serial experiments lain
| タイトル | serial experiments lain(シリアルエクスペリメンツ レイン) |
|---|---|
| ブランド | パイオニアLDC |
| 発売日 | 1998年11月26日 |
| プラットフォーム | PlayStation(2枚組・日本国内のみ) |
| レーティング | 審査を受けていない(CESAの認定なしで発売) |
| ジャンル | アタッチメントソフトウェア |
| 監督 | えんどうてつや |
| シナリオ | 上田耕行(音声パート)/小中千昭(映像パート) |
| 原画 | 安倍吉俊 |
| ボイス | フルボイス。画面に台詞テキストは出ない |
| ルート数 | なし。選択肢・分岐・攻略対象が存在しない |
本編
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書籍
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あらすじ
岩倉玲音は、十一歳のころから見えないものが見え、聞こえない声が聞こえるようになった少女である。十二歳になった彼女は、橘総合研究所の精神病理研究室に通いはじめる。担当についたのは、アメリカ留学から戻ったばかりの二十七歳のカウンセラー、米良柊子。玲音にとっては初めての「話を聞いてくれる大人」であり、柊子にとっては初めての、そしてただ一人のクライアントだった。
紅茶が飲めるか、牛乳が嫌いか。そんなところから始まった対話は、月に一度ずつ積み重なっていく。柊子は玲音に日記をつけることを勧め、自分を姉だと思っていいと言う。玲音の症状はやがて薄れ、中学では気の合う友人もできて、二人は「治った」と思う。
プレイヤーがこの物語に触れる方法は、玲音の日記、柊子の日記、カウンセリングの録音、診断のカルテ、映像といった断片を、好きな順番で開いていくことだけである。選択肢はなく、分岐もなく、正しい順序も示されない。誰が何をいつ言ったのかは、いくつも聞き比べて自分で組み立てるほかない。そしてデータの中には、書き換えられたものや、辻褄の合わないものが混じっている。
キャラクター
十一歳から幻覚と幻聴を訴えている少女。十二歳でカウンセリングに通いはじめる。父に買い与えられたコンピュータを唯一の出口にして、独学で技術を身につけていく。
二十七歳。橘総合研究所の精神病理研究室に着任したばかりで、玲音が初めての、そしてただ一人のクライアントになる。カウンセラーと精神科医の両方の資格を持つ。
中学で玲音の隣の席になった、たった一人の親友。バイオリンと絵に秀でる物静かな少女。玲音は彼女と過ごした時間を日記に書き残している。
明るく社交的な同級生。小学五・六年のころの玲音と過ごした思い出が、彼女の側の記録として残っている。
二十九歳。家電メーカー勤めの会社員で、ネットを通じて玲音と知り合う。頼まれたものを調達して彼女と会い、そこである出来事に巻き込まれる。
ネットの向こうにいる年長の相手。玲音に侵入の手ほどきをし、彼女が技術を身につけていく過程で頼りにする存在になる。
用語集
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FAQ
結末・人物の正体に関する設問はネタバレゾーンのFAQに分離しています。
serial experiments lain とはどんなゲーム?
1998年にパイオニアLDCが発売したPlayStation用ソフトです。メーカー自身がジャンルを「アタッチメントソフトウェア」と名乗り、プレイヤーにできるのは情報ネット上の音声と映像を再生することだけ。幻覚と幻聴を訴える少女・岩倉玲音と、担当カウンセラー・米良柊子の記録が、日記・カウンセリングの録音・診断カルテ・映像として散らばっており、それを好きな順に開いて物語を組み立てます。
ヒロインは何人?ルート構成は?
ヒロインもルートも存在しません。恋愛要素・攻略対象・選択肢・分岐のいずれも無く、好感度やフラグの管理もありません。代わりに、玲音の日記/柊子の日記/カウンセリングと診断カルテ/第三者の証言という四つの語りが並行して進みます。同じ時期の出来事を、当人の書いたものと職業的な記録の両方から読み比べる作りです。
選択肢が無いのに、どうやって進めるの?
階層状に並んだデータを選んで再生していきます。あるデータを開くと別のデータが解放される、という関係で少しずつ範囲が広がっていきます。時系列順には並んでおらず、正しい順序も示されません。誰が何をいつ言ったのかは、いくつも聞き比べて自分で組み立てることになります。
アニメ版とはどういう関係?
別の物語です。アニメの主要人物は一人も登場せず、ゲーム独自の米良柊子がもう一人の中心人物になります。筋立ても結末も別物で、主題歌「Duvet」やサウンドトラックもアニメのものであって本作のものではありません。ただし橘総合研究所という設定は両方で使われており、設定の一部は共有されています。
なぜ「ゲームではない」と言われるの?
勝ち負けも達成目標も無く、操作がデータの再生に限られるためです。公式の攻略本にすら「これはゲームであるかどうか怪しい」と書かれています。断片から物語を再構成する作業そのものを楽しめるかどうかで、評価が大きく分かれる作品です。
どんな版がある?(移植・リメイク)
移植・リメイクは一度も行われていません。1998年のPlayStation版(2枚組)が唯一の版で、ゲームアーカイブス等での配信もありません。2018年のインタビューで、プロデューサーの上田耕行がアーカイブス化の話を断ったことと、その理由(操作のレスポンスとグラフィックの粗さ)を語っています。
テキストが表示されないって本当?
本当です。画面に台詞のテキストは一切出ず、物語はすべて音声で語られます。聞き取れなかった言葉を読み返す手段が無い、という点でも独特の作品です。