用語集 — GAOGAO! 3rd. ワイルドフォース
『GAOGAO! 3rd. ワイルドフォース』に登場する固有名詞と設定語をまとめた。「ネタバレ詳細」を開くと、その語が最終的に何を意味していたかまで踏み込む。
世界観・概念
狼族・うさぎ族・鳥族・豹族など、獣の特徴を持つこの世界の知的種族の総称。アンダーグラウンドに暮らす人々はみなこれにあたる。
シリーズを通しての中心概念である。前2作では研究され、捕らえられ、所有物として扱われる側だったが、本作の時代には地上に新しい文明を築いた側になっている。ニンゲンとの立場が完全に逆転したあとの世界を、本作は初めて変異体の視点から描く。
かつてこの世界を支配していた種族。本作の時代には表舞台から姿を消しており、過去の技術遺産としてその痕跡だけが各所に残っている。
本作の真の黒幕である。地上を変異体に追われたニンゲンは地下シェルターに潜み、地下都市を奪還して再び支配するために闇喰いを兵隊として使っていた。
ブルーを蘇生させて薬で縛ったのも、アエラという機械人形を作ったのも彼らである。獣人たちを脅かしてきた怪物の背後にいたのが、かつてこの世界の主だった側だったという構図になっている。
変異体を襲う凶暴な生物。光喰いに率いられ、アンダーグラウンドの人々にとって最大の脅威となっている。
本拠地では、額に三日月形の傷痕を持つ老いた闇喰い三日月がウルフィたちに協力する。倒すべき怪物として括られてきたものの中に、話の通じる相手がいた。
ブルーが最後に残す「どうして変異体と闇喰いは争わなければならないのか・・・。なぜ共存できないのか・・・」という問いは、この一語をめぐるものである。
闇喰いを率いる高等な存在。数は少ない。エンザ・シルフ・アエラ、そしてその長であるブルーが該当する。
西の荒れ地の魔女エフェメラが明かすところによれば、光喰いは闇喰いから進化した存在である。そして彼女がかつて愛した相手も光喰いだった。村人に殺されたその人のことを語る場面で、怪物と人の境目が初めて揺らぐ。
刺客のひとり風のシルフが宿屋夫婦の娘を装って人の側に紛れ込んでいたことも、この曖昧さを裏づけている。
闇喰いの本拠地へ通じる扉を開くための三つの手がかりの総称。ウルフィたちの旅の目的そのものである。
三つの内訳は、ラビィが持っていた赤い宝珠、ミルド村の村長が娘ミントに託した青い宝珠、そして三つめは宝珠ではなく人魚型の生体ティティだった。
本拠地の正体が古代の研究施設であることを踏まえると、この「鍵」は魔法の品ではなく施設の認証装置にあたる。伝説めいた語り口で提示されたものが、種を明かせば過去の技術だったという反転が、本作の随所に仕込まれている。
世界を救う者に与えられる称号。本来はイリアを指すが、地下世界に落ちてきたウルフィにも当てられる。本人は「たいしたことしてない」と受け流している。
ウルフィの元の世界を覆う、生命力にあふれた森。青い空と黄色い太陽の下に広がっている。地下世界の人工の空とは対照的な場所として語られる。
シリーズを通して見ると、この樹海は第2作でジャッキーたちが脱出した先の森と地続きである。ドームに閉じこもった人類が「危険だ」と教えられていた場所が、数百年を経て変異体たちの当たり前の世界になっている。
場所・施設
本作の舞台となる地下世界。人工の空と人工の太陽を持ち、赤い荒れ地が広がる。狼族・うさぎ族・鳥族といった変異体の人々が暮らしている。
ニンゲンが放棄したドーム都市の成れの果てにあたる空間である。人工の空という設定が、この世界がもともと誰かの手で作られたものであることを最初から示している。
アンダーグラウンドの中心都市。神殿・宿屋・食堂などが集まり、ウルフィが「勇者」と見なされる場所でもある。物語の拠点となる。
その名は、シリーズ第2作の舞台であるドーム都市アリストシティを受け継いだものと読める。数百年を隔てて、同じ名が別の種族の首都として残っている。
ニューアリストの聖域。神官ロスマリンが司っており、世界の伝承や過去の記録が受け継がれている。ウルフィが旅の指針を得る場所である。
首都から離れた場所にある神殿。飛べない鳥娘ニースが道案内を買って出る。物語前半の目的地となる。
ここにイリアの本体がコールドスリープされていた。扉には「巫女の血が魔法陣の上に流れる時、封印がとける」という条件がかけられており、ロスマリンの弟子である巫女シルクがその役目を引き受けたことで開かれる。
さらに地下には泉があり、三つめの鍵となる人魚ティティが住んでいた。物語の前半と後半で二度訪れることになる、最も重要な場所である。
