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ネタバレゾーン — serial experiments lain

このゾーンにはネタバレが含まれます。
玲音が肉体を捨てるまでの経緯、米良柊子の崩壊と結末、実在を否定される美里、玲音が作り上げる人工の父とその最期、二月七日の射殺事件、牧野真二の結末、そして同じ映像が別人のデータとして二重に登録されている仕掛けまで、すべて記述しています。未プレイの方はまず作品トップページをご覧ください。

詳細レビュー
ネタバレFAQ — 真相に関する質問
lain の玲音は最後どうなる?

肉体を捨て、ネットワーク上の存在になります。彼女はその前に自分の複製をネットへ分散させ、「これで私はネットのある限り死なない人間になった」と書きます。しかし最後にはその複製にもとどめを刺し、肉体を「宿り木」と呼んでそこから離れます。最後に残る対話では「終わったよ」「始まったの。これからずっと一緒だね」と言い交わされます。

lain の柊子はどうなる?

玲音と同じ道をたどって合流します。上司の自殺、恋人の結婚、信じた相手の裏切りが重なり、玲音とそっくりの幻聴に襲われるようになります。やがてカルテに書かれる側と書く側が入れ替わり、彼女は玲音に「あなたは誰」と問いはじめます。最後は自ら体を手放し、研究所は研究員二名の自殺として記者会見を開きます。

lain の美里は実在したの?

決着しません。玲音の日記では家に来て両親と食事をし、母親まで登場します。しかし同級生は「絶対そんな子いない」と言い、柊子も調査の結果として存在を認めません。⛔ どちらかに断定できる材料は作中にありません。データそのものが書き換えられうる、というのが本作の主題なので、この宙吊りは仕掛けの一部と読むほうが筋が通ります。

lain の二月七日の射殺事件は誰がやったの?

映像では、中年男性を撃つのも、そのあと自ら死ぬのも「女の子」で、玲音はそれを見ている側です。二人は画面上で別の人物として映ります。この少女はデータベース上で CLN-1 という別の識別子を与えられており、⛔ 作中で名前は一度も与えられません。玲音の見る自己幻像視と同一だとも明言されていません。

lain で同じ映像が別人のデータになっているって?

本作最大の仕掛けです。まったく同じ六本の映像が、サイトAでは玲音のデータとして「電線・空・学校・沈黙」という無害な語で並び、サイトBでは別人のデータとして「kill/murder intent/suicide」という語で並びます。しかもこの六本はいずれもほぼ無音で、映っているのは玲音か、あるいは誰でもありません。データの側が人物を取り違えているのか、書き換えられたのか、⛔ 作中では説明されません。

lain の人工の父とは?

父が家を出たあと、玲音が父の映像と音声から作り上げた機械です。進化する思考ルーチンを与え、人工筋肉と関節で組んだ上半身だけのロボットとして廃工場に据えます。関節のモーターの発熱を「本物のお父さんみたいに優しくてあったかい」と書く一方、のちに彼女はこれを自ら壊します。日記にはその日のことが「お父さんを今日処刑した」と記されます。

lain のエンディングはいくつある?

分岐しません。四つの語りのいずれかを最後まで追うと、その最終データを開いた時点で強制的にエンディング映像へ移ります。引き金は四つありますが、行き先は同じです。到達後もゲームは続けられ、エンディングを見た回数に応じて開くデータがあります。最後に開くのは物語の結末ではなく、玲音がプレイヤーに向けて言う一言のほうです。

lain の後半のデータはどうすれば開く?

条件は二本立てです。ひとつは再生アプリのバージョン。特定のデータを開くと再生機能そのものが更新され、それまで開けなかったデータが読めるようになります。更新は全部で七段階あり、階層を潜るほど上がっていきます。もうひとつがエンディングを見た回数で、こちらで開くのはほぼ玲音がプレイヤーに向かって話しかける短い一言です。3回目・4回目・5回目でそれぞれ追加され、最後の一言は5回見るまで出てきません。

lain のウサギさんとは誰?

玲音にネットの技術を教えた年長の協力者のハンドルネームです。嫌がらせメールの逆探知の方法を教え、彼女が侵入の技術を身につける入口になります。ところが玲音が後に探し当てたとき、ウサギさんはすでに死んでおり、記録も一年近く止まっていました。⛔ それにもかかわらず、その後ウサギさん名義の明るいメールが届きます。この矛盾は最後まで説明されません。

lain の牧野真二はどうなる?

ネットで玲音と知り合った29歳の会社員で、射殺事件の目撃者として事情聴取を受けます。彼は玲音を「ミトニック並みだよ。つまり、ハッカー」と評しながら、「俺の証言で、彼女に不利になるようなことは言いたくないんだけどな」と庇います。⛔ 最後に彼が玲音に会うのは橋の上。「できたよ」「あたしのお父さん」と告げられた直後、玲音は彼の目の前から消えます。彼はその後の物語には出てきません。