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キャラクター詳細 — やるドラシリーズ Vol.4 雪割りの花

主人公

主人公 主人公
役割主人公(視点人物)。花織の隣室に住む大学生
CV檜山修之
外見短髪。上着と長ズボンに肩掛け鞄の姿

北の街に来て一年になる大学生。アパートの隣室に住む桜木花織に片思いをしていて、友人の芳彦と健太に合コンへ誘われても、気持ちは家にいる花織のほうへ向かってしまう。二人にはからかわれてばかりだが、主人公にとっては大切な友達である。花織からは親しい隣人として知られているものの、恋人の伊達昂がいる花織に対して、その先へは踏み出せずにいる。

花織が倒れたあと、相川教授から看病を頼まれる。看病したいという純粋な思いと、昂への嫉妬が胸の中に同居している。教授に自分を恋人だと偽る展開では、そうした理由が嫉妬なのか怒りなのか願望なのか、自分でも決められずに自問する。花織の私生活に立ち入ることをためらいながらも、病気の原因を知るために花織の部屋の留守番電話を聞いてしまう。迷い、ためらい、それでも一歩踏み込んでしまう人物として描かれる。

花織が自分を昂だと思い込むと、主人公は真実で花織を壊してしまう恐れと、自分の恋心から、昂の代わりを演じ続ける道を選ぶ。昂の死をまだ知らない段階では、本物の昂が現れることを恐れる。自室の表札を外し、花織の部屋の写真や電話、日記を扱って、隣人と昂の痕跡を隠す。札幌で小林勇一から昂の習慣を学び、大学とピザ配達のアルバイトの合間に、札幌から来る恋人を演じる。

憧れは次第に愛へ変わっていくが、桜木花織の愛は昂に向いている。キスや身体の関係を避ける展開と、応じる展開がある。応じた展開では、その行為をのちに正体を知った花織から強く責められる。代役の負担に押しつぶされて自分を昂だと言い張る展開もある。花織には顔が青いと言われ、勇一にはやつれた姿を心配される。勇一の前では、花織を守ろうとする傍らで、愛される状況を楽しんでいた本音を認める。

結末は大きく分かれる。警官の訪問を拒んで花織の死を後から知る結末があり、花織を刺激して看病を禁じられる道や、昂のまま別れを告げて逃げる道もある。指輪で嘘が露見したあとは知人とともに花織を捜し、生きてほしいと訴え、謝罪する。咲いた雪割り草の鉢や美雪の説得が花織の回復につながる展開のほか、拒絶、転居、失踪、救出の失敗に終わる展開がある。後日談の一つでは、卒業を待っていた花織と東京へ旅立つ。別れた二年後には、花織から再会を望まれる物語と、花織が別の新しい生活を始めたと知らされる物語がある。

日常の一コマ
「紅茶入れたけど…飲みます?」病室で花織に紅茶を差し出す
象徴的な台詞
「花織さんのために何かしてあげたいという気持ちは本当です」相川教授に看病の意思を伝える
シリアス系
「でも、心のどこかでそれを楽しんでいる自分もいたんです…」勇一に代役を楽しんでいた本音を明かす
「お願いです、生きてください!」屋上で花織に生きることを願う
恋愛場面
「僕が卒業するの待っててくれたんだね…」卒業まで待っていた花織に

桜木花織

桜木花織 名の読み:かおり 記憶を失った隣人
読みかおり(名)
役割主人公の隣室に住む年上の会社員(OL)
CV日髙のり子
外見長い黒髪。コート姿

主人公の隣室に住む年上の会社員。普段は明るく主人公に声をかけ、恋人の伊達昂のことも率直に話す。両親を交通事故で亡くし、兄弟もいない。昂とは友人の小林美雪の紹介で出会った。家族を失った花織にとって、新しい家族と一つ屋根の下で暮らすことは大切な願いである。

初雪の夜に街で倒れ、記憶が混乱したまま入院する。主人公は花織を美しいと記していたが、入院後の暗く虚ろな瞳は、以前の快活さとは対照的に描かれる。病床でも飼っている文鳥の世話を気にかける一方、混乱が強い時には傍にいる人が誰なのかも分からない。

11月12日午後7時56分の留守番電話で、花織は昂がマイアミで事故死したことを知った。その衝撃を受け止められず、花織は記憶を封じる。相川教授は、看病する主人公への感情に昂を重ねていると説明する。花織は昂の習慣や過去を語れるようになっても、目の前の別人を恋人と認め続ける。

以前の昂は仕事を優先しがちだったと感じていた花織は、看病のあとに優しくなった恋人の姿を喜ぶ。海浜公園では、子供のぬいぐるみを拾うために海へ入った昂を見て、この人ならと思ったと語る。昂の誕生日に雪割り草を贈り、3月31日の約束を待つ。届いた指輪とカードは、花織の記憶と主人公の嘘を結びつけてしまう。正体を知った花織は、昂だと思っていた自分を騙してキスや身体の関係を持ったことを責める。

