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ネタバレゾーン — Kanon

このゾーンにはネタバレが含まれます。
月宮あゆが7年間植物状態だったという真相、沢渡真琴の正体(妖狐)と消滅、川澄舞の魔物の正体(舞自身の力の具現化)、倉田佐祐理の弟・一弥への自責と自傷、美坂栞の難病と奇跡的回復、全5ルート・全9エンディングの結末に関する記述を含みます。 未プレイの方はまず作品トップページをご覧ください。

エンディング一覧 — 全9エンド

共通ルート後半の選択でヒロインルートへ分岐。各ルートには「奇跡が起きるか否か」でハッピーエンド/バッドエンドが分かれる。

エンド名 ルート 分類 結末
あゆ TRUE END あゆ HAPPY 植物状態だったあゆが奇跡で目を覚ます。春に病院で祐一と再会。「だから…ボクのクッキー、楽しみにしててね」と笑顔で日常へ戻る。
あゆ BAD END あゆ BAD 奇跡が発動せず、あゆは消えたまま戻らない。祐一は問いへの答えを得られないまま春を迎える。
名雪 TRUE END 名雪 HAPPY 交通事故で入院した秋子が回復し、名雪は祐一と共に立ち直る。エピローグで通学路を二人で歩き「春まで、もう少しだよ」と名雪が呟く。
真琴 TRUE END 真琴 泣きEND 丘の上で「ずっと、いっしょにいような」という祐一の言葉とともに真琴は消滅する。春、猫のぴろが水瀬家に帰還し子狐たちが丘を走る(生まれ変わりの示唆)。
舞 TRUE END 泣きEND 魔物を討伐した舞が自分の力を受け入れる。舞の自傷後、麦畑で復活。舞・佐祐理・祐一の三人で新しい未来へ向かう。
佐祐理エピローグ 舞ルート内 SUB 倉田佐祐理が幼少期の事故で弟・一弥を傷つけた自責を打ち明け、立ち直る。自傷未遂から回復し、舞とともに前を向く。
栞 TRUE END HAPPY 余命宣告を受けていた栞に奇跡が起き、命を取り留める。姉・香里と和解し、祐一と三人で春を迎える。
栞 BAD END BAD 奇跡が発動せず、栞は逝去する。香里との和解も叶わず、祐一は喪失の中に取り残される。
共通エピローグ 共通 後日談 春・雪解けの日常。名雪と祐一が一緒に通学する平凡で温かい朝。「春まで、もう少しだよ」という名雪の言葉で幕を閉じる。
詳細レビュー
ネタバレFAQ
月宮あゆの正体は?「探し物」の答えは?

あゆは7年前、街の大きな木から落下して重傷を負い、以来病院で植物状態が続いていた。「街をさまよう月宮あゆ」は、意識のないあゆが祐一への想いによって生み出した幽体的な存在。「探し物」の正体は①木の根元に置き去りにした赤いカチューシャ、②祐一への想いと「必ず迎えに来て」という7年前の約束の成就。消える直前の「探し物、見つかったんだよ…」は、目的が達せられたことを意味する。あゆルートでは奇跡が発動し、春に病院で目が覚めて祐一と再会する。

沢渡真琴はなぜ消えるのか?「一瞬の煌めき」とは?

真琴の正体は丘に棲む妖狐。7年前に祐一が与えた「人の温もり」への想いによって人の姿をとったが、人間として生きるには限界があり、記憶→言語→感情の順に人としての機能を失っていく。天野美汐が語る「一瞬の煌めき」は、真琴が命を対価として得た短い人としての時間。二度目の高熱を超えることはできず、丘の上で祐一の腕の中で消滅する。春にぴろが帰還し丘を子狐が走るエピローグは、真琴の生まれ変わりの示唆として読まれている。

川澄舞の「魔物」の正体は?なぜ学校に現れる?

魔物は舞自身が持つ特殊な「力」が生み出した負の具現化。幼少期から舞は意図せず周囲に害をもたらす力を持っており、その力が暴走して魔物という形で現れた。学校に現れるのは、舞が孤独に戦いを続けてきた場所がそこだったから。魔物を討伐することは、舞が自分の力と向き合い、それを受け入れることを意味する。

倉田佐祐理の「自責」とは何か?

佐祐理は幼少期、弟・一弥を事故で傷つけてしまった。具体的な経緯は「料理中の事故(佐祐理が一弥に包丁を向けてしまった)」とされており、以来ずっと自責の念を抱えてきた。舞ルート後半で明かされる佐祐理の自傷未遂は、この自責の果て。祐一と舞の支えによって立ち直り、弟への愛情を取り戻すのが佐祐理エピローグ。

「奇跡」はなぜ起きるのか? 発動条件は?

ゲームシステム的な分岐(選択肢の積み重ね)によって奇跡が起きるかどうかが決まる。物語世界内の論理では、祐一とヒロインの間に生まれた「本物の絆と想い」が奇跡を引き起こすとされている。あゆルートでは祐一の「7年前の約束を果たす」という行為が、栞ルートでは「諦めない信頼」が奇跡の引き金になっていると読める。天野美汐は奇跡を「命を対価とすることもある」と定義しており、全てのルートで奇跡がハッピーエンドをもたらすわけではない(BADエンドの存在)。