キャラクター詳細 — sense off
sense off ~a sacred story in the wind~の登場人物を能力・前世・結末を含めて解説します。
杜浦直弥
| 読み | もりうら なおや |
|---|---|
| 役割 | 主人公(一人称視点) |
| 年齢 | 高校生 |
| CV | ボイスなし |
| 外見 | 一人称視点のため外見描写少ない。「髪型がほとんど変わっていない」との描写あり |
自転車事故後に脳波の偏向性を持つと認定され、認識力学研究所に「連れて来られた」新参者。軽口とブラックジョーク、奇妙な比喩を連発する飄々とした性格だが、観察眼は鋭く情に篤い。両親は放浪癖があり、家に帰っても一人という環境で育った。
能力・前世の真相:直弥の能力は《触媒能力》=《運命の励起》(青砥の仮称)。接触した相手の精神構造・運命を根本から変革してしまうほど大きな影響力を持つ。本人は自覚していない。
思惟生命時代(宇宙船AI起源の非物質知性体として存在していた頃)の直弥の役割は《演算者》——ラプラスの悪魔に近い未来予知的計算を行う存在だった。この起源が18世紀の転生体ベルトホルト・レーゼとして突然変異的な数学能力に繋がった。珠季ルートでは本能的に共生関係を発動し、珠季の精神を自分の中に取り込んで共生体となる。
「俺がお前のことを好きだと言ったらどうする?」藤の花の下でのシーン
「透子……どこにも行かないでくれ」透子消滅を止めようとする場面
「ただ本能に従った。ただ、種族が持つ本能のままに、能力を行使した」地の文・共生発動時
「珠季の中にグランマが住んでいたのならば、俺の中に珠季が住むこともできるんじゃないか」共生決断の瞬間
「夏の人々が、夏を歩いている。そしてそこに、探し物はあった」透子ルートラスト地の文
織永成瀬
| 読み | おりなが なるせ |
|---|---|
| 役割 | ヒロイン1・幼馴染 |
| 年齢 | 高校生(直弥と同年代) |
| CV | ボイスなし |
| 外見 | 小柄、長い髪、活発な動き。「にゃーにゃー」と声を出しながらスキンシップが激しい |
直弥の幼馴染。小学校の頃に親の転勤で引っ越し、10年ぶりに研究所で再会する。「直弥っ、すっごい久しぶりだねっ」「ケッコンするって約束しといて、忘れちゃうなんて!」——再会早々に幼いころの約束を持ち出す積極派。感情を直接的に表出する明るい性格。
真相:能力「未来視」により、成瀬は自分の死期を5月10日 3時10分と知っていた。共通ルートの明るさが全て死の覚悟の裏返しだったことが成瀬ルートで明かされる。月明かりの下で直弥と結ばれた後、5/10 3:10に「世界の終わり」を迎える。終わったのは成瀬の命だった。
「もうすぐ終わりって判った上で……一緒にいて欲しい」覚悟の告白
「わたし、幸せだよ。もうすぐ世界は終わるけど、それまでの間、好きな人と一緒にいられるから」死の直前の最後の言葉
「直弥と一緒になれるんだから……このくらい痛いくらい方がいい……だって、その方が……直弥を感じていられるから……」
「やっぱり直弥だ!」廊下での再会・確信の瞬間
埴島珠季
| 読み | はにじま たまき |
|---|---|
| 役割 | ヒロイン2・同学年 |
| 年齢 | 高校生(直弥と同学年) |
| CV | ボイスなし |
| 外見 | 成瀬と同体格。「ふんっ」と鼻を鳴らす癖 |
「ふんっ」「ばーか」が口癖のツンデレ。直弥の着替えを覗いた(と思った)初対面から喧嘩腰だが、成瀬・彰人と自然な三人組を形成する。スプーン曲げの念力(物質破壊能力)を持つ。
グランマの真実:珠季の幼少期から脳内に「グランマ」という別の意識体(思惟生命)が同居していた。新興宗教の教祖の精神破壊攻撃からグランマが身代わりとなって消滅し、珠季を守った。その「力の名残」が暴走して珠季は死亡する。直弥が本能的に共生関係を発動し、珠季の精神を自分の中に取り込んで共生体となる。
