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キャラクター詳細 — トゥルーラブストーリー2

PlayStation『トゥルーラブストーリー2』の登場人物を、転校の打ち明け、終業式の日の告白、再会の場面、エピローグで届く手紙まで含めて解説する。ヒロインは、どの学期にも登場する4人と、ゲーム開始時に選んだ学期に2人ずつ登場する6人の、あわせて10人。これに、開かずの教室に現れる隠しキャラクターのさつきが加わる。読みとCVは公式の表記に従い、年齢は作中に明示があるものだけを記した。各人物の「ネタバレ詳細」を開くと、物語の後半と結末まで踏み込む。

小笠原まさと

小笠原まさと 青葉台高校2年1組 主人公
役割主人公。今学期の終業式で転校することが決まっている
学年2年1組。部活には入っていない
年齢作中に明示なし
誕生日選んだ学期の月の13日(7月13日・12月13日・3月13日)
CV―
外見作中に外見の描写はほとんど無い。視力は両目1.5
家族父・母・妹の君子。家は団地

青葉台高校2年1組の男子で、部活には入っていない。家は駅の手前、公園の近くの団地で、幼なじみのかすみと同じ団地に住む。両親が急に決めた引越しで、今学期の終業式に転校することになる。両親の許しを得て、まさとと妹の君子だけが残りの1か月をこの街で過ごす。まさとは君子に、友だちに話すのを待ってくれと口止めする。プロローグでは中学からの友人の木地本に「高校生活なんて、待ってるだけだとあっという間だってことさ」と言われる。

一人称は「おれ」で、3年の香坂には敬語で話す。転校を黙っている理由を、周りに心配をかけたくないからだと自分で語り、心の中では「今日こそ」と打ち明けるきっかけを探している。かすみを「単なる幼なじみ」と言い張ってからかい、「まあまあだな」をほめ言葉に使う。行事や休日に約束が無いと、木地本に誘われてナンパに出かけ、いつも失敗する。勉強・運動・感性などのパラメータがあり、運動が低いと、いざという場面で体が動かないこともある。

転校を打ち明けるとき。ヒロインには転校の理由を「親父の仕事の都合で…」と説明する。引越しの話は1か月前から分かっていた。学期の終盤、「(…転校のこと、最初に誰に言おうか……)」で打ち明ける相手を選び、呼び出して告げる。残りは「あと一週間」という時期である。相手の反応は親しさで3段階に分かれ、親しさが浅いと友だちとして励まされ、中ほどだと残念がられるだけで話が終わる。親しくなっていると、相手は隠していたことを責めて走り去り、まさとは「おれは、彼女の後を追いかけることが」「できなかった…。」「いや、おれにはその資格すらなかった…。」と後を追えない。話はその日のうちに全員に広まり、まさとは手続きのために5日間街を離れて、終業式の日に戻る。

両親。丘野の学期では両親は旅行中とされる。麻生先生の家庭訪問の場面では、両親が予定を繰り上げて先に引越し、まさとと君子が二人で暮らしていたことが分かる。

終業式の日。終業式は何事もなく終わり、木地本と高林がお別れパーティーを開いてくれる。だが、想いを寄せる相手は「さっきまでいたんだけどな」と姿を消している。ためらうまさとの背中を、木地本が「…おまえ、それでいいのか?」「あたりまえだ、さっさと行けっ!」と押す。探し当てれば互いに好きだと伝え合い、卒業したらこの街へ戻ると約束する。告白を断られる場面は無い。見つけられなければ、まさとは相手にとって自分は「単なる同級生」「単なる幼なじみ」にすぎないとあきらめ、「こうして、」「おれの青葉台高校の最後の一日は幕を閉じた。」で終わる。

再会。告白が成立すると、「そして…月日は流れ…」の後、まさとは連絡をせずに街へ戻り、(…どんな顔するかな? 連絡もしないでいきなり帰って来たんだから、驚くだろうな…)と相手を探して名前を呼ぶ。再会の日は多くが青葉台高校の卒業式の日で、1年の深山とあゆみは終業式の日、3年の香坂は桜の咲き始めたある日になる。森下を「茜ちゃん」、波多野を「葵」、丘野を「陽子ちゃん」と、この場面で呼び方が変わる相手もいる。

エピローグの手紙。転校したまさとのもとには、ヒロイン10人それぞれから写真を同封した手紙が届く。書き出しのあいさつから署名・追伸まであり、宛名と日付は無い。手紙がどの条件で届くのか、再会の場面とどういう順で見られるのかは、作中からは分からない。各ヒロインの項で、手紙の要点を紹介する。

子供の頃。小学2年でかすみに取ってやった金魚は、すぐに死んでしまった。小学校に上がったばかりの頃には、海水浴で行方不明になって騒ぎになり、岩場で無事に見つかった。森下が7歳の時に「泣いてると明日晴れないぞ」と声をかけた見知らぬ男の子は、まさとに雰囲気が似ていたと森下は言う。まさと本人かどうかは作中で確かめられない。

さつきとの場面。開かずの教室のさつきとの場面では、終業式の日に臨海広場で待っても彼女は来ず、2年後、大学へ進学して街へ戻ったところで再会する(藤川さつきの項)。

象徴的な台詞
「まわりに心配させないつもりだったのに、
かすみに一番心配かけてたなんて…。
おれはなんてバカ野郎なんだ…」かすみに転校を打ち明けて
「今は…、今はまだ話す時期じゃない」卒業後の進路を聞かれて
「…卒業したら、ここへ戻って来る」終業式の日、告白の後の約束
「君子、あと一日だけ待ってくれないか?」転校を友だちに話したい君子に

森下茜

森下茜 もりした あかね バスケ部
森下茜
読みもりした あかね(公式の読み)
役割同学年のバスケ部員
学年2年2組
年齢作中に明示なし
誕生日10月16日(天秤座・A型)
CV永野愛
外見ポニーテール(小学4年ぐらいから)。七夕では浴衣
登場どの学期にも登場する

2年2組のバスケ部員で、木地本と同じクラス。電車通学で、家は臨海広場の近く。ひとりっ子。勉強は「ほとんどしてないわよ」と言いながら成績は上位で、4年制大学への進学を考えている。近所の小学生にバスケットを教えている。星・歌・ドラマ・ケーキが好きで、髪を結ぶリボンを集めている。

誰とも付き合わないと噂され、木地本いわく「もう何人も撃墜されてるって話だぜ」。まさとは知り合う前から惹かれていて、体育館でバスケットボールにつまずいたところを森下に助けられ、木地本の紹介で知り合う。口癖は「な~んてね、冗談、冗談」で、からかっては冗談にする。「女のクセにーって言われるのが嫌でムキになって練習したわ」という負けず嫌い。幼なじみの高林と登下校する姿に、まさとは気を揉む。

救急車の涙。寄り道の商店街で救急車のサイレンを聞き、涙を流して帰ってしまう。その理由を、屋上の夕焼けの中で打ち明ける。小学生の頃、10歳以上年上の親戚の「お兄ちゃん」に憧れて「お嫁さんになる」と言っていた。7歳の時、車にひかれそうになった森下をかばって、お兄ちゃんは亡くなった。それ以来、救急車の音を聞くと涙が出る。星座を教えてくれたのもこのお兄ちゃんで、カミナリに驚いてまさとにしがみついた時にも、お兄ちゃんを思い出していた。森下は「本当は…、この話、小笠原くんには知られたくなかったの…」と言う。高林はまさとに「茜ちゃん、まだ忘れられないんだな…。もう10年も経つのに…」と漏らすが、本人の秘めていることだからと詳しくは語らない。

泣いてると明日晴れないぞ。転校に悩むまさとを、森下は「泣いてると明日晴れないぞ」と励ます。7歳の時に、同い年くらいの見知らぬ男の子から言われた言葉で、その子はまさとに雰囲気が似ていたという。まさとがその男の子なのかは作中で確かめられない。

行事とデート。七夕の花火の最中に「小笠原くん、わたしね…」と言いかけてやめる。学園祭では高林に頼んで科学部のプラネタリウムを特別に上映してもらい、二人だけで星を見る。球技大会ではまさとの応援が見えて、普段はしない3ポイントシュートを決める。フリーマーケットで手に入れたおもちゃの指輪を「大事な宝物」にする。放課後のシュート勝負では「じゃあ、キスしてあげる」「キスって言ってもほっぺたによ」と約束する。

転校を打ち明けたとき。親しさが浅いと「せっかくお友だちになったのに残念ね」と友だちとして受け止め、中ほどでは残念がるだけで終わる。親しくなっていると「どうして教えてくれなかったの?」と責め、「小笠原くんのばかっ!」と走り去る。

