ストーリー詳細 — 鬼作
本作はヒロイン1人選択型ではなく、2年間のスケジュール内で8人を並行して追い込む方式。追い込み達成人数と営業ノルマ達成状況、特殊フラグで全9エンディングに分岐する。 ▼ネタバレ詳細 は各見出しのアコーディオン内。 プレイ済み設定をするとアコーディオンがデフォルトで展開されます。
序章 — 兄の墓・そして杉本製薬へ
伊頭家三男・伊頭鬼作は、墓前で亡き兄を罵る。「同じ伊頭家の血を受け継ぐ者として恥ずかしいぜぇ、口惜しいぜぇ……ええ、おい?」——せっかちな性格が結局自分の首を絞めた次男(前作『臭作』の主人公)への侮蔑が、そのまま自分が伊頭家の鬼畜道を継ぐという宣誓に裏返る。
「美学のカケラもねぇ姿を晒しやがって」——鬼作にとって兄の死は美学の欠落の証。続けて新聞の求人広告を漁る鬼作の目に止まったのが、杉本製薬株式会社の社員寮管理人募集(住み込み)。「家族寮あり・住み込み希望——裸の雌が布団をしょってやって来るみてぇなもんだ」と即応募。
採用面接官は人事課長・三波啓吾。「この僕が管理人の面接をしなけりゃいけないんだ」とブツブツ言いながら、好きな食べ物・好きな車種など管理人と無関係な質問を続ける形だけの面接。鬼作は丁寧語で受け流しつつ、内心で「下ごしらえ」を始めている。「あんたの都合なんか知らん」と冷たく告げた啓吾は、その直後に正社員昇格の通告を出すという予測不能な行動で物語の歯車を動かし始める。
「宵越しの精子なんざ持った事のねぇこの鬼作様が、本当の鬼畜道とは何か、美学とは何かを世間に知らしめてやるぜ」(鬼作・序盤・宣誓)
こうして鬼作は杉本製薬社員寮の住み込み管理人となる。寮にはマスターキーを使った部屋への侵入が容易な「裸の雌」たちが住んでいる——8人のターゲットを選定する2年間の幕が上がる。
共通部分 — 8人のターゲットと「追い込み」システム
鬼作は寮・職場・町中で8人のターゲットを順次定めていく。女子寮1階の白石桃子(受付嬢)、後輩OLの末広円香、製薬MRの君崎宏美、家族寮に住む人事課長の妻・三波撫子、会長秘書の柏木綾乃、会長の孫娘の杉本翔子、営業部長の娘・姫野優里、見合い相手の妹・秋本葵(看護師)。
本作の中核システムは追い込み。3段階構造で、第1段階:脅迫(盗撮写真を突きつけ「言うことを聞かないとバラまく」と脅す)、第2段階:H第1段階(夜の空き部屋・ホテルに呼び出して陵辱)、第3段階:H第2段階=哀願モード(「絶対に捨てないで」と自ら懇願する精神的依存状態)の3レイヤーを順に踏んでいく。
ネタ収集は鬼作の最大の業務。管理人としてマスターキーで女子寮の部屋に侵入して下着・日用品を盗撮し、町中では赤外線カメラで尾行・盗撮。職場でもパンチラ・着替え・出入りを抑える。プレイヤーパラメータには営業力と収集力の2軸があり、それぞれ新規開拓数とネタ獲得確率を左右する。
並行して営業ノルマが課される。新規開拓件数は段階的に1→3→5→10→20→41件と上昇していき、未達成なら解雇エンドに直行する。表向きは正社員→課長→部長と「立身出世」を駆け上がる物語が、夜の追い込みと並行して進む二重構造。
会長は意味深な助言者として現れる。「コウモリ野郎と呼んでいいよ」と自称し、500行に及ぶ膨大なヒント集を提供する一方、「綾乃君、ああ見えても策士だから気をつけたほうがいいよ」と終盤の逆襲への伏線を仕込んでいる。
桃子追い込み — 善意を実家ネタで折る ヒロイン1
桃子は鬼作の管理人着任直後、女子寮1階の住人として「あの……私、女子寮の1階に住んでる《白石 桃子》です」と積極的に自己紹介する。脅迫されても「鬼作さんは悪い人じゃありません」と性善説を貫く稀有なヒロイン——だがその真っ直ぐさこそが弱点となる。
