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用語集 — 星空☆ぷらねっと

『星空☆ぷらねっと』の固有用語を解説します。▼ネタバレ詳細を含む項目はアコーディオン内に格納されています。タグをクリックするとカテゴリを絞り込めます。

場所・舞台
天美市 てんびし 地名

主人公・今村正樹の故郷。三陸技研航空開発事業部・天美工場を擁する工業都市で、物語の全ルートの舞台となる。

真の意味
母・夏樹を奪った燃焼実験事故の起きた街。正樹にとっては封印してきた夢と記憶が積もる場所であり、1年半前から再び住み始めた。
友愛学園 ゆうあいがくえん 学校

正樹が通う天美市内の私立高校。「ちょっとしたマンモス校」で、文化祭は地元でも注目の的。学内カフェ「迎賓館」を備えるほど裕福な環境。

三陸技研航空開発事業部・天美工場 さんりくぎけん・てんびこうじょう 施設

母・夏樹が化学主任として勤めていた航空宇宙開発企業の生産・実験施設。現在は廃墟。

詳細
7年前の燃焼実験事故で半壊し、工場跡地の閉鎖区画にジョンが管理する慰霊碑が置かれている。「荒れ放題の場所なのに、慰霊碑の周囲だけはきれいに掃除されている」(正樹)。恭子ルートでは7年前に正樹と恭子が2日間隠れた廃工場でもある。
迎賓館 げいひんかん 場所

友愛学園内にある学園カフェ。ゆかりがウェイトレスとしてアルバイトし、ゆかりの父がマスターを務める。「小綺麗なリストランテ。こんなものが学校施設の中に存在してしまう」と正樹が独白する。

天美宇宙電波観測所 てんびうちゅうでんぱかんそくじょ 施設

ジョンが「雑用」をしているという観測施設。アイン教授が所長を務め、日本でも有数の精度を持つアンテナを擁する。

詳細
佳多奈の特殊教育も行われる場。佳多奈が来所した際に未同定線スペクトルの核種同定を即座に行い、アイン教授を驚かせる。正樹を「ここに来たまえ。雇ってやろう」とスカウトする言葉が将来の伏線となっている。
フロート・アイランド 施設

太平洋赤道直下に建設された超大型海洋浮体構造物——いわゆる浮島——の上に広がるSASのキャンパス。8000メートル級の滑走路と巨大な港湾施設を備える。

宇宙・科学技術
SA-2000「はばたき」 エスエー2000・はばたき 技術

母・夏樹が手掛けた国産新型ロケット。「高効率・高出力・高信頼性・国産技術の集大成」と称された。

詳細
火工品の成型が未完成のまま既製品を流用していた点をジョンが事前に警告していたにもかかわらず、7度目の地上燃焼実験で大爆発を引き起こした。「『はばたき』もついに宇宙に飛ぶことになるわね」と夏樹が語った夢は、この事故で絶たれた。
地上燃焼実験 ちじょうねんしょうじっけん 技術

ロケット・モータの実機サイズ試験。「はばたき」の7度目の試験で大爆発が起きた。この実験が物語全体の悲劇の出発点となっている。

燃焼実験事故 ねんしょうじっけんじこ 出来事

7年前、天美工場で起きた大爆発。母・夏樹と佳多奈の両親(藤原夫妻)が死亡した。

真相
正樹は佳多奈の手を引いて発射台付近の禁止区域に侵入していた。爆発時に「無数の破片」が佳多奈の額を貫通し前頭前野を損傷。これが佳多奈の力動失語症とイデオ・サヴァン症候群発症の直接原因となった。正樹にとっては長年封印してきた自責の核。
作中での引用
「地上燃焼実験施設が突然大爆発を起こしたのだ……」
国際航宙科学大学(SAS) こくさいこうちゅうかがくだいがく 組織

ジョンが進学説明会で紹介する、太平洋上に建つ宇宙開発大学。「International University of Space Aeronautics and Science」の略。

