用語集 — 下級生2
『下級生2』の舞台となる町・頼津の施設、贈り物、そして固有名詞をいっさい使わない謎かけ形式のヒントまでを解説します。末尾2つのセクション(攻略ヒント・進行のしくみ)は作中に呼称のない要素で、見出しは当サイトが付けた呼び名です。▼ネタバレ詳細を含む項目はアコーディオン内に格納されています。タグをクリックするとカテゴリを絞り込めます。なお本作の固有名詞には作中でふりがなが振られていないため、読みは記載していません。
物語の舞台となる町の名。学園・駅・川・幼稚園・動物園・植物園・市民ホールまで、街のあらゆる施設に冠されている。
- 詳細
- 町全体が単一の地名で統一されており、閉じた生活圏として設計されていることがわかる。浪馬の一年は、ほぼこの町の内側だけで完結する。
- 表記についての注意
- ウェブ上では舞台の学園名が「来津学園」と表記されることがあるが、作中では一貫して「頼津」である。「来津」という表記は作中に一度も現れない。
主人公・織屋浪馬が3年生として通う学園。作中でもっとも多く言及される固有名詞。
- 詳細
- 卒業後は大学へ進む学校である。柴門たまき・高遠七瀬・平沢博子いずれのエンディングでも「頼津学園を卒業して(したオレ/した七瀬)」から大学の話につながる。自治会・部長会・学園祭実行委員会といった自治組織が発達しているのが特徴で、団体が多いぶん対立も多い。
- 作中での使用
- 雨堂刃「らしいよ。うちの学校って団体の数が多いからさ、対立してる団体が結構あるんだってさ」
- 教室について
- 校舎は4階建てで、2階が1年、3階が2年、4階が3年の教室にあたり、各学年ともA〜D組が揃っている。新入生の白井夕璃の教室は【1-B】。1階には学食・保健室・職員室・執行部・視聴覚室が、2階には図書室と司書室が、3階には美術室が、4階には音楽室がある。各階にトイレがあり、2階が1年生用、3階が2年生用、4階が3年生用として使われている。
町を流れる川。河川敷は「河原」としてデート先になり、夏の花火大会の会場でもある。
- 詳細
- ヒントでは「水が流れる場所」「水の流れる場所」と言い換えられる。夏の一大行事である花火大会の舞台であり、季節と場所が結びついた数少ない地点のひとつ。
何でも直す修理工場。主は「ビッグのおっちゃん」で、堀出実果が働いている。訪れるたび地の文が違う紹介文を出す。
- 詳細
- 地の文の紹介文が毎回変わる。「ハートフルでソウルフルな修理工場」「マルチな修理工場」「何でも修理しちまう、スーパーファクトリー」「ビッグなオヤジのビッグなファクトリー」。「旧社屋」も存在する。
- 物語上の役割
- 誰とも結ばれなかった結末で、浪馬の職場になるのがここである。本作でもっとも長いエンディングは、この工場の休憩の声かけから始まる。
- ビッグのおっちゃん「おーい、浪馬! そろそろ休憩にすんべ」
> オレは今、ビッグボデーで働いている。
> 彼女はまだいない。誰とも結ばれない結末の冒頭 - ヒントでの言い換え
- 「大きいことはいいことな場所」
ビリヤード場。デート先として使えるほか、横溝ふみが浪馬に手本を見せる場所でもある。
- 詳細
- 約束の場面では「明日は【HOT SHOT】で、ハスラーチックに遊ぼう」と提案される。
- 柴門たまきの物語との関わり
- ここで事件が起きる。従業員控え室でたまきが襲われ、気を失う。
- 柴門たまき「HOT SHOTの従業員控え室。ゴリラみたいな人にキューで殴られて、気を失っちゃったから……」
柴門たまき「うん。オーナーが追い返してくれた」 - ヒントでの言い換え
- 「球と球がぶつかる場所」「球と球のぶつかる音が響く場所」
町の映画館。デート先のひとつだが、上映作品の質について地の文が少々含みを持たせている。
