ネタバレゾーン — 君が望む永遠
このゾーンにはネタバレが含まれます。
遙の事故(八月二十七日)と3年間の昏睡・覚醒後の記憶欠落、水月/遙/茜/茜妊娠/蛍/あゆ/まゆ/愛美 各ルートの結末、天川蛍の死と星乃文緒の代筆手紙の真相、愛美ルートの倒錯的な結末など、本作のすべてのネタバレを含みます。未プレイの方はまず作品トップページをご覧ください。
遙が3年間眠ることになった事故の原因は?
八月二十七日、孝之が遙との待ち合わせに遅刻した隙に、遙が交通事故に遭ったことが原因です。孝之がその遅刻を「オレが遅刻したばっかりに」「オレが……遙を殺したんだ」と自責し続けることが、物語全体を貫く罪悪感の源になります。八月二十七日は水月の誕生日でもあり、喜びと最大の悔恨が同じ日付に重なる構造になっています。
覚醒した遙の「記憶の欠落」とは?
3年の昏睡から覚めた遙は、事故直前の「半月」の記憶を失っています(主治医・香月モトコが説明)。この半月は、孝之の心が遙から水月へ傾き始めた時期にあたり、遙の中では「孝之と水月が付き合う前」で時間が止まっています。孝之と水月が3年かけて築いた関係を、遙だけが知らないという残酷なズレが、三角関係の悲劇をさらに深くします。
「True End」はある? 水月ルートと遙ルートどちらが本編?
本作は各ルートが並列に用意された構成で、明示的な「唯一の正史エンド」は設定されていません。ファンの間では過去(遙)と現在(水月)を対置するメインの二人が議論の的で、後年のアニメ版が水月側の結末を採用したことで「遙派 vs 水月派」の論争が長く続きました。当サイトの整理でも、いずれかを「True」と断定はせず、水月ルートを最も穏当な着地として位置づけています。
天川蛍ルートの結末は?
看護婦の天川蛍は重い病を隠して笑顔を貫いており、孝之が想いを自覚する頃には既に他界しています。孝之のもとに届き続けた手紙は、死の4日前以降は同僚の星乃文緒が蛍に頼まれて代筆したものでした。文緒の告白と蛍の最後の手紙で想いの深さを知った孝之は、文緒の胸の前で「オレ、蛍が好きだ」と泣き崩れます。想いを言葉にしないまま死別する悲恋のルートです。
穂村愛美ルートで何が起きる?
水月・遙で心が壊れかけた孝之が、内気で献身的な愛美の「誰を想っていてもいい」という無償の受容に依存していくルートです。自分が世界にとって異質な存在だと思い詰めた孝之は、「マナマナだけが認めてくれる人間になればいい」と考え、身体改造(不可逆な処置を示唆)に踏み切ります。愛の名を借りた倒錯的・破滅的な着地となる、バッド寄りのルートです。
「夜空に星が瞬くように」のおまじないの意味は?
第1部で孝之と遙が交わした、ふたりだけの誓いの言葉です。「夜空に星が瞬くように/溶けたこころは離れない/例えこの手が離れても/ふたりがそれを忘れぬ限り」。3年の断絶を越えて再会したとき、このおまじないを交互に唱え合う場面が本作屈指の感情的な山場になります。「このおまじないがあったから、オレは遙のところに帰ってこられた」と語られる、ふたりを結ぶ象徴です。