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場所・施設
桜蘭学園 おうらんがくえん 学校

本作の主人公・小暮健太たちが通う高校。昭和初期建築の旧校舎が構内に残る。赤いリボン・白いベストの制服が特徴。

真相
理事長(蘇我宗光の父)が学校の金を横領しており、その不正を遺作が握ることで遺作は約20年間解雇を免れてきた。表向きの学び舎の下に腐敗した共犯関係が根ざしている。
旧校舎 きゅうこうしゃ 建物

桜蘭学園構内に残る昭和初期の木造5階建て校舎。普段は使われていない。「焦げ茶色の木造校舎」として描写される。

真相
遺作が計画的に準備した密室の舞台。窓には外から板が打ちつけられ、各階の扉は施錠されており逃げられない構造になっている。9人が閉じ込められ、5階から1階へ降りながら鍵を探す縦一本道の探索が本編の大半を占める。
遺作扉 いさくとびら 通用門

学園敷地の小さな通用門。遺作が好んで出入りするため生徒がそう呼ぶ。プロローグで健太と美由紀がすれ違う場所。美由紀はこの呼称を嫌う。

音楽室 おんがくしつ 部屋(5階)

旧校舎5階の教室。作曲家の肖像写真とむせ返る熱気が描写される。手紙で呼び出された9人全員が最初に集められた部屋。

真相
遺作の計画の起点。全員が揃った直後に鳴るはずのない旧校舎のチャイムが鳴り、扉が施錠された。最後に入室した陣八が仕掛け人として鍵をかけていた。チャイム音が恐怖の始まりの合図となる。
視聴覚室 しちょうかくしつ 部屋(4階)

旧校舎4階にある部屋。8mmビデオデッキが置かれており、遺作が撮影したテープを再生できる。健太と美由紀が順番にテープを再生して真相へ近づく場所。

時計台 とけいだい 場所(最上部)

旧校舎の最上部にある塔。3階の「小さな扉」から垂直のハシゴを煙突状の闇の中を登った先にある。

真相
遺作が捕らえた全員を裸で拘束している最終拠点。校舎放火による焼殺計画の司令塔でもある。最終決戦と真相の暴露(妹を殺した犯人の告白)が行われる場。
小さな扉 ちいさなとびら 仕掛け(3階)

旧校舎3階の壁にある低い扉。陣八から受け取った真鍮の鍵で開く。奥に煙突状の暗い空間と垂直のハシゴがあり、時計台まで登ることができる。

旧校舎各階(FLOOR1〜5) ふろあいち〜ご 構造

旧校舎の1階から5階の縦構造。健太が鍵やアイテムを集めながら5階から1階へ降りていく。各階の階段手前の扉に《怨》の赤い文字が書かれている。

各階の内容
5階:音楽室(閉じ込め起点)/4階:視聴覚室・工作室(ビデオ再生・謎解き)/3階:放送室・図書室・「小さな扉」(時計台への入口)/2階・1階:各種教室・トイレ・廊下(探索・ヒロイン消失イベント)
保健室 ほけんしつ 部屋

旧校舎内の保健室。遺作がベッドにガソリンを撒き放火を企てた場所。生還エンドでは窓から脱出する出口にもなる。

新聞部室 しんぶんぶしつ 部屋

陣八が部長を務める新聞部の部室。1年前の事件との深い関わりがある。

真相
1年前、遺作の指示で陣八が美由紀の妹をここに呼び出した。もみ合いになり妹が頭を打って気絶した場所。陣八はその後「死んでいる」と思い込まされ、以後脅迫の人質となった。
南部園遊園地 なんぶえんゆうえんち 場所

プロローグで健太・陣八・美緒・里香が夏休みに遊ぶ遊園地。閉じ込め事件の直前の平穏な日常を象徴する場所。美由紀エンド(ED9)では健太と美由紀がデートで再び訪れ、物語を閉じる。

市民プール しみんぷーる 場所

プロローグで琴未も含む一行が夏休みに遊ぶ場所。南部園遊園地と並んで事件前の日常シーンに登場する。

人物
伊頭 遺作 いとう いさく 人物(主犯)

桜蘭学園の用務員。普段から問題行動を繰り返す異様な人物として生徒に知られる。話者名は「伊頭 遺作」で固定。姓「伊頭(いとう)」の読みは本文中に明示はない。

正体
約20年前に小学校の教師をしていたが問題を起こしてクビになった常習的な性犯罪者。女子トイレの覗き・体操着の窃盗・女子生徒への抱きつきを繰り返してきた。理事長の横領を握っているためクビにならず校内に居続けた。
動機
「自分がした事を、誰かに見てもらいたくて仕方がない」という歪んだ自己顕示欲から、凌辱の全てを8mmビデオに録画し続けた。ビデオ越しに健太を名指しで挑発する台詞が残る。
顛末
生還エンド(ED6・ED7)では旧校舎内で死亡。首が折れ曲がった死体として発見される。また1年前の美由紀の妹殺害の真犯人でもある。
用務員 よういん 役職