- 詳細
- 鑑賞後の地の文が「弐式で見られる映画なら、まあこんなもんかもな」と締める。名画座あるいは二番館的な位置づけとして書かれている。
- ヒントでの言い換え
- 「銀幕の揺れる場所」
堀出実果が住むアパート。
- 詳細
- 若井みさきも同じ建物の住人であることが、後から判明する。攻略対象2名が同じアパートに住んでいるという設計で、地の文は「何となく意外な感じもするけど」と、教師がここに住んでいることを意外と受け取っている。
- > みさき先生って、実果の住んでる、あの黒猫荘の住人だったのか……。
- 作中での使用
- 「黒猫荘の中に存在する異空間。掃き溜めに鶴ってやつなんじゃないか?」という表現も現れる。
屋外プールを併設する遊園地。約束できる場所のひとつ。
- 詳細
- 浪馬・たまき・雨堂刃・砂吹望という幼なじみ4人で出かける場所として、物語の導入で使われる。タダ券は刃の母から回ってくる。
- 柴門たまき「ハートフルランドの屋外プール。刃くんのお母さんにタダ券をもらったから、みんなで行こうってことになって……」
- ヒントでの言い換え
- 「絶叫や歓声で満たされた場所」
平沢博子の家であり、ロボット開発の拠点。祖父の澁澤寅彦、助手兼家政婦の亜希子、人語を話す黒猫ハルミが住む。
- 詳細
- 浪馬が「実験の手伝い」として招かれるのが、博子ルートの入口である。初対面で祖父が浪馬を値踏みする一言が、この家の空気を決めている。
- 怪しげなじいさん「ほほう、彼がそうか。なるほどな、確かにいい体格をしておる。実験材料にはもってこいじゃな」
- 結末での役割
- 博子ルートでは、卒業後の浪馬がここに住み込むことになる。9本のエンディングのなかで、主人公の進路がヒロイン側の世界に完全に取り込まれるのはこのルートだけである。
- ヒントでの言い換え
- 「夜の警備が厳重そうな場所」——博子が警備ロボットを開発しているため。
スポーツクラブ。ふるかわインストラクターのレッスンを受けると攻略のヒントが得られる、本作の攻略上もっとも重要な施設。
- 詳細
- 訪れると「例のインストラクターのレッスンは今日もやってるみたいだぞ。どうする? 受けていくか?」と地の文が促してくる。
- 「自然的人間」について
- 地の文が施設名に中国語訳を付ける場面があるが、これは施設の別名ではない。しかも地の文自身が否定している。
- > ここはスポーツクラブ【ヒューマンネイチャー】だ。
> 中国語で言うと【自然的人間】。
> たぶん合ってはいないと思うけどな。 - ヒントでの言い換え
- 「運動好きなやつらが集まる場所」
訪れるたび、地の文が名前の由来をまったく違う嘘で説明してくる施設。正解は最後まで示されない。
- 詳細
- 確認できる説明は10種類すべてが異なる。いずれも「P」と「HB」の頭字語遊びの形を取る。
- > 【P&HB】。つまり、鉛筆はHBが最高って意味だ。
> 【P&HB】。つまり、ペテン師とホームランボールって意味だ。
> 【P&HB】。つまり、パンダとヒドラとバンダースナッチってことだ。
> 【P&HB】。つまり、プランチャーとヘッドバットってことだ。
> 【P&HB】。つまり、パワフルかつハイテクニックなベースボールってことだ。
> 【P&HB】。つまりプリンとハチミツのついた骨ってことだ。 - 正解について
- 作中で正解が示されることはない。「ホームランボール」「ベースボール」といった語からバッティングセンター系の施設と推測できるが、確定はできない。正解が存在しないこと自体が仕様と考えるのが妥当である。
約束できる場所のひとつ。名前はフランス語に由来する。
- ヒントでの言い換え