花織の行く末は展開ごとに大きく異なる。昂の後を追おうとする危機、救われたあとに再び主人公を昂と呼ぶ結末、主人公を拒んで昂の思い出とともに生きる結末、再び記憶を失って転居する結末がある。美雪とともに救われる結末では、すべての記憶と主人公との日々を覚えたまま回復する。後日談では自分の意思で主人公と過ごし、二年後の物語では主人公と東京へ向かう。相川教授の息子の治療で立ち直り、相川花織として九州へ移る未来もある。二年後の再会の場面では、花織は短い髪になっている。

日常の一コマ
「文鳥にエサをあげて…」病床から主人公に文鳥の世話を頼む
象徴的な台詞
「私、家族そろって一つ屋根の下で暮らすのって夢だから」家族への願いを語る
「春を…春を運んで来る花だから…」雪割り草を贈る理由
恋愛場面
「やっといつもの昂の話し方に戻ってくれたね」昂らしい口調を喜ぶ
「楽しかった…」主人公と過ごした日々を振り返る
「私より先に死なないでね…」東京への旅立ちを前に
シリアス系
「ずっと私を騙し続けた…」屋上で主人公を責める

小林美雪

小林美雪 花織の友人
役割花織の友人。小林勇一の妹。花織と昂を引き合わせた
外見額を出し、うねりのある髪を後ろでまとめている

桜木花織の友人で、小林勇一の妹。花織と伊達昂を引き合わせたのは美雪だった。昂のことを知りたい主人公が電話をかけ、会いに行く。昂の死を信じられずにいる美雪は、花織には男たちが寄っていくと感じている。花織のことは認めながらも主人公への協力を拒み、気持ちを整理する時間を求める。兄の勇一を紹介する展開もある。

美雪と花織の友情には、美雪の昂への恋が絡んでいた。美雪は自分でも、昂を独り占めできる関係ではなかったと認めている。主人公に対しては、昂が花織を愛せなくなり、自分と寝たと打ち明け、代役として別れを告げれば昂の影から逃れられると勧める。この申告は主人公の推測を揺さぶるが、のちに嘘だったことが明らかになる。約束の日については、昂から花織に似合う指輪を探す相談を受けていたことや、求婚の予定を、展開ごとに異なる程度で主人公に伝える。

美雪と主人公がともに屋上へ駆けつける結末では、美雪は昂は花織の心に生きていると訴え、自分が愛されない苦しみも吐き出す。花織が元気でいなければ承知しないと言い、回復後は二人の関係を後押しする。そして昂から離れて一からやり直すために米国へ旅立つ。花織にはまだ避けられているが、帰国したら仲良くなれると願っている。

象徴的な台詞
「私、協力なんかしないからね!」主人公への協力を拒む
「あなたは彼のためにも生きてかなきゃいけないのよ!」屋上で花織を説得する
シリアス系
「…私、昂さんと寝たわ」主人公への申告(後に嘘と判明)
「…なんで…なんで花織ばっかり愛されるの…」昂への恋の苦しみを吐き出す

小林勇一

小林勇一 昂の親友
役割昂の同僚で幼い頃からの親友。美雪の兄
外見短髪で肩幅が広い。スーツにネクタイ姿

伊達昂の同僚で、幼い頃からの親友。小林美雪の兄でもあり、妹が昂と桜木花織を引き合わせた経緯も知っている。主人公とは札幌で会う。困っている主人公のために昂の情報を書き出してやる一方で、他人になりきることの難しさをはっきりと警告する。よい結果を出す方法を考えるよう促し、失敗を恐れて動けない主人公を励ます人物である。

花織の留守番電話に昂の死を伝える伝言を残したのは、第七北海商事の小林と名乗った勇一だった。昂の喫煙や趣味を主人公に教えて代役に協力したものの、嘘が長引くほど花織の衝撃が大きくなると考え、協力した自分の誤りを認める。3月31日に昂として求婚しようとする主人公を強く止め、主人公の曖昧な返事を聞くと車で駆けつける。花織を捜す場面では、主人公とともに公園や駅を捜し、電話に入った鐘の音を手がかりに大学へ向かう。屋上で悪意はなかったと主人公をかばうが、嘘への花織の抗議を消すことはできない。

別れた展開の二年後には、回復した花織の気持ちや新しい生活を主人公に伝える役回りとなる。東京へ旅立つ後日談では、二人の引越しを手伝い、見送る。

シリアス系
「君…他人になりきるってのは並大抵の事じゃないぞ」代役を始めた主人公への警告
「花織さんに正式にプロポーズするって言ってたそうなんだ」昂の求婚の予定を知らせる
象徴的な台詞
「君は、君として生きる事を考えるんだ…」主人公に自分の人生を勧める
「偽りでなく、本当の春を花織さんに運んであげるんだ」偽りを終えるよう助言する

