キャラクター詳細 — てんたま -1st Sunny Side-
主人公・全ヒロイン・その他の登場人物の設定と物語上の役割を、各ルートの真相込みで解説します。
| 名前 | 椎名(苗字のみ表記。下の名前は作中未公開) |
|---|---|
| 読み | しいな |
| CV | なし(主人公) |
| 立場 | 高校2年生・一人暮らし。母不在、父は海外勤務 |
性格・思考パターン
千夏曰く「椎名ってホント優しいよね。双葉が好きになった理由がわかるわ」と評されるほどの優しさを持つが、自己評価は低く、自分自身の感情を認識するのが極めて遅い人物。困ったときには心の中の双葉に話しかける習慣があり、内省的で言葉数が少ない。掛けるべき言葉が見つからないときは黙って見守る不器用な優しさが、結果として周囲の少女たちを引き寄せていく。
序盤〜中盤の描写
前年に最愛の恋人・双葉を病で失って以来、表向きは普通に過ごしているが、心には常に空隙が残り続けている。花梨の来訪で家事と日常が回り始め、千夏・貴史との交流が活性化していくが、双葉への想いをどう昇華させるかという内的な課題を抱え続ける。花梨に対しては「世話のかかる妹」として認識し続け、自分の恋心に長らく気付かない。
真相・後半の描写
夢の中で双葉と対話するシーンが転換点となる。双葉から「悩んでも仕方ないよ。椎名は花梨ちゃんが好きなんでしょ」「天使だろうが人間だろうが花梨ちゃんは花梨ちゃん。そうでしょ?」「もう、私がいなくても寂しくないよね……」と次々に背中を押され、「双葉! 双葉!!」と叫びながら別れを受け入れる。「オレは今やっと、双葉の想いを断ち切ることができた」と独白し、双葉への執着を正式に手放す。
花梨が家を出てしまった後、「花梨がいなくなって初めて気が付いた。本当の幸せは花梨がいることだったんだ」と自覚し、奈菜・千夏・早智子の助けを借りながら花梨と再会、12/25 の相互告白に至る。校長への懇願「今、オレには花梨が必要なんです」が、花梨の地上残留を実現させる決定打となる。
代表的台詞
「双葉、お前ならどうする?」 — 困ったときに心の中で双葉に語りかける習慣
「双葉のことを忘れることはできないのかな。このまま過去のことをずるずる引きずっていかなければならないのか」
「オレも花梨が好きだ。一人の女性として」 — 花梨への告白
「今、オレには花梨が必要なんです」 — 校長への懇願
「双葉ありがとな………」 — 花梨と結ばれた後
| 名前 | 花梨(苗字なし) |
|---|---|
| 読み | かりん |
| CV | こおろぎさとみ |
| 立場 | 天使学校の見習い天使。卒業試験として地上派遣中 |
| 語尾 | 「〜ですの」「〜です」「ふぇ?」「うみゅ〜」 |
性格・思考パターン
一人称は「花梨」。語尾「ですの」を多用する天真爛漫な見習い天使。料理が得意でフランス料理ポトフを作れる程度の腕を持ち、買い物(特にバーゲン)に強い情熱を傾ける。失敗してもすぐ「次はがんばるですの!」と立ち直る前向きな性格だが、天使ゆえに人間の恋愛感情には疎く、自分が誰かを好きになっているという事実を認識するのに長い時間を要する。他者の幸せを優先しすぎ、自分の感情を後回しにする傾向が強い。
序盤〜中盤の描写
椎名の家に居候し、料理・洗濯などの家事を担当しながら、椎名を幸せにする方法を模索する。ヒロインたちに「椎名のことをどう思っているか」と問い詰めて回る一方、自分自身の中に芽生え始めた感情には「胸が痛い」「病気になっちゃったのかな」と子供じみた言葉でしか接せられない。椎名が看病してくれた風邪の場面でついに「こんなに優しくされたら、花梨はどうすればいいですか?」と恋心を自覚する。
真相・後半の描写
「天使が人間に恋するのはご法度」「帰れば椎名が寂しくなる」という二重の葛藤を抱えながら、椎名の心を乱したくない一心で12月後半に荷物をまとめて家を出る。千夏の「花梨ちゃんの気持ち、伝えてもいいと思うよ」と早智子の「幸せなんて100通り、ううん、それ以上あるわ」を受けて決意し、12/25 のクリスマス当日に椎名と告白を交わす。
