ネタバレゾーン — 未プレイの方はご注意ください ← ネタバレなしページに戻る

キャラクター詳細 — 痕 -きずあと-

痕 -きずあと- の主要登場人物をネタバレ全含みで解説します。各キャラクターの真相・前世・セリフ集・ルート別顛末を収録。

主人公 柏木 耕一 かしわぎ こういち

読みかしわぎ こういち
役割主人公。20歳の大学生(自称「三流大学」)
年齢20歳
CVなし
外見中肉中背。寝癖がつきやすく、日中はラフな格好。父・賢治と「すごく似てる」と評される

母を2年前に病で、父・賢治を1か月前に転落事故で失い、天涯孤独となった大学生。父の四十九日まで隆山温泉の柏木家に滞在することになり、従姉妹にあたる千鶴たち四姉妹と寝起きを共にする。皮肉屋で口は悪いが根は優しく、年下の女の子には甘い。物語は柏木家4日目の朝、悪夢で目覚めるところから始まり、隣駅の連続殺人事件が「自分が見た夢の映像と一致する」ことに気づいて慄然とする。

耕一は柏木家の血にエルクゥ(鬼)の遺伝子を受け継いでいる。11歳の夏、水門を救おうとして溺れたとき初めて鬼として目覚め、三姉妹を殺そうとして寸前で理性に踏みとどまり、その記憶を心の檻に封じた。連続殺人犯は別の鬼・柳川祐也で、耕一はその意識と明晰夢を通じて同調していたに過ぎない。

各ルートのクライマックスで、鬼の力を制御するか・抗うか・欲望に流されるかの選択を迫られる。初音ルートでは、前世がエディフェル(楓の前世)の力を授かった鬼討伐隊の侍・次郎衛門であり、リネット(初音の前世)の姉を愛した過去が示唆される。

シリアス系

  • 「俺はお前自身なのだから。」内なる鬼の声を自覚するモノローグ
  • 「俺は死にたくない! まだ、やりたいことだって、たくさんあるんだ!」千鶴に襲われて
  • 「俺は、間違いなく、この地上で最強の生物だった。」鬼覚醒
  • 「アズサ、俺を起こしてくれ! 俺の躰を揺すってくれ!」初めて鬼に意識を奪われる瞬間

感情的な場面

  • 「俺だって、十分に解ってるつもりだ。一番辛かったのは千鶴さんじゃないか」
  • 「楓ちゃん…俺、鬼の力を克服できたよ。…鬼を制御することができたんだ…」死んだ楓に語りかける
  • 「…大きなお世話だ。…くそ親父」父の声に応えて、涙目で

笑える/日常系

  • 「しかたないだろ、生理現象なんだから!」朝勃ちを見られて
  • 「ばーか、お前、なに勘違いしてるんだ。俺はお前に見られたことなんか全然気にしてねーの」梓に

ルート別の顛末

  • 千鶴ルート ― 鬼を制御して柳川を撃退、千鶴を救出して結ばれる。バッドは説得失敗で死亡
  • 梓ルート ― 阿部の部屋で柳川を撃退、梓と相愛になる朝。バッドは柳川に頭を撃ち抜かれて死亡
  • 楓ルート ― 水門で楓が身代わりとなって倒れ、鬼の力を完全制御。翌朝、楓と奇跡的に再会
  • 初音ルート ― 父・賢治のお守りが亡者を浄化、合意で初音と結ばれる
  • バッド系(共通)― 欲望に屈する/お守りを奪う等で堕落・支配される

ヒロイン 柏木 千鶴 かしわぎ ちづる

読みかしわぎ ちづる
役割ヒロイン。長女・鶴来屋グループの女性会長
年齢23歳
CV(1996版ボイスなし/2009版) 柚木涼香
外見背中まで届く長い黒髪、しっとりとした色気のある美貌、白い肌。おっとりとした母性的な物腰

