加奈〜いもうと〜
| タイトル | 加奈〜いもうと〜(かな いもうと) |
|---|---|
| 英語タイトル | Kana: Little Sister |
| ブランド | D.O.(ディーオー / Digital Object) |
| 発売日 | 1999年6月25日(Windows初出) |
| プラットフォーム | Windows / Classic Mac OS / PSP |
| レーティング | 18禁(PC版) / CERO C(PSP版) |
| ジャンル | 感動系純愛ビジュアルノベル |
| シナリオ | 山田一(田中ロミオのD.O.在籍時ペンネーム / 本作がデビュー作) |
| 原画 | 米倉けんご(初出版) / 綾風龍昇(リメイク版『加奈…おかえり!!』) |
| ボイス | なし(Windows初出版・Mac版) / あり(リメイク版・PSP版) |
| ルート数 | 6エンド(加奈/加奈+夕美/加奈+香奈) |
ゲーム本体(PC)
コンシューマ版
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書籍
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あらすじ
大学一年生の藤堂隆道には、生まれつき腎臓を患い人生の大半を病院で過ごしてきた妹・加奈がいる。中学時代の出席日数不足にもかかわらず、加奈は隆道と同じ双葉学園を志望し、補欠合格をもぎ取る。録音できるペンダントを贈った合格報告の日から、物語ははじまる。
時は現在に巻き戻り、進む。幼少期の家族ハイキングで起きた蜂事件。小学校の同級生・鹿島夕美との初恋とその痛烈な破綻。新人看護婦・美樹との出会い。叔母・須摩子のホスピスでの看取り。そんな積み重ねの中で、加奈の見舞いを続ける兄妹の絆は静かに育まれていく。
中学に上がった加奈には、人懐こい同級生・伊藤勇太が現れる。高校生になった隆道は加奈の送迎を続けながら、自分の中に芽生えはじめる「妹」を超えた感情に気づきはじめる。やがて加奈の体調は悪化し、医師が口にする「半年」という言葉が、隆道の日常をゆっくりと侵食していく——。
長く穏やかな兄妹の日常譚と、避けられない別離が交差する D.O. の代表作。シナリオは後に『CROSS†CHANNEL』『家族計画』を手がける山田一(田中ロミオ)のデビュー作。全6エンド。
キャラクター
大学一年生。文芸サークル所属。妹・加奈の送迎と看護に余暇のほぼすべてを費やす絶対的保護者。父の「強い男になりなさい」を生涯のテーマに掲げる、真面目で不器用な兄。
十六〜十八歳。生まれつき慢性糸球体腎炎で人生の大半を病院で過ごす。艶やかな黒髪、抜けるような白い肌、極端に内気だが、辞典を頭から読むほどの読書家。隆道のことを「お兄ちゃん」と呼ぶ。
隆道の小学校以来の同級生。青心女子大学生で弁護士志望。父は加奈の担当医(鹿島先生)。猫科の瞳の積極的な性格で、十年越しの片想いを「私、努力の人なんだもん」と言い切る一途な人。
加奈の主治看護婦、勤続十年のベテラン。豊満な白衣の天使と評されるパワフルな人で、加奈とは小学生時代からの十年来の付き合い。「私の魔法で加奈ちゃんを健康にしてあげるから」が口癖。
加奈の中学同級生、後に同じ高校の後輩。陸上で県記録を持つが、強豪校の誘いを蹴って地元高校を選んだ。表向きは飄々と人懐こく、内面は計算高い二面性の少年。モデルガン愛好。
隆道の父方の妹、三十代。元新聞記者。乳ガン末期でホスピス入院中。「死をまっすぐに見つめて生きてみるのもいいかなって思ったから」と達観した姿勢で、加奈の人生観に決定的な影響を残す。
用語集
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⚠ ネタバレあり 全用語集はネタバレゾーンへ →レビュー
FAQ
各ルートの結末・加奈の余命・血縁関係に関する設問はネタバレゾーンのFAQに分離しています。
加奈〜いもうと〜とはどんなゲーム?
1999年に D.O.(ディーオー)から発売された18禁ビジュアルノベル。慢性糸球体腎炎で人生の大半を病院で過ごしてきた妹・加奈と、彼女の絶対的保護者である兄・隆道の十数年にわたる兄妹史を、幼少期から大学期までの長期時系列で描く闘病純愛 ADV。シナリオは後の田中ロミオこと山田一のデビュー作で、いわゆる「泣きゲー」の代表作のひとつとして語り継がれる金字塔的作品。
ヒロインは何人?ルート構成は?
明確なメインヒロインは妹の加奈ただ一人。それ以外に、隆道の交際相手となる鹿島夕美、ホスピスで加奈に影響を残す叔母霧原須摩子、その娘霧原香奈、加奈の主治看護婦近藤美樹などが物語を彩る。ルート構造は分岐方式で、全6エンド(ED1〜ED6)。基本的に加奈との結末がどう転ぶかを軸に、選択肢の積み重ねで分岐する。詳細はネタバレゾーンに記載。
シナリオライターは誰?
クレジット上は山田一(やまだ・はじめ)。これは後に『家族計画』『最果てのイマ』『CROSS†CHANNEL』『AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜』などを手がける田中ロミオの D.O. 在籍時のペンネーム。本作が田中ロミオのデビュー作にあたり、D.O. 退社後に「田中ロミオ」名義へ改名している。
「闘病もの」って具体的にどういう作品?
ヒロインが重い疾患を抱え、その治療・看病・看取りまでが物語の中心となる作品ジャンル。本作はその中でも、加奈の慢性糸球体腎炎→多臓器不全という長期入院生活を物語の基層に置き、見舞い・透析・移植検査・ホスピス・余命宣告といった医療現場の語彙が日常会話と地続きで使われる。重いテーマだが、加奈と隆道の小さな日常(病室での読書・喫茶店のホットミルク・夏祭り・水族館)の積み重ねが厚く、序盤〜中盤は穏やかな兄妹劇として読める。
加奈は実の妹なの?
戸籍上は妹だが、それ以上のことは本編で明かされる重要設定のためネタバレゾーンに分離している。「妹もの」「兄妹もの」のジャンル分類はされるが、本作が描く兄妹関係の質はそうしたタグから受ける印象とはやや違う方向に踏み込んでいく。
どんな版がある?
現在(2026年5月)は「加奈〜いもうと〜 Windows7対応版」「加奈…おかえり!! Windows7対応版」がFANZA・DLsiteから配信されている。PSP版(2010年・サイバーフロント)はフルボイス。DLsiteには山田一(田中ロミオ)のD.O.時代の短編をまとめた「プレミアムアーカイブス 山田一」もある。ボイス付きで遊びたい場合はリメイク版かPSP版が選択肢になる。
ボイスはある?
1999年のオリジナルWindows版および2001年のClassic Mac OS版はボイスなし。フルボイス化されたのは2004年のリメイク版『加奈…おかえり!!』(高屋敷開発)と2010年のPSP版(サイバーフロント/Regista 開発)。PSP版では加奈役を小林沙苗、夕美役を高野直子、美樹役をひと美が演じている。
リメイク版『加奈…おかえり!!』とオリジナル版の違いは?
リメイク版は2004年11月19日発売(高屋敷開発)。原画が米倉けんごから綾風龍昇に刷新され、フルボイス化されている。物語の根幹は同じだが、絵柄の好みでオリジナル派・リメイク派が分かれる。現在(2026年5月)は中古市場でもどちらも流通している。なお Xbox 版も予定されていたが、2005年5月27日に発売中止が告知されている。