- 「よき友が集まる場所」「よき友の集まる場所」。フランス語の belle équipe(良き仲間)と対応しており、謎かけが日本語とフランス語をまたいだ言葉遊びになっている数少ない例。
約束できる場所のひとつ。
- ヒントでの言い換え
- 「星降る夜にはいらない場所」。本物の星が見える夜には不要、という語義から導かれる。
- 関連
- 学生時代に天文部だった横溝ふみが、星の名を挙げて楽しそうに語る場面が別途ある。
約束できる場所のひとつ。
- ヒントでの言い換え
- 「緑の楽園」
頼津学園の図書室。横溝ふみの職場であり、彼女に会いに行く場所。
- ヒントでの言い換え
- 「うるさくすると叱られる場所」
- 関連
- 隣に司書室があり、ふみの私的な時間はそちらで描かれる。
自治会の拠点。高遠七瀬に会いに行く場所。
- 詳細
- 七瀬が仕事に追われて居眠りしている場面があり、寝言まで職務である。
- 高遠七瀬「ダメ……です。そんなこと……認められません」
> はっはは。コイツ、夢の中でまで仕事してるんじゃねえか? ホント、責任感の強いやつだよな。 - 部長会で処分の対象になった団体が「後日、執行部まで出頭するように」と呼び出されるのもここ。
織屋浪馬が所属する同好会。柴門たまきがマネージャーを務める。
- 詳細
- 浪馬の格闘技の腕はここに由来し、その評判は町にまで広がっている。柄の悪い相手が名前だけで怯む場面がある。
- ゾウ「この人、頼津学園のキックボクシング同好会の……」
パンダ「あーっ! 織屋浪馬ッ!!!」
ゾウ「やばいって、俺ら殺されちゃうよ」 - 白井夕璃のルートでは、この経歴が撮影現場のアクション役として使われる。
頼津学園の生徒自治組織。高遠七瀬が副会長を務める。
- 詳細
- 予算配分から衛生管理まで実務を担う組織として書かれており、七瀬は各団体の代表に対して「不満があれば時間はほかに設けてあります。そのときは活発な議論を期待します」と手続きで応じる。七瀬と浪馬の関係は、自治会が浪馬を警戒する立場から始まる。
各団体の代表者が集まる会議。団体数が多いために対立も多く、しばしば荒れる。
- 詳細
- 高遠七瀬の初登場の舞台。罵り合いに発展した場を、机を叩いて制圧する。
- 高遠七瀬「鎮まりなさい、見苦しい!」
高遠七瀬「代表者たる人間がこんな低俗な争いをしてどうするんですか!?」
高遠七瀬「それから、騒ぎに乗じて不穏当な発言を行った方々。野次、中傷……非常に聞き苦しい。恥を知りなさい、恥を」
学園祭を運営する組織。高遠七瀬が実行委員を務める。
- 詳細
- 規律を重んじる七瀬が、祭りの日だけは規律を緩める場面がある。
- 高遠七瀬「今日はお祭りなんですもの。お祭りはこういう活気があるのが普通でしょ? 規則正しく騒ぎなさいなんて、いくらわたしでも言わないわよ」
白井夕璃が所属する部活動。担当はクラリネット。
- 詳細
- 夕璃は部活動を心から楽しんでおり、「先輩たちはみんな楽しくて優しいですし、新しい友達もたくさん出来ましたし」「それに、楽器も希望どおりのものが選べたんです」と語る。活動場所は4階の音楽室で、教室は2階の【1-B】。学園祭では体育館の舞台に立つ。
- 部員に私語を注意されると即座に謝る、規律に従う一面もある。
学園の団体。部長会で対立し、七瀬に処分を言い渡される側になる。
- 詳細
- 似た領域の団体が併存しているために衝突するという、団体数の多い頼津学園らしい対立。七瀬の処理は感情ではなく手続きで行われる。
- 高遠七瀬「板前友の会、および料理研究会の代表。衛生管理上、確認したいことがあります。後日、執行部まで出頭するように」
- ほかにも映画研究会、ボディービル同好会(学園祭で「マッシブ食堂」を出店)、園芸部、ソフトボール部、野球部などが登場する。
