ネタバレゾーン — 下級生2
このゾーンにはネタバレが含まれます。
大山恵比子と井伏オキエの関係、柴門たまきをめぐる「彼氏」の一件で実際に描かれていること、全9ルートの結末、そして誰とも結ばれなかった場合の結末を扱います。未プレイの方はまず作品トップページをご覧ください。
大山恵比子と井伏オキエは別人?
同一人物です。太っている状態が本来の姿の「大山恵比子」、ダイエットで痩せている状態が「井伏オキエ」。痩せているあいだは別名を名乗り、「実は私たち、初対面なんです」と初対面のふりまでします。浪馬が布団をはがして確かめる場面で正体が明らかになり、「せっかく可愛くなれたのに」「痩せた私を知ってる人に、会えるわけないじゃないですかぁっ!!!」と泣き崩れます。専用エンディングは1本だけで、そこでは痩せた状態で結ばれます。なお、攻略のヒントを出すインストラクターがオキエを指すときの言い換えも「誰かを思い出させる女の子」で、ゲーム側のヒント機構自体が同一人物であることをほのめかしています。
「たまきん事件」は、作中では実際にどう描かれている?
柴門たまきに恋人がいることは、はっきり描かれています。地の文が「例のカレシ」と呼び、浪馬もそれを知っています。描写は3つの場面に分かれており、いずれも浪馬が別のヒロインとデートしている最中に、たまきと男の姿を目撃するという構造です。最後の場面ではホテルの前で男が別れを切り出し、「キミが本当に心を許してるのは僕じゃなくてアイツだ」と告げます。たまきは最後まで否定しようとしますが、言い切る前に遮られます。
一方で、性的な行為そのものは直接描かれません。場所と、浪馬の推測の独白によって示唆される形にとどまります。ネット上で語られる「非処女設定」という言い方に対応する明示的な記述は作中にありません。「恋人がいた」ことは事実、それ以上の断定は作品の外側の話、という区別が必要です。詳細はストーリー詳細を参照してください。
誰とも結ばれなかった場合はどうなる?
浪馬は修理工場「ビッグボデー」で働いており、彼女はいません。この結末は9人分のヒロインエンドのどれよりも長く書かれています。そのうえでヒロイン一人ひとりの「その後」が語られ、しかも到達した好感度に応じて3段階の異なる文面が用意されています。たまきなら「距離には勝てなかった」「より強い絆が結べていれば話は別だったのかもしれないが」から、「詳しいことはなにも知らないのだ」まで。若井みさきだけは構造が異質で、父親が倒れたという知らせが見合いのための狂言だったという噂とともに、彼女自身が物語から消えます。届かなかった距離を全員分カタログにするのが、この結末の役割です。
高遠七瀬ルートに出てくる「鬼の織屋」とは?
卒業後の七瀬に付いた異名です。七瀬は大学で法律を学んで検事になり、彼女に影響された浪馬は一年遅れで同じ大学に進んで弁護士になります。二人は法廷で真正面から対立し、裁判長に「あなたたち、夫婦喧嘩なら帰っておやりなさい!!!」と一喝される——つまり七瀬は結婚して姓が織屋に変わっており、「鬼の織屋」が指しているのは七瀬のほうです。
平沢博子の攻略にロボット開発が必要というのは本当?