終業式の日の告白。パーティーを抜け出した森下は、「わたし、ずっと決めてた。もう、誰も好きにならないって…」と打ち明ける。理由は「他の人を好きになったら、『お兄ちゃん』を忘れてしまいそうだから…」。転校を聞いて涙が止まらず、まさとが本当に好きなのだと気づいたと言い、「わたしはあなたが好きです」。まさとも「おれ、森下さんが好きだ。…知り合うずっと前から、君のこと、好きだったんだ」と応える。「…卒業したら、ここへ戻って来る」という約束に、森下は「もちろんっ わたし、待ってるわっ! ずっとずっと、待ってる…」。見つけられなかったとき、まさとは森下にとって自分は「単なる同級生」だとあきらめる。

再会。「…青葉台高校卒業式の日」。まさとは初めて「茜ちゃんっ!」と呼び、森下は「えっ!」と驚いてから「おかえり」と迎える。

エピローグの手紙。新学期になり、授業やバスケットの練習が始まっても、考えるのはまさとのことばかりで身が入らないと書く。口癖の「な~んてね」で、さみしい思いをしているのは自分の方だと言い直したあと、「今すぐ、あなたに会いたい。」「今度の休みになったら、思い切って会いに行っちゃおうかな。」と続ける。署名は「茜より」。追伸では写真を送り、会える日まではこれでがまんしてほしいと添える。

ほかの人物との関係。高林とは両親同士が友人で、赤ちゃんの頃から一緒の幼なじみ。高林にとって森下は「兄妹みたいなもん」だという。かすみのことは「七瀬さん」と呼ぶ。

象徴的な台詞
「泣いてると明日晴れないぞ」転校に悩むまさとを励まして
「わたし、ずっと決めてた。
もう、誰も好きにならないって…」終業式の日の告白
「小笠原くんのばかっ!」転校を打ち明けられて

七瀬かすみ

七瀬かすみ ななせ かすみ 幼なじみ
七瀬かすみ
読みななせ かすみ(公式の読み)
役割同じ団地に住む幼なじみ。吹奏楽部でフルート
学年2年4組
年齢作中に明示なし
誕生日5月16日(牡牛座)
CV川上とも子
外見作中に外見の具体的な描写は少ない。七夕では浴衣
登場どの学期にも登場する

まさとと同じ団地に住む、赤ん坊の頃からの幼なじみ。4組で、吹奏楽部でフルートを吹く。バス通学のひとりっ子。お菓子作りと手芸が好きで、ぬいぐるみを約100種類持ち、「ぬいぐるみの部屋」がある。運動と水泳、虫、幽霊の話、大きいイヌが苦手で、にんじんが嫌い。

まさとを「まさとクン」、君子を「君ちゃん」、親友の波多野を「葵」と呼ぶ。泣き虫ですぐに謝るが、時間は守る。成績がよく、もっと上の高校にも行けたのに青葉台を選んだ理由を聞かれて「だって…まさとクンが…」と言いかける。からかわれると「もう、まさとクンのいじわるっ!知らないっ!」。プロローグで、まさとの様子がいつもと違うことに気づく。

知っていたこと。かすみは母親を通じて、1か月くらい前から引越しを知っていた。まさとが言わないので、黙っていた。そのため、夕陽の場所での「もしもこの街を離れることになっても」という問い、神社でのお願い、通り雨に「通り雨じゃなくてずっと降ってればいいのに…」とつぶやく場面、ひとりで泣く姿など、知っている素振りがあちこちに出てくる。深夜には泣きながら電話をかけてきて「ううん、なんでもないの。急にまさとクンの声が聞きたくなって…」と言い、翌朝は変な夢を見たのだと説明する。電話の後、まさとも(あいつ、もしかして引越しのこと知ってるんじゃ…)と疑う。

思い出。七夕では、小学2年の時にまさとが取ってくれた金魚がすぐに死んで一日中泣いた話をし、花火を「一生忘れない」と言う。デートでは、海水浴でまさとが行方不明になった騒ぎ、水族館での迷子、紙ヒコーキ、イヌを追い払ってくれた記憶など、幼い頃の話が中心になる。学園祭ではコンピュータ部の相性占いで100%が出て、記念品のノートを二人ともしまっておく。

高林と波多野。高林から「好き」と告白される分岐があり、かすみは返事を保留するか、断る。波多野の学期では、波多野がまさととかすみを校舎裏に呼び出し、「お互い好きなくせに…」と仲をはっきりさせようとする。かすみは「なんで…なんでこんなことするの?葵らしくないよ。おかしいよ」と拒んで去り、後日、波多野を叱る。この学期では、かすみがまさとを好きなことを、まさと自身も知っている。

転校を打ち明けたとき。親しさが浅いうちは励ましや残念がる言葉で話が終わる。親しくなっていると、かすみは「やっと、話してくれたね…」と答える。一番心配をかけていたのがかすみだったと知り、まさとは自分を責める。

終業式の日の告白。「今日一日だけは」笑っていようと決めていたかすみが、泣き崩れる。「まさとクンがわたしのことをどう思ってても、そばにいられればそれだけでいいと思ってたの…」。まさとは妹のように思っていた気持ちが違っていたと気づいたと言い、「おれ、かすみが好きだ。…大好きだっ!」「たぶん、ずっと昔から…」。かすみも「わたしね…まさとクンのこと、ずっとずっと昔から、いつからかわからないくらい昔から大好きだった…」と打ち明ける。卒業後に戻るという約束に「わたし、待ってるね。ずっとずっと待ってる…」。見つけられなかったとき、まさとはかすみにとって自分は「単なる幼なじみ」だとあきらめる。

再会。「…青葉台高校卒業式の日」。まさとの「かすみっ!」に、かすみは「えっ!」と振り向き、「おかえり」と迎える。

エピローグの手紙。まさとならどこへ行っても大丈夫だと書いたあとで、「わたしはやっぱりさみしいな。」と続ける。朝、家を出る時にまさとや君ちゃんのことを考えてしまう習慣が抜けないこと、気をつかってくれる葵もさみしそうなことを書き、「でも、心配しないで。卒業までの辛抱だから、がんばれると思う。」。今度の休みには葵と遊びに行くつもりだという。署名は「かすみより」で、追伸では写真を送る。

ほかの人物との関係。波多野とは中学1年で同じクラスになり、出席番号が前後だったことから親友になった。君子にはお菓子の本や少女マンガを貸す。高林とは同じクラスで、日直をいっしょにする場面がある。

象徴的な台詞
「通り雨じゃなくて
ずっと降ってればいいのに…」引越しを知りながら黙っていたころ
「でも、わたしが泣いてると、
まさとクンが、すぐに飛んで来て
くれたから、いつも安心だったな」幼い頃を振り返って
「わたし、待ってるね。
ずっとずっと待ってる…」終業式の日の約束

波多野葵

波多野葵 はたの あおい 演劇部
波多野葵
読みはたの あおい(公式の読み)
役割まさとのクラスメイト。演劇部の男役
学年まさとと同じクラス(2年1組)
年齢作中に明示なし
誕生日8月10日(獅子座・AB型)
CV夏樹リオ
外見普段はパンツ姿で、スカートは好まない。途中で髪を切る場面がある
登場どの学期にも登場する

まさとのクラスメイトで、演劇部の男役。中学はテニス部で県大会まで行き、友だちと冷やかし半分で演劇部に体験入部したのがきっかけで今に至る。家は寿司屋「波多野寿司」で、親父・お母さん・おばあちゃん・離れて住む兄貴・弟がいて、犬のまぐろを飼っている。日本史が得意で時代劇の殺陣が好き、部屋にテレビが無い。裁縫が得意で、日曜大工で犬小屋も作った。スケート・レースゲーム・怖い話が苦手。

一人称は「あたし」で、男っぽい口調で話し、まさとを「小笠原」と呼ぶ。かすみの中学1年からの親友で、まさととも中学からの付き合い。かすみいわく「葵って、料理も裁縫もできるし、すっごく女の子らしいのよ、あれでも」。序盤はかすみと話すまさとに割り込んでからかい、下校では「ジャマしちゃ悪い」と身を引く。「あたしはおせっかいだからね~」。1年の女子に人気があり、女子から月に1通くらいラブレターが届く。中学のテニスのライバル・安藤桃子からは、テニス部に入って勝負しろと迫られている。

好意の兆し。登校時に言いかけてはやめ、「小笠原の顔を見ないと調子でなくってさ」、下校で「つき合ってるって思われちゃったりして?」と、親しくなるにつれて好意がのぞく。映画では泣き顔を見せ、「今日みたいに泣いちゃうから、ひとりで見に行くようにしてたんだ」。浜辺で「もし、あたしが『好き』って言ったらどうする?」と聞いては、友だちに相談されたのだとごまかす。

