晴れのち胸さわぎ
| タイトル | 晴れのち胸さわぎ(はれのちむなさわぎ) |
|---|---|
| ブランド | カクテル・ソフト(Cocktail Soft) |
| 発売日 | 1995年11月10日 |
| プラットフォーム | PC-9801 |
| レーティング | 18禁 |
| ジャンル | 学園アドベンチャー |
| シナリオ | 南條しかし |
| 原画 | おおたたけし(大田武志) |
| ボイス | なし |
| ルート数 | 一本道(4日間・単一エンディング) |
| シリーズ | 晴れのちシリーズ 第2作 |
書籍
- 小説 晴れのち胸さわぎ Amazonで見る
- カクテル・ソフト原画集 — Doki Dokiバケーション&晴れのち胸さわぎ —
あらすじ
舞台は舶用学院。主人公の早乙女かずひこは、「スカートの丈を膝上30センチにする」という公約を掲げて当選した生徒会長で、筋金入りの女好きである。両親と離れて大家である桃木家のアパートに住み、同じ建物には生徒会副会長で大家の娘の桃木千尋と、その姉で舶用学院の国語教師をしている桃木千秋が暮らしている。かずひこの朝は、たいてい千尋の鉄拳で始まる。
物語は、校内で続く下着盗難とロッカー荒らしの捜査から動き出す。生徒会長として犯人捜しを任されたかずひこの前に、日宮月美という転入生が現れる。月美は学院に隣接する舶用神社の巫女で、なぜかかずひこを「御主人様」と呼び、許嫁だと言って譲らない。
やがて校内に、定まった形を持たない「タマタマ」という生き物が出没しはじめる。月美はそれを魑魅の一種だと説明し、巫女の力で浄化してみせる。そしてかずひこ自身にも、正体の知れない「龍の力」が宿っていることが分かってくる。スクープを狙う新聞部の徳永博子、未確認生物好きで自分が見たものこそタマタマだと言い張る白石押絵。騒がしい面々を巻き込みながら、学園ミステリとして始まった話は、舶用神社に伝わる二柱の龍神の神話へと接続していく。4日間の物語である。
キャラクター
舶用学院の生徒会長。「ヒトの上に立つ男」を自称する女好きで、千尋の鉄拳で目を覚ますのが日課。桃木家のアパートに一人暮らし。
生徒会副会長でアパートの大家の娘、16歳。かずひこの職務怠慢を叱り、手が出るのも早い。姉は6歳上の千秋。
舶用神社の巫女で、学院への転入生。語尾を伸ばす柔らかな話し方で、かずひこを「御主人様」と呼び、許嫁だと言い張る。
千尋の6歳上の姉で、舶用学院の国語教師。かずひこを「かず君」と呼び、教師でありながら生徒会側に助け船を出す。
同級生で新聞部員。一人称は「あたい」。行動原理はどこまでも取材で、事件にもスクープ目当てで首を突っ込んでくる。
同級生、15歳。語尾は「〜ですの」で自分を名前で呼ぶ。未確認生物の実在を譲らず、千尋と正面から衝突する。
かずひこに助けられた娘として現れ、舶用神社のメイドだと名乗る。物腰は柔らかく、以後かずひこたちの周りに出入りするようになる。
デザイナー職を名乗る大人の女性。初対面のかずひこに「私とアナタは敵なのよ」と、自分のほうから敵対関係を告げる。
ちびキャラ画像は『晴れのち胸さわぎ』のキャラクターを基に当サイトで作成した二次的イラストです。原作の著作権は現在の権利者に帰属します。
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FAQ
各ルートの結末・キャラクターの正体に関する設問はネタバレゾーンのFAQに分離しています。
晴れのち胸さわぎとはどんなゲーム?