博子には専用の「ロボット開発」の一連の場面が用意されており、その隣に開発が成立しない失敗側の場面も並んで実装されています。失敗側は訪ねても手伝いが要らない日に発生し、博子は「今日は祖父の方に急ぎの仕事が入りまして」と断ります。開発対象は「Denx9300シリーズ・ロボ太郎壱号機」。ルートの結末では、浪馬が澁澤理化学研究所に住み込んでロボ開発者になり、二人の共作「新ロボ壱号・試作型ロボ太郎」を起動させる日で幕を閉じます。9ルート中、主人公の進路が完全にヒロイン側の世界に取り込まれるのはここだけです。
ヒロインは9人? 8人と書かれているのを見た
9人が正しいと考えられます。専用のエンディングが9本あり、Hシーンも9本、会話・デート・プレゼントの一式もそれぞれに用意されています。「8人」と紹介されることがあるのは、大山恵比子と井伏オキエをどう数えるかが割れているためと見られますが、二人は同一人物で、エンディングは1本に統合されています。つまり「恵比子/オキエ」で1枠として数えたうえで、柴門たまき・高遠七瀬・若井みさき・沢村香月・白井夕璃・横溝ふみ・堀出実果・平沢博子を加えて9枠です。
攻略のヒントはどこで手に入る? 何を言っているのか分からない
スポーツクラブ「ヒューマンネイチャー」のふるかわインストラクターです。ヒントは「{季節}に、{場所}で{条件}すると、{人物}と、{形容}思い出が作れそう」という一定の型を取りますが、固有名詞が一切使われません。季節は「桜の花咲く季節」(春)「太陽が輝く季節」(夏)「枯れ葉舞う季節」(秋)「吐息も凍る季節」(冬)。場所は「獣たちがたくさんいる場所」=動物園、「銀幕の揺れる場所」=弐式、「星降る夜にはいらない場所」=プラネタリウム、といった調子。人物も「昔馴染みの女の子」=柴門たまき、「ノラ猫のような女の子」=堀出実果のように全員が言い換えられています。手遅れになった相手については「〜との仲は、もうあきらめた方がいいぞ」に切り替わります。対応表は用語集にまとめました。
若井みさきの過去は? 写真の伏線はどう仕掛けられている?
浪馬が拾った隠し撮りの写真から、みさきの過去が示唆されます。仕掛け方が独特で、台詞ではなく地の文の反復で気づかせる——序盤にみさきの体格を評した地の文が、写真を見る場面で一字一句そのまま再利用されるのです。「モデルさんのスタイルが良すぎるし、コスチュームの出来もいい」と評したあと、浪馬自身が「今のセリフ、どっかで言ったことあるような……」と引っかかり、そこで写真の人物がみさきだと気づく。この手口が使われるのはみさきのルートだけで、本作でほかに例がありません。なお、この伏線は「オタクちゃん」と呼ばれるストーカーの事件と対になっています。
黒猫荘に住んでいるのは誰?
路上でギターを弾く堀出実果のアパートとして先に登場し、のちに若井みさきも同じ建物の住人だと判明します。攻略対象2名が同じアパートに住んでいるという設計で、地の文は「何となく意外な感じもするけど」と、教師がここに住んでいることのほうを意外と受け取っています。「黒猫荘の中に存在する異空間。掃き溜めに鶴ってやつなんじゃないか?」という言い回しも出てきます。
「P&HB」は結局なんの施設?
作中で正解が示されることはありません。訪れるたびに地の文が名前の由来をまったく違う嘘で説明してくる施設で、確認できる説明は10種類すべてが異なります。「鉛筆はHBが最高って意味だ」「ペテン師とホームランボールって意味だ」「パンダとヒドラとバンダースナッチってことだ」「プランチャーとヘッドバットってことだ」「パワフルかつハイテクニックなベースボールってことだ」「プリンとハチミツのついた骨ってことだ」といった調子で、残りは下ネタ方向の言葉遊びです。「ホームランボール」「ベースボール」という語からバッティングセンター系と推測はできますが確定はできず、正解が存在しないこと自体が仕様と考えるのが妥当です。
吾郎は柴門たまきの父親?
そう読むのが自然ですが、断定できる台詞は作中にありません。吾郎は柴門家に関わる人物として登場し、料理をする描写があり、浪馬は誕生日まで把握しています。決め手になりそうなのはバレンタインの場面で、チョコを渡していない相手を挙げるたまきに浪馬が「吾郎にもか?」と尋ねると、「うん。お父さんにも渡してない」と返ってきます。同一人物と読むのが自然な流れですが、明示はされていません。