校舎裏。中盤から、まさととかすみが本当につき合っていないのかを何度も確かめる。ついに二人を校舎裏に呼び出し、「端から見ててじれったいんだよ。お互い好きなくせに…」と仲をはっきりさせようとして、かすみに拒まれる。波多野は「…困るんだよ」「あたしはハッキリしないことが嫌いなんだよ」と言うだけで、後日かすみに叱られ、まさとに謝る。夕陽の中では「おまえさぁ、友だちと…、好きな人……、どちらかを選ばなくちゃならなくなったらどっちを選ぶ?」と問い、自分の話なのかと聞かれると否定する。

まぐろ。小学4年で拾った犬のまぐろは、中学1年の頃、波多野が目を離したすきに道路へ飛び出して車にはねられた。医者に「もう助からない」と言われたが、2週間で回復した。

転校を打ち明けたとき。親しさが浅いと励ましで終わる。親しくなっていると、1か月前から決まっていたこと、かすみより先に自分に話したことに怒り、「今学期が終わったらって、あと一週間しかないじゃないかっ!」「バ、バカヤロウッ!」と走り去る。

終業式の日の告白。追ってきたまさとに、波多野は「あたしなんかより…あたしなんかよりかすみのそばにいてやれよ、あの子はな…あの子は…」と言う。まさとは「かすみがおれを好きなのは知ってるよ」と答え、かすみは君子と同じ妹のようなものだと言って、「おれは、波多野が好きだから…。気づくのは遅かったけど、おまえが…誰よりも好きだから…」と告白する。波多野は「バ、バカヤロ。そんな…わけないだろ。好きだよ。大好きだよ…」と答え、「あの子なら、わかってくれるよね」。「…でも、卒業まで1年以上あるんだ。あたしのことなんか、きっと…」と不安をのぞかせながらも、卒業後に戻る約束に「ああ、あたしも約束するっ!」「ずっと、待ってる…」。見つけられなかったとき、まさとは波多野にとって自分は「単なる友だち」だとあきらめる。

再会。「…青葉台高校卒業式の日」。まさとは「葵っ!」と名前で呼び、波多野は「えっ!」と驚いて「おかえり」と迎える。

エピローグの手紙。かすみがさみしそうにしていると伝えたあとで、「ほんと言うと、あたしもちょっとさみしいんだ。」と書く。男役ばかりだった演劇部の発表会で「ついに女役をやったんだぞ。」と知らせ、転校生は最初が肝心だから「なめられないようにがんばれよ。」と励ます。休みになったらかすみといっしょに遊びに行くという。署名は「葵より」で、追伸で写真を同封する。

ほかの人物との関係。安藤桃子とは中学のテニス以来のライバルで、最後に勝ったのは波多野。互いに「なんか合わない」。高林から交際を申し込まれて断る場合があり、高林によれば「冗談はよしてくれ」と取り付く島もなかった。転校生の沢田がクラスで孤立しているのを気にかける。中里の学期では、クラブの学園祭の練習を優先し、「うちのクラブは学園祭のためにずっと練習して来たんだよ」と、実行委員の中里の手伝いはまさとに任せる。

象徴的な台詞
「おまえさぁ、友だちと…、好きな人……、
どちらかを選ばなくちゃ
ならなくなったらどっちを選ぶ?」夕陽の中で
「バ、バカヤロ。そんな…わけないだろ。
好きだよ。大好きだよ…」終業式の日の告白
「ずっと、待ってる…」卒業後に戻るという約束に

深山早苗

深山早苗 みやま さなえ 写真部の後輩
深山早苗
読みみやま さなえ(公式の読み)
役割1年の写真部員。君子の友だち
学年1年2組
年齢作中に明示なし
誕生日11月3日(さそり座・B型)
CV飯塚雅弓
外見メガネをかけている。プールではメガネを外す
登場どの学期にも登場する

1年2組の写真部員で、まさとの妹・君子の友だち。まさとを「小笠原先輩」「先輩」と呼び、丁寧語で話す。写真部の女子部員は実質ひとりで、3年が抜けると最低人数を割る。小学生の時、使わなくなったカメラを父にもらった。夢は写真集を出すことで、水道管や焼却炉の裏側のような変わったものを撮り、「わたし、変なものが好きだから、見つけると、つい撮っちゃうんです」。

生物、恐竜・化石・深海魚、お化けが好きで、キャラメルのおまけやチョコの包み紙を集めている。活字は苦手で、運動オンチの雨女。一日に何度も転び、自転車通学なのに自転車を押して歩く。「すみません」「わたしなんか」が口ぐせで、初めはまさとの誘いから逃げてしまう。出会いは、廊下での衝突、理科室で写真をばらまく、自転車のチェーンが外れる、のいずれか。クラスメイトの風間健太に嫌われているみたいだと、まさとに話す。

笑っていようと決めたこと。「でも、いっつも笑っていようって決めてるんです。暗い顔してるとどんどん落ち込んでいっちゃうから」。まさとが「メガネはずしたらかわいいかなって思ってたんだ」と言うと「だめですよ。わたしなんか………」と返し、プールでは「メガネを取るとわたしらしくないって…」と言う。転校に悩むまさとを、いっしょにがんばろうという考えで励ます。

行事とデート。七夕では浴衣の鼻緒が切れ、まさとがハンカチで直す。球技大会の相手はまさとのいる2年1組で、まさとの姿に気を取られて落球する。学園祭のお化け屋敷、プール、恐竜展、動物園、遊園地とデートを重ね、夕陽の臨海広場では「また、こうして先輩といっしょに夕陽が見られるといいな…」とつぶやく。

健太と君子。君子との会話をまさとが立ち聞きする場面で、健太が深山と君子を「いじめる」こと(何をするのかは描かれない)と、深山の姉が「どっちかのことが好きなんだ」と見立てていることが分かる。君子は、まさとに口止めされて転校のことを深山に言えずにいる。

転校を打ち明けたとき。親しさが浅いと「転校先でもがんばってください。わたしもこっちでがんばりますから…」と励まして終わる。親しくなっていると、呼び出しを告白だと早合点したあとで転校と知り、君子が黙っていたことにも「先輩も君子もひどいですっ!」と走り去る。

終業式の日の告白。追ってきたまさとに、君子から「先輩に口止めされてなくても、みんなになかなか話せなかったって…」と聞いたと話し、「自分のことばかり考えて…、君子や先輩の気持ちなんかぜんぜん考えてなくて…」と謝る。そして「最後だから」と「小笠原先輩が大好きですっ!」。まさとも好きだと答え、深山は「……うれしいです。先輩がわたしのこと好きだなんて…。なんだか、夢みたい…」。まさとは卒業後に戻ると約束する。見つけられなかったとき、まさとは深山にとって自分は「単なる上級生」だとあきらめる。

再会。1年の深山とは「…青葉台高校終業式の日」に再会する。まさとの「早苗ちゃんっ!」に、深山は「えっ!」と驚き、「せんぱ~いっ!」と呼ぶ。

エピローグの手紙。新しい学校のことと君子のことを気づかい、まさとと君子を思うとやっぱりさみしいと書いて、「でも、落ち込んでばかりじゃ先輩に怒られちゃいますよね。」。今度の写真コンクールに応募するつもりで写真を撮っていて、「じゃあ、がんばりましょう。」と結ぶ。署名は「早苗より」。追伸では、自分を撮った失敗写真を「この方がわたしらしくていいかなって思うから」送ると書く。

ほかの人物との関係。君子とは互いに「早苗」「君子」と呼び合う友だちで、君子は深山をまさとに引き合わせたがっていた。深山が香坂をほめる場面もある。

象徴的な台詞
「でも、いっつも笑っていようって決めてるんです。
暗い顔してるとどんどん落ち込んでいっちゃうから」まさととの会話で
「先輩も君子もひどいですっ!」転校を打ち明けられて
「小笠原先輩が大好きですっ!」終業式の日の告白

沢田璃未

沢田璃未 さわだ りみ 転校生 1学期
沢田璃未
読みさわだ りみ(公式の読み)
役割まさとのクラスに来た転校生。絵を描く
学年まさとと同じクラス(2年1組)
年齢作中に明示なし
誕生日8月30日(乙女座)
CV長沢美樹
外見前の学校の制服(ブレザー)のまま通う。七夕では母が着ていた浴衣
登場1学期だけに登場する

都会の進学校から、まさとのクラスへ転校してくる。前の学校には2か月しかいなかった。暑い日に風で飛んだ麦わら帽子をまさとが拾ったのが最初の出会いで、翌日、担任の麻生先生に「沢田璃未さんよ。」と紹介される。透明水彩で絵を描き、前の学校では高校芸術展に入選していた。麻生先生に絵をほめられ美術部に誘われているが、断っている。中学は水泳部で、背泳ぎをしていた。