ヒロインに贈る品。全30種あり、ヒロイン側から名指しで要求されることがある。
- 全30種
-
装身具 ブローチ/ブレスレット/ピアス/リング/プティト・パフュメ/黄金のスカラベ 書籍 詩集/画集/恋愛小説/純文学私小説/マンガ雑誌/現代理工学大全/ヌード写真集/ボンデージ写真集/『アヤシゲ教』教典 音・映像 オルゴール/流行のCD/懐かしのCD 雑貨 鉄仮面/雨傘/マグカップ/フォトフレーム/かわいいミトン/かわいいリボン/かわいい風鈴/ちっちゃいぬいぐるみ/ロゴグッズ 趣味・実用 工具セット/懐かしのプラモデル/バランス栄養食 - 設計上の意味
- 品物がヒロインの属性と対応している。「現代理工学大全」「工具セット」は平沢博子、「かわいいリボン」は白井夕璃、という具合に、贈答システム自体がキャラクター設計と連動している。
プレゼント品のひとつ。作中の固有名詞のなかで、もっとも多く登場する語。
- 詳細
- ヒロイン側から名指しで要求される。
- 柴門たまき「【鉄仮面】……って、持ってない?」
主人公「【鉄仮面】?」
柴門たまき「【鉄仮面】、持ってたらもらえないかな」 - 作品を語るうえでの意味
- 本作でもっとも多く登場する固有名詞がプレゼント品「鉄仮面」であるという事実は、この作品がアイテムの入手と贈答を主要な進行手段にしていることを端的に示す。出現数の上位を占めるのはいずれもプレゼント品(雨傘・詩集・画集・恋愛小説・純文学私小説)で、地名や人名ではない。
プレゼント品のひとつ。書籍。
- 詳細
- 「工具セット」とともに、平沢博子に対応する品として設計されている。プレゼント品がヒロインの属性と一対一で結びついていることを最もわかりやすく示す例。
プレゼント品のひとつ。書籍に分類される、いかにも怪しげな一冊。
- 詳細
- この品には専用の場面が別途用意されている。単なる贈答品の一種にとどまらず、独立した挿話を持つ数少ないアイテムである。
平沢博子が開発しているロボット。正式には「Denx9300シリーズ・ロボ太郎壱号機」。
- 詳細
- 名前を聞いた浪馬の地の文が率直である。「……うーん。何て安直なネーミングなんだ。そのセンスが、よくわからんぞ」。
- 用途の説明
- 何をするロボットなのかを問うと、答えが噛み合わない。これが定型のやりとりになっている。
- 平沢博子「はい。侵入者を撃退します」
主人公「子守りでもするとか?」
平沢博子「はい。そのために、にらめっこ機能が付いてます」
平沢博子「おまけに、トーンも貼れればベタも塗れます」
主人公「……」
平沢博子「他に何か質問は?」
主人公「……いえ、何もないです」 - 子守り機能の理由
- のちに博子自身の口から明かされる。「元々、あの子に、ロボ太郎に、子守り機能があるのも、そのつもり、でしたから」
平沢博子ルートの結末で完成する機体。
- 詳細
- 卒業後、澁澤理化学研究所に住み込んだ浪馬と博子の共作として作り上げられる。物語はこの機体の初起動の日で幕を閉じる。開発中のロボ太郎が博子ひとりの持ち物だったのに対し、新しい機体は二人のものになっている——それがこのルートの到達点を示している。
- > ドクや博子ちゃんの指導もあって、オレはいつのまにか、ハルミですらも認めるいっぱしのロボ開発者になっていた。
夏の行事。頼津川の河原が会場になる。
- 詳細
- 時間帯の制約を持つ行事の代表例。昼に訪れても意味がなく、地の文が繰り返し注意してくる。約束の時間帯まで含めて組み立てる必要があるという、本作の時間管理システムを象徴する用語である。
- 主人公「よし! 明日は【花火大会】で、ドカンと夏の一発を打ち上げよう」
> 【花火大会】は夜からじゃなかったか?