カクテル・ソフトが1995年11月10日にPC-9801向けに発売した18禁アドベンチャー。シナリオは南條しかし、原画はおおたたけし。舞台は舶用学院で、生徒会長の早乙女かずひこが校内の下着盗難事件を追ううちに、隣接する神社の巫女や龍神の神話に巻き込まれていく。学園コメディの明るさで進みながら、後半で神話へ接続する構成を持つ。主人公とヒロインの夫婦漫才のようなやりとりと、テンポのよい会話が評価されている。
ヒロインは何人?ルート構成は?
ルート分岐はなく、4日間の一本道である。エンディングもひとつだけで、ヒロインごとの個別エンドは用意されていない。桃木千尋・日宮月美・徳永博子・白石押絵らが並び立つが、結末で結ばれるのはメインヒロインの千尋である。日中は場所を選んで移動する自由行動パートになっていて、体育館・図書室・生徒会室・新聞部・保健室・舶用神社など十数か所を巡る作りになっている。
主人公の早乙女かずひこはどんな人物?
舶用学院の生徒会長で、「スカートの丈を膝上30センチにする」という公約で当選した女好き。自分を「ヒトの上に立つ男」と呼び、生徒会の仕事は千尋に叱られながらこなしている。両親と離れて桃木家のアパートに一人暮らし。ただ軽薄なだけではなく、暴れる相手に対しても「誰かの意識を知らずに受け継いで暴れてる可哀相なヤツ」と言えるだけの目を持っている。
「晴れのち」シリーズの3作はどういう関係?
第1作『晴れのちおおさわぎ!』(1989年)、第2作が本作『晴れのち胸さわぎ』(1995年・PC-9801)、第3作『晴れのちときどき胸さわぎ』(1997年・Windows)の三部作。タイトルが「ときどき」の有無しか違わないうえ機種も年代も別なので、検索の際は発売年で確かめたい。本作と第3作は舞台と登場人物を共有する直接の続きで、第3作は本作の結末を前提にしている。ErogameScapeの中央値では本作が3作で最も高い。
続編とキャラクターはつながっている?
つながっている。第3作『晴れのちときどき胸さわぎ』は、本作の騒動をきっかけに恋人同士になったかずひこと千尋から始まる。千秋・博子・かなめ・月美も続投するが、立場は変わっている部分がある。たとえばかなめは本作では舶用神社の巫女で学院の理事長だが、第3作では神社の宮司も兼ねている。逆に白石押絵や校長は第3作には登場せず、代わりに日宮雪美が加わる。
どんな版がある?(移植・関連書籍)
PC-9801版のみで、家庭用への移植やリメイクは発売されていない。関連書籍として、米倉俵によるノベライズ『小説 晴れのち胸さわぎ』(ワコー出版・1996年)と、『カクテル・ソフト原画集 — Doki Dokiバケーション&晴れのち胸さわぎ —』(ワコー出版)が刊行されている。ブランドのカクテル・ソフトを擁するF&Cの公式サイトには、現在(2026年8月)も本作のカタログページが残っている。
評価・評判はどんな感じ?
ErogameScapeでは中央値75点・投票23件で、シリーズ3作の中では最も高い(第1作71点、第3作70点)。テンポのよい会話、かずひこと千尋のやりとり、古い作品ながら今遊んでも楽しめる点が挙げられている。一方で個人サイトのレビューでは、同じパターンの展開が繰り返されることへの「まんねり」感が短所として指摘されている。主人公がヒロインに殴られ続けるという反復ギャグは本作を象徴する要素として語られ、続編の批評でも引き合いに出される。
舞台の舶用学院と舶用神社とは?
舶用町にある学院と、それに隣接する神社。神社は龍神を奉り、巫女は代々の女系で受け継がれてきた。学院の理事長を務めるかなめ夫人が神社の巫女でもあるという形で、二つの場所は人でつながっている。物語の後半では神社が主舞台になり、社に伝わる縁起が語られる。なお原文には「舶用学院」と「舶用学園」の両方の表記が現れるが、当サイトでは出現数の多い舶用学院に統一している。