詳細
フロート・アイランドに建設。第二期国際スペースコロニー計画と直結した教育機関で、フスクス王国(サーシャ)の巨額援助によって実現した。ジョン自身がSAS設立に関わったメンバーの一人。
第二期国際スペースコロニー計画 だいにきこくさいすぺーすころにーけいかく 概念

SASの教育事業が直結する国際宇宙計画。この計画を担う若者を育てる場として、SASは機能するとジョンが語る。

SAS-航宙エキスパートコース こうちゅうえきすぱーとこーす 制度

SAS内の特殊コース。佳多奈が主席合格を果たす。一般の航宙科学コースとは別ルートで選抜される難関枠。

民間宇宙旅行プラン みんかんうちゅうりょこうぷらん 概念

アメリカの会社が始めた弾道飛行型の有償宇宙旅行。訓練一週間、飛行は弾道軌道で数分のプランで、一人4万ドル。

詳細
ゆかりルートで、ゆかりが宝くじ1等(1000万円)を「宇宙、行こうかと思って」と正樹に告げる際に登場する。二人で宇宙へ行くという、ゆかりらしい突拍子もない形の告白の媒介。
個体ロケット・ブースター(SRB) こたいろけっとぶーすたー 技術

ロケット打ち上げ時の補助推進装置。マックスQ通過後に分離される。「SRBセパレーション確認」と正樹が初飛行で交信するシーンで登場。

マックスQ まっくすきゅー 技術

打ち上げ時にロケットと空気抵抗の戦いが最も激しくなる力学的負荷のピーク点。「およそ五十秒の我慢の後、SRBが燃え尽きると、振動もGも嘘のように消え去った」と正樹が語る。

OMS おーえむえす 技術

軌道機動システム(Orbital Maneuvering System)。打ち上げ後に軌道調整を行う。「OMS点灯確認。高度二百八キロ……軌道に乗った」と正樹が初飛行で交信する。

テクノスーパーライナー 技術

高速船。ゆかりがSASへ正樹に内緒でやって来た際に使用した交通手段。「テクノスーパーライナーで来たの」という登場が、航空便を待ち構えていた正樹の盲点を突く。

ロケットモータ 技術

地上燃焼実験の対象。「はばたき」のSRB相当の推進装置で、7度目の試験時の爆発がすべての悲劇の引き金となった。

ガンマ線エネルギーピーク がんません-えねるぎーぴーく 技術

観測所で佳多奈が即座に暗算で導き出す数値。「線源から出るガンマ線のエネルギーとエネルギーピークの相対強度から核種同定を行う」(アイン教授)計算で、佳多奈は瞬時に解を出す。

未同定線スペクトル みどうていせんすぺくとる 技術

天美宇宙電波観測所で観測していた未解析の電波データ。佳多奈が訪所した際にアイン教授と協力して核種同定を行う。

比例増幅器 ひれいぞうふくき 機器

天美宇宙電波観測所の観測機器。佳多奈が観測業務を行うシーンの背景として登場する。

人物
ジョン・ウィリアムズ 人名

天美宇宙電波観測所で「雑用」をしていると自称する人物。正樹が幼少期から知る、頼れる大人の一人。

真の正体
元NASA宇宙飛行士であり、SAS設立メンバーの一人。「ジョンは何主任?」「Secretさ」と子供の正樹に告げて笑った伏線が、後の進学説明会で解消される。夏樹の燃焼実験事故について火工品の問題を事前に警告していた人物でもある。
ディネイ・ナカガミ 人名

サーシャの護衛を務める日系二世の武術家。サーシャルートで正樹の前に現れ、フスクス国内の政治情勢を解説する重要な情報提供役。

ジョセフ・ラザフォード 人名

アイン教授の古い友人で幼児精神科医。佳多奈の症例分析を行い「イデオ・サヴァン症候群における極めて珍しい症例」と診断。「成長しなおす機会が存在する、不治の病ではない」と告げた。

朝末イワン(ミハイェル) あさすえイワン・みはいぇる 人名

友愛学園の体育講師。サーシャルートで突如、正体を露わにする。

真の正体
フスクス第一王女ミネリア派の暗殺者。本名ミハイェルは亡くなった自分の息子の名前。「家族と死に別れたこともない」と正樹を罵り、屋上から自ら飛び降りる。死体は発見されなかった。
作中での引用
「先生……ごめん……撃っちゃった……」「ミハイェル……」
朝末頼子 あさすえよりこ 人名