父と二人暮らしのひとりっ子で、家はマンション。雨の音・入道雲・スイカ・冷やし中華が好きで、生き物全般が好き、虫の声に詳しい。初めは「冗談はやめてくれる?」「悪いけど、ひとりにしてくれない?」とそっけなく、クラスで孤立している。それでも、弁当をネコにやり、おばあさんの手を引き、死んだセミを土に埋める姿を、まさとは見かける。まさとは「友だち1号」を名乗って話しかけ続ける。

転校の多さ。入道雲を見上げた日、「小学校の時に7回、中学で4回、高校に入ってからは今度が2度目…」と、父の仕事の都合で転校を重ねてきたことを打ち明ける。家族は父だけで、母は「いないわ…ずっと前に…」(理由は語られない)。別れがつらいので、誰とも親しくしないと決めていた。「知り合わなければ、別れることもなかったのにね」。

慣れていただけ。海水浴では「ひとりでいるのが好きって言ったのもウソだったの」「好きなんじゃなくて、慣れていただけ」と打ち明ける。もう転校しないで済むことを喜び、その理由の当てっこでまさとが「わかった、おれがいたからだ」と言うと「当たり」。卒業までこの学校にいられると分かって、美術部に入る。七夕では線香花火を「わたしね、線香花火って好きだけど嫌いなの」と言い、その寂しさを「転校した時の気持ちかな」と語る。水族館では夏休みにアクアリウムを作る手伝いを、浜辺では夏休みの遊覧船を頼まれるが、まさとは言葉を濁す。まさとは二度、沢田が「消えちゃいそう」だと口にする。

転校を打ち明けたとき。親しさがそこまで深くないうちは、「今度はあなたが転校なんて、皮肉なものね」のように受け止めて話が終わる。親しくなっていると、初めは冗談だと思い、本当だと知ると「………さよなら」と去ってしまう。

終業式の日の告白。追ってきたまさとに「結局、こうなっちゃうんだなって思って…」「…最後には、みんな離れていっちゃうのね…」。離れても友だちだという言葉にも、「今まで、わたしが転校する時、みんなそう言ってたわ…」と返す。まさとが「おれは沢田さんが、沢田さんが好きだから…」と告げると、「わたしも、小笠原くんのこと好き、大好き」「わたしが転校しないで済むってわかった時、とてもうれしかった」「この学校は特別だから…、小笠原くんがいるから…」。卒業したら戻るという約束に「うん、待ってるわ」。見つけられなかったとき、まさとは沢田にとって自分は「単なるクラスメイト」だとあきらめる。

再会。「…青葉台高校卒業式の日」。まさとの「沢田さんっ!」に、沢田は「えっ!」と驚き、「おかえり」と迎える。

エピローグの手紙。新学期、空いたままのまさとの机を見てさみしくなると書く一方で、クラスのみんなと仲良くなり、「もう転校しないんだから、たくさん友だちを作るつもりよ。」。何度も転校した自分なら「少しは力になれると思うわ。」と、今度は転校したまさとを気づかう。青葉台高校の制服ができたことを知らせ、冬休みにはまさとの住む街を見に行きたいという。署名は「璃未ヨリ」で、追伸では制服姿が似合うかどうかを尋ねる。

ほかの人物との関係。君子がハンカチを届けに来た場面で、兄妹がいるのをうらやましがる。まさとの家に借りたノートを届けに来て、君子の作った昼食をいっしょに食べることもある。屋上でひとりで昼食をとる沢田と、まさとがパンを交換する場面もある。波多野はクラスでの孤立を気にかけている。

象徴的な台詞
「知り合わなければ、
別れることもなかったのにね」転校を重ねてきたことを打ち明けて
「好きなんじゃなくて、慣れていただけ」海水浴で
「…最後には、
みんな離れていっちゃうのね…」終業式の日、追ってきたまさとに

丘野陽子

丘野陽子 おかの ようこ 水泳部 1学期
丘野陽子
読みおかの ようこ(公式の読み)
役割隣のクラスの水泳部員
学年2年2組
年齢17歳(1学期の時点。5月28日の誕生日を過ぎている)
誕生日5月28日(O型)
CV今井由香
外見制服の下に水着を着ている。髪は水泳には邪魔になるくらいの長さ
登場1学期だけに登場する

2年2組の水泳部員で、木地本と同じクラス。「あたしは2年2組、丘野陽子」と名乗る。山奥の農場の7人兄弟の真ん中で、祖父母を入れて11人家族。近くに高校が無いため、兄と二人でアパートに暮らしていて、料理は兄の担当。家はまさとの団地の近く。とうもろこし・きゅうり・魚が好き。

一人称は「あたし」で、まさとを「小笠原」「キミ」と呼ぶ。「ほえ~」「エヘヘ」「ばいば~い」が口ぐせ。制服の下に水着を着ていて、水着のまま校内や食堂を歩く。木に登り、自転車で神社の石段を下り、花火の後に服を脱いで海に入ろうとして止められる、と型破りで、まさとは「変な女」と思う。出会いは、遅刻寸前の昇降口での衝突、放課後のプールで水をかけられる、朝に自転車で突っ込まれる、のいずれか。水泳は記録に興味がなく、「泳ぐのが好きで水泳をやってるの。楽しく泳げればそれでいいんだもん」。

謹慎。水泳部の先生から「髪の毛切れって言われた」丘野は、先生の指導に反発して部活をさぼり、規定外の目立つ水着で練習試合に出て謹慎になる。屋上でやめると言い出した丘野を、まさとは「だけど…、そんな丘野さんはおれの知ってる丘野さんじゃないな」と引き止める。丘野はまさとに嫌われたくないと部に残り、謝って謹慎を解いてもらう。

ホームシック。田舎の家族を恋しく思いながら、一度も帰省していない。「そうじゃなくてさ、やっぱり家族といっしょじゃなくちゃ」「ひとりでいるのがつらいんだ…」。まさとの話し方が父に似ているという。やがて「こっちに帰って来たい理由ができたから」と、卒業後もこちらで暮らすことを考え始める。夏休みには田舎の農園へ遊びに来るよう、まさとを誘う。

行事とデート。七夕祭りと浜辺の花火では、花火の一瞬の輝きをカッコイイと言う。海水浴では水着コンテストに出て落選し、「ほ~んと、みんな見る目ないよね~」。下校で手をつなぎ、腕を組もうと言い、まさとがお嫁さんにするならどんな娘かを聞き出そうとする。

転校を打ち明けたとき。親しさが浅いうちは励ましや残念がる言葉で話が終わる。親しくなっていると「ちょ、ちょっと…それって来週じゃん!そんなの聞いてないよっ!」と怒り、「小笠原はあたしのことなんか、どうだっていいんだっ!」と走り去る。

終業式の日の告白。追ってきたまさとに「あたし…小笠原と離れるの嫌っ!」。まさとの「おれは…丘野さんが好きだ」に「あたしも小笠原のこと好きっ!大好きっ!」「お互い好きなのに…どうしていっしょにいられないの?」。約束はほかの9人と違い、卒業後に戻るというまさとに「…そんなに待てないよ」と返し、「…だから、会いに行っていい?」と聞く。まさとも会いに来ると応える。見つけられなかったとき、まさとは丘野にとって自分は「単なる同級生」だとあきらめる。

再会。「…青葉台高校卒業式の日」。まさとは「陽子ちゃんっ!」と呼び、丘野は「ほえっ!?」と驚いて「おっかえり~」と迎える。

エピローグの手紙。元気なあいさつで書き出し、「夏休みも終わって新学期が始まったけど、キミがいないから学校がつまんないよ。」。冬休みには遊びに行くと書き、夏休みの大会で優勝したことを知らせる。「大会記録なんだってさ。メダルもらっちゃった!」。記録に興味が無いと話していた丘野が、大会記録を出したと書いている。署名は「陽子より」で、10人の中で丘野の手紙だけ追伸が無い。

ほかの人物との関係。同じクラスの木地本は、丘野のことを聞くまさとに「ま、詳しくは、直接自分で感じた方がいいな」とだけ言う。兄は料理が得意で、TVゲームを禁止し、小遣いをくれる。

象徴的な台詞
「泳ぐのが好きで水泳をやってるの。
楽しく泳げればそれでいいんだもん」水泳部の話をして
「こっちに帰って来たい理由ができたから」卒業後の暮らしを考えて
「…だから、会いに行っていい?」終業式の日、卒業まで待てないと言って

香坂麻衣子

香坂麻衣子 こうさか まいこ 家庭部の先輩 2学期
香坂麻衣子
読みこうさか まいこ(公式の読み)
役割君子の家庭部の先輩。保健委員
学年3年1組
年齢18歳(2学期の時点。11月18日の誕生日を過ぎている)
誕生日11月18日
CV皆口裕子
外見髪を切ろうと思っていたが、まさとにきれいだと言われてやめる
登場2学期だけに登場する(本人いわく「3年生は、3学期は基本的に休みなの」)