校長から「花梨君、お幸せに」と特例として地上残留を許可され、グッドEDでは「天使でなく、一人の人として椎名を幸せにできたんだと思いますの」と新しい身分を獲得する。地の文では「双葉が起こした最後の奇跡」として位置づけられる。バッドEDでは天使界に戻り、試験は合格として処理される。
代表的台詞
「大事なのは悲しい思い、辛い思いを忘れるのではなく、それらの思いとともに生きていくことだと思うです」 — 椎名が双葉を忘れられないと相談した場面への返答
「花梨は椎名が好きです。椎名の傍にいたいです」 — 12/25 告白シーン
「天使でなく、一人の人として椎名を幸せにできたんだと思いますの」
「いっぱいいっぱいいーーーーーっぱい、幸せになるですの」 — ハッピーED締めくくり
「…安かったです」 — 買い物しすぎた理由を一言で説明する場面
| 名前 | 双葉(苗字不明。隠しシナリオ表題は「渡瀬双葉」) |
|---|---|
| 読み | ふたば |
| CV | 不明(DC版では声付き) |
| 立場 | 椎名の元恋人。千夏の親友。物語開始前年に病死 |
性格・思考パターン
明るく強い性格の女性。「私なら諦めないよ。絶対にぃ」「情けないよ、椎名ぁ」と笑いながら椎名を叱咤するムードメーカー。生前は遊園地の観覧車で椎名が怖がって自分に抱きついた(千夏談)など、椎名の弱さを優しく受け止めるパートナーだった。
作中での描写
物語開始前に病死しているため、登場するのはすべて椎名の心の中・夢の中・幻聴として。深夜の幻聴では、椎名が千夏や貴史のことで悩んでいるとき励ましの言葉を届ける。終盤の夢では、椎名が花梨への恋と「天使という壁」について苦しんでいるところに現れ、「答えは出てるじゃない」と背中を押す。
真相・後半の描写
双葉は「椎名の回復の障壁」でありながら「回復を助ける存在」というアンビバレントな役割を担う。椎名が双葉を忘れられないのは過去に囚われているからではなく、双葉への愛が本物だったから。花梨の言葉「過去を忘れる必要はない」と双葉自身の最後の言葉が合わさることで、椎名は前を向ける。
グッドEDの後、地の文で「双葉が起こした最後の奇跡」と語られ、花梨が地上に留まれたのは双葉が天使界で働きかけた結果として暗示される。隠しシナリオ「渡瀬双葉の話」では、双葉視点で椎名と出会ってから死ぬ前夜までの物語が補完される。
代表的台詞
「情けないよ、椎名ぁ。それくらいで弱音を吐いてどうするのぉ」 — 夜中に椎名の心の中に届く声
「悩んでも仕方ないよ。椎名は花梨ちゃんが好きなんでしょ」 — 夢の中
「天使だろうが人間だろうが花梨ちゃんは花梨ちゃん。そうでしょ?」
「もう、私がいなくても寂しくないよね。本当はもう少し傍にいてあげたいけど……」 — 夢の中での別れ
「もうこうやって椎名に会うことは無いって事」
| 名前 | 篠崎千夏 |
|---|---|
| 読み | しのざき・ちなつ |
| CV | 岩居由希子 |
| 立場 | 椎名・貴史と5歳からの幼馴染み。双葉の親友でもあった |
性格・思考パターン
普段は気が強くて言葉が荒いが、実は繊細で傷つきやすい二面性を持つ。料理が得意で「料理するの結構好きだからね」と語る一方、貴史には料理を作らない(中学2年のとき貴史に「まずい」と言われて以来)。人の心の機微には敏感で、椎名が悩んでいると気付き、花梨の気持ちにも早くから気付いている。
序盤〜中盤の描写
5歳から貴史に片思いを続けてきたが、何度もはぐらかされて疲弊している。花梨に「千夏は椎名のことをどう思っているか?」と問い詰められ、「椎名は大事な幼馴染み。今はまだ、貴史の方が……」と答え、複雑な感情を吐露する。屋上で「貴史のこと好きだよ。でも、もう無理なの」と諦めを宣言する場面が、彼女のルートと貴史ルート両方の起点になる。
真相・後半の描写