盗撮写真を突きつけられた桃子の最初の反応は驚異的だ。「私、鬼作さんがした事を誰にも言いません。だから、今後どうするか二人で考えましょう」「写真を貼って気持ちが晴れるならそうしてください。それより、もうこんな事をしたらダメです……絶対にダメです」——加害者を諭す側に回るという善意の聖人型。「鬼作さんは、よほど辛い目に遭ってる人なんですね」と相手を哀れみさえする。
鬼作はここで持ち札を切り替える。「お前の実家にも写真を送ってやるよ……確か、実家は民宿とか言ってたよなぁ」——民宿の両親への愛情を盾にとられた瞬間、桃子は完全に崩壊する。「ち、父と母は関係ありません」と叫び、「や、やめて……ください」と懇願し、「こういう事は悪い人がする事……です……」と諦観に至る。それでも「き、鬼作さんは悪い人じゃありません」「お、お父さんみたいな人だと思ってました」と性善説を最後まで手放さない矛盾が桃子の核となる。
「私、鬼作さんがした事を誰にも言いません。だから、今後どうするか二人で考えましょう」(桃子・脅迫直後の善意)
追い込み完了後、桃子は受付制服姿で鬼作の部屋に呼ばれる。最終局面では寮を去り、実家の民宿に戻ることが示唆される。鬼作にとって桃子は「ハンパな善意を振り回すやつ」——徹底的に追い込まないと気が済まない対象だった。桃子が警察に通報するルートに分岐すると警察通報エンドに直結する。
円香追い込み — 強気から哀願モードへ ヒロイン2
円香は鬼作が正社員に昇格した後、直属の後輩として登場する。敬語を使わず「おぢさん」と呼ぶフランクな性格で、自称「おやぢフェチ」「ファザコン」。だが彼女は姫野部長と不倫中で、その秘密こそが鬼作のネタになる。
下着盗撮・パンチラ・五月雨海岸での着替え盗撮・姫野部長とのホテルサンタワー1402号室での密会写真——複数のネタを揃えて呼び出された円香は、しかし驚くほど冷静だった。「ようするにお手当なしの、愛人しろって事でしょ?……ま……いいか」と即座に本質を見抜き、あっさり受容してしまう。鬼作のほうが拍子抜けする。
だが体を重ねるうちに円香は変質していく。鬼作の異常な股間サイズに動揺し、「お、お馬さんみたい」と声を漏らす場面が転換点。やがて「あのおち●ちんを他の女の子に入れられるのがくやしーの」と中出しを自ら容認するようになる。第2段階(哀願モード)では「私、本当に何でもするからさ……だから絶対に捨てないでね」と肉棒中毒を露わにする。
「私、本当に何でもするからさ……だから絶対に捨てないでね」(円香・哀願モード突入)
円香のもう一つの貌は観察眼の鋭さだ。「無理して丁寧言葉を遣わなくてもいいよ」「あの時の言葉遣い、迫力あったもんね。金魚すくいのおじさんまでビビらせちゃうんだもん」——鬼作の本来の凶暴な口調を完璧に見抜いている。その観察眼が後に綾乃側に寝返る根拠となる。
並行して、円香と姫野部長の不倫現場の決定的写真を入手した鬼作は姫野達也を依願退職に追い込む。これにより営業部長ポストが空き、後の鬼作の昇進ルートと、優里への本格追い込みフェーズ突入のトリガーとなる。
綾乃追い込み — 元AV女優の過去と逆襲の伏線 ヒロイン3
綾乃は杉本製薬会長付き秘書として登場する。「彼女は僕の秘書で、《柏木 綾乃》君だ」と紹介されるが、その本名は鮫島祐理。元AV女優として「鮫島綾乃」名義で活動した過去が、鬼作の最強のネタになる。
綾乃は呼び出しを何度も無視し、初対面から優位に立とうとする。「誰に口を利いてるの?」「いい趣味してるわね」「私をからかうとどうなるか、楽しみにしてるがいいわ……さよなら」——海千山千の経験から生半可な脅しには動じない。
鬼作が動じたのは、AV女優時代のビデオを突きつけ「鮫島様」と呼んだ瞬間。「鮫島って呼ばないでよっ!!」と表情が変わる。それでも「がっかりね。あんた、ただの色ボケじじいじゃない」と蔑みは捨てない。Hの最中にも「あんた、こういう事をしてるの……私だけじゃないでしょ?」と本質を突く。「悪ぃが、俺ぁ性行為以外の事に興味はねぇんだ」と鬼作が返すやり取りが、本作で唯一鬼作の哲学が問い直される場面だ。