「わたしに、『好き』って言えばいい」逆告白
「さよなら」死の瞬間の最後の一言
「量子結合で結ばれた2つのものは時空を超えて巡り逢う」依子の言葉を引用
「こうやってあんたとくっついてられるから……わたしは幸せ」共生後の対話
「ふんっ」全編通じての口癖
「だってほら、何かあんたの匂いがするし」直弥のベッドに座って
真壁椎子
| 読み | まかべ しいこ |
|---|---|
| 役割 | ヒロイン3・年少組 |
| 年齢 | 直弥より年下(年少組) |
| CV | ボイスなし |
| 外見 | 「貧相ですよね?」と自分の胸を気にする発言あり。控えめな佇まい |
直弥より下学年の「年少組」。つっかえつっかえの自己紹介が初登場の印象。「直弥さん」と常に敬称をつける控えめさだが、核心を突く言葉を持つ。能力は他者の苦痛を引き受けて軽減する「苦痛軽減(共感)」。美凪と行動を共にすることが多い。
前世の真相:椎子ルートの核心は18世紀の記憶にある。1712年頃のザルツブルクに生きた数学者ベルトホルト・レーゼ(直弥の前世)と、その共感能力者の伴侶トルーデ(椎子の前世)の記憶を、直弥と椎子は共に体験する。「椎子ちゃんであり、またトルーデである少女」という直弥の認識。屋上から飛び降りた直弥を椎子の苦痛軽減能力が受け止め、二人は生き延びる。
「ある人の死は、もうその人だけの問題じゃなくなってると思います」屋上前の重要発言
「絶対、わたしが直弥さんのことが好きだからです」告白
「あ、あの……真壁、椎子……と、いいます……」つっかえつっかえの自己紹介・初登場
「わたしの、貧相ですよね?」
三條美凪
| 読み | さんじょう みなぎ |
|---|---|
| 役割 | ヒロイン4・関西弁 |
| 年齢 | 年少組 |
| CV | ボイスなし |
| 外見 | ポテチを常備。関西弁。突撃訪問が多い |
「〜やん」「〜やね」の関西弁で話し、ポテチを持参して直弥の部屋に突撃訪問する食いしん坊。絶対嗅覚で「今日は何食べた」まで当てる。椎子と共に「年少組」を形成。夢の共有能力を持つ。
星の時代の真相:美凪ルートで判明する核心。何万年前の「星の時代」、思惟生命として宇宙に存在していた時代から直弥(演算者)と美凪は結ばれていた。「……嗅ぎ分けたんよ。あなたは、あの時のあの人や」——絶対嗅覚が思惟生命時代の直弥を感知する。過去の同族の「悪意」が直弥を攻撃しようとするが美凪が阻止し、二人は海の丘で再び結ばれる。
「あの夢の中で、わたしたち、心が繋がってた」
「直弥のことが……ずっと好きやったんよ」
「えっちっぽいって、ええ気持ちやね」
「のーさつてき!」率直な感性
「ポテチ持ってきたけど」突撃訪問の定番台詞
御陵透子
| 読み | みささぎ とうこ |
|---|---|
| 役割 | ヒロイン5・最強能力者 |
| 年齢 | 不明 |
| CV | ボイスなし |
| 外見 | 三点リーダから台詞が始まる沈黙系。週末だけ来訪する静かな少女 |
平日はB棟に隔離され、週末だけ他の研究者たちと交流できる謎めいた少女。「……」から台詞が始まることが多い。能力《世界の読み替え》——認識通りに現実を書き換える最強格の力——を持つがゆえに隔離されている。「……あなたの部屋は、冷たい」という深夜の訪問が最初の接触。
思惟生命の真相:透子ルートの核心。透子は直弥に「思惟生命」の正体を告げる。「恒星間宇宙を航行する宇宙船があった」——そのAIから誕生した非物質知性体が思惟生命であり、直弥も透子もその転生体だ。「あなたは……人間じゃない」。透子の自同律(自分が自分であるという確信)は弱まり続けており、《世界の読み替え》が自己に作用して消滅に向かう。