友愛学園の養護教諭(27歳)。「飲酒歓迎熱烈愛煙年下趣味」「アンチ癒し」を自任し、日本酒を「水」と称して飲む豪快な人物。佳多奈の最大の理解者で、正樹を「対佳多奈方面軍総司令官」に任命する。

アイン教授 あいんきょうじゅ 人名

天美宇宙電波観測所の所長。佳多奈の特殊教育を担当する天文学者。「ビッグバン」と呟いて電話で中座するクセがある。佳多奈の能力に早くから気づいており、正樹も「ここに来たまえ、雇ってやろう」とスカウトした。

二ノ宮天子(ミート部長) にのみやてんこ 人名

天文部の部長。あだ名はミート部長。攻略不可キャラクター。色盲で武闘派という個性的な人物。

ティーナ・アップフェラー 偽名

友愛学園に留学してきた金髪少女の名前として登録されている。学生証もこの名で発行されている。

真の正体
フスクス王国第二王女サーシャ・ノーブルグの留学時の偽名。「ティーナ・アップフェラー。そう書いてある。彼女はくすりと笑う」(正樹)。
高倉聡美(カラス) たかくらさとみ 人名

中学時代から蘭子の陸上仲間でライバル。あだ名はカラス。長丘体育大学付属校に編入し、蘭子にも推薦する。

詳細
「あんたほど才能ないのに、頑張ってるのに……ずるいじゃん!」と本音を漏らす負けず嫌い。蘭子ルートのクリスマス・イブ送り出し作戦に協力し、「自己新よ、相馬」とストップウォッチを押す重要な役回りを担う。
大介 だいすけ 人名

恭子の婚約相手。九曜剣道部所属。

詳細
7年前の燃焼実験事故直後、廃工場で発見された正樹と恭子のうち恭子だけを連れ帰り、正樹を見捨てた人物。クリスマス・イブに木刀で正樹を襲撃するが返り討ちに遭う。誠兄評「あれは……小悪党だよ」。「所詮てめえは……卓の身代わりなんだよ……」という発言が恭子ルートの核心に触れる。
たく 人名

真田家の本来の末弟。生後すぐに破傷風で亡くなった。

詳細
「生後すぐに卓は死んだ。破傷風だった。その頃の恭子は、魂が抜けたようだったよ」(誠兄)。恭子の正樹への庇護欲・執着の根本的な原点となっている。「卓という名前がついたばかりだった」(誠兄・恭子ルートエンド)。
真田三兄(誠・弘・学) さなだみにい・まこと・ひろ・まなぶ 人名

恭子の三人の兄。長兄・誠(秘書業)、次兄・弘(半アウトロー)、三兄・学(寮生)。全員が正樹を実弟同然に可愛がる。

詳細
誠兄は恭子と正樹の関係を見越して養子縁組の根回しを独自に進めており「俺はお前を本当の弟に等しいと思っていたからな」と告げる。半アウトローの弘兄が仕掛けた盗聴器がクリスマス・イブの大介との闘争を録音し、恭子ルートの決定打となる。
朝子 あさこ 人名

正樹の妹。中学生。家で正樹を支える存在として描かれる。

ひろし 人名

正樹の父。胃を病んでいる。

夏樹 なつき 人名

正樹の母。三陸技研の化学主任として「はばたき」プロジェクトに従事し、7年前の燃焼実験事故で亡くなった。「『はばたき』もついに宇宙に飛ぶことになるわね」という言葉が正樹の夢の原点。