呼び出されると避妊具を持参するが、鬼作は「ぷ~~~~っ!!」と息で破裂させる。「鬼畜モンは、避妊具なんか使わねぇんだ」——強制的に中出しを受け入れさせる場面が綾乃H第1段階の核となる。
「あんた、こういう事をしてるの……私だけじゃないでしょ?」(綾乃・H中の本質的問いかけ)
表面上は屈服した綾乃が、内心で逆襲を計画していることは会長の警告「綾乃君、ああ見えても策士だから気をつけたほうがいいよ」で示唆される。「ただし、ここが我慢どころよ。あとで必ず仕返ししてやるから」という内心の独白も挿入される。この逆襲が成立するのが後述する追い込まれエンド。
宏美追い込み — 律儀な真面目さの崩壊 ヒロイン4
宏美は杉本製薬のMR(医療情報担当者)。仕事の書類を部屋に持ち帰るほど真面目で、礼儀正しい。だが彼女の弱点は別のところにある——競合他社への接触疑惑だ。
鬼作のネタは下着盗撮・トイレ盗撮・性器の写真などに加え、競合他社エーハイル営業課長・金本信との接触写真。「これはもう犯罪でございますです……ねえ?」と機密情報漏洩疑惑を突きつけられた宏美は崩壊する。「ど、どうして……っっ」「人間として最低です」と静かに批判しつつも、「私……お金を払いますから」と金銭での解決を試みる。それも拒絶されると「私を抱けばデータを……消してくれるんですね」と条件を確認する律儀さを見せる。
最大の特徴は、現在交際相手がいることを正直に申告し、「今からつき合ってる人に電話するんです……別れてからじゃないと、あの人が可哀想ですから」と一旦電話で別れを告げてから応じる律義さ。鬼作に「ありがとう」と言うのも、時間を与えてくれたことへの感謝という逆説的な誠実さの発露だ。
「今からつき合ってる人に電話するんです……別れてからじゃないと、あの人が可哀想ですから」(宏美・律義な誠実さ)
呼び出されると「お帰りなさい」「お風呂にしますか、それとも食事にしますか」の妻役ロールプレイを強要される。真面目な宏美にとってはこれが最大の屈辱だ。「ひっく」「ひっく」と泣きながら従う。追い込み完了後、宏美は制服姿で呼び出しに応じるようになる。社会的「真面目さ」を尊厳ごと剥がされる過程として描かれる。
撫子追い込み — 夫の眠後・お買い物ノーブラ月間 ヒロイン5
撫子は家族寮の住人で、人事課長・三波啓吾の妻。お嬢様育ちで純粋、夫を心配する良妻——だが鬼作の「下ごしらえ」が、彼女を最も巧妙に追い詰めていく。
鬼作は啓吾の「勉強会」と称する酒席に何度も誘われ、家族寮に通うようになる。啓吾は酒が入ると「かっかっか!!」と人格が変わり酒癖が悪い。一方撫子はアルコールに弱く、夫の晩酌に付き合えない——この「夫が酒で眠りこける」状況こそが、鬼作が綿密に作り上げた罠の核だ。
啓吾が寝落ちした隙にパンチラ写真を見せ、「脚を開いてもらいましょうか」と命令する。撫子は「!?」と絶句し、最初は「……できません」と拒絶。だが鬼作は「拒絶するという事は……はい、もうわかりましたぁ」と席を立つそぶりを見せる——「会社を辞める」という意味だと察した撫子は「ま、待ってください」と引き止める。「貼らないでください」「何をすればいいんですか?」——夫の地位を守るためという論理で屈服させる。
「主人の運命は全て奥様の考え一つに……」(鬼作の詭弁・撫子を屈服させる構造)
その後の場面でも、最初は「主人が寝静まるのを待ってましたから……すみません」と申し訳なさそうに来る撫子に「お、お願いです……今日は帰して……」と抵抗される場面を経て、徐々に屈服が定着していく。H第2段階ではお買い物ノーブラ月間という公衆屈辱命令まで課されるようになり、日常生活にまで陵辱が浸透する。「う、嘘つき……ひどい……」と裏切られたことを純粋に怒る場面が、撫子の「お嬢様」性格を象徴する。
翔子追い込み — 会長家への侵犯と通報リスク ヒロイン6