冬の行事。約束できる場所のひとつとして扱われる。
- 高遠七瀬の場面
- 参道の作法を教えながら手を引く場面が置かれている。
- 高遠七瀬「参道の真ん中はね、神様の通り道なの」
高遠七瀬「神様は門である鳥居を通って、参道の真ん中を進むの。だから参拝する者は、端によけて歩くのが礼儀」 - 願いの中身を問われても、はぐらかさない。「あなたのことよ」「もっとちゃんとわたしだけを見てくれますようにってね」。
- ヒントでの言い換え
- 「神々が住まう場所」
秋の学園行事。クラスや団体が出店し、学園外からの見学者も訪れる。
- 詳細
- ヒロインたちの立ち位置がそれぞれ違う形で現れる行事である。高遠七瀬は実行委員として運営側に、平沢博子はクラスの出店(たこ焼き)の担当として現場に立つ。
- 平沢博子「はい。私のクラスはたこ焼きを製造・販売しています」
平沢博子「いえ。私はクラスの出店があるので、ここにいるだけです」 - 大山恵比子との接点
- 他校の生徒である恵比子が学園祭を見学に来る場面があり、頼津学園に友達がいることが本人の口から語られる。
- 大山恵比子「あの、私、頼津学園にも友達がいるんです。それで、変わった先輩がいるって話を聞いてて、それで……」
冬の行事。卒業間近の時期にあたり、関係の到達点を示す場面になることが多い。
- 柴門たまきの場面
- 公の場では言えなかったことが、ここで明かされる。
- 柴門たまき「だってあんなところで、今年は本命の人にしか渡さない、なんて言えないし……」
柴門たまき「それ以外には誰にもあげてないんだよ。 望くんにも刃くんにも、ビッグのおじさんにも……」
主人公「吾郎にもか?」
柴門たまき「うん。お父さんにも渡してない」 - この応答は、吾郎がたまきの父である可能性を示す唯一の手がかりにもなっている(作中に断定できる台詞はない)。
主人公の名。プレイヤーが変更できるが、デフォルト名として作品に埋め込まれている。
- 詳細
- 姓・名・呼び捨て用・フルネームがそれぞれ別に管理されており、場面ごとに使い分けられている。当サイトではデフォルト名の「織屋浪馬」を主人公名として扱う。
- 名前が可変であることの影響
- 高遠七瀬ルートの結末に出てくる「鬼の織屋」という異名は、主人公の姓に由来する。プレイヤーが主人公名を変更した場合、この異名も変わると考えられる。
高遠七瀬ルートの結末に登場する異名。
- 詳細
- この異名が指しているのは主人公ではなく、高遠七瀬である。七瀬は卒業後に検事となり、結婚して姓が「織屋」に変わっている。法廷で対立する弁護士の浪馬が、思わず口にする。
- 主人公「これだ……そんなだから『鬼の織屋』なんて言われるんだよ、お前は!」
裁判長「いい加減にしなさいっ! あなたたち、夫婦喧嘩なら帰っておやりなさい!!!」 - 七瀬本人はこの呼ばれ方を意に介していない。「あら、わたしはそれでも構わないけど」。
スポーツクラブ「ヒューマンネイチャー」にいるヒント役。物語には関与しない。
- 詳細
- レッスンを受けると攻略のヒントを出してくれる。確認できるヒントは152種類で、いずれも固有名詞を使わない謎かけ形式。発話は必ず「ふるかわインストラクター」→「ふたりの助手」の対で構成されるが、助手の発話は毎回「……」だけである。
- ふるかわインストラクター「桜の花咲く季節に、獣たちがたくさんいる場所でデートすると、昔馴染みの女の子と、バイオレンスチックな思い出が作れそう」
ふたりの助手「……」
澁澤理化学研究所に住む、人語を話すオスの黒猫。
- 詳細
- 喋る理由は作中で説明されない。初対面の浪馬を値踏みして「俺の方がよっぽど、いい男だぜ」と言い、地の文に突っ込まれる。
- > やっぱり、このしゃべる猫か? 最初にツッコまないといけないのは。
> ていうか、なぜ猫がオレを馬鹿にしてる? - 家での扱い
- 博子の家族紹介は身も蓋もない。
- 平沢博子「最後に、向こうにいるのがハルミです」
ハルミ「おいおい博子、それだけか? もっと他に言うことがあるだろ。ん?」
