蒼色輪廻
| タイトル | 蒼色輪廻(あおいろりんね) |
|---|---|
| ブランド | 美遊(ミュウ) |
| 発売日 | 2004年4月23日 |
| プラットフォーム | Windows 98 / Me / 2000 / XP |
| レーティング | 18禁 |
| ジャンル | 時空跳躍アドベンチャー |
| シナリオ | 蓮海才太 |
| 原画 | 和馬村政 |
| ボイス | フルボイス(主人公も女性声優が担当) |
| ルート数 | 現代日本と異世界の二層で多数の分岐。死ぬたびに得る「鍵」で別の生を解放していく+真エンド |
あらすじ
「断言しておこう、人間とは避妊ミスの産物である」。遺書をそう書き出す堂浦聡は、頭脳も容姿も社会性もいずれを取ってもダメだと自嘲する、自殺志願の引き籠もり青年である。両親を事故で亡くし、遺産もなく、ヤミ金の取り立てに追われる彼は、デパートの屋上から飛び降りて人生を終わらせようとする。だがそこへ、人の心を読む不思議なコスプレ姿の少女・インフィニティーが現れ、聡の死を、そして人生を大きく狂わせていく。
この世界は「走馬燈」という奇妙な理に支配されている。聡は死ぬたびに人生を過去へ巻き戻され、別の生をやり直すことになる。死の代償に得る「鍵」を心の鍵穴へ挿せば、それまで選べなかった道、別の可能性が新たに開かれていく。
物語は二つの世界をまたいで進む。一つは聡が暮らす現代日本。もう一つは、聡が両性具有の剣士サティー・ドーラとして生きる、剣と魔法のファンタジー世界・ハルモニア大公国。この二つは表裏一体の世界として描かれ、聡は世界のあいだを行き来しながら、数えきれない死と再生を重ねていく。時空跳躍・走馬燈・鍵という三つのシステムが絡み合う、異色の輪廻アドベンチャー。
キャラクター
キャラクターのちびイラストは、原作『蒼色輪廻』(美遊)のキャラクターを基に当サイトで作成した二次的イラストです。原作の著作権は現在の権利者に帰属します。
頭脳・容姿・社会性のいずれもダメだと自嘲する、自殺志願の引き籠もり青年。デパート屋上での投身を、心を読む少女に阻まれる。露悪的な物言いと諦観で日々をやり過ごす。一人称「僕」。
屋上に現れ、聡を翻弄する心を読む少女。露出度の高いコスプレ風の装い。「死ぬべきだ」と煽りながらも聡に付きまとう、正体不明の案内人。一人称「ボク」。
異世界で聡が目覚めるときの姿。両性具有の美しい剣士で、左目に紋章を宿す。運動音痴だったはずの体が、戦場で無双の剣を振るう。
聡が住むアパート・桜荘の大家、桜野家の娘。家賃を滞納する聡にも優しく接するおっとりした天然。飼い猫のクロと暮らす。
デパート前で聡と衝突する令嬢。お嬢様口調と俗っぽい素顔の二面を持ち、黒服を従える。サングラス越しには見えないはずの、聡の右目の異変に気づく。
聡の高校時代の同級生で、初恋の相手。聡の旧友・郷野翔一とともに、彼の前に再び現れる。
聡が幼い頃に隣家に住んでいた姉のような存在。敏腕弁護士を自称し、この街を覆う支配構造について聡に教える。
異世界・冥王府を統べる冥王。褐色の肌に古風な口調で「妾」と名乗り、ドーラを「ダーリン」と呼んで溺愛する。自由奔放で露悪的。
竪琴を携えた放浪詩人。処刑されかけたところをドーラと出会い、歌で人を眠らせて脱獄を助ける。神獣の白虎・サンを連れる。
ハルモニア魔法院の長。蟲を操る秘術の使い手で、笑いながら人を刺すようなつかみどころのない女性。ドーラを弟子として引き取る。
用語集
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FAQ
各ルートの結末・キャラクターの正体に関する設問はネタバレゾーンのFAQに分離しています。
蒼色輪廻とはどんなゲーム?
美遊(ミュウ)が2004年4月23日に発売した18禁の時空跳躍アドベンチャーです。自殺志願の引き籠もり青年・堂浦聡が、心を読む少女インフィニティーに翻弄されながら、「走馬燈」と「鍵」の理によって死と再生を繰り返していく物語。現代日本と、聡が両性具有の剣士として生きる剣と魔法の異世界という二つの世界を往還します。シナリオは蓮海才太、原画は和馬村政。
「時空跳躍」「走馬燈」「鍵」のシステムって?
本作は三つの仕掛けで進みます。「走馬燈」は、主人公が死ぬたびに人生が過去へ巻き戻り、別の生をやり直せる仕組み。「鍵」は、その死の代償として得る結晶で、心の鍵穴に挿すと、それまで選べなかった選択肢・別の道が開かれます。「時空跳躍(世界移動)」は、現代日本と異世界という表裏一体の二つの世界を行き来する力です。この三つが連動し、無数の生と死を巡っていきます。
ヒロインは何人? エンドはいくつ?
現代日本編では桜野遥香・山田仁奈・時野美樹・瑠璃垣美咲ら、異世界編ではメイ・リリス・ワンらが主人公と関わります。本作は一本道のルートではなく、「死ぬたびに鍵で別の生を解放していく」分岐の集合体で、それぞれの死がそのまま一つの結末(鍵)として機能します。結末は多数あり、最後にそれらを収束させる真エンドが用意されています。個々の結末や到達条件はネタバレゾーンで扱います。
主人公・堂浦聡はどんな人物?
「簡単に言うと、僕はダメ人間だ」と遺書に書くほど自己評価が極端に低い、自殺志願の引き籠もり青年です。両親を亡くし、無職・借金・童貞という極端なマイナスを背負いながら、露悪的な下ネタと諦観で日々を受け流します。プレイヤーからは「エロゲ史上屈指のダメ人間」と語られる一方、その徹底ぶりと断言調の言い回しが逆説的な魅力になっており、本作の評判の中心にいるキャラクターです。
「YU-NO」との関係は?
直接の続編や公式な関連はありません。ただ、二つの世界を行き来しながら選択肢を解放していく多世界ループの構造が、『YU-NO』の「A.D.M.S.」システムに近いと複数のレビューで指摘されており、多世界・ループものの系譜として語られることが多い作品です。仏教哲学「梵我一如」を下敷きにしたテーマ性で独自色を出しています。
どんな雰囲気の作品? 注意点は?
序盤はコメディ・ギャグ色が強い一方、死を繰り返す構造ゆえに後半はダークで陰惨な展開も多く、陵辱描写を含みます。「字面だけ見るとバカゲーだが、真面目に遊ぶと深い怪作」と評されるタイプで、表面のユーモアと深層の哲学的テーマの落差が持ち味です。重いテーマに抵抗がない方に向いた、人を選ぶ作品といえます。
声優・スタッフは?
シナリオは蓮海才太、原画(キャラクターデザイン)は和馬村政、音楽はFemme Fatale。フルボイスで、主人公・堂浦聡も女性声優が担当しています。ヒロイン陣ではインフィニティー役に麻矢美樹、異世界での主人公サティー・ドーラ役に一色ヒカルなどがキャスティングされています。
移植版・リメイクはある?
コンシューマ移植やリメイクは行われておらず、プレイにはWindowsの実機または互換環境が必要になる。CD-ROM版のパッケージのほか、過去にはダウンロード版も流通した。ブランド美遊の公式サイトは閉鎖されている。