3年1組で、君子の家庭部の先輩。保健委員で、電車通学。受験生で大学を志望し、「わたしね、小学校の先生になりたいと思っているのよ」。父と中学生の弟がいる。朝に君子から紹介された日に、2年の教室を自分の3年1組と間違えて入ってくる。まさとは敬語で話し、香坂は初め「君子ちゃんのお兄さん」と呼ぶ。

一人称は「わたし」で、「あら」「〜かしら」と話し、自分を「お姉さん」と言う。おっとりしておっちょこちょいで、生徒手帳や筆箱を落とし、毛糸をばらまき、券売機の返却ボタンを押し続ける。人の名前を覚えるのが苦手で、「君子ちゃんは、君子ちゃんだから…。わたし、人の名前を覚えるのが苦手なの」。料理は上手だが今までにない料理を作りたがり、納豆入りの健康ドリンクを飲ませる(家庭部でも飲んだのはまさとだけ)。家庭部では花壇の一角でダイコンを育て、落ち葉で焼きいもを作る。

年下の好きな人。遊園地ではぐれた先で園内インタビューに答え、同行の男性が好きかと聞かれて「…好きです」と答えた様子がスクリーンに映る。3年の男子の交際の申し込みを断り、まさとに「わたしね、他に好きな人がいるの」「その人ね、年下なの」と話して、神社で恋のお願いをする。下校時には「姉弟」と「恋人」のどちらに見えるかという会話があり、「このまま時間が止まればいいのにね」と言う。

進路と贈り物。進路が決まらずにいたが、まさとの言葉で小学校の先生になる自信をつける。父の誕生日のセーターを編みながら、まさとの誕生日には手編みのマフラー(またはセーター)を贈る。学園祭の家庭部のクレープ屋で子供に風船を配り、映画ではまさとの肩に寄りかかって見る。マフラーを二人で巻く場面や、冬の浜辺で手紙を入れたビンを流す場面もある。「わたしにとっては大したお金じゃないけど、あの子にとっては大切なお金だもの」。

転校を打ち明けたとき。親しさが浅いと、まさとは「結局、彼女にとってのおれの存在はその程度のものだったらしい…。」と感じて終わる。親しくなっていても、香坂は「お別れがちょっと早くなっちゃったわね」と、意外にすんなり受け止める。ほかのヒロインのように、その場で走り去ることはない。

終業式の日の告白。香坂は「小笠原くんから、転校の話をきいた時、わたし、なぜかなにも感じなかった」「君子ちゃんがいなくなることの方がさみしく思えたの…」と打ち明ける。ところが、まさとのいない日が続くと「胸にぽっかり穴があいたみたいで…」「だから…笑って送ってあげられそうにないの…」。まさとが「…好きです。おれ、香坂さんが好きです!」と告げると、「…そうか。わたし、小笠原くんを好きになってたのね」「うん。わたしも小笠原くんが好き」。「高校を卒業したら、ここへ戻って来ます。だから、それまで待っててくれませんか?」に「ええ、もちろんよ」。見つけられなかったとき、まさとは香坂にとって自分は「単なる後輩」だとあきらめる。

再会。3年の香坂とは、学校行事の日ではなく「…さくらの咲き始めたある日」に再会する。まさとの「香坂さんっ!」に、香坂は「えっ!」と驚き、「おかえりなさい」と迎える。

エピローグの手紙。受験を終えて「なんとか合格できそうよ。」と知らせる。君子がいなくなってとてもさみしいと書いたあとで、「もちろん、あなたがそばにいないことの方がさみしいけどね。」と続ける。春休みにはまさとのいる街へ行くつもりで、「いっしょにあなたの住む街を歩いてみたいわ。」と書く。風邪が流行っているからと体を気づかい、署名は「麻衣子より」。追伸で写真を送る。

ほかの人物との関係。君子は「わたし、香坂先輩大好きなんだ」と慕い、香坂は「君子ちゃん」と呼ぶ。深山が香坂をほめる場面もある。

象徴的な台詞
「その人ね、年下なの」3年の男子の申し込みを断ったことを話して
「でもね、この数日、小笠原くんが
いない日が続いたら、
胸にぽっかり穴があいたみたいで…」終業式の日
「…そうか。わたし、小笠原くんを
好きになってたのね」終業式の日の告白

中里佳織

中里佳織 なかざと かおり 学園祭実行委員 2学期
中里佳織
読みなかざと かおり(公式の読み)
役割まさとのクラスメイト。学園祭実行委員・図書委員
学年まさとと同じクラス(2年1組)
年齢作中に明示なし
誕生日3月3日
CV浅田葉子
外見背が低い。本人いわく「せめてあと5センチ背が伸びるとうれしい」
登場2学期だけに登場する

まさとのクラスメイトで、図書委員。クラブには入っておらず、バス通学。姉がいる。月に20冊本を読み、大学に進んで、文章を書く仕事をしたいと考えている。背が低く目立たないため、同じクラスのまさとにも顔と名前を覚えられていなかった。出会いは、満員のバスで助けたあとホームルームで気づく場合と、波多野に教えられる場合がある。

一人称は「私」。人前で話すのが苦手で、「私、話べただし…」とホームルームの進行もたどたどしい。誰も立候補しない学園祭実行委員に推され、学校の歴史の展示を提案するが通らず、クラスの出し物は喫茶店に決まる。「クラスで参加するんだから、みんなで決めたことには従わなくちゃ」。喫茶店のために、家庭部で君子にケーキ作りを教わる。子供の頃から、落ち込むと浜辺を歩いてきた。

学園祭。クラスの皆は自分のクラブを優先し、準備は中里ひとりに任される。がんばる理由は、別の高校(東女子)に進んだ中学時代の友人に、務まるわけがないと言われたからだった。「だから、彼女を安心させてあげたいの。私はこっちで、がんばってるってね」。まさとが放課後の教室で協力を頼むが皆は去り、波多野もクラブの練習を優先して手伝いをまさとに任せる。その一部始終を聞いていた中里は、自分の代わりに言ってくれたと泣く。無理を重ねて体調を崩し、保健室で休んだあと教室に戻ると、クラスメイトが手伝いに集まっている。学園祭の喫茶店は盛況で、中里のケーキも好評、東女子の友人からは安心したと電話が来る。

新しい目標。学園祭のあと気が抜けた中里に、まさとは新しい目標を持つよう勧める。中里の目標はまさとに関わることで、恋愛の本を見られた中里は、男の子が彼女にしたい女の子を尋ねる。答えに合わせて、胸を大きくしようと牛乳を大量に飲んで腹をこわしたり、明るく元気な口調をまねたりするが、まさとは今のままでいいと言う。古本市では絶版本に「す、すごいわ!この本にこんなところで巡り会えるなんて…」と夢中になり、デパートの占いでは旅先の不幸や挫折を暗示するタワーのカードが出る。子供のころ、友だちにいじめられた時にも浜辺へ来たと話す。

転校を打ち明けたとき。親しさが浅いうちは励ましや残念がる言葉で話が終わる。親しくなっていると、まさとが1か月前から分かっていて、学園祭が終わるまで言わなかったと知り、「それじゃあ、今まで、私を助けてくれたのは…」と走り去る。

終業式の日の告白。「…小笠原くんが私に優しくしてくれたのは困ってる私を見かねてなの?」と問う中里に、まさとは「学園祭があったからじゃない。きみのことが好きだから…」「中里さん、好きだ。他の誰よりも…」と答える。中里は「うれしい。…私も、あなたが好き。初めてなの、こんな気持ちになったの…」。卒業したら戻るという約束に「ええ、待ってるわ。ずっと待ってるっ!」。見つけられなかったとき、まさとは中里にとって自分は「単なるクラスメイト」だとあきらめる。

再会。「…青葉台高校卒業式の日」。まさとの「中里さんっ!」に、中里は「えっ!」と驚き、「おかえりなさい」と迎える。

エピローグの手紙。年が変わって三学期になったと書き、「私は、まだあなたのいない学校に慣れません。」。空席になったまさとの机をつい見てしまう毎日だという。最近は波多野と仲良くなり、落ち込んだ自分を励ましてくれると書いて、「まだ、しばらく時間がかかるかもしれないけど、少しずつ、笑顔が増えればなと思ってます。」。「また、お便りします。」と結び、署名は「佳織より」。追伸で写真を同封する。

象徴的な台詞
「だから、彼女を安心させてあげたいの。
私はこっちで、がんばってるってね」学園祭の準備をひとりで進める理由
「私、友だち作るの苦手だけど、
同じ学校に通ってれば、小笠原くん
みたいに仲よくなれる人が出来るもの」まさととの会話で
「うれしい。…私も、あなたが好き。
初めてなの、こんな気持ちになったの…」終業式の日の告白