藤原一郎・哲也 ふじわらいちろう・てつや 人名

佳多奈の両親(故人)。三陸技研の技術主任夫妻で、燃焼実験事故で夏樹とともに亡くなった。

組織・機関
フスクス王国 ふすくすおうこく 国家

バルト海に浮かぶ小さな島国。サーシャの祖国。「フスクス王国では、現在争議中の王位継承問題に絡んだ政治分裂が深刻な問題となっています」(テレビニュース)。

詳細
国王ルオネルの病により第一王女ミネリアが実権を握る。テロリスト潜伏・革新派ゲリラ活動など国内情勢が不穏な小国。サーシャが女王即位後に君主制廃止・民主化を断行し、SASへ巨額援助を行うことで物語の宇宙開発テーマと直結する。
ノーブルグ家 ノーブルグけ 王家

フスクス王家の名。国王ルオネル(病死)、第一王女ミネリア(強硬派)、第二王女サーシャ(穏健派・後に女王退位して民主化)の三名で構成される。

革新派ゲリラ かくしんはげりら 組織

フスクス国内の反体制武装組織。サーシャを軟禁状態に追い込んできた要因の一つ。「小さな小さな島なのに……」とサーシャが嘆く。

ミネリア派 ミネリアは 派閥

第一王女ミネリアを擁護する強硬路線の派閥。イワン(ミハイェル)を暗殺者として送り込んだ疑いを持つ。

サーシャ派 サーシャは 派閥

第二王女サーシャを擁護する穏健路線の派閥。「サーシャが戻れば関係は拮抗します」(ディネイ)。サーシャの帰国がミネリア派の暴走を抑止する鍵となる。

天文部 てんもんぶ 部活動

正樹が幽霊部員として籍を置く部活。部長ミート、慎太郎、瞳ら。文化祭ではミニプラネタリウムを制作し、蘭子も後に「見学」名目で加入する。

剣道部 けんどうぶ 部活動

恭子が主将を務める部。総体出場の立役者。恭子の暴力事件後は宮本が後任主将に。「武道は手段だ。目的じゃない」と恭子は語る。

真田家 さなだけ 家系

古い名家。誠・弘・学・恭子の四兄妹(本来は卓を含めて五兄妹)で構成される。正樹を「腹違いの末弟」同然に扱い、卓の代わりとして可愛がる。

長嶋家 ながしまけ 家系

佳多奈の保護者の家。父方の遠縁にあたり、両親を事故で亡くした佳多奈を引き取っている。

山本家 やまもとけ 家系

ゆかりとマスター(父)が暮らす家。母は病で亡くなっており、ゆかりは父と二人暮らし。

長丘体育大学 ながおかたいいくだいがく 学校

駅伝で知られる体育大学。高倉が付属校に編入し、蘭子にも推薦する。蘭子の再起の舞台となる進路先。

九曜 くよう 学校

大介が所属する剣道部のある学校。

病気・特性
イデオ・サヴァン症候群 いでお・さばんしょうこうぐん 病名

自閉症の一種で、特定分野の突出した能力と退行現象を併せ持つ珍しい症例。佳多奈がこれに該当するとジョセフ・ラザフォードが診断した。

詳細
「佳多奈は、イデオ・サヴァン症候群における極めて珍しい症例だそうだ」(アイン教授)。「成長しなおす機会が存在する、不治の病ではない」(ラザフォード)という診断が、佳多奈ルートの希望の光となる。燃焼実験事故時の前頭前野損傷と組み合わさって発症した特殊なケースとされる。
自閉症 じへいしょう 病名

先天的な脳の機能差による状態。佳多奈は事故前から素因があったとされ、朝末先生は「自閉症だって言われてる」と正樹に告げる。

力動失語症 りきどうしつごしょう 病名

前頭前野損傷による言語機能障害。燃焼実験事故で額を貫通した破片が佳多奈の脳細胞を損傷したことで発症した。

前頭前野損傷 ぜんとうぜんやそんしょう 症状

燃焼実験事故時に佳多奈の額を貫通した無数の破片が脳細胞組織を分断したことによる損傷。力動失語症の直接原因。

サーチモード 概念

朝末先生が命名した、佳多奈が空を観察する独特の状態。「あれはさ、何かに聞き耳を立ててるんだよ」(朝末先生)。

詳細
佳多奈の脳が「12万5千7百42日19時間35分」後の宇宙人との交信を計算していた可能性を示唆する状態。「サーチモードがONになったのさ」(朝末先生)。
同一性保持 どういつせいほじ 概念

