家飛 -カットビ!-
| タイトル | 家飛 -カットビ!-(かっとび) |
|---|---|
| ブランド | TerraLunar(テラルナ) |
| 発売元 | 株式会社アークライト |
| 発売日 | 2003年8月29日 |
| プラットフォーム | Windows |
| レーティング | 18禁 |
| ジャンル | 選択肢分岐型アドベンチャー |
| シナリオ | 長井知佳/金巻朋子/江村光 |
| 原画 | ヨネ |
| 音楽 | DOMI |
| ボイス | 主要キャラクターのみ(一部) |
| 攻略対象 | 5名(小鉄おとね・咲花みちる・千代・神馬葵妃・橘美空) |
あらすじ
金田晃二郎は、平穏だけが取り柄の平凡な学生である。ただしその平穏は、近所に住む従姉妹の小鉄おとねによって毎日のように破られている。幼いころからの腐れ縁で、同じ学校に通い、彼女の悪戯の被害を数え上げればきりがない。
ある日そのおとねが、突然「好きだ」と言い出した。どう考えても新手のからかいとしか思えず、晃二郎は即座に突っぱねる。押し問答の果てにおとねが声を限りに叫んだ、その瞬間——家が浮いた。庭も、地面も、数メートル分の土ごと。気づけば金田家は上空1000メートルを、西南西へ時速3キロで漂っていた。電気は落ち、水はペットボトルの分だけ。備蓄はおよそ10日分。窓の外にはやがて自衛隊のヘリが群がり、報道のヘリがそれを取り囲む。
家の中にいるのは晃二郎とおとねだけではない。隣家の泣き虫な少女・咲花みちる。所属不明機の制圧に突入して逆に武装解除された自衛官・神馬葵妃。そして、どこからともなく現れて刀でミサイルを斬り落とした、江戸言葉を話す剣士・千代。まるで脈絡のない顔ぶれが、逃げ場のない一軒家に閉じ込められる。もう一人、同じ学校のクラス委員・橘美空が、毎晩かかってくる電話越しの声だけで晃二郎を支え続けている。
なぜ家は飛んだのか。誰も答えを持たないまま、地上との攻防と、狭い家の中の騒動だけが加速していく。そしてこの問いに答えが与えられるのは、5つに分かれる筋のうち、たったひとつだけである。残りの4つでは、家が浮いた理由は最後まで分からないまま幕が下りる。
キャラクター
祖母と暮らす学生。平穏を望みながら常に巻き込まれる側にいる。状況を茶化して受け流す語り口だが、内心では決断できない自分を持て余している。祖父から剣道を仕込まれた過去を持つ。
晃二郎の父方の従姉妹で、同じ学校の同級生。弓道部所属。自衛隊員から奪った拳銃2丁を手に家へ立てこもり、国家を相手に一歩も引かない。傲慢で攻撃的だが、ふと孤独をこぼす瞬間がある。
隣の家に住む年下の少女で、晃二郎を「おにいちゃん」と呼んで慕う。極端な泣き虫で、喜怒哀楽が猫の目のように入れ替わる。一方で家事は達者で、限られた材料で食卓を整えてしまう。
慶応4年の江戸から現れた剣士。和装に長い黒髪、腰には虎徹。古風な武家言葉で話し、現代の器物はすべて「南蛮渡来のカラクリ」で片づける。ミサイルを刀で斬り落とす腕の持ち主。
陸上自衛隊・防衛庁長官直属部隊「99部隊」所属の准陸尉、23歳。制圧に突入して逆に捕虜となり、そのまま家に居座る。任務優先の物言いを崩さない切れ者だが、猫だけは大の苦手。
晃二郎と同じクラスのクラス委員で、彼が遠くから憧れていた相手。丁寧でやわらかい口調を崩さない優等生。家が飛んだ翌日から、毎晩ほぼ同じ時刻に公衆電話から晃二郎へ連絡を寄こす。
ちびキャラ画像は『家飛 -カットビ!-』のキャラクターを基に当サイトで作成した二次的イラストです。原作の著作権は現在の権利者に帰属します。
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FAQ
各展開の結末・登場人物の正体に関する設問はネタバレゾーンのFAQに分離しています。
家飛 -カットビ!- とはどんなゲーム?