銀色のロケット(自同律の安定装置)に亀裂が入り、「透子……どこにも行かないでくれ」(直弥)という懇願も届かず透子は消える。直弥だけが彼女を覚えた状態で夏の街を歩く。
「あなたは……人間じゃない」直弥への真実告知
「恒星間宇宙を航行する宇宙船があった」思惟生命起源の語り始め
「わたし自身が、わたしのいない世界を認識すれば、《世界の読み替え》の能力は、世界からわたしを抹消するよう働く」
「……あなたの部屋は、冷たい」初接触
「……わたしには――意味が喪われている」自同律喪失の示唆
飛鳥井慧子
| 読み | あすかい けいこ |
|---|---|
| 役割 | ヒロイン6・I棟在住 |
| 年齢 | 不明(4年間水槽内) |
| CV | ボイスなし |
| 外見 | 現実は水槽の脳。精神世界ではウェディングドレス姿で登場 |
認識力学研究所I棟の水槽に浮かぶ「脳」として生存する少女。4年前に両親(装置開発者)が事故死し、以来感覚剥奪の水槽に閉じ込められた。彰人のタニシチャット誤接続で直弥と繋がる。「古文なら得意でした」という唯一の過去の自分への言及が印象的。
精神世界での結合:自我崩壊が進む慧子のため、直弥はウェディングドレスのスケッチを描いて届ける(「直弥さんは絵が下手です」と正直に言う慧子)。精神世界で白いドレス姿の慧子と直弥は結ばれる。「自分の姿で直弥さんに会えたのが嬉しくて」——現実の慧子は間もなく消える。
「誰かいませんか……。さみしいです。誰かお話しましょう?」タニシチャットへの最初の書き込み
「あなたのこと……最後まで忘れなかったよ……」最後の言葉
「自分の姿で直弥さんに会えたのが嬉しくて」精神世界でのウェディングドレス
「直弥さんの手は柔らかい?」触感すら知らない状態での問い
「古文なら得意でした」唯一の「過去の自分」への言及
塔馬依子
| 読み | とうま よりこ |
|---|---|
| 役割 | ヒロイン7・研究員・教師役 |
| 年齢 | 直弥より6歳上(自称) |
| CV | ボイスなし |
| 外見 | 車の運転が上手い。宿直の夜に食堂で発泡酒を飲む |
直弥を研究所に連れてきた人物。研究員兼教師役。「ここがわたしたちのアジト、認識力学研究所よ」という第一声から物語が始まる。自虐とユーモアで直弥と渡り合い、発泡酒へのこだわりと「先生の威厳」ネタが印象的。能力は持たない。
依子ルートの真相:深夜食堂での発泡酒飲みシーンで、依子は能力者への嫉妬を初めて吐露する。「選ばれなかった側」として能力者を羨望しつつも「見上げることしかできない」という複雑な感情。研究所を辞職し、「10年後にいい男になったら迎えに来てよ」という条件つきの別れを告げる。
「君が『選ばれている』からよ」能力者への嫉妬の吐露
「空飛ぶ鳥に地を這う蛇の心は判らない」
「もし……10年もして君がいい男になったら迎えに来てよ」別れの言葉
「ここがわたしたちのアジト、認識力学研究所よ」物語の幕開けの第一声
「ビールじゃないよ〜だ。発泡酒だよ〜」直弥の突っ込みに
その他の登場人物
キャラクター画像はDLsiteの商品ページより引用。
直弥の友人。タニシを300匹飼育し、全国タニシ愛好家チャット板に熱中する。「タニシを食する奴は地獄に堕ちろっ!」が決め台詞。「タニシ君」という直弥の命名に毎回抗議するがスルーされる。慧子ルートでは彼のチャット誤接続が慧子との接点を生む。「タニシのブリーディングはこれから世界的な趣味になる予感がするね」という発言で直弥に笑われる。
40代の上位研究員。《運命の励起》仮説の提唱者。「魂というものを信じるか?」という問いかけを好む。美凪ルートで「彼の能力だが、私は仮に《触媒能力》……あるいはもっと詩的に、《運命の励起》と呼んでいる」と語り、透子ルートで《認識力学的作用力》の体系を直弥に説明する。各ルートで世界観の核心を語る説明役として機能する。