自閉症児に多い、決まった行動への強い固執。佳多奈の「巡回」もこの一種。「難しい言葉を使うとね、同一性保持。とびっきり脅迫的なやつ」(朝末先生)。

詳細
「藤原には選択肢はないんだ。一度決まったら、それっきり。だからそれを邪魔すると、パニクる」(朝末先生)。
クレーン現象 くれーんげんしょう 概念

自閉症児が他人の手を取って自分の意思を示す行動。

詳細
佳多奈が正樹を導くように手を取るが、それは自分の行きたい場所ではなく「僕の好きな場所に連れて行ってくれるため」(正樹)という特殊な形で現れる。通常の他動的なクレーン現象とは異なる、佳多奈の正樹への想いの表れとして読まれる。
巡回 じゅんかい 概念

朝末先生が命名した、佳多奈が校内をさまよう行動。同一性保持の一種で、一度始まると徹底的に行われる。「たまにふらっといなくなって何処かに行く」。

ピント 概念

長嶋氏が命名した、佳多奈が外界と意思疎通できる瞬間の状態。「この子たちは、ちょっとずれてるだけなんだ。だから、そう呼ぶのがいいと思ったんだよ」(長嶋氏)。

まー兄 まーにい 概念

佳多奈だけが正樹を呼ぶ独特の呼称。

詳細
子供時代に母・夏樹が「ほら、まー兄だよー」と佳多奈に教えたのが起源。蘭子に「まーくん」と呼ばれる正樹の呼称がばれないよう、夏樹が意図的に考案した別の呼称。覚醒の瞬間、佳多奈が「……まー兄」と初めて正樹に呼びかけるシーンがクライマックスとなる。
12万5千7百42日19時間35分 概念

体育祭で佳多奈が口走った謎の数字。正樹を含む周囲を困惑させる。

詳細
ジョンは「それを逆演算しろと? いくら何でもそりゃ無理だ。データが少なすぎる」と匙を投げる。正樹は屋上で再度同じ数字を口にした佳多奈に「12万5千7百42日19時間35分後、その頃には、僕らは生きていない。オチを見ることが出来るのは、遠い未来の人たちだ。一つだけわかったこと——それは、人類は孤独じゃないということだ」と独白する。地球外知性体との交信予測時刻と推測される。
個別訓練プログラムレベル1 こべつくんれんぷろぐらむれべるいち 概念

正樹が佳多奈の病室で行うカードを使った発話訓練。正樹の手作りで、「ちなみに、レベルはずっと1のままで、上がる気配を見せない」と地の文で述べられる。佳多奈はカードを取り出すと寝てしまうのが定番。

対佳多奈方面軍総司令官 たいかたなほうめんぐんそうしれいかん 概念

朝末先生が正樹に与えた肩書。「あんたを対佳多奈方面軍総司令官に任命する」(朝末先生)。佳多奈の話し相手・世話役を正樹が担うことへの、朝末先生流の辞令。

アイテム
慰霊碑 いれいひ アイテム

三陸技研閉鎖区画にある、夏樹を弔う碑。ジョンが管理し、毎年掃除と献花を欠かさない。

詳細
「夏樹を弔うだけじゃなくて、もう二度と同じ過ちを繰り返さないようにと心がけるために建てられた」(ジョン)。荒れ放題の廃工場で、慰霊碑の周囲だけが丁寧に掃除されている対比が正樹に強い印象を与える。
無償の騎士の指輪 むしょうのきしのゆびわ アイテム

サーシャが学園潜入直後に正樹に渡す指輪。フスクス王女が生涯一度だけ与えられる「使い捨ての自由」の象徴。

作中での意味
「同じ地球の上なのに、住んでいる世界が違うことがある。だから、こんなことが起こるのだろうか。ポケットからあの指輪を取り出す——サーシャからもらった……賜った指輪」(正樹)。サーシャとの身分差と繋がりを象徴する重要なアイテム。
フスクス通貨 ふすくすつうか アイテム

