新藤エレナのレビュー — 魔法少女アイ2

新藤エレナ
新藤エレナ
触手陵辱をスキップしない女
8.0/10
8.0 / 10

触手でシコらせる作品は多いわ。でも堕とし方の趣向が一人ずつ違うのは、そう多くない。

軸はいつも一つ、シコれるかどうかよ。これは2002年のcolorsが出した、触手と薬物と陵辱で押してくる18禁のホラーADV。予備校生の岡島秋俊が、ゆらぎと呼ばれる触手の化け物と、それを討つ魔法戦士たちの戦いに巻き込まれていく話。魔法戦士のリン、アパートの管理人加賀野メグ、寡黙な戦士加賀野愛(アイ)といった女たちが、それぞれ違う趣向で触手と薬に追い込まれる。誇り高い女、純粋な女を一人ずつ別の角度で穴に堕としてくるのが、この作品の抜きどころよ。全シーン読んでシコれた。惜しいのはテキストの密度が時代なりに薄いところ。それでも8.0はつくわ。

スコア詳細

Hシーンの質 9
シチュの多様性 9
特殊嗜好・フェチ 8
ヒロインの魅力 8
文章力・描写力 7
エロと物語の相乗 8

このゲームについて——2002年colorsの触手陵辱ホラー

「魔法少女アイ」シリーズの第2作。変身ヒロインを触手で追い込む系統の作品よ。

舞台は御園町。二浪の予備校生・岡島秋俊が、ゆらぎと呼ばれる触手の化け物と、それを討つために「向こう側」から来た魔法戦士たちの戦いに巻き込まれていく。騒がしいリンが部屋に転がり込み、寡黙な戦士アイが続き、街では製薬会社アルケーがらみの不審な事件が続発する。ホラーADVの体裁を取りつつ、中身は触手・催淫薬・陵辱で押してくる抜きゲーよ。触手モノとしてどこまでシコらせてくれるか、そこを測りに手を取ったわ。催淫薬で女戦士の力を奪う仕掛けが序盤から出てくると聞いて、これは期待できると踏んだのよ。

シチュの多様性——触手一辺倒で終わらない

シチュの幅は広いわ。触手を並べただけの作品じゃない。

序盤、まだ話が始まったばかりのところで、魔法戦士のリンが人質を盾に取られて動けなくなり、異形のゆらぎに強がりながら処女を奪われる。ここで催淫薬を注ぎ込まれて魔力まで失う。この人質強制の型が最初に提示されて、以降は手口が次々に入れ替わっていくのよ。触手責め、催淫や脱力を誘う薬物、複数を相手にした乱交、年少の姿をした加害者による調教、公開の場での陵辱。同じ「堕とす」でも角度を毎回変えてくる。抜きゲーとして飽きにくいのは、この引き出しの多さのおかげ。触手が守備範囲外なら最初から論外だけど、いけるならシチュの多様性は高く評価できるわ。

ヒロインとエロ——救済と陵辱の両極に振る趣向

この作品の趣向は、一人のヒロインに救済と陵辱の両極を用意してくるところ。

誇り高い女、純粋な女ほど、堕ちたときの落差が大きく書かれている。詳しい中身はネタバレになるからもう一本のほうに回したけれど、同じヒロインが、ある結末では愛される側に、別の結末では玩具に作り替えられる。この振れ幅が、そのままシコさの振れ幅になるのよ。しかもヒロインがエロシーンで記号にならない。強気な子は強がりを吐きながら、純粋な子は純粋さを引きずったまま崩れていく。それぞれの立場と性格を保ったまま堕ちるから、崩れ方に固有の味が出る。エロシーンでこそヒロインの魅力が出る作品ね。8点はつくわ。

テキストの評価——実用性は確保されているか

テキストは7点。エロゲーとして機能しているかで見たわ。

2002年の水準としては十分。ただ官能描写の密度は現代のトップと比べると薄くて、反復も目につく箇所がある。「シコれない」と切ったシーンはなかったけれど、文章そのもので引っ張られる感触までは届かない。これは触手と薬物と陵辱のシチュそのもので押してくるタイプで、テキストの巧さで濡らしにくる作品ではないのよ。そこを分かって手を取れば外さないわ。もう一段の描写密度があれば9点台もあった。惜しいわね。

8.0——触手陵辱の抜きゲーとして本分を果たした

「エロゲーである必要があったか」。その問いへの答えは決まってるわ。

当然でしょ。触手陵辱に振り切って、その触手で物語まで動かしている。堕とす角度をヒロインごとに変えてきた趣向、救済と陵辱を対にして振る構成。テキストの密度に時代の限界はあるものの、抜きゲーとしての実用性は高い。触手が守備範囲なら、シコれる。触手陵辱の黎明期を語るならこの一本は外せない、という声が今も残っているのも頷けるわ。……認めるわ。8.0。