国立大学を昨春に卒業したばかりの鶴来屋グループ女性会長。両親を8年前に失い、13歳から妹3人の母代わりを務めてきた。おっとりとした母性的な人柄だが、料理は壊滅的で手先は不器用。妹たちの前では完璧な「お母さん」を演じるが、夜ひとりになると深い喪失感に苛まれる退廃的な顔を見せる。耕一に対しては、亡き叔父さま(賢治)の面影を重ねて依存しそうになる自分と、彼自身として愛してしまった自覚との間で苦悩する。

千鶴は四姉妹のなかでも特に強い鬼の血を持ち、柏木家当主として「鬼となった親族を殺す」覚悟を引き継いでいる。耕一の夢のなかで初めて鬼化した姿を見せ、水門で死闘を演じる。その本当の動機は「あなたが鬼となって苦しむ前に、せめて私が手を下したい」「もう、誰も失いたくない」という愛情と義務の混合だった。前世はリズエル(エルクゥ皇族長女)で、掟に従って妹エディフェル(楓の前世)を手にかけた。

千鶴ルートでは水門で耕一に刺され瀕死となるが、グッドエンドでは生還して結ばれる。瀕死の重傷を負ってなお妹たちを案じる「妹たちのこと、頼みます」の言葉を残す。他ルートでは、耕一と妹のひとりが結ばれる結末を温かく見守る役割を担う。

シリアス系

  • 「あなたは…耕一さん…なんですか? …それとも…」夜の障子越し
  • 「私は…あなたを…あなたとして愛してしまった。…だから…だから…」嗚咽しながら
  • 「耕一さん、あなたも自らの鬼を呼び醒ましなさい。そして、…私を殺してください」
  • 「叔父さまが死んでしまったとき、…私も一緒に死のうと思った」

感情的な場面・最期

  • 「…い…いもうと…たちのこと…たのみ…ます…」最期の声
  • 「私…綺麗ですか?」心を凍らせて
  • 「これからもよろしくね、耕ちゃん…」11歳の出会いの回想

笑える/日常系

  • 「ふふ、ホント、耕一さんって体の大きな子供みたいな人なんだから」頭を撫でながら
  • 「みんなの心の痕(きずあと)が癒えるそのときを…」全エンディング達成メッセージ

ヒロイン 柏木 梓 かしわぎ あずさ

読みかしわぎ あずさ
役割ヒロイン。次女・私立高校3年生・陸上部現役
年齢18歳
CV(1996版ボイスなし/2009版) 中島沙樹
外見ショートカットでボーイッシュ。よく陽に焼けた肌。つり目がち。セーラー服にエプロン姿が標準

柏木家の食事と買い出しを一手に引き受ける家事担当。勝ち気で負けず嫌い、責任感が強く曲がったことが大嫌い。短気・単純・暴力的な面もあり、耕一には呼び捨て・タメ口で、千鶴を「亀姉」「スローリー」と呼んで毒づく。本心はナイーブで、後輩のかおりに好意を寄せられて「まんざらでもない」と冷やかされる程度には両性的な魅力を持つ。事件発生後、犯人を「もちろん、殺してやる」と冷静に呟き耕一を恐怖させる。

梓も柏木家鬼の血を引いており、怒りが頂点に達すると「陽炎のようなもの」を全身から吹き上げ床を軋ませる。子供時代、水門で耕一に助けられた記憶は薄れているが、その夏の事件こそ耕一の鬼を初めて目覚めさせた契機だった。前世はアズエル(エルクゥ皇族次女)と推定される。

梓ルートのグッドエンドでは、かおりを救出した後、病院後の夜に耕一へ「あたし、ちっとも辛くないよ…」と初めて女の子の本音を見せて結ばれる。バッドエンドでは柳川に銃で撃たれて死亡、あるいは薬を盛られて耕一の上で犯される結末を迎える。

シリアス系

  • 「お前が…かおりを…こんな目に…」怒気の頂点
  • 「あたし…鬼の子なんだ」カミングアウト
  • 「耕一…好きよ」グッドED 翌朝の囁き
  • 「だってあたし…、小さい頃からずっとあんたのこと好きだったから…」初めての告白