千夏ルートではカラオケで空元気を出して立ち直ろうとし、椎名がそれに寄り添うことで関係が幼馴染みから恋へ移行する。新学期に椎名と腕を組んで歩くエピローグで結ばれる。花梨ルートでは、花梨が椎名への恋を打ち明けたとき「天使とか人間とかそんなの関係無いよ。花梨ちゃんが好きになった相手が、たまたま人間だっただけ」と温かく背中を押す重要な味方になる。貴史ルートでは椎名のマッチメイクで貴史と結ばれる。
代表的台詞
「貴史のこと好きだよ。でも、もう無理なの」 — 屋上での諦めの宣言
「天使とか人間とかそんなの関係無いよ。花梨ちゃんが好きになった相手が、たまたま人間だっただけ」 — 花梨への背中押し
「私、椎名に惚れてたら良かったな」 — 千夏ルート、自分の気持ちの揺れを示す独白
「椎名は本当に優しい人だよ。双葉が好きになったのもわかる気がする」
「バッカヤローーーー!!」 — 貴史の不謹慎な手紙への反撃
| 名前 | 貴史(苗字不明) |
|---|---|
| 読み | たかし |
| 家族 | 姉:早智子 |
| 立場 | 椎名・千夏の幼馴染み |
性格・思考パターン
女好きでチャラく見える二枚目。だが、それは仮面で、千夏への想いは5歳から本物。「俺、不器用だからな」の一言が彼の本質を端的に表す。千夏の気持ちには昔から気付いていたが、「言葉にしなくても気持ちは伝わってると思ってた俺の甘え」が長年の擦れ違いを生んだと自己分析する。表向きの軽薄さの裏で、音楽関係の仕事をしたいという夢を秘密裏に温めている。
真相・後半の描写
花梨ルートのハッピーED後のエピローグで東京行きを告げる手紙を残して旅立つ。手紙の内容は「有名になって戻ってくる。そのときは優しく出迎えてくれ」「できれば女の子一人、お前たちの子供を生んでおいてくれ」という貴史らしい不謹慎なもので、千夏が「バッカヤローーーー!!」と怒る。葵が「まだ試験は終わってないもんね」と一緒に東京へついていく。
貴史ルート(マッチメイカーEDへの分岐)では、椎名が千夏を諦めずに二人の擦れ違いを橋渡しする結果、貴史と千夏が初めて言葉できちんと向き合う。「椎名にいま、一番必要な人は誰なのか。傍にいて欲しい人は誰なのか答えが出てるはず」と、貴史が逆に椎名の背中を押す場面もあり、彼の友情の本質が見える。
代表的台詞
「俺、不器用だからな」
「言葉にしなくても気持ちは伝わってると思ってた俺の甘えから招いた結果なんだよ」
「とにかく椎名にいま、一番必要な人は誰なのか。傍にいて欲しい人は誰なのか答えが出てるはず」 — 椎名へのアドバイス
「知っててもらいたかった…からかな」 — 椎名に本心を話した理由
| 名前 | 葵 |
|---|---|
| 読み | あおい |
| CV | あおきさやか |
| 変身形態 | 小鳥「アオイ」に変身して花梨の部屋に住む |
性格・役割
花梨の先輩天使として地上派遣に同行する。普段は小鳥「アオイ」の姿で花梨の部屋に住み、ピピッと鳴いて意思を伝える。普通の人間には小鳥にしか見えないが、花梨には括弧書きの言葉として(花梨ちゃん、元気出して)のように届く。花梨が泣いているときは常に傍にいて慰める存在で、姉のような役回り。
真相・後半の描写
花梨だけでなく貴史の試験も担当している。花梨ルートのグッドED後のエピローグでは、貴史が東京へ行くことが決まると「まだ、試験は終わってないもんね。このまま貴史に付いていって貴史を幸せにするんだから」と告げて貴史と一緒に東京へ向かう。花梨を優しく手放し、新しい試験対象の元へ移っていく職務的でもあり情の深いキャラクター。
椎名が花梨の気持ちに気付かない場面では、椎名に対して「花梨のことを妹としてしか見てないんだったら、そんな気持ちでいるなら花梨を追いかけるな」と厳しく説教する場面もある。
代表的台詞
(花梨ちゃん、元気出して) — 小鳥形態。括弧書きで意味だけが伝わる
「花梨のことを妹としてしか見てないんだったら、そんな気持ちでいるなら花梨を追いかけるな」 — 椎名への説教
「まだ、試験は終わってないもんね。このまま貴史に付いていって貴史を幸せにするんだから」 — 東京行きを決める場面
「花梨にはそれが辛いと思ったんだろうな」 — 花梨の気持ちを椎名に解説
| 名前 | 奈菜 |