平沢博子「見てのとおり、オスの黒猫です」 - 博子ルートの結末では、浪馬をロボ開発者として認める役どころに回る。
澁澤理化学研究所の主で、平沢博子の祖父。サングラスとヒゲの人物。
- 詳細
- 浪馬を一貫して「実験材料」として見ている。送り出しの言葉も物騒である。
- 博士「安心せい。死んだらわしが生き返らせてやる」
平沢博子「もう、いいって言ってるでしょ」 - 孫の博子には統制される側で、「なんじゃなんじゃ、つれないのう」と言いながら引き下がる。博子ルートの結末では、浪馬をロボ開発者として指導する立場になる。
澁澤理化学研究所の助手兼家政婦。博子を「お嬢様」と呼ぶ。
- 詳細
- カタカナ混じりの独特な発話が特徴で、語尾や一部の音がカタカナで表記される。「初めましテ」「ハイ」「少々お待ちくだサイ」「頑張ってくだサイ、お嬢様」。理由は作中で説明されない。
柴門たまきの交際相手。作中で名前は与えられていない。
- 詳細
- 台詞を持つ場面は別れのやりとりただ一つで、それ以前は地の文が「例のカレシ」と呼ぶ遠景の人物として扱われる。名前が与えられていないこと自体が、この人物の役割を示している。
- 男の声「もうわかってるんだよ。キミが本当に心を許してるのは僕じゃなくてアイツだ」
男の声「なんか面倒くさくなってきちゃったからさ、やっぱり終わりにしようよ」 - 記述にあたっての注意
- この人物をめぐる描写が、発売当時「たまきん事件」と呼ばれる騒ぎの発端になった。ただし作中に明示されているのは「交際していた」ことまでで、それ以上の断定に対応する記述は存在しない。詳細はストーリー詳細を参照。
ふるかわインストラクターが出す助言に関する項目。この見出しはいずれも作中の用語ではなく、内容を整理するために当サイトが付けた呼び名です。引用しているヒントの文面そのものは作中の原文です。
ふるかわインストラクターが出す攻略の助言。固有名詞をいっさい使わない謎かけの形で語られる。
- 構文
- {季節}に、{場所}で{条件}すると、{人物}と/の、{形容}思い出が作れそう
季節・場所・人物のいずれも直接名指ししないため、プレイヤーは言い換えを解読する必要がある。確認できるヒントは152種類。 - 思い出の形容
- 末尾に付く形容がイベントの性質を暗示する。バイオレンスチックな/ロマンチックな/センチメンタルな/ハートフルな/ダンサブルな/ワーキングな/ワンワンチックな/アンニュイな/思わせぶりな/衝撃的な/ビックリする/子供っぽい/ちょっと切ない/ちょっとラッキーな/かなりキュートな/ちょっとムフフな/意外な。
- 形容と内容は具体的に結びついており、たとえば「ワンワンチックな思い出」は柴門たまきの犬の場面に対応する。
- 「他の女の子とデートをすると」型
- 別のヒロインとデートすることで発生するイベントを指示するヒントが存在する。柴門たまきと「彼氏」を目撃する場面のことで、ヒント機構が「他のヒロインを攻略している最中にしか起きないイベント」の存在をプレイヤーに伝える役割を担っている。
- 「太陽が輝く季節に、たくさんの木々に囲まれた場所で暗くなってから他の女の子とデートをすると、世話焼き女房な女の子の、意外な思い出が作れそう」
ヒントで使われる4つの季節表現。
- 対応表
-
桜の花咲く季節 春 太陽が輝く季節 夏 枯れ葉舞う季節 秋 吐息も凍る季節 冬
ヒントで場所を指すときの表現。街と学園を合わせて36種が確認できる。
- 対応表(判明分)
-
獣たちがたくさんいる場所 動物園 絶叫や歓声で満たされた場所 ハートフルランド 球と球がぶつかる場所 HOT SHOT 銀幕の揺れる場所 弐式 星降る夜にはいらない場所 プラネタリウム よき友が集まる場所 ベル・エキップ 緑の楽園 緑地公園 頼津の宝石箱 宝石店 遠くに出かけるときに使う施設 頼津駅 たくさんの木々に囲まれた場所 植物園 たくさんの水がためてある場所 プール 水の中の仲間たちがたくさんいる場所 水族館 水が流れる場所 河原 たくさんの人が通り過ぎる場所 駅前広場 たくさんの電子音が鳴り響いている場所 ゲームセンター うるさくすると叱られる場所 図書室 薬臭い場所 