ネタバレゾーン — GAOGAO! 1st. ラジカルシークエンス
このゾーンにはネタバレが含まれます。
ミィの正体と前身である飼い猫シェラザード、彼女が猫娘に変わった理由、フリッツ・ウォーレンの遺伝子改造実験とその最期、綾小路香織と伊集院家の血縁、盗まれたホワイトタイガーの改造体アルファの正体、吉田権三の負傷、そしてクリスマスイヴの決戦から別離の結末までを扱っています。未プレイの方はまず作品トップページをご覧ください。
ミィの正体は?
老婦人・伊集院ゆかりが可愛がっていたアビシニアンの飼い猫「シェラザード」です。公園でゆかりと出会った際に猫だった頃の記憶が戻り、自分の前身を思い出します。ただしミィは元の飼い主のもとへは帰らず、「今はあたしのおうちは祐二のいるところなの」と涙ながらに告げて祐二のそばに残ることを選びます。
ミィはなぜ猫娘の姿になったのか?
伊集院家に居候していた生物工学者フリッツ・ウォーレンによる遺伝子改造実験の結果です。ウォーレンは遺伝子を操作したウィルス(バクテリオファージ)を運び屋にして、ヒトの遺伝情報を猫に感染させました。数え切れない失敗の末にようやく得られた成功例がミィです。なお実験対象にシェラザードを選んだのは香織ですが、実際に姿を変えたのはウォーレンであり、香織自身も結果を予期していませんでした。
綾小路香織はなぜミィを執拗に追うのか?
ミィを実験体、つまり伊集院家の所有物とみなしているためです。香織は両親を亡くして母の姉である伊集院ゆかりに引き取られた身で、綾小路は父方の姓にあたります。飛び級を重ねてハバト大学院を出た才媛で、まふゆ・みゆき・権三ら伊集院家の面々を動かして祐二を追い詰めますが、アルファの暴走で権三が瀕死の重傷を負ってからは高慢さを捨て、祐二たちと共闘する側に回ります。
冒頭のホワイトタイガー盗難ニュースは何だったのか?
アルファ(α1号体)の伏線です。サーカスから檻ごと盗み出されたホワイトタイガーは、ウォーレンの手でミィに続く第二の成功例へと改造されていました。高い知能を得た一方で凶暴な本能を併せ持ち、行動を抑えていた制御首輪が壊れたことで暴走します。物語冒頭の何気ないテレビニュースが、そのまま終盤の脅威の正体になっています。
フリッツ・ウォーレンはどうなるのか?
自らが生み出したアルファに殺害されます。アルファを取り逃がしたことで香織を責め立てていた最中に襲われ、研究室もろとも焼かれて退場します。「コイツ、嫌イ」というアルファの一言が、創造主に対する評価のすべてでした。
結末でミィはどこへ行ったのか?
作中では明かされません。クリスマスイヴの決戦で祐二・ミィ・アルファはデパート屋上から転落し、生死の狭間のような空間でミィは「あたし、アルファと一緒に行く」「人間のいない…あたしたちが耳やしっぽを隠したりしないですむような所…」と告げて姿を消します。祐二は病院で一人目覚め、雪の中にミィとアルファの死体も足跡も無かったと知らされるのみで、行き先の具体的な性質は最後まで語られません。
ヒロインごとの分岐やバッドエンドはある?
ありません。本作は分岐ヒロインルートを持たない一本道で、結末はミィとの別離ただ一つです。街の各所を「見る/話す/移動」のコマンドで回る形式のため探索の自由度はありますが、進行そのものは単線で、ゲームオーバーや別エンドにあたるテキストも確認できません。奈々子・まふゆ・みゆき・ナツとアキ・白井あやのらとの出来事は、本筋に差し込まれるサブイベントという位置づけです。
GAOGAO!シリーズ4作は繋がっているのか?
※この項目は GAOGAO! シリーズ他作のネタバレを含みます。
主人公と物語は各作で別個ですが、世界観と時系列は一本の年表として連続しており、本作はその起点にあたります。第4作『カナン ~約束の地~』の冒頭プロローグには西暦とドーム紀元付きの年表が置かれ、A.D.1993 の日本、すなわち本作の出来事が最初の項目として記されています。ウォーレンの研究は彼の死後も伊集院財閥に引き継がれ、のちに制御を離れて世界的なパンデミックの原因となり、その災厄を逃れるために築かれた人類最初のドーム都市が、伊集院財団にちなんでイジュウインシティと名付けられます。動物の耳と尻尾を持ち、首輪をはめられて研究や捕獲の対象にされる「変異体」というシリーズ共通のモチーフも、その原型は本作のミィとアルファです。