伊達昂

伊達昂 名の読み:たかし 花織の恋人
読みたかし(名)
役割花織の恋人。札幌に住み、海外出張が多い
外見主人公とは似ても似つかない。勇一によれば、似ているのは背丈くらい

桜木花織の恋人。札幌に住み、海外出張が多い。花織は近く誕生日を迎える昂を、まだ20代だと言う。小林勇一によれば強い煙草を好み、映画、チェス、ブリキのおもちゃが趣味だった。花織の思い出の中では、海に入って子供のぬいぐるみを拾い上げ、花織の信頼を得た人物だが、仕事を優先するドライな一面もあった。昂の人物像は、すべて他の人物の説明や回想を通して語られる。小林美雪の紹介で花織と出会い、勇一とは幼い頃からの親友。勇一によれば天涯孤独の身だった。

昂は出張先のマイアミで交通事故に遭い、亡くなっていた。その知らせを花織に伝えたのは勇一である。生前の昂は、花織と出会って三年になる3月31日に求婚する準備を進めていた。その日に届いた婚約指輪とカードが、花織の記憶と主人公の嘘を結びつける。隣の大学生に取られる前に結婚しよう、というカードの一文は冗談めいている。美雪が語った昂との関係は、のちに嘘だったと明らかになる。後日談の墓参と、花織が捧げる雪割り草は、花織の中に昂への愛が残っていることを示している。

象徴的な一文
「隣りの大学生に君を獲られる前に結婚しなくちゃね」指輪とともに届いたカードの文面

相川教授

相川教授 花織の担当医
役割花織の担当医

道南大学病院で桜木花織を担当する医師。頭部に異常はないとして、精神的な衝撃による記憶喪失と診断し、主人公に看病を頼む。忘れることは衝撃から心を守るための働きだと説明し、回復を急がせることの危険を何よりも重く見る。主人公を叱りつつも看病への意志を信用する展開もあれば、主人公が自分の恋を優先する返答をしたために花織への接近を禁じる展開もある。主人公に花織の幸せを願うかを問い、記憶と恋人の投影について説明する役を担う。

雪がクッションとなって花織が助かる結末では、目覚めた花織の前で自分を偽らないよう主人公に注意する。別の未来では、精神科医である教授の息子が花織の治療を引き継ぎ、相川の姓となった花織が九州の診療所を手伝うことになる。

象徴的な台詞
「たぶん彼女は昨夜、何か強烈な精神的衝撃を受けたのだろう」入院時の診断
「桜木花織さんの心は衝撃を受け止める事ができず、忘れる事で安らぎを得ようとしたのだからね」忘却の仕組みを説明する
「今は焦る事が一番危険なのだ」記憶を急がせないよう釘を刺す

その他の登場人物

芳彦

大学の友人

主人公の大学の友人。主人公から煙草をもらい、健太と一緒に合コンへ誘い、片思いをからかう。サークルを休んでいる主人公の恋の話で大騒ぎし、相談を打ち切られてしまうが、のちには主人公のやつれぶりや思い詰めた様子を心配し、話さなくても味方だと伝える。半年後の訪問では、健太を止めながらも好奇心に負けてついて来る。

「おおー、君が光り輝いて見える」主人公から煙草をもらって
「とにかく、オレたちはお前の味方だからな」思い悩む主人公を励ます

健太

大学の友人

主人公の大学の友人。合コンを抜けようとする主人公に、付き合いが悪いと友達をなくすと迫る。恋の相談では芳彦と一緒に騒ぐが、のちには無理に話さなくていいと気を遣う。半年後の訪問では、部屋から女性の声が聞こえたため、相手を確かめようと戸を叩く。

「つき合い悪いと友達なくすよぉ」主人公を合コンに誘う
「こらー! 出てこーい!」半年後、主人公の部屋の戸を叩く

相川教授の息子

精神科医

精神科医。別れから二年後を描く結末の一つで、相川教授から桜木花織の治療を引き継ぎ、九州に診療所を開く。立ち直った花織は相川花織となり、診療所を手伝う新しい生活へ向かう。

警官

初雪の夜の訪問者

初雪の夜、深夜に主人公の部屋を訪ね、病院へ運ばれた女性の身元を尋ねる。この訪問が物語の始まりとなる。

大家

アパートの大家

主人公が警官の訪問に応じなかった結末で、あの夜の警察の用件と花織の事故を、後日主人公に知らせる。

幼い女の子

海浜公園の思い出

花織が語る海浜公園の思い出に登場する。クマのぬいぐるみを落として泣いていたところ、伊達昂が海に入ってぬいぐるみを拾い上げた。花織が昂を信じるようになったきっかけである。

アベ教授

大学の教授

主人公が通う大学の教授。半年後の日常を描く場面で、主人公はアベ教授が出すレポートの多さに文句を言っている。