感情的な場面

  • 「あんたあぁ、ここへきて、あたしを見捨てる気!?」耕一にしがみついて
  • 「こ…こういち…」「…に…にげて…」バッドED 撃たれて

笑える/日常系

  • 「気安く触るからだ! スケベ大学生!」朝勃ちを蹴り飛ばして
  • 「健康美っていう美貌だってあるんだ。あたしみたいな」
  • 「あたし、絶対にあいつを許さないからな!」

ヒロイン 柏木 楓 かしわぎ かえで

読みかしわぎ かえで
役割ヒロイン。三女・公立高校2年生
年齢16歳
CV(1996版ボイスなし/2009版) 小野涼子
外見「端正な日本人形を想わせる」美少女。深く澄んだ瞳、薄い桜色の唇。サラサラのおかっぱ髪

無口・無表情で口数が極端に少なく、耕一には「最初の挨拶以外ほとんど口をきいてくれない」状態を続ける。実はもともと無口で恥ずかしがり屋なだけ。父・賢治を「一番叔父ちゃんっ子」と呼ばれるほど慕い、その死で深く傷ついている。父から鬼の血の真実と耕一の運命を打ち明けられた唯一の妹であり、その秘密の重荷から耕一の傍にいるのが辛く、「明日、帰ってください」「時間がないんです」と懇願する。仏間で父の位牌の前にいつもいる。

楓の前世はエディフェルエルクゥ皇族の三女)。鬼討伐隊の侍だった耕一の前世(次郎衛門)に瀕死の重傷を負わせた相手を救うため、自身のエルクゥの細胞を与えて鬼化させ命を救い、ふたりは恋仲になる。だが一族の掟により、姉リズエル(千鶴の前世)の手で殺された。現世の楓は生まれる前から夢のなかで耕一を見続けており、「ずっと前から好きでした」と告白する。性交渉のさなかに過去の記憶が両者へ蘇る。

楓ルートのクライマックスでは、千鶴が耕一の鬼を呼び覚まそうとするなか、楓が身代わりとなって倒れる。グッドエンドではなぜか翌朝、奇跡的に生還している。バッドエンドでは千鶴の爪に貫かれて死亡する。

シリアス系

  • 「明日、帰ってください」「時間がないんです」耕一の部屋で
  • 「…私…小さい頃から…不思議な夢を見ます」「…す…好き…でした…」告白
  • 「…私…ずっと…待っているから。…あなたに…再び…こうして…抱きしめてもらえる日を…」前世のエディフェルとして

感情的な場面

  • 「ち、ちがうわ! あれは耕一さんなの! お願い、姉さん! 耕一さんを殺さないで!」千鶴に懇願
  • 「…耕一さんを…助けて…あげて…」瀕死で
  • 「…またね…逢えます…きっと…」夢の中で

笑える/日常系

  • 「ま〜ず〜しさに〜まけた〜〜〜…って、メッチャ暗いやんけ〜!」性格反転キノコ後、関西弁ノリツッコミ

ヒロイン 柏木 初音 かしわぎ はつね

読みかしわぎ はつね
役割ヒロイン。四女・私立高校1年生
年齢15歳
CV(1996版ボイスなし/2009版) 水橋かおり
外見くりくりとした大きな目(タレ目がちで千鶴似)、栗色の柔らかな髪、白い肌。低身長スレンダー

「不純度ゼロのピュアな輝き」「天使の微笑み」と評される末妹。耕一を「耕一お兄ちゃん」と呼んで全力で慕う。優しく素直で控えめだが、ちょっぴり甘えん坊。霊感が強く、嘘が嫌いで約束を必ず守る一方、恐がりでお化け話に大声で泣き出す。記憶力が極めて高い。花火大会の夜、父・賢治からもらったお守り(青白い牙形の石)を耕一に見せる。

初音の前世はリネットエルクゥ皇族四姉妹の末妹)。星間航行の船ヨークを操れる血統で、同族滅亡のきっかけとなった「裏切り者」だが、本当は人間との共存を望んだ姉たちの遺志を継ぐためだった。父・賢治が遺したお守り雨月山の亡者群を浄化する力を持つ。