瑞木あゆみ

瑞木あゆみ みずき あゆみ マネージャー 3学期
瑞木あゆみ
読みみずき あゆみ(公式の読み)
役割陸上部のただ一人のマネージャー
学年1年3組
年齢作中に明示なし
誕生日1月20日(水瓶座・A型)
CVみやかわ香月
外見長い黒髪で色白。黒系の服を着る
登場3学期だけに登場する

1年3組で、陸上部のただ一人のマネージャー。中学は書道部で、ヴァイオリンを習っている。大学の寮にいる兄がひとり。ハムスターを2匹飼い、ぬいぐるみを集めている。肉と魚がだめでトロピカルフルーツが好き。冬と雪、雨が好きで、「わたし、休みの日とかって、ひとりで家にいるんですけど、雨が降ってると、なんか安心するんです」。貧血気味で激しい運動はできず、待ち合わせには30分前に来る。

敬語で話し、まさとを「小笠原先輩」「先輩」と呼ぶ。子供の頃から引っ込み思案で、変わろうと高校でマネージャーになった。練習をさぼりがちな木地本に憧れていて、「多分、今の2年生の中で一番だと思います」。出会いは、木地本を探すあゆみに行き先を教える、廊下でぶつかる、木地本のクラスに練習メニューを届けに来る、のいずれか。グラウンドに来るネコのユゲを「ユゲちゃん」と呼ぶ。運動が苦手で、球技大会の女子バスケットでクラスの足を引っ張らないよう、一人で練習している。

ユゲと球技大会。車の前に飛び出したユゲをまさとが助けて、あゆみの信頼を得る(まさとの運動が低いと体が動かず、ユゲは自力で無事に逃れる)。「わたしはなにやってもだめなんです。今までずっとそうでした。きっと球技大会だってだめに決まってます」と言うあゆみの練習にまさとがつき合い、「1本でもいいからシュートを決める」目標を立てる。当日はまさとの応援でシュートを決め、少し自信を持つ。ほかに、ナンパされたあゆみがまさとを彼氏と偽って腕を組む場面、商店街で木地本に二人の仲を誤解される場面、兄の誕生日プレゼント選び、ハムスターの病気といった場面がある。

木地本への告白。あゆみが木地本を好きだと察したまさとは、積極的に動くよう勧める。あゆみは教室で木地本に告白するが、木地本は「俺は年下に興味はないんだ」と断り、「変に期待を持たせたらかわいそうだろ」とまさとにフォローを頼む。まさとは一人で泣くあゆみを見つけるが、かける言葉が無い。あゆみが球技大会の当日を休む流れもあり、失恋を忘れるために球技大会に打ち込んでいたと話す。まさとは家の近くであゆみを捕まえて臨海広場で話し、あゆみが立ち直るか去ってしまうかは選択肢で分かれる。

転校を打ち明けたとき。親しさが浅いうちは励ましや残念がる言葉で話が終わる。親しくなっていると、あゆみは動揺して去ってしまう。

終業式の日の告白。あゆみは、本当に好きなのはまさとだと打ち明ける。木地本に告白していない場合は「木地本さんは違うんです」「好きとかそういうんじゃなかったんです」「わたしが…わたしが本当に好きなのは…小笠原先輩、あなたなんですっ」。木地本に断られたあとの場合は「わたし、小笠原先輩が好きですっ」と言い、「木地本さんにフラれたばかりなのに、」と続ける。まさとも「おれもあゆみちゃんが好きだったんだ。他の誰よりも…」と応える。約束は、卒業して戻るまで待つ(「はいっ、ずっと待ってますっ!」)という形か、「戻って来るまで、小笠原まさとをずっと好きでいること」という形になる。見つけられなかったとき、まさとはあゆみにとって自分は「単なる上級生」だとあきらめる。

再会。1年のあゆみとは「…青葉台高校終業式の日」に再会する。まさとの「あゆみちゃんっ!」に、あゆみは「えっ!」と驚き、「おかえりなさい」と迎える。

エピローグの手紙。新学期になって2年生になり、陸上部に1年生のマネージャーが入ったと知らせる。今までひとりだったので助かると書きつつ、「でも、わたしが先輩だなんて、ちょっと変な感じですよね。」。まさとがいなくてさみしいが「泣かないでがんばりますから…。」と書き、「来年、会える時を楽しみにしています。」と結ぶ。署名は「あゆみより」。追伸では、同封した陸上部の写真で自分の後ろに写っているのが後輩のマネージャーだと書く。

ほかの人物との関係。君子とは友だち。大学の寮にいる兄の誕生日プレゼント選びを、まさとが手伝う。

象徴的な台詞
「わたし、休みの日とかって、
ひとりで家にいるんですけど、
雨が降ってると、なんか安心するんです」まさととの会話で
「わたしが…
わたしが本当に好きなのは…
小笠原先輩、あなたなんですっ」終業式の日の告白
「はいっ、ずっと待ってますっ!」卒業まで待つという約束に

風間こだち

風間こだち かざま こだち 剣道部主将 3学期
風間こだち
読みかざま こだち(公式の読み)
役割女子剣道部の主将。保健委員
学年2年3組
年齢作中に明示なし
誕生日12月31日(O型)
CV岩男潤子
外見作中に外見の描写は少ない。家事で手が荒れている
登場3学期だけに登場する

2年3組で、女子剣道部の主将。保健委員。家はクリーニング屋で、母はおらず(理由は語られない)、父と弟の健太と暮らす。家事と店の手伝いをこなし、健太の弁当を作って小遣いを渡す。東女子と迷って、家から近い青葉台に来た。大学進学を希望している。日本茶とおせんべいが好きで、趣味は料理・掃除・庭の花壇。コーヒー・辛いもの・球技、そしてネズミが苦手で、「ネズミだけはどうしてもだめなのよ。ほら、考えただけでトリ肌が…」。

一人称は「私」で、まさとを「小笠原くん」と呼び、「クスッ」「ふふっ」とよく笑う。きれい好きで、道場を一人で雑巾がけし、「たとえ明日まででも、汚れた床をそのままにしておくなんて私には耐えられないの」。手を握られると、反射で打ってしまう。出会いは、体育館をのぞく「怪しい男」の仲間と間違えられる、竹刀に触れてとがめられる、健太にぶつかられる、のいずれか。部員たちからは「あれは恋する乙女よ、絶対なんだから」と噂される。

主将の悩み。剣道部では主将が厳しすぎると反発が起き、副主将の大山を主将に推す声や、練習のボイコットの計画が出る。こだちは「私って、主将に向いてないかな?」と悩み、主将として初めての大会でも「最後の最後にね。勝ったって思って、一瞬気がゆるんだところをつかれてね」と負ける。やがて部員たちは「結局、大山さんって、口だけなのよね~」と言い、こだちの方がいいと言うようになる。

木地本の告白。木地本から「…好きだ、風間。俺と、つき合ってくれ」と告白され、こだちは「私、気になる人がいるの。」とまさとに相談する。最終的には、好きな人がいるからつき合えないと断るが、木地本は「あのハッキリしたところがいいんだよな」とあきらめない。

元気になる方法。転校を言えずに悩むまさとに、空を見上げる方法を教える。「青い空をずっと見上げてると、悩み事や心配事が、だんだんたいしたことじゃなく思えてきて」「な~んてね。これって私の、元気になる方法」。「同じ学校に2年も通ってて、お互い知らなかったなんて…」と言い、もっと早くまさとと知り合えていればとも口にする。デートは動物園と牧場で、「デートっていうのは、場所よりも、いっしょに行く人の方が大事なんだから」。球技大会では弁当を健太の弁当箱と取り違え、苦手な球技で試合もうまくいかない。

転校を打ち明けたとき。親しさが浅い・中ほどのうちは励ましで終わる。親しくなっていると「……………さようなら、小笠原くん」とだけ言って立ち去る。

終業式の日の告白。こだちは「私……あなたが好きです」「でも、今、言葉にしないと一生後悔すると思うから…」と自分から告白する。まさとは「おれも風間さんが好きだ。他の誰より大好きだ」と応え、「卒業したら、ここへ戻って来る」という約束に、こだちは「ええ、待ってるわっ!」。見つけられなかったとき、まさとはこだちにとって自分は「単なる同級生」だとあきらめる。