|---|---|
| 読み | なな |
| CV | 不明(DC版フルボイス) |
| 立場 | 後輩天使。千夏の家に居候して試験中 |
性格・役割
穏やかで思慮深い後輩天使。医療知識を持っており、花梨が風邪で倒れたときには薬を持参して助ける場面がある。物静かな佇まいの一方で、花梨の恋心を最初に言語化して椎名に伝えるという物語上の重要な役割を担う。「私も花梨ちゃんの大事な友達ですから」と、看病後にきっぱり告げるなど、内面の芯の強さを覗かせる。
真相・後半の描写
花梨が家を出てしまった後、椎名に向かって「花梨ちゃん言ってました。椎名さんを好きになったって」と告げる場面が、椎名のグッドEDへの軌道を決定づける。直接的にしてシンプルなこの一言が、椎名の認識を決定的に変える鍵となる。試験期間が終わると葵と共に天使界に帰還する別れのシーンが用意されている。
代表的台詞
「花梨ちゃんが悩んでいたのは、椎名さんのことなんです」
「花梨ちゃん言ってました。椎名さんを好きになったって」 — 椎名のグッドEDへの軌道を決定づける一言
「私たちは天使の卵です。人間と恋をしても結ばれることはありません」 — 天使界のルールを語る場面
「私も花梨ちゃんの大事な友達ですから」
| 名前 | 初音 |
|---|---|
| 読み | はつね |
| CV | DC版フルボイス |
| 立場 | 高校3年生・椎名の先輩 |
性格・役割
双葉に似た容姿を持つ高校3年生の先輩。椎名は最初、初音に双葉の面影を重ねて見てしまう(「最初、初音さんには昔付き合ってた娘を重ねて見てた。どことなくその娘に似てたから」)。自身は男性とお付き合いした経験がなく、初めての恋愛に不器用に踏み込む純粋なヒロイン。後輩・真央が椎名を好きであることを薄々察しながら、自分の気持ちと真央への友情の間で揺れる。
真相・後半の描写
真央との三角関係シーンで、椎名が「初音の気持ちを考える」を選ぶと初音ルートに進む。「だから……わ、私なんかで良かったら、その…お、お付き合いしてくれませんか…?」と勇気を絞って椎名と付き合い始める。「椎名さんは優しすぎます……他人に気をつかうより、自分の意思を大事にしてください」と、自分も含めて気を遣いすぎる椎名を諭す場面が、彼女の聡明さを示す。真央ルートでは「椎名先輩、初音先輩……取っちゃいますから」と告げて笑顔で身を引く側に回る。
代表的台詞
「わ、私って男の人とお付き合いした事無いんです。だからどうしたらいいのか何も分かりません」
「だから……わ、私なんかで良かったら、その…お、お付き合いしてくれませんか…?」 — 初音から椎名への告白
「椎名さんは優しすぎます……他人に気をつかうより、自分の意思を大事にしてください」
「初めて付き合った人が椎名さんだったから、こうしていられるんです」
| 名前 | 真央 |
|---|---|
| 読み | まお |
| CV | DC版フルボイス |
| 立場 | 初音の後輩。高校1〜2年生 |
性格・役割
中学時代から椎名に片思いを続けてきた後輩。高校で初音先輩と椎名が近づくと、自分の気持ちを押し殺して「全力で応援しちゃいます!」と笑顔を作る健気さが特徴。傷ついても笑顔を見せる強さがあり、その強さが時に痛々しい。「あたし、こう見えても強いんですよ……ほら……あたし、いつも笑っていられるんですから……」と、涙を流しながら笑うシーンが、彼女の本質を端的に表す。
真相・後半の描写
三角関係シーンで「あたし、今まで自分に嘘ついてきました」「中学の頃からずっと……卒業して高校が違っても、あたしの気持ちはずっと変わりません」とついに本心を告げる。椎名が「真央の気持ちを考える」を選ぶと真央ルートに入り、椎名と恋人になる。初音ルートでは「椎名先輩、初音先輩みたいな綺麗な人、絶対に泣かせちゃダメですからね。もし泣かせたら……あたしが初音先輩のこと、取っちゃいますから」と笑顔で別れ際の言葉を残し、身を引く側に回る。
代表的台詞
「あたし、今まで自分に嘘ついてきました」
「中学の頃からずっと……卒業して高校が違っても、あたしの気持ちはずっと変わりません」
