ネタバレゾーン — GAOGAO! 4th. カナン ~約束の地~
このゾーンにはネタバレが含まれます。
アンジェラとファーの正体、カイトだけが生き残った理由、変異体だけを殺すウィルスREVシリーズ、ラビィの身に起きていたこと、ウルフィの記憶喪失、そして「ヴィアンカ」の正体とイジュウインシティの結末までを扱っています。シリーズ全4作を貫く年表もここで扱います。未プレイの方はまず作品トップページをご覧ください。
カイトだけがシェルターで生き残ったのはなぜ?
シェルターを全滅させた「謎の流行病」の正体は、イジュウインシティが開発したREVシリーズ——変異体因子を持つ者だけを殺すウィルスでした。カイトはその因子をまったく持たない純粋な人間だったため、一人だけ助かったのです。人類を守るために造られたはずの兵器が、地下に隠れていた人類の居住区を丸ごと消したことになります。彼の旅立ちの理由そのものが、敵の仕業だったという構図です。
アンジェラとファーの正体は?
二人はエヴァンズ博士が造った生体コンピュータ——生きた脳を情報体として用いる有機的な超情報体です。アンジェラは翼を切除されたうえ記憶を失っていました。幼い頃にイジュウインシティの工作員へ連行され、その際に父を目の前で撃たれています。記憶がないのは事故ではなく、奪われた結果でした。
ラビィの身に何が起きていた?
前作から旅を続けてきたラビィは、実は物語の途中で実験体に殺されていました。その死の瞬間にブルーが魂を抜き取り、ウォーレンの技術で育てられたクローン体へ移すことで蘇らせていたのです。仲間たちが当たり前のように接してきた少女が、既に一度死んで別の体に入っていたことになります。終盤では、瀕死のファーの魂を霊媒体質のラビィが宿し、生体コンピュータの力を受け継ぐことになります。
「ヴィアンカ」の正体は?
シティを統べていた令嬢ヴィアンカは、本物ではありません。正体は、本物の令嬢に仕えるため彼女の父——イジュウイン家の前当主——が造った人造の従者アリス=C=イジュウインでした。8年前に前当主が死んで本物のヴィアンカの精神が蝕まれると、アリスは7年前に研究所の事故を偽装し(アリスは死亡、ヴィアンカは重傷という筋書きで)、1年かけて主人に成り代わっています。
そして、シティ内で「ビィ」と呼ばれアリスを慕っていた少女こそが、精神を病んだ本物のヴィアンカでした。
変異体の殲滅はアリスの独断だったのか?
いいえ。殲滅思想はもともと本物のヴィアンカが父の教えから抱いていたもので、アリスはそれを「ヴィアンカ様がそう望んでいたから」代わりに引き継いだにすぎません。造られた従者が、主人の願いを主人以上に忠実に果たし続けた結果が、種族ひとつを消しにかかる計画だったことになります。自分の意思で始めたことではないという点が、この人物の一番苦い部分です。
ヴィアンカとアリスの最期は?
本物のヴィアンカ(ビィ)は、アリスをかばって電磁カッターに貫かれて死にます。仕えられていた側が、仕えていた側を守って先に逝くという順序です。
残されたアリスは、自分の思考パターンを仕込んだマザーコンピュータスザクに世界破壊のエマージェンシーモードを発動させ、カードキーをウルフィに託したうえで、光の剣によって自ら命を絶ちます。託すという行為と滅ぼすという行為を同時に行ったことになります。
結末はどうなる?
ウルフィとカイトが二人でスザクを貫いて破壊し、崩れゆくシティから脱出します。ブルーもイリアの叱咤を受けて生きる道を選びました。
後日談では、人間と変異体がセイラムの村で共存を始めます。カイトとウルフィは、各地のシェルターに残る生存者を地上へ導く旅を計画しはじめます。エルザは手記にこう記しました——「カナンとは求めて得るものではなく作り出すもの、この地球そのものがカナンなのだ」。求め続けた約束の地は、探す対象ではなかったという結びです。
シリーズ4作はどう繋がっている?
※この項目は GAOGAO! シリーズ他作のネタバレを含みます。
本作の冒頭プロローグはA.D.1993年の日本を描いており、そこにはシリーズ第1作の人物——香織・祐二・ミィ・アルファ——の台詞がそのまま再録されています。ここで4作すべてが一本の年表で結ばれていることが確定します。
生物工学者フリッツ・ウォーレンが伊集院財閥の後押しで進めた変異体製造研究(第1作)が、事故による流出を経て世界規模のパンデミック「クラブHT1」となり(第2作の前提)、人類はドーム都市へ逃げ込みます。最初のドームが伊集院財団にちなむイジュウインシティで、その完成日がドーム紀元の起点となりました。やがて変異体が増えて人類が減り、立場が逆転して人類は地下シェルターへ(第3作の前提)。そして本作のクライマックスの舞台が、そのイジュウインシティ攻略です。A.D.1993の伊集院家が、数百年を隔てて物語の終着点に戻ってくる構成になっています。