EVE The Lost One
| タイトル | EVE The Lost One(イヴ・ザ・ロスト・ワン) |
|---|---|
| ブランド | シーズウェア(C's Ware)/ イマジニア |
| 発売日 | 1998年3月12日(SS版)/ 1998年10月(Win版)/ 1998年12月23日(PS版) |
| プラットフォーム | セガサターン、PlayStation、Windows(98/Me対応) |
| レーティング | 全年齢(成人向け表現なし) |
| ジャンル | マルチサイトアドベンチャー |
| シナリオ | 山田桜丸(後の直木賞作家・桜庭一樹) |
| 原画 | 野口征恒 |
| ボイス | フルボイス(今井由香・池田秀一・岩男潤子・子安武人ほか) |
| ルート数 | マルチサイト3視点(桐野杏子/見城/桜把)が章単位で並走し終局で合流する単一帰結構造 |
ゲームソフト本体
設定資料集・ガイドブック
ノベライズ
- イヴ・ザ・ロストワン(ノベライズ) Amazonで見る
ドラマCD
- CD DRAMA THE LOST ONE / Last chapter of EVE
あらすじ
港湾都市のシンボル・ワールドインポートタワー。研修明けの内閣調査室見習い調査官・桐野杏子は、休暇最終日のショッピング中にビル内の爆発事故に巻き込まれて重傷を負う。それでも翌朝、初仕事の指令を受けて満身創痍のまま出勤した彼女に、上司の甲野本部長から渡されたのは、近隣の水族館「ジェネシス・シー・ワールド」に併設された望月生物学研究所で殺害された若い研究員・瀬野尾靖夫の事件ファイルだった。
水族館でバイトをする愛想のない高校生・雄二、イルカに心酔する女子大生・綾乃、所長・望月、所長と密談する若い男・桜把。そしてタワー最上階で見た若い社長・工藤と、その娘・玲奈。さらに先輩調査員・見城。互いに無関係に見えた爆発事件と研究員殺人は、研究所で開発中の新薬<ADD>、そして殺された瀬野尾が誰かに託したという茶色の小瓶を巡って、急速に結節していく。
事件の影には十年前にエルディア共和国で起こった政変、もう一つの探偵事務所、そして数年前にひとつだけ護衛任務を果たせなかった元教官・法条まりなの記憶が絡みあう。杏子はその初仕事で、自分が想像もしなかった国際謀略の一線へと押し出されていく。本作はEVE burst errorの数年後を描く、EVEシリーズ伝統のマルチサイトADVである。
キャラクター
内閣調査室の見習い調査官。22歳・牡牛座。童顔で機械オンチだが、いざという時の決断は早い。本作のメインPOV。
杏子の先輩にあたる内調の調査員。がっちりした体格の好青年。「モーニングステーキ」のあだ名を持つ、もう一人の視点人物。
アルタイル・コーポレーション役員。工藤社長の直属の部下。「ね、社長」が口癖の、うさんくさい若い男。
工藤社長の娘で雄二の幼なじみ・高校の後輩。ハーフ顔の女子高生。アルタイル社内の事情に詳しい。
エルディア共和国の女王。21歳。旧『burst error』に連なる人物で、かつて「プリン」と名乗っていた日々を持つ。
元内調の伝説的エージェントで、現在は新人教官。杏子の元教官。「はろはろー」とタックル付きで現れる。
水族館でバイトをする17歳の高校生。愛想はないが腕の立つハッカー。やがて杏子の相棒として行動を共にする。
水族館でバイトをする女子大生。瀬野尾の後輩。イルカ「マーブル」を溺愛し、その賢さを熱く語る。
旧『burst error』の主人公である私立探偵。助手の氷室とともに、杏子の海外渡航を陰で支える。
用語集
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FAQ
各ルートの結末・キャラクターの正体・事件の真相に関する設問はネタバレゾーンのFAQに分離しています。
EVE The Lost Oneはどんなゲーム?
1998年にシーズウェア(C's Ware)が開発し、イマジニアが発売したマルチサイトアドベンチャー。内閣調査室の新人調査官・桐野杏子の初仕事を起点に、研究員殺人事件から国際謀略へと広がっていく政治サスペンス。後に直木賞作家となる桜庭一樹(山田桜丸名義)がシナリオを手がけたフルボイス作品。
主人公は誰?ルート構成は?
メイン視点は内調見習い調査官の桐野杏子。これに先輩調査員の見城、敵対者である桜把の視点が章単位で並走するマルチサイト構成で、終局ですべての視点が一つの結末へ合流する。いわゆる個別ヒロインEND・恋愛分岐は持たない単一帰結型のシナリオ。
前作「EVE burst error」をプレイしていないと楽しめない?
本作単体でも物語は完結する。ただし法条まりな・天城小次郎・氷室・プリシア・御堂真弥子など前作の登場人物が複数登場し、前作の出来事を踏まえた描写もあるため、EVE burst errorを先にプレイしておくと背景の理解が深まる。シリーズとしては前作の数年後を描くスピンオフという位置づけ。
ジャンルは?
公式ジャンルはマルチサイトアドベンチャー。新人調査官ものの捜査劇から、エルディア共和国を舞台にした政治サスペンス、人工ウイルスを巡るバイオスリラーへと展開する。日本・エルディア・米国防省が絡む国際謀略の要素も持つ。
「マルチサイト」とは?
EVEシリーズ伝統のシステムで、複数の主人公が異なる場所・立場で同時並行に物語を進める構造を指す。本作では桐野杏子・見城・桜把の視点が章単位で切り替わり、一方の視点で得た情報がもう一方の出来事の意味を明らかにしていく。すべての視点を辿ることで事件の全体像に到達する。
シナリオライターは?
山田桜丸名義。後に『私の男』で直木賞を受賞する小説家・桜庭一樹のペンネームで、本作はそのゲームライター期の作品にあたる。前作EVE burst errorの剣乃ゆきひろ(菅野ひろゆき)ら主要スタッフは本作以降にシーズウェアを退職しており、本作は新スタッフ体制で制作された。原画は野口征恒。
声優は誰が出演している?
主人公・桐野杏子を今井由香、見城を池田秀一が演じる。前作から続投の法条まりな役・岩男潤子、天城小次郎役・子安武人に加え、桜把役・置鮎龍太郎、プリシア役・水谷優子、工藤玲奈役・宮村優子らが出演するフルボイス作品。
発売年とプラットフォーム・バージョン違いは?
1998年3月12日にセガサターン版(イマジニア)が発売され、同年10月にWindows版「THE LOST ONE Last chapter of EVE」(シーズウェア)、12月23日にPlayStation版(ゲームビレッジ)が発売された。Windows版はSS/PS版に「まりな章」を追加し、シナリオを一部修正・補完している。後にPlayStation版の廉価版(ザ・ベスト)も発売された。
どんな版がある?
セガサターン版・PlayStation版・Windows版が発売された。開発元のシーズウェアは2004年に破産しており、以降の移植・リメイクは行われていない。
EVEシリーズの中での位置づけは?
本作はEVEシリーズの第2作で、前作「EVE burst error」(1995年)の数年後を描く。以降のシリーズ作品は以下のとおり。
- EVE burst error(1995年)― シリーズ第1作
- EVE The Lost One(1998年)― 本作
- ADAM THE DOUBLE FACTOR(1999年)
- EVE ZERO(2000年)
- EVE The Fatal Attraction(2001年)
- EVE new generation(2006年)
- EVE rebirth terror(2019年)
- EVE ghost enemies(2022年)