「椎名先輩も初音先輩も、あたし大好きです!」
「あたし、こう見えても強いんですよ……ほら……あたし、いつも笑っていられるんですから……」 — 涙を流しながら
| 名前 | 七瀬結花 |
|---|---|
| 読み | ななせ・ゆか |
| 年齢 | 19歳・大学1年生 |
| 職業 | カフェ「プルシアン」でアルバイト中 |
| 居住 | 柊咲市内でひとり暮らし(椎名宅の近所) |
性格・思考パターン
表面は明るく世話好きで料理上手な大学生。椎名と花梨に手料理を振る舞い、年上のお姉さん的な雰囲気で二人を可愛がる。だが心には深い傷を抱えており、貴史の兄・良樹に告白して振られた過去(実際は良樹側の事情で離れた)から、誰かに愛され愛する自信を完全に失っている。一人の時に独り言を言う癖があり、花梨は不思議に思って観察する。
序盤〜中盤の描写
花梨のブローチ捜索シーンで椎名と出会い、その後カフェでのバイトを通じて再会を重ねる。明るく振る舞いながら、椎名が双葉を亡くした傷を抱えていることに気付き始める。彼女自身も「私の初デートは海に行こうって決めてたんだ。真夏の海で、大好きな人と砂浜に寝転がって日焼けするんだって」と、叶えられなかった夢を椎名に語る場面がある。
真相・後半の描写(ネタバレ)
「香乃」は実在しない。結花が孤独から作り上げた内なる姉の幻影で、二重人格的な存在。良樹との別れ以来、結花は誰も信じられなくなり、姉がいると想像することで孤独を凌いできた。良樹側の真相は、進学で離れることを恐れて自ら身を引いたのが実態で、結花が一方的に振られたわけではないが、結花本人にはその真実が伝わっていない。
グッドED:クリスマスイブにカフェで相互告白。「香乃はいなくなったんだな」と結花が報告し、椎名が「これから時間はたっぷりある」と微笑む。クリスマスパーティーを友人たちと開く約束で締めくくる。
バッドED:椎名が結花のアパートを訪ねると表札もなく電気も止まっていた。「人を好きになるのが怖い。いつか勇気が出たらまた会って」と書き残された手紙だけが残る。
代表的台詞
「もういいよ、椎名さん。わかってるから。わたしがいい子じゃないから、泣き虫でダメな子だから、みんなわたしを置いて行っちゃうの」
「信じたいのに、好きになりたいのに。今のままじゃ、信じられない。苦しいよ……!!」
「わたしも、椎名さんが好き。誰よりも好き」 — グッドED 告白シーン
「わたしの初デートは海に行こうって決めてたんだ。真夏の海で、大好きな人と砂浜に寝転がって日焼けするんだって」
| 名前 | 榎理香子 |
|---|---|
| 読み | えのき・りかこ |
| 年齢 | 高校1年生(椎名の1学年下) |
| 家業 | 実家が神社を経営。巫女を務める |
| 特技 | 神楽(御神楽)の舞 |
性格・思考パターン
お団子頭の小柄な後輩。人見知りで引っ込み思案。中学時代から椎名に憧れ、椎名のいる高校を選んで受験勉強を頑張ったにも関わらず、入学後半年経っても声をかけられず、遠くから眺めるだけの日々を過ごしていた。貴史のナンパは上手くかわせる一方、椎名には赤面して動けなくなる典型的な片思い少女。お化けが大嫌いな反面、天使の羽が見える霊感の持ち主でもある。
序盤〜中盤の描写
学校の購買でパンが売り切れて困っているところを椎名と貴史に発見され、コンビニへ連れて行ってもらった出会い。「先輩、私の事覚えててくれたんだ!」という心の声が示すように、再会のたびに密かに歓喜している。神楽衣装姿は神秘的で、椎名が見惚れる場面がある。
真相・後半の描写
花梨が理香子に「椎名は双葉を失っている」「私は天使でいつか去る」という事情を直接告げる。理香子はこれを聞いて、自分が自分のことしか考えていなかったと気付き、椎名への接し方を見直す。「私の気持ちなんか、花梨ちゃんの想いに比べたら…、どうしようもなく子供っぽい、自分勝手な感情でしか無かったんだって……」と自責する場面が、彼女の成長の起点となる。