遺作の桜蘭学園での立場。掃除・管理業務を担当する名目で校内を自由に出入りし、20年間問題行動を続けてきた。「噂をすれば用務員の遺作」と語られ、生徒から異様な存在として認識されている。

理事長 りじちょう 人物

蘇我宗光の父。桜蘭学園の理事長。学校の金を横領している。固有名は作中で明示されない。

詳細
遺作がその横領を盾にアリバイ工作や解雇防止を要求し続けてきた。陣八が盗聴器で横領を知ったことで遺作との連鎖が始まり、事件の間接的な背景となった。
美由紀の妹 みゆきのいもうと 人物(被害者)

榊美由紀の妹。陣八の(隠れた)交際相手だった後輩。固有名は作中で明示されない。1年前に遺作に殺害された被害者であり、事件全体の根本原因。

真相
1年前、陣八に遺作のもとへ連れて行かれた際に抵抗して頭を打ち気絶。陣八は「死んでいる」と思い込まされたが、実際の死因はケーブルのような物による絞殺で遺作が手をかけた。最大の真相(「妹を殺したのは俺さ」)は時計台の場面で遺作自身が暴露する。美由紀の男性不信の動機であり、遺作が美由紀を標的に選んだ理由でもある。
理事長(蘇我の父) りじちょう(そがのちち) 人物

蘇我宗光の父で桜蘭学園の理事長。学校の資金を横領している。遺作に弱みを握られ20年間共犯関係にあった黒幕的存在。

事件・真相
妹殺害事件 いもうとさつがいじけん 事件

1年前に桜蘭学園に影を落とす未解決事件。美由紀の推理と行動の原点となる。

真相
遺作が美由紀の妹を絞殺した事件。陣八は妹を呼び出す役を担わされ、気絶した妹を「死んだ」と思い込まされて以後共犯に。実際の犯人は遺作であり、陣八は殺人犯ではなかった。時計台のシーンで遺作が「あんたの脅迫状に書かれていた通り、妹を殺したのは俺さ」と暴露することで解決する。
理事長の不正 りじちょうのふせい 事実・背景

桜蘭学園の理事長による学校資金の横領。遺作がこれを握ることで20年間守られ、陣八が知ったことで脅迫の連鎖が始まる。遺作の台詞「俺が捕まれば、理事長もおしまいだからねぇ」で直接語られる。

盗聴器事件 とうちょうきじけん 事件・経緯

ゴシップ好きの陣八が理事長室に盗聴器を仕掛けて横領を知り、それを遺作に発見されて脅迫が始まった一連の経緯。

詳細
遺作は「くっくっく、俺と同じ事をするやつがいるとはな」と言い、陣八を同類として取り込んだ。退学・逮捕をネタに1年以上にわたる脅迫の起点となった。陣八の告白(JINPA)で語られる。
肝試し偽装 きもだめしぎそう 計画・偽装

遺作が全員を焼き殺す放火計画を事故に見せかけるための口実。「生徒たちが肝試し中にロウソクの火がカーテンに燃え移った」という筋書き。

詳細
遺作が時計台で計画を語る台詞「お前達はここで肝試しをしてて、ロウソクの火がカーテンに燃え移ったのさ」で明示される。陣八ごと全員を焼き殺す計画だった。生還エンドではこの計画を阻止して脱出に成功する。
里香の手紙 りかのてがみ 事実・発端

事件全体の最初の発端。赤川里香が美由紀の名義で遺作に送った一通の手紙。ED6で里香の告白により全体像が判明する。

発端の連鎖 はったんのれんさ 構造

里香の手紙 → 遺作が動く → 陣八が巻き込まれる → 妹殺害 → 1年間の脅迫 → 閉じ込め事件、という本作の因果の連鎖。一人の行動が連鎖的に悲劇を生む構造を持つ。

生還エンド せいかんえんど 結末

ED6・ED7で実現する、旧校舎から脱出に成功する結末。保健室の窓が脱出口となる。

詳細
健太は8mmビデオテープを警察に渡さず美由紀と共に焼却し、仲間の名誉を守る選択をする。遺作は旧校舎内で死亡し、首が折れ曲がった死体として発見される。ED7では事件後も差出人不明の手紙が届くことが示唆され、ループ・脱出不能の閉じた円環を暗示する。
陣八の告白 じんぱのこくはく シーン

島田陣八が健太に全てを打ち明けるシーン。盗聴器事件から始まる脅迫の経緯、妹の死の真相、自分が果たした役割を告白する。告白の末に真鍮の鍵を健太へ手渡す。

自己顕示欲 じこけんじよく 動機

遺作が全ての凌辱を8mmビデオに録画し続けた根本的な動機。「自分がした事を、誰かに見てもらいたくて仕方がない」という歪んだ衝動。ビデオ越しに健太を名指しで挑発する行動にも表れる。

