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用語集 — 臭作

『臭作』の固有用語を解説します。追い込み・辱めといった攻略システムから、粛正音楽学院・女子寮などの舞台、そして「俺」と臭作の二重人格やシリーズ設定までを収録しています。▼ネタバレ詳細を含む項目はアコーディオン内に格納しています。タグをクリックするとカテゴリを絞り込めます。

攻略システム・行動
追い込み おいこみ システム

盗撮写真を脅迫材料に、ヒロインを心理的に屈服させる行為。「様子を窺う→盗撮→ネタ確認→追い込み→辱め」という攻略フローの中核をなす段階で、机に写真を置いて「他人に見られたくなければ言う事を聞け」と迫る。

真の意味
追い込みに失敗すると、写真を逆手に取られて警察に通報され、臭作が逮捕されるバッドエンドに至る。南綾香だけは写真脅迫ではなく、倉庫に閉じ込める物理的な監禁による追い込みを受ける。
辱め はずかしめ システム

追い込みで屈服させたヒロインを実際に陵辱するパート。地の文は基本「俺」の一人称で進む。

真の意味
辱めの最中、ロープが切れる演出などを契機に、俺が臭作の意志へ抗おうとする瞬間が各ヒロインに用意されている。「このまま臭作のしたいようにさせる」か否かの選択が、後の分岐の伏線となる。
様子を窺う ようすをうかがう システム

ヒロインの部屋を訪問する行動。在室確認や管理人としての日常会話を装い、盗撮機材を仕掛ける隙を探る。相手が在室のあいだはカメラを仕掛けられないため、風呂・食事・トイレなどの用件をでっち上げて部屋から追い出そうと画策する。

盗撮/盗撮写真脅迫 とうさつ システム

部屋・トイレ・浴室にデジタルカメラやビデオカメラを仕掛け、痴態を撮影してネタを得る行為。回収が早すぎると撮り切れず、遅すぎると時間切れになる。臭作はこの手間を「その場で犯る強姦魔とは違う美学」だと自己正当化する。機材は万引きで揃えたとされる。

ネタ ねた 概念

盗撮で得た写真・映像。追い込みの脅迫材料になる。ネタには質の差があり、生尻・剃毛・密会など決定的な画像ほど「極めつけのネタ」として効果が高い。

スケジュール管理 すけじゅーる システム

行動が時間制で進む枠組み。時刻ごとに「様子を窺う・カメラ回収・追い込み・辱め・綾香を電話で呼び出す・トイレや浴室の盗撮」といった選択肢が並び、物語は月曜午前5時のタイムリミットへ向かって進む。

O・Y・G・S おやぢ四段積みシステム システム

臭作の行動を事前に組み立てるスケジュール機構の呼称。1時間を15分ずつ4つのコマに分け、各コマに盗撮・接触・休憩・外出などの行動を割り当てて限られた時間を進める。盗撮から脅迫、陵辱へと至るフローを支える骨格にあたる。

月曜の朝一番 げつようのあさいちばん タイムリミット

南綾香が臭作に告げる、学院長室への呼び出し時刻。臭作の正体が露見する攻略のタイムリミットを意味する。

真の意味
絵里ルートでは、過去のやり直しに戻らずこの月曜を迎える事が、俺が臭作から抜け出す帰還の条件となる。午前5時までの残り時間を俺が焦って数える描写が繰り返される。
コレもんのアレもん これもんのあれもん 結末

追い込みに失敗したとき、臭作が逮捕される際に残す決め台詞。手錠を示す仕草(「コレもん」)を伴い、逮捕バッドエンドを表す。

詳細
前島香織の追い込みに失敗すると、香織が先回りして警察を呼び、渚・志保・萌子らが臭作を足止めして逮捕に至る。臭作は「おさらばする時間にコレもんのアレもんかよぉ」と捨て台詞を残す。
臭作の思想・蔑称
鬼畜道 きちくどう 思想

臭作が「極めた」と豪語する陵辱の道。良心や仏心を捨てる事を意味し、「仏心は鬼畜道に禁物だぜ」といった言い回しで頻出する。伊頭家シリーズに共通する思想語でもある。

詳細
絵里を前に心を揺らす自分を、臭作は「鬼畜道を歩む資格のない人間だったのか」と自問する。鬼畜の徹底と、それが揺らぐ瞬間とが、絵里ルートの分岐に重なっていく。
美学 びがく 概念

臭作が自称する行動の流儀。盗撮や媚薬、段取りを重ねる手口を「その場で犯る強姦魔とは違う」と美化する自己正当化の論理。

真の意味
本質は加害の責任を回避するための枠組み。「計画は午前5時で終わってる」等と枠を設けて手口を美化し、絵里に粘り負けして手を出せなかった時すら「美学を全うした上で粘り勝ちした」と強弁する。
肉壷/肉人形 にくつぼ/にくにんぎょう 蔑称

臭作がヒロインを指す蔑称。肉壷は女性器を、肉人形は屈服させた女性そのものを指し、相手を人格でなくモノとして扱う臭作の世界観を象徴する。綾香を「自由に動く事も叫ぶ事もできねぇ肉人形」と呼ぶ。