保健室 油絵の具臭い場所 美術室 音楽家の遺影の飾ってある場所 音楽室 教え導かれる者たちの集う場所 教室 教え導くものたちの集う場所 職員室 食べ物を提供してくれる場所 学食 大きな空が広がる場所 屋上 神々が住まう場所 神社(初詣) 運動好きなやつらが集まる場所 ヒューマンネイチャー 大きいことはいいことな場所 ビッグボデー 夜の警備が厳重そうな場所 澁澤理化学研究所 爪の鋭い小動物が集う古臭い建物 黒猫荘 頼津の町のイチゴ畑 ストロベリィフィールズ 彼女の家 そのヒロインの家 銀の輪っかがたくさんある場所 駐輪所 上がったり下がったりする場所 階段 排泄物の出そうな場所 校門 - 解きにくい3つの言い回し
- 銀の輪っかがたくさんある場所=駐輪所。地の文がここを「【駐輪所】という名の自転車置き場だ」と言い直しており、銀の輪っかは自転車の車輪を指す。冬にここを訪れると「【駐輪所】からは獣の気配が漂ってくる」という一文が繰り返し出て、柴門たまきが犬とじゃれている場面につながる。浪馬の地の文は「そもそも、なんでこんなところに犬がいるんだ?」——ヒントの「ワンワンチックな思い出」はこれである。
- 上がったり下がったりする場所=階段。校舎の各階に置かれた移動先。ここで浪馬が、大量のキャンバスを一人で運んでいた若井みさきに声をかけ、驚いた彼女が足を踏み外す。ヒントの「衝突的な思い出」はこの音のことである。
- 主人公「みさーき先生ー」この一件は後日、二人の口から別々に蒸し返される。志藤晴人は「聞いたぞ。お前、階段から転げ落ちたんだってな」と取り違えて伝え聞いており、浪馬は胸の内で「まあ確かに、転げ落ちはしたけどよ……みさき先生が」と訂正する。そして平沢博子が「先日、階段の踊り場で発揮された能力は、見事なものでした」と切り出す——この場面を見ていたことが、博子が浪馬を観察しはじめるきっかけだった。
若井みさき「え? きゃっ!」
主人公「うおっ!!!」
ドンッ! ガスッ! ズズンッ……。
若井みさき「私のこと……助けてくれたのね」
若井みさき「キミの腕のこと。そんな風に腰に回されてたら、先生立ち上がれないわ」 - 排泄物の出そうな場所=校門。「こうもん」の音を借りた語呂合わせで、ヒント全体を通しても指折りに意地の悪い一問。学園祭の日にここを訪れると、走ってきた堀出実果が浪馬に激突する。
- > ここは【校門】。学園祭だろうがなんだろうが――。実果の頼みは「グラウンドのステージで演奏したい」。楽器も持たず部外者でもある彼女のために、浪馬は知り合いに掛け合って舞台に上げてしまう(対価はお気に入りのエロ本数冊)。結果は観客総立ちで、「みーかーちゃん! みーかーちゃん!」のコールが起きる。ヒントの「大騒ぎな思い出」はこの光景を指している。ヒントが「お祭り騒ぎをしているときに訪れると」と時期を限っているのは、この場面が学園祭の日にしか起きないためである。
主人公「ぐほぉッ!!」
堀出実果「すっ、すいませんっ! ちょっと急いでたもんッスから!」
堀出実果「うわぁ、やっと見つかったぁ! さっきから、ずっと探してたンスよ!」
ヒントでヒロインを指すときの表現。9人それぞれに複数が用意されている。
- 対応表
-
柴門たまき 昔馴染みの女の子/お世話好きな女の子/世話焼き女房な女の子 高遠七瀬 いかにもいいんちょーな女の子/規律に厳しい女の子/ジャンヌダルクな女の子 若井みさき 油絵の具の匂いがするおねえさん/きれいなおねえさん/色気あふれる女性 沢村香月 先生志望の女の子/先生志望のおねえさん/ちっちゃなおねえさん 白井夕璃 大きなリボンの女の子/天然風味な女の子 横溝ふみ メガネの女の子/メガネの女性/人生経験豊富な女性 堀出実果 ノラ猫のような女の子/自由奔放な女の子 大山恵比子/井伏オキエ 誰かを思い出させる女の子/ちょっと謎な女の子 平沢博子 機械の好きな女の子 - 「誰かを思い出させる女の子」
- 井伏オキエを指す言い換えがこれである。オキエが大山恵比子を思い起こさせる存在であることを、ヒント機構の側が明示している。さらに正体が知れる場面に対応するヒントには、他の8人には一度も使われない「衝撃的な」という形容が付く。