第二王女の肖像が彫られた金貨。修学旅行中に正樹がサーシャの正体に気づく決定的な手がかりとなる小道具。

ねずみ爆弾 ねずみばくだん アイテム

真田家花火大会でゆかりが慎太郎に投げた花火。地面でランダムに走り回る火薬玩具で、ゆかりの定番悪戯アイテム。「ねずみ爆弾ーっ!」「どわっ、や、やめんかいっ!」のやり取りが印象的。

隆道君人形 たかみちくんにんぎょう アイテム

文化祭バザーで瞳が50円でゲットした人形。文化祭後夜祭のキャンプ・ファイヤーに瞳が願いを込めて投擲した。

詳細
「私が…できるのは……」「まーくんが………になれますように」と祈りながら炎に投げ込む。瞳の願いは「まーくんが宇宙飛行士になれますように」。瞳ルートの伏線を構成する重要な場面で使われる。
プラネタリウム(文化祭) ぷらねたりうむ 催し物

天文部が文化祭で制作したカップル限定のミニプラネタリウム。慎太郎が脚本を執筆し、「見つめあって下さい」「手を握って下さい」と恥ずかしい演出が施された。瞳が涙する場面の舞台。

王女公認スペシャルチケット おうじょこうにんすぺしゃるちけっと アイテム

サーシャがエアメールに同封した手作りチケット。「肩たたき券みたいな安っぽい紙」だが、正樹がSAS受験の決断を固める契機となる。

弘兄の盗聴器 ひろにいのとうちょうき アイテム

半アウトローの弘兄が普段から仕掛けている盗聴器。クリスマス・イブの大介との闘争を録音しており、恭子ルートのクライマックスを決定づける。

詳細
「だから、その身代わりが必要だったと言ってるんだよ!!」と告げた正樹の本音を録音。これを恭子が聞くことで、二人の誤解が解ける決定的な証拠となった。
概念・キーワード
ルーツ キーワード

INTRO章のタイトル。「忘れたくても忘れられない、郷愁にも似た想い」を指す。

詳細
瞳「まーくんに出会って、わたしはわたしになれたの。だからルーツ」、蘭子「まーくんは、私のルーツなの」——両ヒロインにとって、正樹との出会いが自分自身の核心に関わる原点であることを指す言葉。
Passion is power ぱっしょん・いず・ぱわー 口癖

瞳の口癖。「笑ってると元気になって、元気になると情熱が出て、情熱は活力で原動力で行動力なんだもん。だから私は笑うの」(瞳)。

詳細
小学校時代に正樹と交わした「今度会うときは、笑ってみる」という約束と直結している。先天性心疾患を抱えながら常に笑い続けた瞳の生き方の核心を表すフレーズ。
Believe me びりーぶ・みー 合言葉

サーシャと正樹を繋ぐ合言葉。サーシャ救出時に正樹が必死で思い出して告げた言葉が、後年の再会でも使われる。

詳細
黒服突破時「ええと、英語で『信じて欲しい』って何というんだっけ? 必死で思い出す。ああ、そうそう。Believe me」と告げて手を取る。女王退位後にそば屋で再会したサーシャとSAS航宙養成課程の正樹、ラスト一行での再使用が感動的。
流星雨 りゅうせいう 現象

彗星の通過コースを地球が横断する際に起こる天体現象。修学旅行中に各ヒロインルートで重要な役割を果たす。

詳細
瞳ルートでは「ごにょごにょごにょ……流れ星にお願い」、恭子ルートでは廃工場逃避行の追体験として、ゆかりルートでは公衆電話越しに共有する。「何十個……ときには何百個も……そしてごくまれにだけど何万個も。流星雨の夜空を仰ぐ」(正樹)。
キャンプ・ファイヤー 行事

友愛学園文化祭後夜祭の伝統行事。「キャンプ・ファイヤーにさ、願いをこめてアイテムを投げるんだ。すると願いがかなうんだって」という学園伝説がある。

詳細
瞳が隆道君人形を「まーくんが宇宙飛行士になれますように」と祈りながら炎に投げ込む瞳ルートの印象的な場面の舞台。
「ジョンは何主任?」「Secretさ」 台詞