アイテム・仕掛け
8mmビデオ はちみりびでお アイテム

視聴覚室にある8mmビデオデッキと複数のテープ。各ヒロインの名前がついている。健太と美由紀が順番に再生することで真相が明らかになる。

真相
遺作が連れ去ったヒロインを凌辱・録画した犯行記録。「自分がした事を、誰かに見てもらいたくて仕方がない」という異常な自己顕示欲の産物。遺作はビデオ越しに「このビデオを、健太のガキが見てるんだよ」と名指しで挑発する。生還エンドでは健太が警察に渡さず美由紀と共に焼却し、仲間の名誉を守る。
盗聴器 とうちょうき アイテム

陣八がゴシップ収集目的で理事長室に仕掛けた器具。これにより陣八は理事長の横領を知り、遺作に発見されて脅迫の端緒となった。

手紙(呼び出し状) てがみ(よびだしじょう) アイテム

9人それぞれに届いた、旧校舎音楽室への呼び出し。各人物の弱みや関心を突く内容になっている。「差出人不明」「健太名義の偽手紙」等バラバラの外形を持つ。

真相
遺作の指示のもと陣八が配布した偽手紙・脅迫状。明美には不倫の脅迫状、美由紀には妹の事件への言及、健太にはワープロ製のラブレターに偽装する等、それぞれ別の手口で引き寄せた。発端は赤川里香が美由紀の名義で遺作に送った手紙だった。ED6の里香の告白で全体像が判明する。
形状記憶合金の鍵 けいじょうきおくごうきんのかぎ アイテム

曲がった状態の鍵だが、熱を加えると元の正しい形に戻る仕掛けの鍵。英語ラベル「shape-memory-alloy」が付いている。旧校舎内での謎解きアイテムの一つ。探索中に健太が発見し、加熱して使用する。

真鍮の鍵 しんちゅうのかぎ アイテム

陣八が全てを告白した後に健太へ渡した鍵。3階の「小さな扉」を開け、時計台へのハシゴに通じる。陣八の決断と告白を象徴するアイテム。

《怨》 おん 記号・モチーフ

各階の階段手前の扉に赤い水性ペンキで書かれた不気味な文字。遺作の仕業かと思われる。美由紀が陣八を犯人として名指しする推理の根拠の一つとなる。

真相
遺作に脅迫されていた陣八が、隙を見て書いた文字。遺作の仕業ではなく、陣八の加担と良心の葛藤を象徴する。
赤い水性ペンキ あかいすいせいぺんき アイテム

各階の扉に《怨》を書くために使われた塗料。陣八が使用した。陣八の共犯としての行動を刻む道具。

猿ぐつわ さるぐつわ 拘束具

時計台で被害者に使われた拘束具。声を上げられないようにするために用いられた。

ロープ ろーぷ 拘束具

高島先生・被害者を縛るのに使われた拘束具。時計台での監禁に用いられた。

ねこ 存在・モチーフ

旧校舎の天井裏の柱にロープでくくりつけられていた猫。美由紀がハシゴで救出する。健太の「生まれつき猫が苦手」という設定と連動し、校舎の奇妙な気配の原因の一つ。

猫の鈴 ねこのすず モチーフ

「ネズミが猫に鈴をつける」昔話の暗示。誰が誰に鈴をつけるかという構図が、健太の猫嫌いの設定や作中の力関係と共鳴する象徴的モチーフ。

チャイム ちゃいむ モチーフ

鳴るはずのない旧校舎のチャイム。全員が音楽室に揃った直後に鳴り、閉じ込めの始まりを告げる音として機能する。陣八が仕掛けた合図だった。

ワープロのラブレター わーぷろのらぶれたー アイテム

健太に届いた差出人不明の偽の呼び出し状。ラブレターに偽装されたもので、健太を旧校舎へ誘い込む手紙の一つ。

ピアス(美緒のもの) ぴあす(みおのもの) 小道具・象徴

芹沢美緒が連れ去られた際に落とした証拠品。

真相
時計台で美由紀がピアスを美緒に返すと、美緒はロボットのように機械的にそれを着け直す。精神破壊を象徴する描写として機能する。
ガソリン がそりん アイテム

遺作が保健室のベッドに撒いた放火用の燃料。肝試し偽装計画の実行手段。校舎を全焼させ全員を焼き殺す計画に使われる予定だった。

垂直のハシゴ すいちょくのはしご 仕掛け

小さな扉の奥にある煙突状の暗い空間に設置された縦ハシゴ。時計台まで登るための最終ルート。健太・美由紀・陣八の3人が登る。

赤いリボン・校章 あかいりぼん・こうしょう 小道具

桜蘭学園の制服のモチーフ。赤いリボン・校章・白いベストが制服の特徴として描写される。平穏な学園生活と事件のコントラストを示す小道具。

新聞部 しんぶんぶ 部活

陣八が部長を務める部活。ゴシップ収集への執着が部活動の延長線上にあり、盗聴器設置の動機につながる。

遊園地(ED9) ゆうえんち 象徴

美由紀エンド(ED9)で健太と美由紀が再び訪れる南部園遊園地。プロローグの平穏な日常と個別グッドエンドの希望を結ぶ場所として機能する。

差出人不明の手紙(ED7) さしだしにんふめいのてがみ 象徴

ED7で事件後も机に届く差出人不明の手紙。ループ・脱出不能の閉じた円環を示唆する不穏な締めくくり。