翔子は会長の孫娘で女子大生。明るく脳天気なお嬢様で、新入社員・陣野新馬と仲が良く、二人で寮の空き部屋を使うほど親密だ。本作で最も「通報リスク」が高いヒロイン。
鬼作は陣野と翔子が空き部屋を使っている現場を発見し、その秘密を握る。翔子の反応は典型的な無邪気さだ。「び、びっくりした〜」「ねえねえ、ちゃんと断ってから部屋を使ってるのに……どーしておじさんに叱られないといけないのかな〜」——鬼作の危険性をまったく認識していない。
翔子を呼び出す段階で、鬼作は陣野の名前を利用する。直接電話を会長家にかけると会長屋敷の執事に取り次がれず脅迫電話と判断され、警察に通報されて警察通報エンドに直行する。これを避けるためには「陣野からの言付け」を装って呼び出さねばならない。
空き部屋に呼び出された翔子は「肉人形なんて言葉、翔子はわからないよ」「絶対にやだ」と最初は抵抗するが、鬼作の言葉責めで「肉人形」化していく。会長家への精神的勝利——孫娘を陵辱したという事実が、鬼作にとって最大のリスクとリターンの両立シーンとなる。
「肉人形なんて言葉、翔子はわからないよ」(翔子・H中の戸惑い)
優里追い込み — 父退職後の本格追い込み ヒロイン7
優里は営業部長・姫野達也の娘で高校生。鬼作との出会いは五月雨海岸で暴漢に襲われていたところを「救出」されるという、表面上は「ヒーロー」的な接点から始まる。
「救出」自体が鬼作の計算ずくで、感謝した優里を後でテニスクラブのテラスに誘ってお茶をしながら下着盗撮を行う。さらに優里には決定的な弱点があった——万引き経験だ。鬼作はその現場写真を入手していた。「あのボールペンが欲しかったんです」と動機を素直に答える優里に、鬼作は「父を困らせたかったんじゃねぇのか」と核心を突く。
父・姫野達也が円香との不倫を鬼作にネタにされ依願退職するまでは、優里の追い込みは限定的だった。父退職後、守護者を失った優里への本格追い込みフェーズが始まる。「私がした事を見たはずです」「わざとらしい事を言うのはやめてください」——優里の冷静な賢さも、父の不在という現実の前に揺らいでいく。
「あのボールペンが欲しかったんです」(優里・万引きの動機)
鬼作は優里を「背伸びをした迷える子羊」と評する。ギャル系の友人と外見を強調する一方、内面は繊細で父への愛憎を抱える少女。「背徳的な行為をしてる時、自分がどんな顔をしているか」と鬼作に指摘される瞬間が、優里の自己認識を破壊するキーシーンだ。最終的には制服姿で呼び出しに応じる「肉人形」へと到達する。
葵追い込み — 見合い相手の妹・医院休憩室 ヒロイン8
葵は神憑り医院の看護師。鬼作の見合い相手・秋本鈴の妹であり、見合い一家への二重侵犯という構造的な皮肉を担う。
鬼作は新規開拓営業で神憑り医院(小児科・泌尿器科)を訪問し、看護師の葵と接触する。彼女は理知的で冷静、鬼作の挑発的な質問にも「それを訊く事が至急の用事なんですか?」「そんな質問に答える必要はありません」「お断りします」と毅然と返す。「私、今から婦長さんに電話してきます」と実際的な対処すら考える観察眼の鋭い人物だ。
葵には最大の守護者がいる——「デブ婦長」だ。婦長がいる時間帯は接触が難しく、鬼作の追い込みは最も時間を要する。医院への電話も婦長が出ることが多く、何度も阻まれる。だがある夜、葵が医院に一人残っているタイミングを掴み、休憩室で2人きりになる状況を作る。
呼び出された葵は最初は鬼作を医院に入れるのを拒むが、写真を見せられ「ニ、ニッコリ……」と看護師制服姿で笑顔を作る屈辱から始まる。「い、いや……中はいや……お願い……」と懇願する場面が葵H第1段階の核となる。見合い相手・鈴の妹を陵辱しているという構造的なやましさが、葵ルートの後味を変質させる。
「私、今から婦長さんに電話してきます」(葵・実際的な対処能力)
隠しルート — 部屋に居着く謎の少女「ボク」 隠し