再会。「…青葉台高校卒業式の日」。まさとの「風間さんっ!」に、こだちは「えっ!」と驚き、「おかえりなさい」と迎える。

エピローグの手紙。新学期に剣道部へ大勢の新入部員が入ったと知らせ、「私も、今まで以上に主将としてがんばらないとね。」。ゴールデンウィークに遊びに行けそうだと書き、クラス替えで七瀬・波多野と同じクラスになったので、二人からまさとのことを聞くつもりだという。「あなたのこと、いろいろ知りたいから。」。署名は「こだち より」で、追伸では最近の写真を送り、写っているのはみんな新入部員だと添える。

ほかの人物との関係。弟の健太は、姉に近づく男を敵視し、まさとにも「これ以上、姉ちゃんに近づくなっ!」と突っかかる。商店街の大人たちからは「こだちちゃん」と呼ばれている。

象徴的な台詞
「な~んてね。
これって私の、元気になる方法」転校を言えずに悩むまさとに
「デートっていうのは、
場所よりも、いっしょに行く人の方が
大事なんだから」デートの行き先の話で
「でも、今、言葉にしないと
一生後悔すると思うから…」終業式の日の告白

藤川さつき

藤川さつき ふじかわ さつき 開かずの教室の少女 隠しキャラクター
藤川さつき
読みふじかわ さつき(公式の読み)。作中で本人が名乗るのは「さつき」だけ
役割隠しキャラクター。開かずの教室に現れる少女
学年作中に明示なし。青葉台高校の制服を着ている
年齢作中に明示なし
CV石橋千恵
外見身体が透けている。青葉台高校の制服
登場学期の指定は無い

青葉台高校の「開かずの教室」に幽霊が出るという噂を確かめに行ったまさとの前に、「あのう、呼びましたか?」と現れる少女。身体が透けていて、ほかの人には見えないらしい。名前以外の記憶が無く、「さつきです」とだけ名乗る。気づいたら幽霊になっていて、「えっと~、に、2週間ぐらいです」前からそこにいるという。「藤川さつき」は、この隠しキャラクターに付けられた名前で、「藤川」という姓は作中の台詞や地の文には出てこない。

一人称は「わたし」で、まさとを「あなた」と呼ぶ。初めは敬語だが、しだいに「だって、退屈なんだモン」とくだけた口調になる。「ほえ~」「エヘヘ」と笑い、「幽霊だって人間なんだから、あたりまえでしょ」「ちゃんと寝てますよ。夜更かしはお肌によくないんだから」と、自分の状況を冗談めかして話す。退屈だから話し相手になってと頼まれ、まさとは開かずの教室に通うようになる。

出会い方(攻略情報)。主人公のパラメータに同じ数値のものが無い状態で、かすみと波多野それぞれの「開かずの教室」の出来事を見たうえで、放課後に三年教室へ行く。学期の指定は無い。

正体。さつきは夢で、「海の見える病院」で寝ている自分を見る。「あの…わたし、もう死んじゃってるんでしょうか?」と不安がるさつきのために、まさとは臨海広場の近くの病院を調べ、2週間くらい前から意識不明の女の子が入院していると知る。病院では詳しいことを教えてもらえないが、まさとは「だから、その娘がさつきちゃんと見てまず間違いないだろう」と考える。科学部の高林は「生き霊? それもありうるな」と言い、「すべてが科学で解明されたわけじゃないからね。まだまだ未知のことはたくさんあるよ」と助言する。さつきは、病院で意識不明のまま眠る少女の生き霊だった。意識不明になった理由は語られない。

ペンダント。さつきは夢に出てくるペンダントを探している。高林の助言を受けてまさとが行方を考えると、ペンダントは君子が臨海広場の方で拾って家に置いていたものだった。日曜日、ペンダントを見せると、さつきの身体が薄くなっていく。「元に戻ってもあなたのこと覚えてるかな?」と不安がるさつきに、まさとは「…じゃあ、もしもおれのこと覚えてたら、終業式の日に臨海広場へ来てよ」と言う。さつきは「わたし、あなたのこと絶対忘れないっ!」「さよならは言わない、わたしは…」と言って消える。互いに好きだと告げ合う場面は無い。

終業式の日と2年後。終業式の日、まさとは臨海広場で待つ。待ち続けても、帰っても、辺りを探しても、さつきは来ない。まさとは(やっぱり、来ない…。彼女、覚えてなかったんだな…)と思う。「そして、2年がすぎた…。」。大学へ進学して再びこの街へ戻ったまさとが落とした物を、さつきが拾い、「あの…このペンダント…」と声をかける。「おれは再び彼女と出会った…。」で結ばれる。ほかのヒロインとの再会のような「おかえり」は無く、エピローグで届く手紙も、さつきからは無い。

前作での姿。前作『トゥルー・ラブストーリー〜Remember My Heart〜』にも、公園で主人公が一瞬だけ見かける「セーラー服の女の子」として、一場面だけ姿を見せている。

象徴的な台詞
「あの…わたし、
もう死んじゃってるんでしょうか?」開かずの教室で
「わたし、あなたのこと絶対忘れないっ!」ペンダントを見て、消える前に
「あの…このペンダント…」2年後の再会

君子

君子 青葉台高校1年・家庭部 妹
君子
読み作中に読みは示されない
役割まさとの妹。家庭部
学年1年(組は明示なし。深山・健太と同じクラスと読める)
年齢作中に明示なし(まさとのひとつ年下)
CV―
外見作中に外見の具体的な描写は少ない。深山によれば「けっこう、男子に人気ある」
登場どの学期にも登場する

まさとの妹で、同じ青葉台高校に通う1年生。家庭部に入っていて、バス通学。まさとを「お兄ちゃん」と呼ぶ。料理が上手な世話焼きで、学期によっては中里にケーキ作りを教え、沢田に昼食を作る。深山やあゆみとは友だちで、家庭部の先輩の香坂を「わたし、香坂先輩大好きなんだ」と慕う。かすみからはお菓子の本や少女マンガを借りる。

両親の許しを得て、まさととともに残りの1か月だけこの街に残る。「せっかくお友だち、いっぱいできたのになぁ…」。転校のことを友だちに話すのを、まさとに待ってくれと止められている。深山によれば、最近ふっと悲しそうな表情をする時がある。カミナリの夜には布団を持ってまさとの部屋で寝て、「兄妹なんだから、普通だよ」。

口止め。転校を友だちに話したい君子を、まさとは「君子、あと一日だけ待ってくれないか?」と止める。深山の学期では、君子が黙っていたことに深山が「先輩も君子もひどいですっ!」と怒るが、君子は「先輩に口止めされてなくても、みんなになかなか話せなかった」と深山に話していた。両親が予定を繰り上げて先に引越してからは、まさとと二人で暮らしている。

別れ。転校が知れ渡ると「みんなと別れたくないよ~」「どうして、わたしたちがみんなと離れなきゃならないの?」と泣く。終業式の朝には二人で、子供の頃に通ったカブトの木を訪ね、「変わらないで、そのままのものもあるんだね」と言う。夏の花火大会では友だちとはぐれ、まさとと「今年で見納めだね、ここの花火」と花火を見る。終業式の日の朝、まさとが声をかけると、君子はもう出かけている。

さつきのペンダント。臨海広場の方でペンダントを拾って家に置いていたのは君子で、それが開かずの教室のさつきの探し物だった。

ヒロインの手紙の中の君子。君子は告白やエンディングの相手にはならない。エピローグで届く手紙では、かすみ・深山・香坂が君子のことに触れている。

象徴的な台詞
「せっかくお友だち、
いっぱいできたのになぁ…」プロローグ
「どうして、わたしたちが
みんなと離れなきゃならないの?」転校が知れ渡ったあと
「変わらないで、
そのままのものもあるんだね」終業式の朝、カブトの木で

木地本岳史

木地本岳史 陸上部 中学からの友人
木地本岳史
読み作中に読みは示されない
役割まさとの中学からの友人。陸上部
学年2年。森下・丘野と同じクラス(2組)
年齢作中に明示なし
CV―
外見作中に外見の描写はほとんど無い。花粉症
登場どの学期にも登場する

まさとの中学からの友人で、陸上部員。練習を「自主休部」でさぼりがちで、まさとが練習に行かせることもある。一人称は「俺」。女の子の噂が好きで、「俺は常に新しい出会いを求めてるのさ」。彼女にするなら年上がいいという。行事や休日に約束の無いまさとを、七夕・花火・学園祭・球技大会・街・温水プール・ファミレスとナンパに誘い、いつも失敗する。

プロローグで「高校生活なんて、待ってるだけだとあっという間だってことさ」とまさとに言う。森下と同じクラスで、「理由はわからないが、もう何人も撃墜されてるって話だぜ」とまさとに森下を紹介する。丘野のことは「ま、詳しくは、直接自分で感じた方がいいな」。グラウンドに来るネコのユゲの名付け親でもある。