媚薬/エサ びやく/えさ アイテム

臭作がヒロインの食事(「エサ」と蔑称する)に仕込む薬。摂取から数時間後に身体を疼かせ、盗撮しやすい痴態を誘発する。「目の玉が飛び出るほど高い」とされ、効きには個人差がある。

詳細
絵里には媚薬を仕込み損ねる描写が繰り返され、彼女だけは薬による攻略が通用しない。臭作は「エサに仕込んだ媚薬にまで責任は持てない」と、これも美学を保つための詭弁に利用する。
舞台・場所
粛正音楽学院 しゅくせいおんがくがくいん 組織

物語の舞台となる名門音楽学校。ピアノ科・バイオリン科・邦楽科を擁し、由緒ある校風を持つ。理事長は前島香織の祖父。臭作は各ヒロインに「制服を着て迎えろ」と命じ、この学院の制服を陵辱欲を刺激する装置として悪用する。

女子寮 じょしりょう 場所

粛正音楽学院の女子寮。防音の効いた古い洋館で、元は男子禁制だった。臭作が偽管理人として住み込む。週末は多くの寮生が実家へ帰り、寮内が無人に近くなるため、臭作の犯行が容易になる閉鎖空間として機能する。

管理人/管理人室 かんりにん/かんりにんしつ 場所

臭作の表向きの肩書きと居室。風呂焚き・食事・洗濯・寮生の世話をこなす下男的な役割で、管理人室には電話と盗撮機材・写真が保管される。

詳細
管理人室は絵里ルートの終着点となる。絵里がここで俺と最期の対話を交わし、俺はこの部屋を出発点にして元の世界(パソコンの前)へ帰還する。
倉庫 そうこ 場所

寮内の倉庫。南綾香が監禁・陵辱される場所。

詳細
綾香だけは写真脅迫ではなく、ロープで縛って倉庫に監禁する物理的な追い込みを受ける。臭作が管理人初日に綾香から掃除を命じられた因縁の地で、彼は「俺にとって記念すべき場所」と称する。
浴室・脱衣所/女子トイレ/食堂 よくしつ・だついじょ/じょしといれ/しょくどう 場所

寮の共用空間。いずれも盗撮ポイント兼、嫌がらせの舞台として機能する。臭作は薪で風呂を焚き、湯加減への文句を訪問の口実にする。寮に男性用トイレはない設定で、食堂では食事を用意しない嫌がらせを繰り返す。生活空間そのものが盗撮と嫌がらせの装置に変えられている。

二重人格とシリーズ設定
臭作 しゅうさく 人格

本作の主人公にして加害者。粛正音楽学院の女子寮に「加藤」という偽名で管理人として1ヶ月前から潜り込んだ初老の男。盗撮と脅迫でヒロインたちを陵辱していく。

真の意味
臭作は、プレイヤーの意識である「俺」と一つの身体に同居する加害人格。臭作の声は俺にしか聞こえておらず、俺に「お前は俺の分身なんだぞ」と告げる。臭作の身体は臭作の意志に逆らえないが、絵里の前でだけ俺の意志が抗える。
おれ 人格

地の文の一人称。辱めシーンの描写も基本この「俺」で語られるため、序盤ではプレイヤーと臭作の視点が区別しにくい。

真の意味
「俺」はゲーム『臭作』をプレイしていたプレイヤーの意識で、何らかの理由で臭作の身体に取り込まれている。「もちろん俺はこんな下品な話し方をする人間ではない」「俺は臭作なんかになりたくはない」と明かされ、臭作とは明確に別人格。臭作の身体は臭作の意志に逆らえないが、絵里の前でだけ俺の意志が臭作に対抗できる。
加藤 かとう 別名

臭作が女子寮で名乗る管理人としての偽名。寮生も綾香も皆「加藤さん」と呼ぶ。

真の意味
本物の加藤は別人。パチンコ屋で知り合った管理人志望の老人を脅して偽の履歴書を書かせ、その身分を奪って成り代わっている。寮内では一貫して慇懃で卑屈な「加藤」を演じ、二人きりになると乱暴な地金(臭作)が出る。
絵里ルート/元の世界 えりるーと/もとのせかい 真相

高部絵里に関わる特殊ルート。他のヒロインと異なり、絵里は俺に「あなたは……誰?」と問いかけ、俺の人格を臭作から分離させる。

真の意味
本作の救済的な結末にあたる。絵里の協力を得た俺は、絵里を陵辱しようとする身体を、数時間にわたり自分の顔を殴打してでも押し留めて臭作の意志に抗う。最終的に「あなたを救う為だけの存在になります」という絵里の言葉とともに臭作を退け、ゲームをプレイしていた元の世界(パソコンの前)へ帰還する。帰還後、絵里はディスプレイの中から「あなたのおかげで、みんなを救う事ができました」と告げて消える。
伊頭家〈おやぢ〉シリーズ いとうけ/おやぢシリーズ シリーズ

臭作が属する、elf の三部作。『遺作』(1995)『臭作』(1998)『鬼作』(2001)と続き、通称「おやぢシリーズ」と呼ばれる。臭作は「盗撮→脅迫→陵辱」というフローを確立した作品として位置づけられ、そのシステムは後作『鬼作』に直接受け継がれた。鬼畜道・美学といった思想語もシリーズ共通で用いられる。