ある日、鬼作の部屋に勝手に住み着く謎の少女が現れる。一人称は「ボク」、自分でも自分の素性が判らない。「ボクのお家ってどこ?」「ボク、悪霊じゃないと思う」「ボク、ゆーれーでもないと思うよ」——身元不明のまま物語に居座る。
全ルートをコンプリートすると「……鬼作の魂を救え……」というメッセージが表示され、ゲームが再起動する。この再起動後から少女との特別なルートが展開され、その終着点が自動的に少女エンドとなる——プレイヤーの選択による分岐ではなく、少女と過ごした日々の自然な帰結として到達するものだ。
少女は「おなか空いたよ〜〜〜〜っ!!」と泣き叫びながら登場する。鬼作は迷惑がり、最初は無視を試みるが、少女は「あ……無視してる」「やっぱり他に行く場所がないから」「ボク、この部屋が好きなんだもん」と離れない。鬼作も「座敷童子か地縛霊か」と疑いつつ、徐々に共同生活的な状態が定着していく。
少女は鬼作の鬼畜道をそのまま受け入れる稀有な存在だ。「ボクね、おじさんのそういうところが好き」——他のヒロインが鬼作の本性に怯えたり蔑んだりするのに対し、少女は鬼作の本質を肯定する。鬼作は「けっ、お前になんか好かれたくもねぇや」と動揺を隠す。鬼作にとって少女は唯一の「フェチでもターゲットでもない他者」となる。
「ボクね、おじさんのそういうところが好き」(少女・鬼作への肯定)
不採用エンド BAD
採用面接で減点が蓄積した場合のエンド。物語が始まる前に終わるという最速のBAD。
三波啓吾による面接で、好きな食べ物・好きな車種など管理人と無関係な質問への回答を「真面目に答えてるのか?」と詰められ続けると不採用通告。街角で「いつか復讐してやる」と捨て台詞を残して退場する最短バッドエンドだ。
追い込み失敗エンド BAD
2年間で1人も追い込めなかった場合のエンド。鬼畜モンとしての完全敗北を示す。
営業ノルマは達成して解雇は免れたものの、ヒロイン誰一人にも追い込みが成立しなかったエンド。鬼作にとっては解雇エンドよりも屈辱的かもしれない。「鬼畜道と美学に磨きをかけて、いつか復讐してやるからよぉ……あいる・びー・ばっく」——おなじみの決め台詞で寮を去る。
警察通報エンド BAD
翔子・桃子・葵らに警察に通報されるエンド。昼の通報と夜の通報の2種類が存在する。
会長家への脅迫電話が引き金になるのが翔子ルートでの典型例。執事を介して通報が伝わり、空き部屋に踏み込んだ刑事に現行犯逮捕される。桃子ルートでは性善説の桃子が踏みとどまるパターンが多いが、実家ネタを使う前に強引に進めると警察に走られる。葵ルートでは婦長への報告が引き金になる。
「言いわけは署で聞くよ」——刑事に連行される鬼作の最後の場面が、警察通報エンド共通の決め台詞。「鬼畜道と美学に磨きをかけて、いつか復讐してやるからよぉ……あいる・びー・ばっく」とおなじみの捨て台詞が残る。
解雇エンド BAD
営業ノルマ未達成によるバッドエンド。営業ノルマは1→3→5→10→20→41件と段階的に上昇し、未達成なら即解雇となる。
追い込みに集中しすぎて営業をおろそかにすると訪れるエンド。「立身出世」軸と「鬼畜道」軸の両立を本作が要求していることを最も体感させる罰則システム。会社を解雇された鬼作は寮を去り、復讐宣言を残して退場する。
追い込まれエンド(綾乃の逆襲) BAD
本作で唯一鬼作が「追い込まれる側」に立つエンド。綾乃・陣野新馬・円香が同盟を組み、鬼作を警察送りにする。
条件は「綾乃を追い込んでも円香が肉棒中毒(哀願モード)まで堕ちていない」こと。表面上は屈服していた綾乃が、円香を仲間に引き入れて反撃のチャンスを伺う。陣野新馬は翔子の件で鬼作に恨みがあり、第三勢力として加わる。「3対1で乱闘する?」と綾乃が宣言した瞬間、鬼作はスタンガンで無力化される。
「8年くらいは出て来れないんじゃないかしら」(綾乃・追い込まれエンド宣告)