青い宝珠を代々守ってきた村。村長とその娘ミント=エクウスが暮らしている。
無のアエラの襲撃によって全滅する。村長は娘に宝珠を託して逃がしたのち息絶えた。「なにがあってもこれをあの女に渡してはならない。神に返せないのなら、伝説の勇者に宝を託せ」という遺言が、青い宝珠をウルフィのもとへ運ぶことになる。
山に守られた村。ミルド村を逃れたミントがたどり着いた先である。ウルフィたちはここで彼女と出会い、青い宝珠を託される。
ウルフィとラビィが落とし穴に落ち、地下世界へと落下することになる呪われた森。物語の始まりの場所である。
ニューアリストの食堂。踊り子ラダが働いている。仰々しい店名のわりに気の抜けた場所で、緊張の続く旅のあいだの息抜きにあたる。
アイテム・技術
本拠地への「鍵」となる珠。赤い宝珠をラビィが、青い宝珠をミルド村が守ってきた。
赤い宝珠にはイリアの魂が封印されていた。数百年前、ブルーと相討ちになったイリアは敵の策謀で魂を奪われ、この珠に封じられていたのである。ラビィが「お宝」として持ち歩いていたものが、実は伝説の勇士そのものだった。
三つの鍵のうち二つがこの宝珠で、残るひとつは人魚ティティである。三つの宝珠の光を浴びると彼女の尾が足に変わるという形で、二つの鍵が三つめを起動させる仕掛けになっている。
瀕死の者を癒すという伝説の果実。ブルーに斬られて死にかけたイリアを救うため、一行は西の荒れ地の魔女エフェメラのもとを目指す。
果実はどこかに実っているのではなかった。エフェメラが明かした正体は「『想い』の結晶」である。
彼女は自らアンブロジアと化してイリアの命を救い、「この世界を守ってやってくれ・・・頼んだよ、ウルフィ・・・こんな想いをくれてありがとう・・・」と言い残して散る。以降のイリアの生は、この人物の命の上に成り立っている。
古代から伝わる冷凍保存の技術。作中では複数の人物がこれによって長い時間を越えている。
イリアの本体が第二神殿でこの技術によって眠っていた。さらに豹族の双子レオナとドーラも、イリアの復活を待つためにコールドスリープを使っている。
神殿に伝わる神秘のように扱われているが、実体は過去のニンゲンが遺した技術である。本作では魔法めいたものの正体がたびたび科学に行き着く。
最終盤でブルーが口にする言葉。物語を通じて感じられていた違和感に、ここで名前がつく。
「アンドロイド・・・わかりやすく言えば、機械人形ですよ」——無のアエラの正体である。過去のニンゲンが遺した技術の産物であり、彼女に意思はない。
ウルフィは初対面の時点で「生きてる奴の瞳とは思えねえな」と違和感を口にしていた。ミルド村を全滅させた作中最悪の加害者が、実は何も選んでいなかったことになる。
瞬間移動を可能にする古代ニンゲンの技術。本拠地の内部に設置されているほか、神官ロスマリンが一族に伝わる力として使う場面もある。
ロスマリンは崖でエンザの炎に追い詰められた一行を、この力で救い出す。神官の神通力として語られるものが古代の技術に由来しているという点で、コールドスリープや宝珠と同じ構図にある。
第二神殿の扉にかけられた封印を解く条件。魔法陣の上に巫女の血が流れたとき、勇者イリアが眠る部屋への道が開かれるとされる。
ロスマリンの弟子である巫女シルクがこの役目を自ら引き受け、封印は解かれた。イリアが数百年ぶりに自分の体を取り戻せたのは、彼女の覚悟によっている。
重労働用のサポートスーツ。第二神殿の瓦礫を撤去する場面などで使われるが、動かすと炎上するという欠陥品で、まるで助けにならない。深刻な旅路に差し込まれた笑いどころのひとつ。
粘性を持つ生物、あるいは物質。武器や罠に使われる。低温で凍るという性質があり、それを利用する場面もある。
同じ名の生物はシリーズ第2作にも登場し、研究所が防衛用に開発した粘液生物として地下深部に群れをなしている。数百年を隔てて名前と性質が引き継がれている一語である。
人物・生物
西の荒れ地の魔女エフェメラが操る大蛇。彼女のもとを訪れた一行の前に立ちはだかる。荒れ地に籠って暮らしてきた彼女の、数少ない伴でもある。
その他・小ネタ
本作の起動タイトルであり、おまけモードの名称でもある。ブランド名のフォア・ナインを冠したもので、回想・CG・サウンドの各モードがここにまとめられている。制作側からの挨拶や次回作の予告も収められている。
本作のサブタイトルであると同時に、ウルフィたち一行の呼称でもある。狼族・うさぎ族・鳥族・豹族と、種族の異なる者が寄り集まった一行の姿を表している。