ ドーラ

レパード=レオナ/ドーラ

れぱーど=れおな/れぱーど=どーら 豹族の双子

「レパード=レオナ華麗に登場」「同じくレパード=ドーラ優雅に登場」と名乗りを上げる豹族の双子の姉妹。関西弁を話し、武器は鞭と弓。コールドスリープでイリアの復活を待ち続け、決闘を挑むライバルを自称している。陽気でお調子者、負けん気が強く、二人で張り合いながらも仲がよい。イリアに敗れて以降は一行に協力的になり、案内役や戦力として同行する。崖から落ちたイリアを受け止めて命を救う場面もあり、コメディ担当に見えて実は要所を支えている。

エンザ

えんざ 火のエンザ

光喰いのひとりで、ブルーの部下。「火のエンザ」を名乗り、炎を操って序盤から繰り返しウルフィたちの前に立ちはだかる。崖の場面では一行を炎で追い詰め、ロスマリンの空間転送でかろうじて逃れられている。三人の刺客のうち最も長く物語に絡む相手であり、力押しだけでなく搦め手も使う。

シルフ

しるふ 風のシルフ

光喰いのひとりで「風のシルフ」を名乗る。宿屋夫婦の娘を装って人の側に紛れ込んでいたのが彼女である。人と怪物の境目が見た目では分からないという本作の主題が、この設定に端的に表れている。エンザと並ぶ刺客として一行の行く手を阻む。

アエラ

あえら 無のアエラ

「無のアエラ」を名乗る刺客。感情をまったく見せないまま任務を遂行し、ミルド村を全滅させる。ウルフィは初対面の時点で「生きてる奴の瞳とは思えねえな」と違和感を口にしていた。その正体は最終盤にブルーの口から明かされる——アンドロイド、すなわち機械人形である。過去のニンゲンが遺した技術の産物であり、彼女自身に意思はない。作中で最も残虐な行いをした存在が、実は何も選んでいなかったという構図になっている。

三日月

みかづき 老いた闇喰い

額に三日月形の傷痕を持つ、老いた闇喰い。本拠地の内部でウルフィたちに協力者として現れる。闇喰いは倒すべき怪物として描かれてきたが、この人物の登場によってその括りが揺らぐ。捕らえられていた仲間の救出も、彼の助けがあってのことだった。ブルーが最後に問う「なぜ共存できないのか」という言葉を、先に体現している存在でもある。

ギルバード=フィッツ

ぎるばーど=ふぃっつ 過去のニンゲンの科学者

作中には登場しない故人。過去のニンゲンの科学者で、人魚型の生体ティティを作った創造主である。彼の手記はロスマリンが知る世界の伝承のひとつとして残されている。本人がどんな人物だったのかはほとんど語られないが、ティティが今も慕い続けていること、そして泉に置き去りにされたまま彼女が長い時間を過ごしてきたことだけは確かである。