「8年くらいは出て来れないんじゃないかしら」——綾乃の冷たい宣告で鬼作は警察に連行される。円香が完全破壊済み(哀願モード突入済み)の場合は円香が刺される変種も存在する。会長の中盤の警告「綾乃君、ああ見えても策士だから気をつけたほうがいいよ」が完全に成就する瞬間だ。
鬼作はそれでも諦めない。「鬼畜道と美学に磨きをかけて、いつか復讐してやるからよぉ……あいる・びー・ばっく」——おなじみのバッドエンド決め台詞が捨て台詞として残る。
課長エンド NORMAL
追い込み達成人数が1〜7人にとどまった場合のエンド。営業課長として他寮へ転勤する。
営業課長への昇格通告と転勤辞令が下り、鬼作は現在の社員寮を離れることになる。「丸2年はここへ住んだ事になる」と達成感より総括的な色合いの独白が続く。残されたターゲットへの執着を残しつつ、新天地での再起を誓って退場する。
部長エンド(8人全員追い込み達成) HAPPY
桃子・円香・綾乃・宏美・撫子・翔子・優里・葵——8人全員を追い込み、営業ノルマも達成したルート。鬼作は営業部長として「他寮へ栄転」する物語上のグッドエンド(鬼畜的)。
2年間の追い込み生活の決算として、鬼作は「宏美と円香と綾乃と桃子と撫子と翔子と優里と葵の8匹全員ってわけだぁ」と独白する。営業部長への昇格通告と社宅への転勤辞令が下り、現在の社員寮を離れることになる。「またどこかの寮に潜り込んで、鬼畜道を究めりゃいいじゃねぇか」——鬼作にとってこれはゴールではなく、新天地での次の追い込みの始まりとなる。
「またどこかの寮に潜り込んで、鬼畜道を究めりゃいいじゃねぇか」(鬼作・部長エンド独白)
鬼畜の血を継ぐ伊頭家三男としての「立身出世」と「鬼畜道」が両立した形でのエンド。8人のヒロインたちは制服姿で呼び出しに応じる肉人形となり、鬼作の支配下に留まる。
鬼作マスター(称号エンド) EXTRA
全エンディング・全CG回収で付与される「鬼作マスター」の称号。称号取得後にゲームが再起動し、少女との特別ルートが解放される。
全エンドを回収したプレイヤーへの「ご褒美」。「あなたは鬼作マスターの称号を得た」というナレーションが流れ、続いて「……鬼作の魂を救え……」というメッセージが表示される。その後ゲームが再起動し、オープニングから綾乃が「待ちなさい」と声をかける。続いて少女との特別ルートが始まる。
少女エンド(隠し・真エンド) BITTER
本作で唯一鬼作自身が死を迎えるエンド。全エンディングを回収して「鬼作マスター」の称号を得ると自動的に始まる少女との特別ルートの、自然な終着点として到達する。プレイヤーが選択肢で分岐させるものではない。
少女と鬼作が川沿いへ向かう。少女が川に転落し、泳げないまま溺れていく。鬼作は自分も泳げない——それは本人が承知している。「お前みてぇなガキと一緒に溺れ死ぬのは御免だぜぇ」と冷たく言いながらも、結局飛び込んでしまう。土手にしがみつこうとするが「ちくしょう、ヌルヌルしてて登れねぇ」と這い上がれない。
少女は必死で手を伸ばす。「お、おじさんは鬼畜モンでしょ?他人の事なんかどうでもいい鬼畜モンでしょ?じゃあ、早くボクの手を握って!!」「やってみなければわからないってばー!!」——だが鬼作の体は沈んでいく。野次馬の誰かが「きったねぇオヤジ」と漏らす。
場面が転換すると、鬼作と少女があの世らしき場所に立っている。「おはよ」と少女が語りかけ、鬼作は「もう寮に戻る必要はないってば」と告げられる。「行ってみればわかるって」と走り出す少女を追って鬼作が歩き出すところでスタッフロールに入る。鬼作の死後、二人が「あの世」へ旅立つビターエンドとして締めくくられる。
「もう寮に戻る必要はないってば」(少女・あの世への誘い)
本作で唯一、鬼作自身が「鬼畜道」から外れて他者のために命を捨てる結末。「鬼畜モンでしょ?」と少女が念を押すように問いかける場面が、鬼作の本性と最終行動の矛盾を最も鋭く描く瞬間だ。