子供時代の正樹がジョンに尋ね、返ってきた一言。進学説明会でジョン自身が「SAS設立に関わった者の一人」と明かす伏線として機能する。

「つわものどもが夢のあと」 引用

松尾芭蕉『奥の細道』平泉の句の引用。正樹が天美工場跡で独白する自嘲として使われる。「ここには残骸しかない。帰ろう」と続く。サーシャルートでも再使用される正樹の心情を象徴する一句。

廃工場逃避行 はいこうじょうとうひこう 出来事

7年前の燃焼実験事故直後に恭子が正樹を廃工場に連れ込んだ2日間。断食状態で父親や大人たちから隠れた。

詳細
「逃げよう、正樹。流れ星、好きだろ? まさきは星が好きだもんな」。恭子が正樹を守るために単独で行動した2日間で、第一発見者は大介だった。この逃避行と大介の「見捨て」が恭子ルートの人間関係の原点を形成する。
「お母さんの代わりになってあげる」 台詞

葬式前夜、転校直前の正樹宅で蘭子が告げた言葉。正樹と蘭子の長い決別の原点。

詳細
正樹は「さわるな! 帰って。冗談でそんなこと言うなよっ!」と怒鳴り返した。これが2人の決別の原点で、蘭子ルートのクライマックスまで正樹は記憶から封じていた。蘭子が告白してはじめて、この台詞の意味が再解釈される。
「世界SF化計画」 せかいえすえふかけいかく 隠語

サーシャがエアメールで告げる謎の計画名。SAS設立への巨額援助計画のことをサーシャ流に言い表した隠語。正樹へのSAS受験の背中押しを含意する。

君主制廃止 くんしゅせいはいし 概念

サーシャ女王の最大の業績。即位後に自らが提案し、6年間の協議を経て断行した民主化措置。「王女の最後の仕事は、自分の立場と権威を国民議会に譲渡するという書類に捺印すること」(ニュース)。

養子手続き示唆 ようしてつづきしさ 概念

誠兄が「戸籍上でも実現されるよう計らってやっただけだ」と告げる、正樹を真田家に正式に迎え入れる手続きへの示唆。恭子と正樹の関係を見越した誠兄の独断的な根回し。

学校行事・出来事
友愛学園文化祭 ゆうあいがくえんぶんかさい 行事

後夜祭にキャンプ・ファイヤーを行う、地元でも注目の年中行事。天文部のプラネタリウム、佳多奈の事故再現パニック、サーシャ襲撃事件、ゆかりとの「デート権」消化など全ルートで山場となる。

体育祭 たいいくさい 行事

友愛学園の運動会。瞳が日射病(実は先天性心疾患の発作)で倒れる場面の舞台。ゆかりルートでは正樹との100m対決が描かれる。

海合宿 うみがっしゅく 行事

天文部の夏合宿。瞳が海で溺れかけ「まーくん……苦し……胸が……」と心臓発作の予兆を見せる場面の舞台となる。

修学旅行 しゅうがくりょこう 行事

京都奈良への学年行事。慎太郎が食あたりで強制送還されるほか、全ヒロインルートで何らかの転換点となる重要な旅。

詳細
ゆかりは正樹に内緒で新幹線で会いに来る。流星雨が降る夜。サーシャルートではフスクス通貨(金貨)がきっかけでサーシャの正体に正樹が気づく。蘭子ルートでは決定的なすれ違いが生じる。全ルートの伏線が収束する転換点。
進学説明会 しんがくせつめいかい 行事

二年次後半に行われる大学進路ガイダンス。ジョンがSASを紹介する場であり、瞳が倒れる場面の舞台でもある。

浪人エンド ろうにんえんど エンディング

瞳ルートの2つ目のエンディング。瞳が退院して引っ越し、正樹が浪人。卒業式の翌春の夜、天美のルーツの場所で再会し、初体験、同棲、見送りに繋がる。「瞳の見れない分を、すべて僕が見てくる」と誓う唯一のエンド。