あゆみとこだち。3学期の場面では、マネージャーのあゆみに告白されて「俺は年下に興味はないんだ」と断り、「変に期待を持たせたらかわいそうだろ」とまさとにフォローを頼む。一方で、自分はこだちに「…好きだ、風間。俺と、つき合ってくれ」と告白し、好きな人がいるからと断られる。それでも「あのハッキリしたところがいいんだよな」とあきらめない。どちらの告白も実らない。

終業式の日。お別れパーティーを言い出したのは木地本で、高林といっしょに開く。想う相手を探しに行くのをためらうまさとに「…おまえ、それでいいのか?」「あたりまえだ、さっさと行けっ!」と背中を押す。最後の日には「たとえ、もう会えなくても、俺とおまえは一生友だちだ。そうだろ?」と言う。こだちの弟の健太からは、まさとと並べて「現れたな、極悪人の片割れっ」と呼ばれる。

象徴的な台詞
「…おまえ、それでいいのか?」終業式の日、ためらうまさとに
「たとえ、もう会えなくても、
俺とおまえは一生友だちだ。そうだろ?」最後の日に
「俺は年下に興味はないんだ」あゆみの告白に

高林勇次

高林勇次 科学部 森下の幼なじみ
高林勇次
読み作中に読みは示されない
役割森下の幼なじみ。科学部
学年かすみと同じクラス
年齢作中に明示なし
CV―
外見作中に外見の描写はほとんど無い
登場どの学期にも登場する

森下の幼なじみで、科学部員。電車通学。両親同士が友人で、森下とは赤ちゃんの頃から一緒、家も近い。森下と登下校する姿に、まさとは気を揉む。一人称は「僕」で、まさとを「小笠原君」、森下を「茜ちゃん」と呼ぶ。かすみと同じクラスで、日直をいっしょにする場面がある。学園祭では「茜ちゃんの頼みじゃ断れないか。わかった、特別にやってあげるよ」と、科学部のプラネタリウムを森下のために特別に上映する。

森下のこと。森下とは「茜ちゃんは別だよ。兄妹みたいなもんだから」という間柄。森下の過去を知っていて、「茜ちゃん、まだ忘れられないんだな…。もう10年も経つのに…」と漏らすが、本人の秘めていることだからと、まさとには詳しく語らない。

かすみと波多野への告白。かすみに「好き」と告白する場面があり、かすみはまさとにそのことを話す。かすみは返事を保留するか、断る。3学期の場面では、かすみか波多野に交際を申し込んで断られたと、高林自身がまさとに話す。かすみには少し考えさせてと言われた、あるいはほかに好きな人がいると断られたと言い、波多野に申し込んだ場合は「冗談はよしてくれ」と取り付く島もなかったという。どの告白も実らない。

さつきの件。開かずの教室のさつきのことをまさとが相談すると、「生き霊? それもありうるな」と言い、「すべてが科学で解明されたわけじゃないからね。まだまだ未知のことはたくさんあるよ」と助言する。まさとはこの助言を受けて、ペンダントの行方を考える。

終業式の日。木地本といっしょに、まさとのお別れパーティーを開く。

象徴的な台詞
「茜ちゃん、まだ忘れられないんだな…。
もう10年も経つのに…」森下のことを話して
「すべてが科学で
解明されたわけじゃないからね。
まだまだ未知のことはたくさんあるよ」さつきのことを相談されて

麻生優子

麻生優子 麻生先生 担任教師
麻生優子
読み作中に読みは示されない
役割まさとのクラス(2年1組)の担任。バスケ部と美術部の顧問
年齢作中に明示なし
CV―
外見作中に外見の描写はほとんど無い
登場どの学期にも登場する

まさとのクラスの担任で、バスケ部と美術部の顧問。作中では「先生」「麻生先生」と呼ばれる。車が好きだが「公務員のお給料じゃ、ちょっとツライのよね」とこぼし、駐車場でバンパーをこする。波多野いわく「麻生先生、怒るとこわいぞぉ」。「なに言ってるの、若いんだからシャキッとなさい」。1学期には転校生の沢田を「沢田璃未さんよ。」とクラスに紹介し、その絵をほめて美術部に誘う。校内放送で「2年1組の小笠原まさとくん」を呼び出して答案を返す場面もある。

家庭訪問。転校の手続きのためにまさとの家を訪ね、両親が予定を繰り上げてすでに引越し、まさとと君子が二人で暮らしていることが分かる。

象徴的な台詞
「なに言ってるの、
若いんだからシャキッとなさい」まさとに

その他の登場人物

風間健太

風間健太

こだちの弟

こだちの弟で、君子・深山と同じクラスの1年生。一人称は「オレ」。姉を「姉ちゃん」と呼び、姉に近づく男を敵視する。人見知りで、こだちと親しくなるまさとには「なんだよ。馴れ馴れしく話しかけるなよ」「これ以上、姉ちゃんに近づくなっ!」と突っかかり、まさとと木地本を「現れたな、極悪人の片割れっ」と呼ぶ。敵意は言葉だけで、手を出すことはない。深山は健太に嫌われているみたいだと言い、君子との会話では健太が二人を「いじめる」と話すが、何をするのかは描かれない。深山の姉は、健太は「どっちかのことが好きなんだ」と見立てている。かすみの荷物運びを手伝う場面では、まさとも(健太くん、いいところあるんだな…)と思う。

安藤桃子

安藤桃子

波多野のライバル

中学のテニス以来、波多野にライバル心を燃やす女の子。中学で最後に勝ったのは波多野で、「そうよっ、勝ち逃げは許さないわっ!」と、テニス部に入って勝負しろと迫る。卓球の相手をしたり、学食の最後のカレーを買ったりと、波多野の場面にたびたび顔を出す。持ち物検査を逃れるため、私服を茂みに隠す場面もある。自分を「桃子」と呼び、「桃子こわ~い」。波多野とは互いに「なんか合わない」。

「お兄ちゃん」

森下の親戚

森下の親戚で、名前は出てこない。森下より10歳以上年上で、森下に星座を教えた。幼い森下は「お嫁さんになる」と言っていた。森下が7歳の時、車にひかれそうになった森下をかばって、交通事故で亡くなった。森下が救急車の音で涙を流すのも、誰も好きにならないと決めていたのも、この出来事のためである。

見知らぬ男の子

森下の思い出の少年

7歳の森下に『泣いてると明日晴れないぞ』と声をかけた、同い年くらいの男の子。森下はまさとに雰囲気が似ていたと言うが、まさと本人かどうかは作中で確かめられない。森下はこの言葉で、転校に悩むまさとを励ます。

まさとの両親

まさとの家族

父の仕事の都合で、急に引越しを決める。まさとと君子が残りの1か月をこの街で過ごすことを許す。丘野の学期では旅行中とされ、麻生先生の家庭訪問の場面では、予定を繰り上げて先に引越していたことが分かる。

かすみの母

かすみの家族

同じ団地に住むかすみの母。かすみはこの母を通じて、1か月くらい前からまさとの家の引越しを知っていた。

丘野の兄

丘野の家族

高校に通う丘野と二人でアパートに暮らす兄。料理が得意で、TVゲームを禁止し、小遣いをくれる。丘野は、兄に腕時計を贈ったら喜んだと話す。

沢田の父

沢田の家族

その仕事の都合で、沢田は転校を重ねてきた。沢田と二人で暮らしている。

深山の姉

深山の家族

健太が深山と君子を「いじめる」のは「どっちかのことが好きなんだ」と見立てる。深山の家族には、ほかに小学生の深山にカメラをくれた父、包帯を持たせる母、好き嫌いにうるさかった祖母がいる。

東女子の友人

中里の中学時代の友人

別の高校(東女子)へ進んだ、中里の中学時代の友人。中里に学園祭実行委員が務まるわけがないと言って辞めるよう勧め、中里ががんばる理由になる。学園祭の後、安心したと電話してくる。

大山

剣道部の副主将

女子剣道部の副主将。台詞は無い。主将のこだちへの反発から、部員の一部が大山を主将に推すが、のちに「結局、大山さんって、口だけなのよね~」と言われる。

水泳部の先生

丘野の部の先生

丘野に髪を切るよう言い、規定外の水着で練習試合に出た丘野を謹慎にする。

3年の男子

香坂の同級生

香坂に交際を申し込み、ほかに好きな人がいると断られる。香坂はこのことを、まさとに「その人ね、年下なの」と話す。

まぐろ

波多野家の犬

波多野が小学4年で拾い、兄が名付けた犬で、「今、7歳ぐらい」。中学1年の頃に車にはねられたが、2週間で回復した。まさとがマジックで眉毛と額の目を描いたいたずらの話がある。

ユゲ

グラウンドに来るネコ

グラウンドに来るネコで、木地本が名付けた。あゆみは「ユゲちゃん」と呼ぶ。道路に飛び出して車にひかれかけ、まさとが助けることがある。