TerraLunar(テラルナ)が2003年8月29日にWindows向けに発売した、選択肢分岐型のアドベンチャーゲームです。18禁。主人公・金田晃二郎の自宅が、庭と地面ごと上空1000メートルへ浮かび上がってしまい、そのまま西南西へ時速3キロで漂いはじめます。自衛隊と報道ヘリに包囲された一軒家を舞台に、素性も時代もばらばらな5人のヒロインとの籠城生活が描かれます。発売元は株式会社アークライト。
主人公は誰? 名前は変更できる?
主人公は金田晃二郎(かねだ こうじろう)。祖母と暮らす学生で、両親は存命ですが別居しています。プレイヤーによる名前の変更はできません。平穏を望みながら常に騒動へ巻き込まれる立場で、状況を茶化して受け流す一人称の語りが作品全体の調子を決めています。祖父からスパルタな剣道の稽古を受けていた過去があり、これが物語の要所で効いてきます。
ヒロインは何人? 話の分かれ方は?
攻略対象は5人です。従姉妹で同級生の小鉄おとね、隣家の少女咲花みちる、江戸から来た剣士千代、自衛官の神馬葵妃、クラス委員の橘美空。冒頭は全員共通の導入で進み、その末尾に置かれた4つの選択肢から、おとね・みちる・千代・葵妃それぞれの筋へ分かれます。美空の筋だけは導入部の電話から始まる別枠で、攻略サイトやレビューでは「他の4人を見たあとに選べるようになる」と説明されることが多いのですが、この解禁条件は本編のテキストからは確認できませんでした。
「家が飛んだ理由」は作中で説明される?
説明されますが、5つの筋のうち千代の筋でのみです。ここでは原因を知る人物が現れ、なぜ家が浮いたのかが順を追って明かされます。残るおとね・みちる・葵妃・美空の4つでは、理由は最後まで語られないまま話が閉じます。発売当時から「なぜ家が飛んだのか分からない」という感想が多く残っているのは、この構成によるものです。具体的な中身はネタバレゾーンで扱っています。
ブランド「TerraLunar」はどんなところ?
株式会社アークライトが2001年末に立ち上げたブランドで、エンターブレイン「マジキュープレミアム」との協業として始まりました。同社のシナリオ重視ブランド「BLACK LIGHT」と対比される、キャラクター重視の路線として位置づけられています。『しすたぁエンジェル』『ロケットの夏』『らくえん ~あいかわらずなぼく。の場合~』などを送り出したのち、2005年1月に活動を終了しました。全8タイトルのうち本作は5番目にあたります。
シナリオ・原画は誰?
シナリオは長井知佳・金巻朋子・江村光の3名、原画はヨネ、音楽はDOMIが担当しています。いずれもQ'tron名義での参加です。なおシナリオ担当の1名は「長井知佳」と「永森知佳」の二つの表記が資料によって揺れており、どちらが正しいかは確認できていません。当サイトではErogameScapeの登録に合わせて「長井知佳」と表記しています。
主題歌は?
オープニングテーマが「Miracle Discotek」、エンディングテーマが「Air」で、いずれも本作の音楽を手がけたDOMIが歌っています。
どんな版がある?(移植・リメイク)
2003年8月29日発売のWindows版のみです。家庭用ゲーム機への移植版、全年齢版、リメイクはいずれも確認できていません。ブランドのTerraLunarは2005年1月に活動を終了しています。
ボイスはフルボイス?
フルボイスではありません。主要キャラクターのみにボイスが付いており、声の入らない箇所があります。ヒロインの担当声優は、小鉄おとねがこむら菜々、咲花みちるが佐々留美子、千代がRuru、神馬葵妃が北都南、橘美空が千川綾音です。主人公の金田晃二郎にボイスはありません。