- 「吐息も凍る季節に、彼女の家を訪れると、誰かを思い出させる女の子の、衝撃的な思い出が作れそう」
- 呼称が立ち位置の分類になっている
- 学園の生徒は「女の子」、学園より年長の3名は「おねえさん」「女性」と呼び分けられている。沢村香月だけが「ちっちゃなおねえさん」という矛盾した呼ばれ方をしており、これは「年長だが幼く見える」という香月の基幹設定と一致する。ヒントの語彙が、そのままヒロインの立ち位置の分類として機能している。
一定の時期を過ぎると、そのヒロインとの関係がそれ以上進まなくなるしくみ。作中では名前を与えられておらず、通称として「時期限定フラグ」と呼ばれている。
- 詳細
- 手遅れになった相手については、ヒントが専用の文型に切り替わる。攻略の失敗を、ゲームの側が能動的に通告してくる設計である。
- 「ちょっと謎な女の子との仲は、もうあきらめた方がいいぞ」
「ノラ猫のような女の子との仲は、もうあきらめた方がいいぞ」
「いかにもいいんちょーな女の子との仲は、もうあきらめた方がいいぞ」
「大きなリボンの女の子との仲は、もうあきらめた方がいいぞ」 - 前作『下級生』にあった救済機能「お願い地蔵」が本作では廃止されており、取り返しのつかなさは前作より厳しい。「選ばなかった時間は戻ってこない」という主題が、そのままシステムになっている。
ゲームの進め方に関わる要素。「約束」以外は作中で名前を与えられておらず、見出しは当サイトが付けた呼び名です。
翌日どこへ行くかをヒロインと取り決めるしくみ。提案できる場所は19種ある。
- 約束できる場所(19種)
- ハートフルランド/ヒューマンネイチャー/ファイトクラブ/プラネタリウム/プール/ベル・エキップ/初詣/動物園/弐式/植物園/水族館/河原/緑地公園/美術館/花火大会/頼津市民ホール/頼津駅/HOT SHOT
- 制約
- 時間帯と、他のヒロインの予定が制約になる。行きたい場所を思いついても、その時間帯が別の相手で埋まっていれば約束できない。
- > 【美術館】がやってるような時間帯は、ほかの子との約束で埋まっちまってるだろ?
- > おいおい。明日って、もう朝ぐらいしか空いてる時間がないじゃないか。
> ってことはそれ以外の時間には約束ができないってことだよな。
ひとつの場所にどれだけ留まるかを選ぶしくみ。1〜9時間の幅で指定する。
- 詳細
- 長く留まればそのぶん関係は進むが、その日の残り時間が減り、他の相手に会えなくなる。「誰と会うか」だけでなく「どれだけ会うか」まで配分の対象になっているのが本作の設計で、一日の予算配分がそのままヒロイン間の優先順位になる。
ヒロインとの親密さを表す内部の値。会話・デート・プレゼントの反応が、この段階ごとに変わる。
- 詳細
- 会話とプレゼントの反応は6段階に分けて用意されており、全ヒロイン共通の構造になっている。関係の深さがそのまま台詞の層として実装されているわけである。
- 結末への影響
- 誰とも結ばれない結末では、ヒロイン一人ひとりの「その後」が好感度に応じた3段階で書き分けられる。柴門たまきの場合、上の段では「距離には勝てなかった」、下の段では「詳しいことはなにも知らないのだ」となり、失われたものが「絆」から「関心」そのものへと変わっていく。
あるヒロインとデートしている最中に、別のヒロインと出くわす事態。全ヒロインに用意されている。
- 詳細
- 気づかれたかどうかを浪馬が独白で気にする。専用の場面が全員分実装されていることは、同時攻略が例外ではなく標準的なプレイ形態として設計されていることを示す。
- > どうやらタマのヤツ、こっちに気付かなかったみたいだな。
> でも油断は禁物だぞ。前のことから考えると、こっちに気付いてた可能性は十分ある からな。 - 関連
- 柴門たまきと「彼氏」を目撃する2つの場面も、この構造の上に成立している。同行しているヒロインごとに9通りの反応が用意されており、同じ出来事に対する反応の差から9人の性格を直接比較できる、作中で唯一の場面になっている。