グッドED:元日、理香子の家の神社に椎名が招かれる。神楽の舞を奉納する理香子の姿に椎名は一瞬だけ双葉の幻影を重ねるが、「双葉、オレはもう大丈夫だ…。今まで、ありがとう……」と別れを告げ、舞い終えた理香子をまっすぐに見つめる。
バッドED:境内で「椎名先輩とはつきあえません」と告白を辞退し、「もっといい女になります」と涙をこぼしながら走り去る。椎名は境内にひとり立ちつくす。
代表的台詞
「椎名先輩とはつきあえません……。椎名先輩に好きだなんて言う資格も本当は無いんです」 — バッドEDの告白辞退
「私、もっともっと、いい女になります。もっといっぱいいろんな経験して、もっと大人になって…。椎名先輩の気持ちを考えられるようないい女になります」
「花梨ちゃんから椎名先輩を奪い取っちゃいます。それぐらいいい女になります」 — バッドEDの捨て台詞
「先輩、私の事覚えててくれたんだ!」 — 心の声
| 名前 | 早智子 |
|---|---|
| 読み | さちこ |
| CV | 横手久美子(ドラマCD表記) |
| 立場 | 貴史の姉。短大進学済み |
役割
明るく話しかけてくる頼れるお姉さんキャラ。物語上は花梨の相談相手として登場し、「幸せとは何か」の核心を語る重要な役回りを担う。本作のテーマである「幸せ」を一人の口を借りて言語化する位置にいる、いわば物語の哲学を体現する人物。
真相・後半の描写
花梨が「椎名に自分の気持ちを伝えるべきか」と悩んでいたとき、彼女が送った言葉が花梨の決意を固める。
「幸せなんて100通り、ううん、それ以上あるわ」
「自分の幸せと相手の幸せ。これが同じだと幸せも倍になるわ」
「もし、椎名ちゃんを幸せにしてあげたいのなら、自分の気持ちを伝えなさい」
「私の幸せは、みんなが笑顔でいてくれることなのよ」
「きっと想いは通じるわよ」
花梨が在籍する天使学校の責任者。本編では声のみの登場で姿は描かれない。物語のほとんどでは天使界側の儀礼的な存在に留まるが、花梨ルートのグッドED終盤において、天使と人間の結ばれを許可する唯一の権限者として決定的に物語に介入する。椎名の「今、オレには花梨が必要なんです」という懇願と、花梨自身の決意、そして双葉の最後の働きかけを受けて、花梨の地上残留という前例のない処置を許す。
「花梨君、お幸せに」— 花梨グッドED、地上残留を認める一言
相沢貴史の兄。本編で直接姿を見せることはほとんどなく、もっぱら結花の回想と独白を通じて存在感が伝わるオフステージのキャラクター。結花がかつて告白して付き合ったが、後に別れることになった相手で、結花が「人を好きになるのが怖い」と感じるようになった原因として位置づけられる。結花本人は「振られた」と認識しているが、実際には進学で離れ離れになる未来を恐れた良樹側の自衛として身を引いた経緯があり、結花にはその真相が伝わっていないままになっている。結花ルートにおける「香乃」発生の遠因として、物語の背景に静かに横たわる存在。
椎名が一人暮らしする家で飼われている犬。本編ではほぼ背景的な存在として家庭の生活感を支えるが、花梨が黙って家を出ていった終盤では、椎名と一緒に花梨を捜し回る相棒として大きく動く。椎名がラキシスを連れて街中に飛び出していく場面は、椎名の「もう待っていられない」という心情の転換と重なる象徴的な動きとなる。
「ラキシス、花梨を捜しに行くぞ」— 椎名が家を飛び出す瞬間
| 名前 | 田中悠里 |
|---|---|
| 読み | たなか・ゆり |
| 立場 | 椎名と同学年。千夏の悪友・情報通 |
役割
千夏の悪友ポジションのその他の登場人物。学年内の噂話・情報を集めるのが得意な「情報通」として椎名や千夏のシーンに彩りを添える。独自のサブストーリーとして、ストリートミュージシャンに片思いしている設定があり、千夏ルート周辺で恋愛相談的な絡みを見せる。
真相・後半の描写
サブストーリーは大筋に直接絡まず、エピローグ群の和やかな日常シーンを構成する一要素として機能する。彼女のストリートミュージシャンへの片思いは、本編メインロマンスの「重さ」に対する軽やかな対比として配置されている。