初音ルートでは、洞窟で亡者に身体を奪われた耕一に強姦されかける(バッドエンド)。グッドエンドではお守りの力と父・賢治の声で救われ、リネット転生を告白したのち、合意で初めての性交渉に挑む。前世での初音(リネット)と耕一(次郎衛門)は相愛の関係にあった。

シリアス系

  • 「リネットは…わたし。初音として生まれ変わる前の、遠い昔のわたしの名前なの…」告白
  • 「…リネットは悪くない」耕一に肯定される
  • 「お兄ちゃんね、やっぱり、すごく似てるんだ」父と耕一について

感情的な場面

  • 「お、お兄ちゃん、目を覚ましてっ! 正気に戻って!」強姦されている最中
  • 「…お、お兄ちゃんを…わたしのお兄ちゃんを…返してよぉ…」自分よりも耕一を案じる
  • 「嫌なわけ…ないよ。…大好きな…耕一お兄ちゃんだもの…」合意のHシーン前

笑える/日常系

  • 「百円見〜っけ!」性格反転キノコ後
  • 「愛してるぜ、ベイベー」反転後、耕一にウインク

その他の登場人物

柏木 賢治かしわぎ けんじ

耕一の父(故人)。鶴来屋グループ社長兼会長代理。1か月前に飲酒運転で転落死したが、真相は鬼化を抑えるための自殺だった。鬼となった自我を抑えるため、アルコールと睡眠薬で自らを殺し、殺戮の衝動と戦い続けて死んだ。柏木家四姉妹を実娘のように愛し、特にには鬼の血の真実を打ち明けた。初音には地球外物質のお守りを遺し、初音ルートでは声のみで耕一の前に現れ「これからは、お前がこの子を守ってやれ」と託す。

柏木 耕平かしわぎ こうへい

耕一の祖父(故人)。50年前に中堅旅館を買収し、20年で組合を牛耳る大旅館へと育て上げた鶴来屋の創業者。天皇陛下も宿泊した実績を持つ鶴来屋グループを一代で築き上げた人物。設定上のみの登場で、耕一にとっては祖父の歴史の象徴として言及される。

日吉 かおりひよし かおり

17歳。の高校の後輩で、頻繁に柏木家に遊びに来る「アブナイ少女」。梓に強い好意を寄せ独占欲を露骨に表明し、「正直言って、わたしは梓先輩と二人きりになりたいです」と耕一を追い出そうとする。その帰り道に柳川に襲われ、第五の被害者として401号室に監禁されるが、梓ルートで救出される。

相田 響子あいだ きょうこ

20代後半の雑誌記者。千鶴の取材で柏木家を訪れた縁で耕一と顔見知りになる。大雑把だが記者魂を持ち、耕一に情報提供を強要しつつも気遣いを見せる。殺人現場の人混みで耕一にぶつかった偶然から関わりが深まり、「化け物なんじゃない? たとえば、雨月山の鬼とか」と冗談半分で核心を突く。後に柳川に襲われ、401号室でかおりと共に救出される。

長瀬ながせ

県警の中年刑事。だらしない格好と人を食ったような態度で、敢えてほつれた糸をちらつかせて相手を深入りさせる尋問術を持つ。「だから、それはまだ言えませんって」が口癖。隣駅の連続殺人事件の聴取で柏木家を訪れ、耕一に揺さぶりをかける。部下の柳川が真犯人であることには気づいていない。

柳川 祐也やながわ ゆうや

県警の若い刑事で長瀬の部下。実は柏木家とは別系統のエルクゥ(鬼)の血を持つ末裔で、隣駅連続殺人事件の真犯人。「狩猟者」のプライドを掲げる快楽殺人犯で、「動物は快楽を求めるために生きているんだ」と言い放つ。柏木家を「同族」として狩りの対象に定め、薬で人間を堕落させて陵辱する。各ルートのクライマックスで耕一と対決し、撃退・撃破される。

阿部 貴之あべ たかゆき

401号室の住人。同棲していたヤクザを柳川に殺害され、自身は意識を吸われて「抜け殻」となった。重度の痴呆症患者のように虚ろな目で口を開閉させるだけの状態で発見され、柳川の犯行拠点を提供する形になっていた。生死については作中で断定されない。